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第三話 召喚勇者
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ギルドの横では救出作戦の荷物を、大勢の冒険者が必死で運んでいる。
僕とローズの二人なら、日帰りで終ることに何日もかけるつもりらしい。
「きさまらー、ちんたら運んでいるんじゃねー。おいそこ荷造りは完璧にやるんだー」
あー、あいつが勇者様かー。
勇者の姿は身長190cm位、体重は100kgを遙かに超えているだろう。
頭は坊主頭で恐い顔をしている。
つけている服や鎧は王様からもらったのかピカピカの良い物を着けている。
まあ、でかくて恐い顔ってな感じか。
「ちっ、何もしねーで口ばっかりのくせに何を言ってやがる」
「全くだぜ。完璧、完璧とか言うくせに、自分はミスばっかりでよ」
「そーそー、その自分のミスは全部他人のせいにするしな」
「間違った指示をしたときなどは、俺はそんな指示をしてねーの、一点張りだ」
なんか冒険者の不平不満がすげーなー。
糞勇者具合がよく分かる。
「おいそこの美女二人、こっちに来い」
勇者がこっちを見て呼んでいる。
「ノコ様、私達が呼ばれていますよ」
「はー、違うだろ」
僕が自分に指をさすと、勇者様が笑顔になった。
美女とさえない男、二人組の間違いだろう。
しかたがないからローズと一緒に勇者様に近寄った。
「俺の名前はナガサキ、ヒロマサだ。ヒロと呼んで良いぞ。日本から召喚された」
「なんだってー」
僕は驚いた。日本って僕の夢の中の国じゃないか。
本当に存在するのかー、嘘だろ。
「何を驚く」
「い、いいえ何でもありません」
「二人は荷物を一つ運んだら帰って良いぞ、出発は明日の10時だ遅れるなよ」
「は、はい」
すげー、えこひいきだな。
まあ、それもこれもローズが超美人なおかげだな。
僕は小さめの荷物を運ぼうと荷物に手をかけた。
重い、あれ、おかしい。
ローズは楽々大きな荷物を馬車に積み終わっている。
「ローズさん、この荷物を持ってみて」
僕が重くて持てない荷物を軽々持ち上げた。
「ノコ様もしかしてこれが重いのですか」
「うん、重い」
「くふふ、マリーにやられましたね」
「くそー、見た目だけって言ったのに、虚弱体質の非力も変えたんだな、なんてことするんだーマリー!!」
「ニャー」
「あーノコ様、マリーは一ヶ月間、完璧な黒猫になると言っていましたから、言葉は通じませんよ」
「はー、一ヶ月も非力なままかー。まあいいかその位が丁度いいや」
そう言っている間にローズが荷物を積んでくれた。
「これでお終いですね。とっとと帰りましょう」
まだ日が高くて他の冒険者が働いているのに、僕たちの作業は終了した。
まあ非力な僕じゃあ役に立たないしね。
丁度いいや。
「じゃあ泊るところを探しましょう」
「そうだね。ご飯が美味しいところがいいね」
僕とローズの二人なら、日帰りで終ることに何日もかけるつもりらしい。
「きさまらー、ちんたら運んでいるんじゃねー。おいそこ荷造りは完璧にやるんだー」
あー、あいつが勇者様かー。
勇者の姿は身長190cm位、体重は100kgを遙かに超えているだろう。
頭は坊主頭で恐い顔をしている。
つけている服や鎧は王様からもらったのかピカピカの良い物を着けている。
まあ、でかくて恐い顔ってな感じか。
「ちっ、何もしねーで口ばっかりのくせに何を言ってやがる」
「全くだぜ。完璧、完璧とか言うくせに、自分はミスばっかりでよ」
「そーそー、その自分のミスは全部他人のせいにするしな」
「間違った指示をしたときなどは、俺はそんな指示をしてねーの、一点張りだ」
なんか冒険者の不平不満がすげーなー。
糞勇者具合がよく分かる。
「おいそこの美女二人、こっちに来い」
勇者がこっちを見て呼んでいる。
「ノコ様、私達が呼ばれていますよ」
「はー、違うだろ」
僕が自分に指をさすと、勇者様が笑顔になった。
美女とさえない男、二人組の間違いだろう。
しかたがないからローズと一緒に勇者様に近寄った。
「俺の名前はナガサキ、ヒロマサだ。ヒロと呼んで良いぞ。日本から召喚された」
「なんだってー」
僕は驚いた。日本って僕の夢の中の国じゃないか。
本当に存在するのかー、嘘だろ。
「何を驚く」
「い、いいえ何でもありません」
「二人は荷物を一つ運んだら帰って良いぞ、出発は明日の10時だ遅れるなよ」
「は、はい」
すげー、えこひいきだな。
まあ、それもこれもローズが超美人なおかげだな。
僕は小さめの荷物を運ぼうと荷物に手をかけた。
重い、あれ、おかしい。
ローズは楽々大きな荷物を馬車に積み終わっている。
「ローズさん、この荷物を持ってみて」
僕が重くて持てない荷物を軽々持ち上げた。
「ノコ様もしかしてこれが重いのですか」
「うん、重い」
「くふふ、マリーにやられましたね」
「くそー、見た目だけって言ったのに、虚弱体質の非力も変えたんだな、なんてことするんだーマリー!!」
「ニャー」
「あーノコ様、マリーは一ヶ月間、完璧な黒猫になると言っていましたから、言葉は通じませんよ」
「はー、一ヶ月も非力なままかー。まあいいかその位が丁度いいや」
そう言っている間にローズが荷物を積んでくれた。
「これでお終いですね。とっとと帰りましょう」
まだ日が高くて他の冒険者が働いているのに、僕たちの作業は終了した。
まあ非力な僕じゃあ役に立たないしね。
丁度いいや。
「じゃあ泊るところを探しましょう」
「そうだね。ご飯が美味しいところがいいね」
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