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第2部 戦間期に歩むそれぞれの道 第14章 戦間期編1

第1話 アカツキ特別教官

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 ・・1・・
 1841年10の月25の日
 午後1時5分
 アルネシア連合王国・王都アルネセイラ
 王立アルネセイラ軍大学校・本部棟


 休戦になってもう五ヶ月が経った十の月下旬になるとアルネセイラは晩秋にさしかかり、朝は肌寒いくらいになっていた。街ゆく人々もコートこそ着ないものの厚手の衣服が増えてきたけれどその顔は明るい。休戦になって戦時体制が解除されたからだ。
 戦時体制が解除されることはすなわち、軍需産業へ向かっていたリソースが民需産業へ移転されるということだ。第二次妖魔大戦前後からい軍事国家の側面も持つ連合王国とはいっても、産業のメインは民需。特に人類諸国の中で最も鉄道が張り巡らされつつあるこの国で軍事輸送が減少すればその分民需輸送にシフトしたことで景気は反動による不景気を除けばそこそこに順調だった。
 休戦になった時点で、戦時体制に移行していた反動から軍需が落ち込み若干の不景気になりかけたものの、財務省の予測ではあくまで一時的な不景気で来年には回復し経済は成長する。となっている。戦争中にしていた臨時増税を取りやめ実質的な減税になるというのもあるかららしい。
 このように国民経済に大きな影響はなく平和を享受している中で、軍内部では既に五年後以降を見据えていた。
 僕が未来の指揮官を育てる、連合王国軍最高教育機関たる『王立アルネセイラ軍大学校』にいるのもそれが理由だ。
 今年から正式に変更された新しい平時軍服――上下ともに黒で見た目も一新された、まるで第二次大戦中のドイツ軍のような軍服。この世界の時代にしては機能的かつ近代化されていて、デザイン担当が実は転生者なんじゃないかと思うくらい。――を纏い、僕はリイナやエイジスに部下数人を伴って軍大学校の校長室に向かっていた。

「軍大学校なんていつぶりだろう。戦争中はほとんど前線にいたからなあ」

「今年の卒業式以来じゃない? 軍務についていても早々訪れる場所じゃないもの」

「肯定。将官の立場であったとしても、軍大学校に赴くのは卒業式くらいです」

「そうだったね。マーチス元帥閣下と卒業式の来賓として出席したくらいだからね。あんまり縁がなかったかな。リイナはここの出だよね?」

「ええ。士官学校を卒業してから入ったわ。旦那様もでしょ?」

「一応ね。大層な成績は取れなかったけれどさ」

「あら意外。聞いたことが無かったからてっきり首席か最低でも次席くらいだと思っていたわ」

「まさか。首席や次席になんてなれなかったよ。そういう人はもっと賢いし世渡りも上手いって」

「僭越ながらアカツキ中将閣下が首席や次席でなければその席は永遠に空席になると思われますよ」

「あはは……」

 アレン少佐が上機嫌な様子は隠せていないけれど生真面目な顔で言うと僕は苦笑いをして言う。
 軍大学校は士官学校で優秀な成績を修めた者が入学を許される所で貴族だろうが平民だろうが関係無い。これは今の国王陛下が定められたことだ。
 僕がアカツキとして生きる前の彼は軍大学校に入学していた。ただ、特別秀でていた訳ではなかったようだね。ちなみにリイナとは同い年だけれど士官学校も軍大学校も期生としては一年先輩にあたる。持ち越された記憶によれば、一年遅かったのはたまたま体調不良だった時期があったからだとか。

