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第2部 戦間期に歩むそれぞれの道 第14章 戦間期編1

第11話 光龍皇国皇女ココノエに告げられた事実

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 ・・11・・
「此処は、寝所の上、か……」

 妾は目を覚ますと、白き天井がそこにあった。誰もおらぬ。ただ一人じゃった。
 視線を左右に振ると、魔力の名残があった。どうやら妾達を助けてくれた者が施してくれたらしい。
 ぼうっとしていると、誰かが扉らしき所から現れた。変わった服を着た、男じゃった。

「おや、目を覚まされましたか」

「ぬ、う、うむ……」

「お加減はいかがですか? えっと、皇女様、でしたか」

「妾、皇女。合っておる。身体、問題無い。楽に、なった。妾の、共におった、者は」

「ご安心を。治療中です」

「そう、か」

「はい。ああそうだ。すぐにここの責任者を呼びますので、しばしの間ごゆっくり」

「う、む」

 男は人を落ち着かせる笑顔で部屋を後にしていった。
 身を包む衣は、妾の国では見たこともない、しかし着心地の良いものであった。
 少なくとも、誰にも追われることなく命を狙われる事も無い地にいるらしい。
 じゃからじゃろうか。妾は静かな部屋で、黒髪を撫でながら遠き道程と記憶を思い返した。


 ・・Φ・・
 妾の名は、『ココノエ』。光龍皇国に君臨する龍皇りゅうこう龍皇りゅうこうの娘。齢は一六二である。妾は男女隔てなく龍皇になれる我が皇国において、次代の龍皇になる皇女じゃった。
 いいや、今やそれも昔の事……。
 妾達の国、一五〇〇年もの間続いた由緒正しき龍皇の血筋が統治せし光龍皇国は、悪しき妖共の妖魔帝国に滅ぼされてしもうた。
 光龍皇国は妾達、光龍族が統べる国じゃった。光龍列島に国を興し、幾度の内乱はあったものの、決して血筋も国も絶える事はなく、特に父君と祖父君おじいさまが統治しておった二〇〇年は平和じゃったのじゃ。
 ところが魔術を用い予知を執り行う、読み師がこのような予言を言うた。

「皇国は外なる災いに襲われるであろう。国が滅びかねない妖は北西か西から現れ、我々を蹂躙する。備えねば、我々は滅びを迎える」

 戦争続きの国ならばともかく、妾達の国は長い平和が続いておったから誰も最初は信じる者などおらなんだ。しかれども、読み師の予言はよく当たる。まじないの類であるからじゃ。
 故に、父君は急ぎ軍の強化を図った。
 国に混乱を与えぬ程度に、質と数を高めていった。
 父君は常に言うておった。読み師の予言が外れればそれに越したことは無い。と。
 じゃが、侵略者は現れてしもうた。
 数年前の夏、北龍海に黒き船が海を埋め尽くす程現れたのじゃ。
 奴らは『妖魔帝国』と名乗る妖共であった。あろうことか、奴らは戦始の宣いくさはじまりのせんも交わさず、妾達を攻撃し始めた。後に、『龍妖大戦』と呼ばれる戦争の始まりじゃった。
 無論、妾達とて無抵抗なわけではなかった。妾達光龍族は天翔る龍の民族。空を翔けて妖共の大艦隊を滅せようとした。
 最初の一年は良かった。奴らは空に戦力を持たぬ。故に勝てた。
 しかし、奴らはどんなに倒せども倒せども現れおった。妾達が一〇〇殺せば二〇〇現れ、一〇〇〇殺せば二〇〇〇現れる。その間に、消耗させられた妾の一族は少しずつ数を減らして言った。
 妾達光龍族は強い。強い故に、弱き民を守らねばならぬ。じゃが、如何せん光龍族は数が少なすぎた。国全体で僅か一〇〇〇。それが光龍族の女子供全てを合わせた数。二年目になれば数は半分にまで減じ、三年目にはほとんど戦える者はおらなくなった。それでも、妾達の一族は戦ったし共に支えてくれたか弱きヒト達も戦ってくれた。
 光龍皇国の人口は約五〇〇万じゃが、残りは全てヒトなのじゃ。彼等は魔法を使える者もおるが、そう多くはない。戦える者もおるが、沢山ではない。光龍皇国は全部で八〇〇〇〇。少なくないわけではないが、相手が悪かったと今ならば思う。

