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第20章 絶望の帝国冬季大攻勢編

第3話 決断

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 ・・3・・
 十二の月一の日に起きてしまった、妖魔帝国によるアルネシア連合王国王都アルネセイラへの大量殺戮兵器『煉獄の太陽』の使用。
 その日の数時間こそあらゆる機能が喪失したものの、通信網に関しては緊急予備の迂回通信網によって翌日には凄惨たる被害の模様が本国では共有化され、アカツキ達のいる妖魔帝国西部方面にも届けられていた。
 これは翌々日三日の朝に送られた被害の速報である。

【アルネセイラにおける被害報告第二十六報】
 発:アルネシア連合王国軍ノイシュランデ北東部管区司令部

 ・一の日午後に発生したアルネセイラでの大規模爆発事象は著しく大きな被害を受けており、未だに全容は掴めず。

 ・政治、経済、輸送、通信等全機能は回復せず現在迂回通信網による無線通信網で対処。

 ・アルネセイラへの救援は未だ続いているが、死者負傷者多数の上にアルネセイラの病院機能そのものが喪失。二次被害の少ない郊外部にて国内駐屯軍総力を持って野戦病院を構築。ただし医療物資が追いつかず、現在は連邦、共和国、法国全てから医療等支援物資の融通を開始。

 ・以下、現在判明している人的被害報告。

【王族】
 国王陛下:軽傷
 王太子殿下:軽傷
 王太子妃殿下:軽傷も爆発と共に発生した毒系魔法に罹患。ただし、命に別状なし。
 王子殿下:軽傷

【閣僚】
 宮内大臣:死亡
 外務大臣:死亡
 総務大臣:死亡
 経済産業大臣:重症
 財務大臣:重症
 魔法大臣:行方不明
 軍部大臣:重症。毒系魔法罹患。命に別状無いも、職務を果たすのは厳しい。
 法務大臣:軽傷

【ギルド】
 ギルド長:生存確認
 副ギルド長:生存確認

【軍関係】
 近衛師団長:行方不明
 近衛副師団長:郊外への軍務中で無事

 ※近衛師団は半壊で機能を喪失。

【魔法研究所】
 所長:軽傷
 副所長:重傷

 ※研究所員も死傷者多数。


【アルネセイラ全体の死傷者数】
 死者:約一〇〇〇〇〇~約二〇〇〇〇〇名
 負傷者:約二三〇〇〇〇名~約三〇〇〇〇〇名
 行方不明者:多数。数値不確定。

 死傷者計:約三三〇〇〇〇名~約五〇〇〇〇〇名(推定)

 ・国王陛下を始めとする王族の方々については、南部ポツルツェンへ避難完了。戒厳令本部をポツルツェンへ設置し、国内事態は対処中も収拾にどれだけの期間を有するかは不明。

 ・軍機能は中央指揮系統機能をポツルツェンへ移動。軍部大臣が職務遂行困難の為、副大臣が遂行中。

 ・人類諸国統合軍連合王国遠征軍は、本日より国王陛下緊急勅令『王都緊急事象に伴う、一時的な軍指揮系統全権委譲令』を発動。総責任者をマーチス・ヨーク元帥とし、本来勅令含む必要なあらゆる命令措置を一時停止。遠征軍全ての機能を独立化させる。妖魔帝国軍大規模侵攻に対しては全てをマーチス・ヨーク元帥等の決断に任せるとのこと。ただし、キャエフ及びオディッサは最終防衛ラインとすること。

 ・閣下等全将兵の無事を祈ります。


 三の日に送られた通信はすなわち王都アルネセイラが機能喪失し、王族こそ無事だが閣僚に死傷者多数で本国は遠征軍の指揮にまで手が回せないから全ての決断は現場組に任せる。撤退するも死守するも自由裁量とし、ただしキャエフからオディッサにかけては最終防衛ラインとせよ。
 という極限状況下においては最善の決断と言えるものであった。
『煉獄の太陽』の爆発。
 確かに大量殺戮兵器は起爆してしまったものの、リシュカにとっての誤算は最後の最後に毒系魔法が一部不完全となったことであろう。
 後の研究資料によれば、起爆した際の毒系魔法の活性度は全力の約三〇パルセントと推定されている。爆発してしまったもので、アルネセイラには機械の部品一つも残っていないから詳細な計算は出せるわけがなかったが、それでも想定の三〇パルセントは唯一の幸いと言えるだろう。
 もし全活性していれば、死傷者数はさらに跳ね上がり除染の手間がさらに加わる。また、王族も全員無事では無かっただろうし、最悪の場合は連合王国王族の断絶すら有り得たとも言われている。
 しかしこの点を除いて妖魔帝国の、リシュカの思惑通りになったのは間違いない。
 王都アルネセイラは崩壊に等しい被害を受け、連合王国にとっては回復に数年必要となる大ダメージとなった。それも、戦時中に。
 問題は本国だけではない。
 妖魔帝国海軍と上陸部隊の陸軍と海兵隊の進撃。
 そして、妖魔帝国本土における妖魔帝国軍の大増援部隊。
 アカツキ達は、徹底抗戦か撤退かの決断に迫られていた。


