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第17章 ムィトゥーラウの戦い編

第6話 書簡と高度な政治的駆け引きと英雄の名による抑止力と

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 8の月14の日
 ロンドリウム協商連合・首都ロンドリウム
 協商連合議会議事堂・会議室

 ロンドリウム協商連合議会議事堂。それはこの国が王政から大統領を頂点とする民主主義に移行した象徴的な建造物である。
 その歴史は古い。かつて王政の頃の宮殿――ただし、国王の居住地ではなく政治の場であった――を転用しているからである。故に瀟洒かつ伝統を感じさせるものであった。
 協商連合議会議事堂は六階建て。横に広い中央棟の中心には議場があるが、通常議会は既に七の月に終わっており今は使われてはいない。
 だが、議事堂故に選挙によって選ばれた議員達はここを中心に活動している為大小様々な会議室は活発に使われていた。
 その中でも小規模な会議室には三人の男がいた。その面子はアカツキ達連合王国の面々にとっては悪名高い保守党。フィリーネを死に追いやった主犯の党である。

「件の英雄もいる南部統合軍がムィトゥーラウ市を占領しましたか。相変わらず鮮やかな手ですねえ」

 上座に君臨し暫しの沈黙を最初に破ったのは協商連合大統領、フィリップ・レンター。先の選挙で前の大統領からその職を奪った保守党の雄だ。年齢は四十代半ば。丁寧な喋り方と、微笑みは温厚な性格を想像させるがその実、腹の中は真っ黒である。
 フィリーネが失脚してから真っ先に数々の手を打ち保守党が今の地位についたのは全て彼の功績である。
 ただし、国家の運営能力についてはお世辞にも前大統領と同じとは言えず劣ると言ってもいい程度。ここ暫くは彼と保守党の運営方針には同盟先の連合王国は表立っては口にしていないが疑問を呈していた。

「勝利する分にはいいんだがねえ。こんな書簡を送られるとは思わなかったぞ」

 大統領から見て斜め右にいるのは不機嫌そうな様子で口を開いた五十代初頭でやや肥満形の国防大臣、コットン・ウェザード。アカツキ達が動く無能と称した人物だ。フィリップ大統領の腰巾着その一で、国防大臣には相応しい能力を持つとはとても言えない人物である。
 彼の基本的な思考は、いかに私服を肥やせるかにあり、利権を手に入れるのであれば愚策ですら通してしまう人物である。裏を返せば利権が絡まないのならば良策も潰すということ。彼が国防大臣になってから協商連合軍は弱体化したと言っても差し支えない。問題の多い男である。

「いくら妖魔帝国の地で以前と変わらず勝利を続けている英雄と言えど、これでは内政干渉ですよ大統領閣下。しかも非公式の個人的な形で送ってきたというのがタチが悪い」

 最後に口を開きフィリップ大統領に自論を述べたのは、四十代手前のチェイカー大統領首席補佐官。フィリップ大統領の腰巾着その二である。フィリップ大統領にとって都合のいい傀儡でもある。
 三人が話しているのはテーブルに置かれている、アカツキから送られてきた協商連合軍の独断行動を暗に批判し協調を促すあの書簡であった。

「フィリップ大統領。これが届けられたのが私は気に食わないんだが、どうするかね? 非難声明でも出すか?」

「コットン国防大臣、それは止めておいた方がいいですよ。仮にもあの『英雄』から送られてきた一種の警告文みたいなものです。彼の性格からして、上の裁可も取ってあるはず。つまりこれは、アカツキ中将の個人的な形という名目で送られた、連合王国からの総意と捉えてもいいわけです」

「ならばどうするというのだね? まさか素直に言うことを聞くとでも? 我々は妖魔帝国本土での利権を手に入れる為に、元々一〇個師団だった派兵を五師団も増やして一五個師団にしたのだぞ?」

「まあまあ、落ち着いてくださいよコットン国防大臣」

「落ち着けと言われてああそうかと言えるわけが無かろうチェイカー大統領首席補佐官。我々は派兵前に人類諸国が安寧を手に入れるという題目で、利益を得るのを目的として派兵する旨は関係者に伝えていたでは無いか。連合王国は今回の遠征で最も多い派遣軍を出したが、だからと言ってペコペコと頭を下げる必要がどこにある?」

 人類諸国統合軍の前線の将兵のたゆまぬ努力あってこそ勝てているのをいい事に、好き放題のたまうコットン国防大臣。
 彼の頭の中にあるのは現在の戦況図ではなく、妖魔帝国本土を占領してからどれだけ利益を得られるかという銭勘定しか無かった。
 度し難い無能だがしかし、彼もまた選挙で選ばれた議員の一人。民意である以上覆すのは難しい。
 机に置く左手の人差し指で忙しなくトントンと叩くコットン国防大臣は不機嫌の度合いが増していく。
 それに対してフィリップ大統領は彼を宥めるように、