「あそこが校長室だね。挨拶しなきゃ」

 廊下を歩いていくと、目的地の校長室が見えてきた。校長室は程々に豪華さを感じるドアだった。
 警護につく二人の兵がこちらに気付くと直立不動の敬礼をする。

「ハイエルン少将閣下。アカツキ中将閣下、リイナ准将閣下、エイジス特務官が到着されました!」

「うむ。アカツキ中将閣下達を通して差し上げろ」

「はっ! 閣下方、どうぞ」

「ありがとう」

 扉が開かれると、その先にいた人物、五十代初頭のよく整えられた髭と質実剛健を体現したような人物が起立して敬礼していた。

「本日はようこそおいでくださいましたアカツキ中将閣下。軍大学校、校長のハイエルンです」

「この前の打ち合わせ以来だね、ハイエルン少将。貴官が校長になってもうすぐ三ヶ月が経つけど、もう慣れたかい?」

「はっ。軍最高教育機関の校長には未だ重責を感じますが、ようやく落ち着きました。久しく後方の任にはついておりませんでしたが、これも陛下より賜りました命でありますゆえ。またマーチス元帥閣下と共に推薦してくださったアカツキ中将閣下には感謝の念が耐えません」

「そうかしこまらなくてもいいよ。前線にいた経験豊富な人物にこれからの教育を担ってほしいと思ったからマーチス元帥閣下と相談した上での決定だからね」

「その中将閣下も教える者となるのは予想外でありましたか?」

 ハイエルン少将は少し冗談を言うような口調で言う。
 彼は真面目ではあるけれどユーモアも持ち合わせていて、前線では何かと辛い事もあるからと笑いが耐えないよう心配りもしていた優秀な人だ。マーチス侯爵もそこに目をつけて彼を軍大学校校長へ推薦したんだとか。ハイエルン少将は開戦から旅団長、師団副師団長、師団長と出世を果たし戦績も残している人物だからね。

「まさかだったよ。僕は前線での指揮や作戦に携わる事はあったけれど、教官になる事はそうそう無かったからね」

「小官が思うに、アカツキ中将閣下であれば良き教師となると思われます。何せ数々の勝利をもたらした英雄なのですから」

「戦う事と教えることは全然違うよ。でも、任されたからには特別教官としてしっかりと教えるけどね」

 特別教官。
 それは軍大学校において軍本部から招かれ軍大学校生に特別講義を施す者に付けられる立場の事だ。
 大抵は参謀本部あたりから特に優秀な者が就く立場で、未来の指揮官へ自身の知識を授け、軍をより発展させる為に行われる。
 ここ三年は開戦もあって特別教官の講義は無かったけれど休戦になったからと久しぶりに開かれる事になった。
 その立場に僕はなったのだけれど、どうしてなのかは二ヶ月程前に遡る。


 ・・Φ・・
 暑い日がまだまだ続く8の月下旬。僕はマーチス侯爵の執務室で毎週恒例のコーヒーブレイクタイムに呼ばれて休憩がてら雑談していた。
 マーチス侯爵も僕も、紙巻煙草を片手にリラックスしていて、エイジスは執務室の壁に飾られている骨董品のフリントロック式ライフルを興味深そうに眺めていた。リイナは翌日の予定調整の為に外出していた日だった。
 和やかに話をしていると、マーチス侯爵が紫煙をくゆらせながらこんな話題を切り出してきた。

「アカツキ。軍大学校の特別教官をしてみないか」

「特別教官、ですか?」

 僕はきょとんとした表情になる。特別教官という名称こそ知っていたけれど、現場組だからあまり馴染みがなかったからだ。

「ああそうだ」

「なぜ僕が特別教官を?」

「理由は言うまでもないだろう? アカツキ?」

「確かに僕は人類諸国で英雄と称されていますし、フィリーネ氏が自死を選んでから尚更その傾向が強くなってはいますけど……」

「A号改革の提案から開戦から休戦まで稀代の参謀と呼ばれるだけでなく、常に最前線に身を投じて戦い武勲を上げるお前に戦場での経験と知識を学生達に伝えて欲しいのだ。武勇のみであるのならばこんな話はせん。常に冷静な判断を下し、しかし大胆な発想と手段を持って戦ってきたお前だからこそ適任と判断して持ちかけた」

「お褒め頂き嬉しく思います。ですが、もう決定事項では?」

「鋭いな。その通りだ。新しく着任した校長とオレのサイン、それに陛下の勅令も取ってある」

 ほらやっぱり。マーチス侯爵が持ちかけてくる話は相談と彼が言わない限り大抵既に決まっている事なのは何度も経験済みだ。

「する分には構いませんが、やはり人材の育成ですか」

「うむ。五月以降からしばらく、限りのある平和とはいえ得たからかには後進の育成を急がねばならん。先の大戦でも感じたが、戦争の形が大きく変わった今優秀な現場後方に関わらず指揮官の育成は急務だ。となると、育成役も必要になってくる」