 ・・Φ・・
 12の月3の日
 午後1時40分
 統合軍ドエニプラ方面司令部


「国王陛下が、王族が全員ご無事なのを確認出来ただけでも良かった……。もしもの事があれば、崩壊だった……。けど、国内の閣僚に死傷者数多数。遠征軍の指揮系統を分離させてマーチス元帥閣下に移させたのは、国王陛下の手腕だからこそ……。でも、でもここからどうするんだ……」

 僕はひたすらに頭を抱えていた。
 アルネセイラの惨劇が発生して二日が経った。国内は最悪の事態を脱しつつはあるけれど、こっちの状況は最悪だ。
 アルネセイラで何が起きたかは情報封鎖をした所でもう伝わってしまっている。統合軍の中核になっている連合王国軍の動揺は激しく、士気は大きく低下。ドエニプラから逃げ出す兵士がいないだけまだいいって状態だ。単純に逃げる場所もないって事もあるけれど、なんとか組織を保てているという感じだろう。
 にも関わらず、妖魔帝国軍の大増援は迫りつつある。
 それぞれ強行偵察任務で観測した結果、敵はあと五日もすればドエニプラ方面に到達する。敵の空襲については既に発生していて、稼働出来ている戦闘機部隊と『ロイヤル・フライヤーズ』でどうにか確保出来ている。だけど、前線の兵士達の士気が低下している悪影響は如実に出ていて、昨日今日と数キーラ押されている。
 この戦況下でドエニプラだけでも約五〇〇〇〇〇の新たな敵軍が襲来する。元々いた駐留軍と帝国軍第八軍まで含めれば、もう言うまでもない。

「無理だ……。ここで徹底抗戦したところで、戦えない……」

「旦那様……」

「マスター……」

「…………ごめん。生きるか死ぬかの局面なのに、何も思い浮かばないんだ……。もうすぐ、ドエニプラ方面の集まれる将官級と参謀で今後を決める会議があるのにね……。今日決めないと、間に合わないのに……」

 今まで英雄と祭り上げられていたのに、このザマだ。
 前世でも軍人であった以上、一般人より平静を保てる自信はある。並の軍人なら発狂しそうなこの状況で、なんとか思考回路だけは回せているのは経験の賜物だろう。
 でも、頭にひたすら過ぎる。
 A号改革の部下の死亡報告と行方不明報告も入っていたからだ。しかも、全滅。行方不明報告が入っているってことはつまりそういうことだろう。せめて、一縷の望みに賭けて生きていて欲しいけれど……。
 それだけじゃない。王都で世話になった士官や、特別教官をしていた時の生徒は今や立派な現役軍人。死亡者リストの内、顔が思い浮かぶ人もいた。
 ひたすらに後悔しかない。
 ごめんよ、皆……。僕が察知できなかったばかりに……。
 …………いや、よそう。今は自分を責める時間じゃない。
 昨日から一睡もしていない身体は重い。少しだけ震える手で煙草を吸うと、それでようやくほんのちょっとだけ心が落ち着けた。

「旦那様、無理だけはしないで。今アナタが倒れれば精神的に柱にしている人達も共倒れするわ。何より、アナタ自身が」

「分かってる。でも、頭から離れないんだ……。王都の教え子に、部下達が……。――それより会議に行くよ。決断しなきゃ、皆死ぬ。僕も、キミも、エイジスも」

「…………ええ」

「マスターの命は何があってもワタクシが守ります」

「ありがとう、エイジス」

 僕は立ち上がると、両頬を叩いて切り替える。
 司令部の面々が集まる部屋に向かう途中、多くの将兵の顔を見た。
 皆、絶望に染まっている。一の日になるまでは今度だって勝てるさ。春まで守ればいいだろう。自信に満ち溢れていた表情はどこにもない。
 その中で、表面上だけでも取り繕えている僕達の姿を見ると、まるで神に縋るような顔つきばかりだった。
 アカツキ中将閣下ならどうにかしてくれる。
 生きて帰してくれるだろう。
 いや、この戦況でも。
 そんなのばっかりだ。
 馬鹿言うなよ。僕だって平気なフリするのがやっとだよ。
 何にも対策なんて思いついているはずないだろ。
 だからそんな顔で見ないでくれよ。
 口に出したくなるのを抑えて、司令室に入る。