「なんなのだ、あの数は……」

「一〇万、二〇万、いや三〇万すら遥かに、越えまする……」

 何せ、妖魔帝国は五〇〇〇〇〇の軍勢でやってきたのじゃから。
 数だけ多いのならば如何様にでもなる。ところが、奴らは驚くべき兵器を持っておった。
 それは妾達の国で昔、『流れ人』と呼ばれる出自不明の者が発明したつつであった。流れ人は稀に妾達の国に現れる。その度に革新を生み出した。龍炎の銃りゅつえんのつつもその一つで、初の生産は五十年前。その流れ人は名を「ヤマト」と名乗っておったが彼は死ぬまでに、本人は大砲と言うておったが妾達が大銃おおづつと名付けた兵器も開発した。
 そのような、似た兵器を持っておった妖魔帝国はしかし、妾達の兵器の質を上回っていたし、
 結局本土への上陸を一年目の終わりに許し、三年目には皇都目前にまで迫られた。
 数だけ多いのならば如何様にでもなる。じゃが質も妾より上となり妾達が疲弊すればするほど戦は不利になった。そして、ついには蹂躙された。
 三年目の夏、皇都たる『龍央京』たつのなかのみやこは陥落した。
 その日が、父君と母君の顔を見た最後の日となった。

「ココノエよ、逃げなさい。読み師が言っていた。『遥か西にある国、そこには我々を救うてくれる英雄あり。名を『アカツキ』。『アルネシア』と呼ばれる国にありし黒髪を持つ英雄は必ずや我らを導いてくれるだろう』と。恐らく、伝承に残りかつては僅かばかりの交流があった極西きょくせいのヒトの国のことだろう。そこへ逃げなさい。朕がどうなろうとも、朕が魂になろうとも、必ずやお前を導かせる」

「ココノエ、母を許しておくれ。母は龍皇陛下と共に食い止めねばなりません。せめて、貴女だけでも逃げ延びなさい。そうして、再びこの国を蘇らせるのです」

 龍光暦一五四八年八龍の月十八の日。
 妾は側仕えのツバキと近衛隊長、龍岡実朝たつおかさねとも率いる近衛数十と共に国を離れた。
 翌々日、皇都は陥落した。
 それからは地獄の旅路であった。極西を目指す逃避行の旅路。何度も何度も追手に襲われ、次々と落伍者が現れてしもうた。
 列島から妖魔帝国が支配する領域を、異民族の支配する地を、果てのない道をただひたすらに進んだ。
 そうして、一年以上もの長い逃亡生活の果てようやく辿り着いたのが、灼熱の大陸であった。もう終わりかと思うたが、そこにおったのは、異なる言葉を操るヒト達だった。
 しかし、妾は知っておった。その者達の言葉は伝承や古文書の類である、遥か昔は流れ着いた者など交流が僅かばかりありいつからか断絶した西方人の言葉だった。
 ただの趣味で書物を触れていた妾を、自らの事ながらこの時ばかりかは褒めたかった。
 しかし、既に体力の限界であった妾は経緯いきさつを少し伝えたところで気を失ってしもうた。
 そうして、今日に至るのじゃ。


 ・・Φ・・
「やっと、やっと来られた……。良かったのじゃ……。しかし、しかし妾は何をすれば良いのじゃろう……」

 途中から看護の者が現れたが妾は気にもせず一人ごちた。
 まだ目を覚まして 幾許いくばくも経っておらぬのじゃ。思考がまとまるはずも無かった。

「皇女様、ココノエ様でよろしかったですか?」

「う、む? ああ、良い」

「水などはいりますか?」

「いらぬ。いや、貰おうか」

「はい。ここは外と違い涼しいですが、起きたばかりですからお飲みください」

「すまぬ……」

「いえ。ローガン少将閣下より、出来うる限りのもてなしをさせて頂きますから」

「少将? 将官、将軍がおるのか」

「ええ。間もなく到着されると思いますよ」

 驚いた。妾の国では流れ人が立てた軍制改革で生まれた階級があるのか。
 いや、むしろ好都合かもしれぬ。流れ人がもたらし変革した妾達の国と、もし様々に似通っている事があるのならば話も早いかもしれぬのじゃから。
 硝子の器も持てぬので、水差しとやらで貰った水はよく冷えておった。看護の女曰く、魔導具と呼ばれる西方の魔術が作り出した『魔法科学』とかいう品らしい。
 どうやら伝承に残る西方のヒト達は、長年の時を経て随分と進化しているらしい。こやつらを見つけた時から、持っておった少し形の違う銃つつにしても、今いる部屋にしてもそれらからだけでもよく分かる。
 幾分か経つと扉が叩かれた。現れたのは、軍人らしい立ち振る舞いながらそれに似合わぬ覇気のなさである中年の軍服男と、それよりは若い軍服男だった。