「魔法無線装置を利用した軍運用に召喚士飛行隊、他にも既に多方面が動き始めています。その為の育成、と」

「ご名答だ。とにかくあらゆる軍の物事が新しくなりつつあるが、いくら優秀とはいえ軍大学校がそれについていけていない部分は多々あり今後の課題だ。大戦ではお前を含めて参謀本部と現場が手探りで運用しつつ確立していったが、今は平時で非効率的だ。とはいえお前を校長にするには若すぎるし別にやってもらいたい事などいくらでもある。だったら特別教官が丁度いいと思ってな」

「戦時中は作戦の一翼を担ってきましたし、後進の育成については僕も賛成です。期間はどれくらいでしょうか?」

「お前ならそう言ってくれると思っていた。期間は十の月より三の月まで。とりあえず約半年、週二回特別教官の役目に就いてもらいたい」

「半年間で週二回となりますと、かなりの回数となりますが」

 僕は新しく火をつけた煙草の煙をゆっくりと吐き出しながら、前世で通っていた大学の事も思い出す。
 例えば前世の大学だと前期と後期で全三十回の講義があった。社会人が羨むような夏休みと春休みと、高校生と同程度の冬休みがあってもだ。
 ところが在学期間最大二年の軍大学校にこのような長期休暇は存在しない。夏休みは八の月に帰省を兼ねた夏季休暇と年末年始休暇はあるけれど、春休みは三の月中旬から末まででこれは次年度以降の準備が必要だからあるまで。
 だから十の月から三の月までとなると週二回なら全四十二回の講義をするわけで、前世の大学の一年分以上の量になるわけだね。
 となると、気になるのはやっぱり。

「その間の通常軍務はどうすればよろしいでしょうか?」

「お前の役職はオレの副官でとても融通が利く。週二回の講義日は軍本部に来ず直接向かってもらって構わんし、別途一日は講義に必要な資料及び内容についての準備時間に充ててもらって構わん。つまり軍本部には週二日だけ来てくくれば良いというわけだ」

「なるほど。義父上は休戦後の状況も見越して自由性の高い役職に私を就かせたわけですね。例えば、今回のような話も想定して」

「察しが良くて本当に助かる。お前のような者をただ副官として持て余すのはあまりにも勿体無いからな」

「リイナとゆっくりと休日を過ごせるのであれば異存ありません」

「休日に関しては安心しろ。リイナには怒られたくないからな」

「流石の義父上も娘には勝てないようですね」

 コーヒーカップを片手に微笑む僕に、後頭部に手を置いて苦笑いをするマーチス侯爵。元帥閣下と言えども、実の娘の要求には弱いんだろうね。

「教師として立つのは初めてなので若干の不安はありますが、これも明るい未来のためです。努めさせて頂きます」

「感謝するぞアカツキ。ちなみにだがこの特別講義、明日には発表される。定員は三〇〇名で軍大学にて一番広い講義室を使うぞ」

「三〇〇名!? 多くありませんか!? 軍大学校は一、二期生を併せても一五〇名程度ですよ!?」

「特別講義だからな。軍本部にいる者達も特別外部生として枠を作っておいた。応募多数なら抽選制になるだろう。そもそも軍大学校は年齢に関係無く入学するから階級や制限も設けていない。外部生に関しては講義日だけは軍務免除とし、別日で片付ける事を条件としたが。もしかすると大将の立場からも応募があるかもな?」

 マーチス侯爵にしては珍しく、まるでイタズラに成功したよう子供のように笑う。
 いやいやちょっと待って!? 軍大学校生だけじゃなくて、参謀本部や軍本部からもだなんて想定していなかったんだけど!?