「アカツキ中将か、ご苦労……。目の下のクマ、大丈夫かなど言わない。ただ、倒れるなよ」

「ご心配おかけしてしまい、申し訳ありませんブリック大将閣下」

「いやいいんだ……」

「早速ですが、戦況はいかがですか」

「最悪極まる。連中の到着までならともかく、二個軍団が出てこれば今の人数では足りるはずもない。士気は地に落ちて組織的行動を維持するのがやっと。ところが敵は大増援到着を知って意気揚々。俺含めて全参謀が一致した。ドエニプラは放棄すべきとな」

「でしょうね……。アルネセイラの件が無くても敵軍二個軍団が向かっています。南部の一個軍団にしてもそうですが敵は恐らく、包囲を狙ってきます。二個軍団の進出地点と行動状況からして、まずは南北挟撃で遮断。さらに南部軍次第ではありますがこれを撃破されるとムィトゥーラウとの連絡線も失います。北部は恐らくコルロフカを北から迂回機動に出るでしょう。妖魔帝国軍はいつから現代的な戦略を覚えたんでしょうね。見事なまでの浸透機動戦です」

「やはり、手詰まりと?」

「オディッサやムィトゥーラウ、ポルドブから増援が来たところでどれだけ効果があるか……。そもそも、北部にも帝国軍一個軍を確認しておりますからポルドブからは望めません。オディッサ駐留軍もいくらかを北に割かねばなりません。諸種族連合共和国軍はまだ編成途上も多く、我々よりずっと見劣りします。支援は必須です。ムィトゥーラウ、つまりマーチス元帥閣下がおられる一個軍も南部軍の戦況次第で動けなくなります」

「増援は見込めず、ブカレシタから後方予備を全力で振り向けても」

「見越しても間に合いません」

「くそっ……、どう足掻いても窮地だな……」

「故に皆さんのお考えは正解です。散々に苦労させられて手に入れたドエニプラですが、放棄すべきです。この地に固執したらそれこそ帝国軍の思い通り。ドエニプラ周辺駐留の四個軍は今のままでは壊滅でしょう」

 よくもまあこんなに消極的な発言がすんなり出てくると自分でも嫌になる。
 だけど、仕方ないんだ。手の尽くしようがない。アルネセイラに禁忌の兵器を投入された時点で戦況がひっくり返った。
 であれば、四個軍をいかに最低限の損失で後退させ戦線を縮小。戦力を集中させ、そうだね……、ムィトゥーラウで決戦ってとこか……。そのムィトゥーラウも南部軍が踏ん張ってくれればなんていう希望的観測だけど。
 敗北。大負け。負け戦だ。

「アカツキ中将。貴官でもそれを最善とするのならば、やはり我々は間違っていない。先程マーチス元帥閣下から、このような通信が入った。作戦命令書だ」

「命令書ですか」

 今日の朝、本国は遠征軍の全権限を一時的とはいえマーチス侯爵に託した。だからこその作戦命令書。
 ブリック大将から、命令の書かれた紙を渡される。
 僕は文面を読むうちに手の震えが止まらなくなる。
 なんだよ、どういうことだよ……。
 やっとの思いで捻り出せたのは、

「なんですか、これ……」

 なんて情けない声だった。

「命令だ。頼む、アカツキ中将。マーチス元帥閣下の命令を聞いてくれ……。今やそれは、国王陛下の命令に等しい……」

 懇願するような様子で、ブリック大将は言う。
 マーチス侯爵から送られた作戦命令書にはこう書かれていた。

『ドエニプラ放棄を立案中であれば即時許可する。ただし、一個軍を持って殿としドエニプラ周辺で死守命令を下す。これをブリック大将に命ずる。その間に残る三個軍は遅滞防御を持ってしてムィトゥーラウまで退却せよ。なおアカツキ中将、リイナ准将、エイジス特務官においてはムィトゥーラウへ必ず帰還し事態の報告を命ずる。よってムィトゥーラウまでの退却について、アカツキ中将には退却の三個軍を臨時司令官とする。あらゆる事態が発生したとしても、ドエニプラ残留は許されない』

「ふざけないでください。僕はドエニプラ方面の副司令官と同等の立場にあります。こんなの、こんなの受けられません……!! 辞令を拒否します!!」

 僕は声を荒らげて叫んだ。
 マーチス侯爵は何を考えているんだ! 一個軍を見捨てた上で僕に三個軍を預けて退却!?
 これじゃあまるで、僕達が義理とはいえ親族だから、リイナはまさに親族だから生き残れと思われても仕方ないじゃないか!!
 こんな職権乱用が許されてはいけないだろう!?