「ココノエ皇女陛下、でよろしかったですか? 自分の言葉は通じておりますか?」

「うむ。理解しておる。やや聞き取りづらいが……」

「ならば会話は可能のようですね。自分の方も聞き慣れぬと言いますか、まるで古文のような話し方ですが話が通じるのならば良かったです」

 男は妾の話し方を古の言葉のようだと言うておった。おそらくは国にあった伝承は此方では最早話されておらぬらしい。時が経っておるのだから仕方あるまいか。
 ともかく、意思の疎通は可能であるらしいから、妾は言葉を続けた。

「そちがローガンとやらか」

「はっ。自分はロンドリウム協商連合ローガン、階級は少将であります」

「ならば、ローガン将軍よ。妾は色々聞きたい事がある。体に力は入らぬ、が話は出来る。問を投げてもよいかの?」

「ええ。答えられる範囲であれば」

「感謝する。まず、ここはどこじゃ?」

 とにかくここがどこなのか妾は知りたい。すると、ローガン将軍はこう答えた。

「南方大陸エジピトリアでございます皇女陛下」

「えじぴとりあ……? さっぱり分からぬ。地図はあるのじゃろか?」

「地図、ですか。ございますが。クリル大佐」

「はっ。やはり地図は持ってきて良かったようですね」

「ああ。――皇女陛下、こちらが南方大陸と、陛下が仰られた連合王国もある地図でございます」

 クリル大佐とやらが寝所の白衣の上に広げたのは正確な地図だった。西方は謎に包まれており、そのようなものは無かったから妾にとっては初見じゃった。

「ここがエジピトリアにございます。我がロンドリウムはこちら。そして、ここが連合王国です」

「随分と南なのじゃな、えじぴとりあとやらは……」

「はい。何せ本国よりかなりの距離がありますので」

「して、妾達の国はどこじゃ? もっとも、もう無いが……」

「もう無い……。いえ、なんでもありません。――申し訳ありませんが、何せ我々も伝承でしか皇女陛下の国を知らず不正確甚だしい古地図しかありません。それで良ければ」

「良い」

「であるのならばこちらです」

 次に見せられたのは途端に精度の落ちた古い地図だった。たしかに形も大まかにしかあっておらなんだ。
 じゃが、一年以上――一日を数えておったから分かるのじゃ――の時がかかるに相応しい距離ではあった。

「感謝する」

「とんでもありません、皇女陛下」

「話を変える。妾は、妾達は先に伝えた通り落ち延び、亡命じゃったな。それを希望しておる。そちのロンドリウムではなく、アルネシアの方じゃ。話はどうなっておる?」

「……申し訳ありませんが、皇女陛下が亡命を希望されている現在アルネシア連合王国とは連絡の途上でございます」

「であるじゃろな……。これだけ離れておれば文一つに数ヶ月はかかるじゃろ……」

「いえ、送受信制限と伝達速度は本国より遅いですし少ないですが一日あれば伝わります」

「なんじゃと?! そちは今なんと言うた?!」

「いや、その、一日、と……」

 困惑する中年男のローガン将軍をよそに、妾は頭を抱えた。
 まったくもって理解出来ぬ! 光龍族同士の思念通話ならともかくヒトがこの距離を一日足らずでやり取りをするじゃと?!
『魔法科学』とやらは光龍族の思念通話を上回るではないか!
 いかん……、訳が分からぬ……。極西のヒトは妾達を凌駕する進化を遂げておるのか……。
 まあ良い。伝達が異常に早いのは好都合じゃ。しかし、ならばどうしてこうもローガン将軍の歯切れは悪いのじゃろうか……。
 妾が頭の中で考え込んでおると、おずおずとローガン将軍は話しかけて来た。

「一つ確認してもよろしいでしょうか、皇女陛下」

「う、うむ。許す」

「皇女陛下の国、『光龍皇国』は妖魔帝国と戦争をし、亡命されてきたということはすなわち……」

「滅亡じゃ……。今頃どうなっておるかなど、考えたくもない……」

 妾は声を震わせて言葉を吐く。負けた国の末など、想像に難くないからじゃ。既に敗戦が決して一年、いや一年半以上が経つ……。今頃民達はどうしておるのじゃろうか……。
 そして、父君と母君は……。

「う、うぅ……」

「お辛い話をさせてしまい、申し訳ありません……。しかし、我々にも事情がありますもので……」

「じ、じじょう……? なんじゃと、言うのじゃ……」

「大変申し上げにくいのですが……。我々、ロンドリウム協商連合を含め人類諸国は妖魔帝国と戦争を三年前からしておりました。緒戦で我々は妖魔帝国に勝利、かつて奪われていた領土を奪還しました。しかし、妖魔帝国側の要望とこちら側も想定以上の被害と消耗もあって昨年春に休戦条約を結んでおります。現在、貴女の敵国と我々は仮初ながらも平和を保っており、戦争は止まっております」

「なん、じゃ、と……?」

 妾は頭が真っ白になった。
 こやつは今、妖魔帝国と人類諸国が休戦、つまりは戦を止めておると言うたのか?
 あの妖魔帝国に想定以上の被害と消耗をさせられつつも勝利しておきながら、休戦と?
 しかも、机と椅子を並べた上での理性的かつ建設的な場で……?