「俺の想定だが、間違いなく大幅な定員超過になるだろうな。心配するな。応募者の全体の五分の一は人格、功績等総合的な能力に基づいて選ぶが残りは無差別抽選方式、つまりはクジだ」

「安心出来る要素はどこにもありませんよ!?」

「くくくっ、誰が学生になるだろうな? ああ、オレも応募したいなあ?」

「楽しまないでくださいよ義父上ぇぇ!?」

「くくっ、はははっ!! オレも特別外部生になろうかという話だけは冗談だ。だが、お前の講義を聞きたいと望む者が多いのは事実だぞ」

「ひぃぃ……。あっさりと請け負ったのを後悔していますよ……」

「なあに、陛下の前でも毅然とした態度で話せるお前のことだ。すぐに慣れるさ」

「頑張ります……」

「はっはっはっ。まあ、応募結果を楽しみにしておく事だな。勿論、オレから個人的に労いもするつもりだ」

「りょ、了解しました……」


 ・・Φ・・
 時は戻って。
 僕は当時の事を思い出しながら、校長との挨拶を終えて僕は軍大学校で一番大きい講義室へ向かっていた。当然、口から出るのは大きなため息だ……。

「ああ、気が重い……。気が重いよ……。軍大学校生だけならともかく、参謀本部に軍本部、A号改革の面々とか見知った名前まであるんだもの……」

「やっぱり多いのは二十代から三十代の尉官や佐官クラスのようね。参謀本部なんて特に多かったもの。全体の抽選倍率は約二十倍。将官クラスからも数名いたわね」

「アレゼル大将閣下とかだね! あの方、しばらく顔を合わせてなくて旧東方領の件で忙しいと思ったら特別外部生の名簿欄にいたし!」

「今でもアレゼル大将閣下が旦那様の所に来たのを思い出すわね。喜色満面に、『ひっさしぶりー!アカツキ特別教官ー!』って」

 笑いをこらえられていないリイナをよそに、僕は盛大に短時間で数度目のため息をつく。

「五分の一の枠は有望な尉官に佐官が優先されて、通常枠からは将官からも数名応募があったらしいけれど、参謀本部の准将はいいとしてアレゼル大将閣下もとはね……。他にも、元F調査室長で今は元の所属に戻ったルイベンハルク中佐もいたし」

「それと自分ですね。アカツキ中将閣下の講義を受けられる事を、本当に本当に幸せに感じます」

 アレン少佐の機嫌がとても良いのはこれが理由だ。彼は激しい高い倍率の抽選を勝ち取った一人で、今日から特別外部生になったんだ。戦場だけでなく機会があるなら知識も会得したいと考えていたみたい。

「そこまで嬉しく思われてるなしっかりやらないとね。ただ、三〇〇人を前にしての講義は緊張するなあ……」

「講義の時には助手として私もいるし、旦那様なら大丈夫よ」

「ワタクシもいますよ、マイマスター」

「二人ともありがと。期待に応えられるように頑張るよ」

 僕の言葉にリイナやエイジス、部下達は安心させてくれる笑みを見せてくれた。
 講義に参加するアレン少佐とは途中で別れ、大講義室の前までついた。
 講義は午後二時からの二時間で、扉の真ん中がガラスだから中の様子をこっそりと伺うともう三分前だからか部屋の中は満員だった。流石軍人、時間前行動が染み付いてるね。

「申し訳ありません、急用から戻れました」

「気にしないでハイエルン少将。まだ二分前だから」

 急な要件が入ってしまったハイエルン少将は駆け足でやってきて詫びの言葉を口にしたけれ始まる前だから無問題だ。

「室内のご様子はいかがですかな?」

「満員だよ。見る?」

「是非。――おお、大活況ですね。抽選倍率二十倍は伊達じゃありませんな」

 ちらりとだけ室内を覗き見たハイエルン少将は満員になるのはそうそうないとも言う。
 さて、もうすぐ時間だ。そろそろだろうか。

「一分前です、アカツキ中将閣下。行きましょうか」

「了解。待たせるのも悪いからね」

 僕は深呼吸してからハイエルン少将に返答をする。
 がんばって、とリイナから励ましの言葉をもらって頷くと、大講義室の扉は開かれた。
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