「正義感溢れる貴官なら、そう言うと思っていたよ……。違うんだ、そうじゃないんだ……。マーチス元帥閣下は、貴官だから三個軍を任されたんだ。本来中将職では有り得ない。特例中の特例で、決められた」

「特例ですって!? だったら尚更拒否します!! 私は、一個軍を見捨てて、ブリック大将閣下を見捨てての退却など望みません!!」

「では、どうする? 名案は思い浮かぶか? もしこの場で思いつくのならば言え。我々はその作戦に賭けるし、マーチス元帥閣下にもそのように報告をお送りするぞ」

「それは……、それは……!!」

 思いつくはずがなかった。
 一個軍以上の損失を覚悟すれば、やれるかもしれない。でも、マーチス侯爵の命令より効果的なそれは出てこなかった。

「稀代の英雄、あらゆる戦局においてひっくり返してきた貴官ですら無理な局面だろう? だったら命令を受諾しろ」

「…………この場にSSランク召喚武器所有者は自分がいます。もう一人のSSランク召喚武器所有者のアレゼル大将閣下はムィトゥーラウとドエニプラの中間地点におられましたよね。だったら自分が残ってアレゼル大将閣下に三個軍の遅滞防御の補助を……」

「アレゼル大将ならここより兵力が足らない南部軍に向かった。マーチス元帥閣下のご命令だ。そもそも、貴官がここに残ってしまっては本末転倒。命令違反だ」

「だったら……!!」

「なぁ、アカツキ中将。貴官は混乱の極みに陥っている。アルネセイラに育てた者や部下が多い貴官だからここにいる者の中では尚更だろう」

「そんな理由で退却しろと言いますか!?」

「違う。断じて違う。貴官がドエニプラに残りたい気持ちはよくわかった。俺はそれだけでも嬉しい。だがな、これは命令だ。貴官が絶対的に遵守してきた上官からの命令だ」

「だからって、そんな…………」

 僕は遂に反論すら出来なくなった。
 元々纏まりもしない頭だ。正常じゃない。

「アカツキ中将。何もマーチス元帥閣下は義父だからあんな命令をしたのではない。もしここで貴官を失えば、連合王国だけではない。統合軍にとって著しい戦力の喪失になるからだ。聡明な貴官なら分かるだろう……? 貴官の役職ではない。貴官の、立場を。英雄がここで死ぬのは、人類諸国統合軍にとって、あってはならないのだ」

「それだからって、ブリック大将閣下が残られるなんて……」

「頼むよ、アカツキ中将。この通りだ。絶望的になりつつあるこの戦況、そんな時こそ、英雄が必要なんだ。若き英雄が」

 ブリック大将は僕の肩を静かに叩く。
 周りを見渡す。誰もが静かに僕を見て頷く。
 そうか……。頷いた人達はとっくに覚悟を決めたんだ。人数がいつもより少ないのは残留組選定済みで、ここにいるのは、命を捨てて残る人達なんだと。
 その人達は、希望を託して頷いたんだと。
 ちくしょう……。ちくしょう……!!

「了解、しました……。これより私が、退却する三個軍の指揮に務めます……。必ず、生きてムィトゥーラウへ向かわせます……」

「ありがとう、アカツキ中将。…………あとこれを。家族に」

「…………はっ。お承り致しました」

 悲しく微笑むブリック大将から手紙を受け取った。遺言だ。
 くそっ、こんなことされたら何がなんでもムィトゥーラウへ届けないといけないじゃないか……。

「アカツキ中将。俺の方で手配した司令部要員と参謀要員は既に退却の準備を進めている。即時行動し、明日にでも先発隊を動かせ。あらゆる戦力を持って、粛々と退却しろ」

「了解しました。では、私はこれにて」

「ああ」

 当日のうちに、ブリック大将が手際よく編成していた退却軍を僕は率いる事になった。
 翌日から先発軍が退却を開始。次々とドエニプラの地を離れていく。
 三個軍だけにそう直ぐにとはいかないものの、翌々日には僕もドエニプラの地を離れる事になった。
 このやり取りをした五日後には重火器のどれどけかを置いて身軽になった三個軍はおおよそドエニプラから撤退。空襲を除けば安全圏にまで離れる事が出来た。
 そして、十二の月十の日。帝国軍の北部方面一個軍団はドエニプラ近郊に姿を現したのだった。
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