「そ、それでは……、亡命は……。読み師が言うてたアルネシアの、アカツキとやらにも、会えぬではないか……」

 休戦条約という単語が出てしまえば、まつりごとの世界を父君を通じて見聞きしていた妾でも状況は分かってしまう。
 どうりで将軍の歯切れが悪いわけじゃ……。文言を交わしておる以上、敵国のそれも皇族を匿えば問題になりかねぬ。少将程度では決定権などあるはずもなかろうし、あのような言い方になるのも当然なわけじゃ……。
 せっかく、せっかく辿り着けたというのに、今後妾達がどうなるか結末を想像しただけでも寒気がする。
 …………終わりじゃの。最悪、引渡しじゃ……。
 妾は絶望のどん底に叩き落とされてしもうたわけじゃ。側仕えや僅かばかりになった近衛になんと言えば良いのじゃ……。

「うぅ、う、ううぅ……。そんな、そんな……」

「…………皇女陛下」

「なんじゃ……」

「これはあくまでも自分の希望的観測論です。確実とは言えません」

「なんでも良い……妾達は縋るものすら無いのじゃからな……」

「現在、返信を待っているアルネシア連合王国ですがあの国の国王陛下は聡明な名君です。そして、先程名を出された『アカツキ』は恐らくアカツキ・ノースロード中将閣下の事でしょう」

「それがどうしたのじゃ……。アカツキは中将なのじゃろう……? 大将でないのならば決定権などあるはずもなかろ……」

「いいえ、アカツキ中将閣下は軍人でありながら貴族です。そしてアカツキ中将閣下は連合王国において大きな影響力を持たれています。もしアカツキ中将閣下が会議において亡命を賛成されれば、話は違ってくるかも、しれません。いくら休戦条約を結んだとはいえ妖魔帝国は仮想敵国に変わりなく、アカツキ中将閣下は大戦中妖魔帝国本土にまで乗り込もうと計画なさってた方ですから」

 かもしれない、じゃと?
 まっことに希望的観測論ではないか!
 妾とて皇女じゃ。政も知っておる。大きな影響力を持っておるのならば尚更亡命など反対するじゃろて!
 それが妖魔帝国と戦争
 じゃが、縋る相手はそやつしかおらぬのだ。
 だとしたら、妾に出来ることなど……。

「つまり、全てはアカツキ次第、じゃと……」

「大変申し訳ありませんが、そうなります」

 ああ、話が読めてきたわ。
 推測じゃが、ロンドリウム協商連合とやらは休戦条約があるが故に妾達の身をアルネシア連合王国に投げておる。妾がアルネシア連合王国の名を口にし、亡命先もそちらにしておるからあくまで仲介役でしかないというのもあるじゃろうがの。
 ともかく、妾達の運命はアカツキとその国に委ねられたというわけじゃ。
 なんとも情けない。かつては皇女であった妾は最早何の力も持たず、他者に命を握られるなど……。
 しかし、現実は残酷じゃ。妾達は敗者で、落ち延びた者なのじゃからの……。

「ローガン将軍よ……、妖魔帝国と約束事を結びながらも妾達を一時は受け入れてくれたこと、感謝する。恩は忘れぬ。じゃが、そっとして、おいてくれまいか……? 一人にして、くれまいか……? アカツキ、とやらからの返答だけ、教えてくれ……」

「…………かしこまりました」

「それと、側仕えと近衛達には伏せておいておくれ……。長い長い逃避行を、生き延びた者達なのじゃ……」

「はっ。部下にも厳命させます」

「すまぬ……。すまぬ……」

 妾は黒髪の頭をうなだれながら、やっとの思いで言えた……。
 すると、こやつらは本当に優しい。何かご要望があればすぐに言ってください。とだけ言い残してここを去っていった。
 せっかく掴んだ希望は、新たな現実によって風前の灯と化した。
 妾達の運命は、完全にアカツキとアルネシア、読み師が言うておった国と英雄に委ねられる事となった。
 数日後。聞きたいのじゃが聞きたくないとも思うておったアルネシア連合王国からの返事があった。
 その回答は――。
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