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第二十五話 村からの救出
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ユーリさんと、アクエラさんは壁に張り付くゴブリンを、剣で倒すと少しずつ森へ誘導しています。
さすがは優秀です。
僕の指示をしっかり理解してくれています。
森の奥で、青い山が出て来ました。
ユーリさんがドラゴンの姿になったようです。
アクエラさんもユーリさんと同じ位の大きさになっていると思います。
アクエラさんの元々の姿は、人間と同じなのですが魔力で巨大化することが出来るのです。
寝ころんでピーナッツを食べるように、ゴブリンを食べているでしょう。
ゾンビの二人は生者の肉を食べると経験値が入ります。
森の中でたっぷり経験値を稼いでもらいましょう。
村の中のゴブリンが異変を感じて、外に出てきました。
そして森の中にどんどん入っていきます。
「そろそろ、いいかな」
「いいと思います」
ローズが村の様子を見ながら答えてくれた。
「じゃあ、ゴーストのマスタークラスを二十体ほど呼んでくれるかな、そしてロードも三体」
「ふふふ、分かりました」
僕はゴブリンロードがいると思っている。
ただのゴブリンがこんなに一度に、統制をとって行動するはずが無い。
指導者がいると考えられるのだ。
ゴーストの憑依は同クラスまでしか出来ない。
ロードが居ると想定するのならゴーストロードを呼ばなくてはならないため、ゴーストロードも呼んだのだ。
「ノコ様―、ローズ様―」
「ノコ様―、ローズ様―」
「やあ、ゴーストの皆、久しぶりー」
ゴーストは、普通の人には見えない。
僕はスキルの力で見えるけど、普通の人で見えるのは霊視が出来る人くらいだ。
ゴーストが二十三体楽しそうに僕の回りを飛び回っている。
「じゃあ、皆行こうか」
村に近づくと、村に残っているゴブリンが五匹武器を振りかぶり向かってきた。
「死ねーー!」
だが、僕の数歩手前でひざまずいた。
ゴーストが憑依したのだ。
ここから村の中で憑依ゴブリンとゴブリンの同士討ちが始まった。
憑依主が倒されてもゴーストには影響が無いので、また別のゴブリンに憑依している。
「ローズ、ゴブリンロードを探してくれ」
「クスクス、すでにアクエラさんとユーリさんが倒してくれています。森の中に潜んで居たようですね。私も少しゴブリンを倒してもよろしいですか」
「やりたいのでしたら、どうぞ」
僕が言い終わると、ローズは杖を出すと天にかざした。
杖の先から無数の光の線が飛び出した。
その光がゴブリンの心臓を次々突き刺していく。
村の中のゴブリンが一瞬で全滅した。
僕の手下になっていた、憑依ゴブリンまで死んでしまった。
次々と憑依ゴブリンから幽体離脱のようにゴーストが出て来る。
「あのローズさん、少しって言いながら全部倒してしまいましたよ」
「ノコ様、今の魔法って日本語ならどう言うのですか」
うん、ローズさん僕の言ったことを全く聞いていませんね。
「フラッシュラインとかでしょうか」
正確には日本語じゃ無いですけどね。
「フラッシュライン!!」
あっ、もう一回おんなじのが出た。
僕は生きている人の気配を探した。
村の中央に気配を感じる。
兵士と冒険者が、三百名ほど生きていた。
「皆さん、ここは勇者様が救って下さいました。森の外の陣まで避難して下さい」
「おおおおーー」
歓声が上がった。
「そうですか、あなた達は?」
同じ冒険者だからか、A級冒険者が話しかけてきた。
「僕達は、伝言を頼まれた、ただのF級冒険者です。それでは失礼します」
「君達はどこへ行くのかね?」
「この先の村に様子を見に行きます」
「き、危険だ。や、やめなさい」
「大丈夫です。勇者様がこのあたりのモンスターを全部やっつけて下さいました。様子を見るだけだから、F級でも出来ると勇者様に言われましたから」