「別に慌てる必要はありませんよ、コットン国防大臣。南部統合軍にも北部統合軍にも我々協商連合軍はいます。せいぜい前線の彼等に活躍してもらって、然るべき取り分を後で請求すれば良いだけ。ですから、今は大人しく従っておいた方が得策でしょう」

「なに? フィリップ大統領、言葉は悪いがあの英雄に従うというのか? いくら貴族とやらで連合王国軍の中将と言えども、奴はあくまで一軍人だぞ? 我が国のやり方に口出しする権利があるとは思えないが?」

「コットン国防大臣。貴方は焦り過ぎですよ」

「なんだと?」

 短気であるコットン国防大臣はフィリップ大統領に自身の考えを否定されたと勘違いしてか、眉根を釣り上げる。

「コットン国防大臣。貴方はアカツキ中将の事をたかが一軍人と仰いましたが、いくらなんでも彼を過小評価しすぎですよ。チェイカー首席補佐官、アカツキ中将が絡む国家や団体。まとめてくれていましたよね?」

「ええ、まあ」

「今その資料もありますよね?」

「はい、ありますが」

「それを読み上げてください」

「承知しました、大統領閣下」

 チェイカー首席補佐官は、鞄から資料を取り出す。それはフィリップ大統領が彼に命じて作らせた、自分達保守党が警戒すべき人物に関する資料の一つ、連合王国軍アカツキ・ノースロードについて取り纏めた分析資料だ。
 チェイカー首席補佐官は静かな口調で言い始める。

「アカツキ中将ですが、連合王国内における地盤は磐石です。我が国の情報機関が工作を施して失脚を狙うのは不可能と言えるほどです」

「不可能だと? いつから我が国の情報機関はそこまで落ちぶれたんだ。我々保守党と結託してあの女を排除せしめた機関だろう?」

 早速コットン国防大臣がチェイカー首席補佐官の発言に横槍を挟む。
 現在協商連合情報機関は保守党の影響下にあり、フィリーネもといリシュカを失脚させる工作を実行したのも保守党に乗っ取られた情報機関である。

「失礼ながらコットン国防大臣。あの女とアカツキ中将では余りにも違いがあります。アレは我が国の軍人であり、口実があったからこそ成功しただけですよ」

「分かった分かったチェイカー首席補佐官。続けてくれたまえ」

「…………では続けます。アカツキ中将は連合王国内において軍事だけでなく政治・経済でも大きな影響力を持っています。政治面は言うまでもありませんが、国王エルフォード・アルネシアからの信頼は厚く、おそらくこれは代替わりになっても変わらないでしょう。軍事も同じくですね。僅か八年で彼がどれだけ昇進したのかを考えれば想像は容易いかと。人類諸国統合軍総司令官マーチス・ヨーク元帥とは義理の親子関係というだけでも十分ですが、アカツキ中将自身の才覚もあります。ムィトゥーラウ方面侵攻軍の第二服司令官という役職が体現していますね。ちなみにですが、将官から兵士に至るまで絶大な人気を誇っています」

「チェイカー首席補佐官」

「なんでしょうか、フィリップ大統領閣下」

「私は常々思うのですが、彼はまるであの女が別の道を歩んだらこうなった。のような人物ですよね」

「そう分析する者もおりますね。ただし、あの女と違うのは『個人』の力で捩じ伏せるのではなく、あくまでも『周囲の力を借りながら』事を成してきた点でしょうか」

「ふん。その点については腹立たしいが同意だな。お陰で書簡一つでこのザマなんだろう?」

「まあまあ、コットン国防大臣。貴方は国防大臣ですから疎いかもしれませんけど、チェイカー首席補佐官が話してくれる経済面やその他方面における彼の影響力を聞けば嫌でも納得せざるを得ませんよ?」

 薄ら笑いを浮かべるフィリップ大統領に、コットン国防大臣はふんぞり返って再び話を聞く姿勢に戻った。

「経済面についてですが、まず連合王国のドルノワ工業株式会社は確実にアカツキ中将を支持する団体です。ドルノワの本社が彼の故郷というのもありますが、開戦からずっと潤っていますので。次に鉄道分野。こちらはA号改革を推進したからですね。私鉄についても同じく。免許制を提言したのは彼だからです。どうやら利権調整をしたのか、本来は敵対派閥だった西方系も鉄道利権を得てから大人しくなっています。西方系派閥は他にも政治・軍事面でも利権を得ていますから、アカツキ中将が何かしたとしても表立っては反対しないでしょうね」