僕は、村を開放し先の村を目指すことにした。
無駄足かもしれませんが、助けられる命があるかもしれませんので。
さすがは優秀です。
僕の指示をしっかり理解してくれています。
森の奥で、青い山が出て来ました。
ユーリさんがドラゴンの姿になったようです。
アクエラさんもユーリさんと同じ位の大きさになっていると思います。
アクエラさんの元々の姿は、人間と同じなのですが魔力で巨大化することが出来るのです。
寝ころんでピーナッツを食べるように、ゴブリンを食べているでしょう。
ゾンビの二人は生者の肉を食べると経験値が入ります。
森の中でたっぷり経験値を稼いでもらいましょう。
村の中のゴブリンが異変を感じて、外に出てきました。
そして森の中にどんどん入っていきます。
「そろそろ、いいかな」
「いいと思います」
ローズが村の様子を見ながら答えてくれた。
「じゃあ、ゴーストのマスタークラスを二十体ほど呼んでくれるかな、そしてロードも三体」
「ふふふ、分かりました」
僕はゴブリンロードがいると思っている。
ただのゴブリンがこんなに一度に、統制をとって行動するはずが無い。
指導者がいると考えられるのだ。
ゴーストの憑依は同クラスまでしか出来ない。
ロードが居ると想定するのならゴーストロードを呼ばなくてはならないため、ゴーストロードも呼んだのだ。
「ノコ様―、ローズ様―」
「ノコ様―、ローズ様―」
「やあ、ゴーストの皆、久しぶりー」
ゴーストは、普通の人には見えない。
僕はスキルの力で見えるけど、普通の人で見えるのは霊視が出来る人くらいだ。
ゴーストが二十三体楽しそうに僕の回りを飛び回っている。
「じゃあ、皆行こうか」
村に近づくと、村に残っているゴブリンが五匹武器を振りかぶり向かってきた。
「死ねーー!」
だが、僕の数歩手前でひざまずいた。
ゴーストが憑依したのだ。
ここから村の中で憑依ゴブリンとゴブリンの同士討ちが始まった。
憑依主が倒されてもゴーストには影響が無いので、また別のゴブリンに憑依している。
「ローズ、ゴブリンロードを探してくれ」
「クスクス、すでにアクエラさんとユーリさんが倒してくれています。森の中に潜んで居たようですね。私も少しゴブリンを倒してもよろしいですか」
「やりたいのでしたら、どうぞ」
僕が言い終わると、ローズは杖を出すと天にかざした。
杖の先から無数の光の線が飛び出した。
その光がゴブリンの心臓を次々突き刺していく。
村の中のゴブリンが一瞬で全滅した。
僕の手下になっていた、憑依ゴブリンまで死んでしまった。
次々と憑依ゴブリンから幽体離脱のようにゴーストが出て来る。
「あのローズさん、少しって言いながら全部倒してしまいましたよ」
「ノコ様、今の魔法って日本語ならどう言うのですか」
うん、ローズさん僕の言ったことを全く聞いていませんね。
「フラッシュラインとかでしょうか」
正確には日本語じゃ無いですけどね。
「フラッシュライン!!」
あっ、もう一回おんなじのが出た。
僕は生きている人の気配を探した。
村の中央に気配を感じる。
兵士と冒険者が、三百名ほど生きていた。
「皆さん、ここは勇者様が救って下さいました。森の外の陣まで避難して下さい」
「おおおおーー」
歓声が上がった。
「そうですか、あなた達は?」
同じ冒険者だからか、A級冒険者が話しかけてきた。
「僕達は、伝言を頼まれた、ただのF級冒険者です。それでは失礼します」
「君達はどこへ行くのかね?」
「この先の村に様子を見に行きます」
「き、危険だ。や、やめなさい」
「大丈夫です。勇者様がこのあたりのモンスターを全部やっつけて下さいました。様子を見るだけだから、F級でも出来ると勇者様に言われましたから」
僕は、村を開放し先の村を目指すことにした。
無駄足かもしれませんが、助けられる命があるかもしれませんので。
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