「その他方面については?」

「一番大きいのはエルフ理事会です。連合王国は勿論のこと、法国や我が国のエルフ理事会も彼の支持団体ですね。なお、国内外を問わずアカツキ中将を支持する団体は数多いです。全て話すとかなり時間がかかりますが如何しますか? コットン国防大臣」

「もういい。分かった。あのクソ女と比較しては連合王国国民から怒りを買いそうなのもな。チェイカー首席補佐官、つまるところあの英雄を怒らせれば保守党の支持基盤にも悪影響が出かねないということだろう?」

 コットン国防大臣はようやく現実が見えたのか、大きなため息をついて言う。

「はい。特にコットン国防大臣は最も煽りを受けると思いますよ」

「軍そのものか……」

 コットン国防大臣も遊び呆けている訳では無いから、軍関連だけであればアカツキの評価は少なからず耳にしていた。
 曰く、彼がいなかったら部隊ごと全滅だった。
 曰く、時間を見つけては視察に来てくれて前線の我々を労い声を掛けてくれる。
 曰く、中将であろうと最前線で共に戦ってくれる。
 曰く、オディッサにおいて彼の采配が無ければ損害は倍になっていた。
 などなど。協商連合軍将兵達にとってもアカツキは理想の上官だった。現在の協商連合軍の上層部が酷い体たらくだからなおさらだろう。
 こうなるともしコットン国防大臣が公式にアカツキを批判すれば、身内から背後を刺されかねないだろう。彼が『集団』の力を持ってこれまで動いてきた基本方針は協商連合軍であっても影響を及ぼしているのである。
 故にアカツキはいつも過労気味でもあるのだが。

「とまあ、このような感じなんですよ。アカツキ中将という人物は。ああそれとですね、コットン国防大臣。彼はあの女と違って嫌になるほど狡猾ですよ。この書簡なんてまさにそうではありませんか?」

「……どういうことだ?」

「私がどうして非難声明を出せないか理解して欲しいんですけどねえ」

「……ちっ。勿体ぶらず言ったらどうだ」

「ええ、分かりましたよ。――この書簡、最初に話した通りあくまで個人的な形で送られてきています。非公式ということはつまり我々も無かった事に出来るんです」

「当然だろう。何せ個人書簡だからな」

「そう。だからこそ厄介です。例えばこの書簡に対して非難声明を出してみたとします。そしたコイツは、公式書簡に化けるんですよ。『人類諸国統合軍上位指揮命令系統』の人物が出した書簡にね。マーチス元帥が裁可したでしょうから、要するに」

「…………ああクソそういう事か。非難声明を出せば我々は人類諸国統合軍総司令官、ひいては同盟国に対する非難声明にもなるわけだな」

「正解です」

 フィリップ大統領は、ようやく正解に辿り着いたかこの無能め。と思いながらも微笑む。
 この書簡が彼等にとって最も目障りなのは今の会話にある通りなのだ。
 フィリップ大統領はもう一つこの書簡を快く思わない理由がある。
 それは迂遠にアカツキがこうも言っているようなものなのだ。

「表に出さず協調してくれれば貴方達に不利益はない。だけど、もしこの書簡を批判すればタダじゃすまないぞ?」

 と。
 これはアカツキが転生してから歩んだ八年間で学んだ高度な政治的取引の成果の一つとも言えるだろう。
 自身のあらゆる権力を絶妙な加減で、しかも最大効力を持つ形で行使した上に、個人書簡とした事でフィリップ大統領達に対しても一応の配慮をしているのだ。
 だからこそ、フィリップ大統領は取れる手段が一つしか取れないのである。

「コットン国防大臣。私はアカツキ中将を敵に回したくありません。矛を引っ込めて貰えますね?」

「…………了解した。腹立たしい事この上ないが、この件はフィリップ大統領に任せる」

「ありがとうございます、コットン国防大臣。ですから貴方はこの書簡については気にせず、『亡国救済党』の対処に集中してくださいね」

「…………ああ」

 こうしてフィリップ大統領達保守党はここまでの協商連合軍の方針を転換し、表面上は人類諸国統合軍総司令官マーチス・ヨーク元帥や北部統合軍総司令官アルヴィン・ノースロード大将の命令を厳守する事になった。いや、そうせざるを得なくなったと言うべきか。
 だがしかし。彼等はそもそも既に道を間違えていた。しかもアカツキが手を出せない部分でだ。
 ロンドリウム協商連合を蝕む病巣は少しづつ、だが確実に肥大化しつつあった。
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