217 / 390
第13章 休戦会談と蠢く策謀編
第23話 堕天戦乙女が生きる場所
しおりを挟む
・・23・・
6の月25の日
妖魔帝国・帝都レオニブルク中央東部街区
ゾリャーギ私邸付近
アカツキが決意を新たに胸へ宿し、戦間期においてやれる手段を取ろうと計画を練り始めた頃。六の月も下旬となり長袖程度で過ごせるくらいになった妖魔帝国の帝都レオニブルクには協商連合から遠路妖魔帝国まで辿り着いたフィリーネがゾリャーギと共にいた。
フィリーネがどのようにして自殺したように見せかけてここまで来れたのか。それらはゾリャーギを始めとするロンドリウムに潜入していた諜報員達とフィリーネ自身の能力によるものであった。
まず断崖絶壁から飛び降りたフィリーネは極力水面へ突入する際の衝撃を抑える姿勢を作り、水面に落ちた瞬間に悟られないギリギリの魔法障壁を展開した。この時フィリーネはいくら魔法障壁でダメージを軽減させたとはいえ打撲程度の怪我は負っていた。しかし、前世から軽傷程度なら慣れたものであるからこそ大したことでは無かった。
直後、水中を泳ぎ死角となる場所まで移動。待機していたゾリャーギの部下であるチェスカが保護。速やかに現場から離脱したのである。これがフィリーネの死体が見つからない理由である。死んでいないのだから当然ではあるのだが。
その後は比較的順調だった。驚くべき魔法の才能を持つフィリーネはゾリャーギに変装魔法を教えられてから見事に使いこなし、別人として彼等と共にロンドリウム協商連合を離脱。共和国を経由して法国まで到着すると、法国南東部からこの国に潜入している諜報員が手配した船を用いて沖合へ。事故を装って沈没させた上で妖魔帝国が開発していた新型艦船、潜水艦――とはいえ技術的限界で潜航深度は浅く時間もかなり限られている――にて長い航海を経てついに妖魔帝国の土を踏み今に至るのである。
当時の事をフィリーネは思い出し、乗っている馬車の窓から街角を眺めながら口角を少しだけ曲げて笑っていた。
ゾリャーギは彼女の様子を見てやや楽しそうな声音で、
「どうした、フィリーネ。人類諸国の勢力圏から離れてから随分と上機嫌になったじゃないか」
「あの後に私が死んだと報道されて、英雄のクソ野郎が手紙を読んだ姿を想像するとたまんなく愉快でね。笑みがこぼれちゃうの」
「ったく趣味が悪いっちゃありゃしねえぜ。文面は聞きたくもねえけどよ、どうせお前の事だ。ぜってえ深い傷を残させただろうよ」
「もっちろん。とびっきりの言葉を並べてあげたよ。少なくとも、時折私の顔が思い浮かぶくらいにはね。けひひっ」
フィリーネの予測は半分は当たっていた。少なくともアカツキがこの世界でも喫煙を始める程には不安定要素を含ませたのであるし、生きていく上で忘れる事はないだろう。
不気味に笑うフィリーネに対し、ゾリャーギは人類諸国の英雄へ同情するように、
「あー、あー。可哀想な英雄だこと。ま、あいつの事だからそれでへこたれることはねえだろうけどよ」
「まあね。その程度で折れるような奴じゃないだろうね」
「じゃなきゃあんな重責は背負えねえだろうさ。第一、折れる前に支えてくれる奴もいるだろうしな」
「ほんっっとうに憎々しいくらいにね。でも私の狙いは今じゃない。再会する時よ。目に思い浮かぶもの。あいつの、信じられないって顔が」
「本当にいい趣味してるよな、お前……。嫌いじゃないけどよ」
「あらありがと」
二人は物騒な内容ではあるが雰囲気は穏やかに話していると、馬車はゾリャーギが住む私邸に到着する。
彼は貴族ではないからさほど大きな屋敷ではない二階建ての私邸は、皇帝直属の諜報員だけあってゾリャーギが一人で住む――たまに誰か女性を連れ込む事はあるが定住しているのは彼だけ――には十分すぎる広さを持っていた。
「へえ、小綺麗だしそこそこの大きさはあるじゃない。あんたはかなりの期間ここに住んでいなかったのに、よく掃除が行き届いているし」
「これでも妖魔帝国皇帝陛下直属の諜報機関の一角を担っているからな。離れている間でもいつ帰ってきてもいいように掃除は依頼してあるんだぜ」
「ふうん、要職は伊達じゃないわけね。私のお陰でもっと出世するだろうけど」
くすくすと笑うフィリーネに、ゾリャーギは満更でもない表情を見せる。
というのも、フィリーネの発言は何ら間違っていないからだ。彼等がレオニブルクに到着する三日前、皇帝直筆の手紙がゾリャーギのもとに届いたのである。
そこには、
『よくやったぞゾリャーギ! 人類諸国の英雄が一人を叛逆の英雄としてよく連れてきてくれた! 貴様には栄光の階段が約束されるだろう。期待していろよ! 追記。フィリーネ・リヴェットに関しては俺の命令があるまで貴様の自宅に住まわせておけ。不自由はさせるな。今後、奴が我々にとっての英雄になる可能性を大いに秘めているからな。奴の召喚武器については案ずるな。どうせ後で取り返せばいい。』
と綺麗で読みやすい字で書かれていた。
いくらフィリーネの不安定な精神状態につけ込んだとはいえ、誰から見ても困難な任務であったのだ。それを彼は見事にやってみせた。
軍であれば昇進確実の功績であるし、皇帝の嬉々溢れる文面からも間違いなく昇進するてあろう。
どのような名誉に権力や地位が手に入るかなど想像するだけでゾリャーギは楽しみで仕方が無かったのである。
フィリーネについてはゾリャーギも端からそのつもりだった。この任務は極秘で行われており、顔が分からないよう黒のベールを被らせ喪服のような漆黒の服を着させたのも周りに誰か分からないようにする為である。
何せゾリャーギが連れ出してきたのは妖魔帝国にとってリチリアの地で戦友を死体の山にさせたフィリーネである。あの地にいた者を除きいくら顔がほとんど割れていない――これも報道管制のお陰ではある――彼女とはいえ、この措置は妥当であった。
馬車は門を過ぎすぐに正面玄関へ着く。
ゾリャーギが降り、フィリーネをエスコートする。
メイドや執事はおらず、だが彼はいた。
だから彼は、微笑みこう言った。
「ようこそ我が家へ、フィリーネ。今日からここが、お前の家だ」
「我が、家……。私の……」
「そうだ。これからお前は、妖魔帝国で生きる。皇帝陛下からどのようなお達しが下るかはまだ分からねえ。だが俺の家は、お前の居場所だ」
「居場所……。何であんたは、そこまでしてくれるの?」
「任務であるのは確かだ。妖魔帝国がいずれ人類諸国を蹂躙するのにお前の復讐を利用するのに疑いはない事実だ。だがよ、裏切ったとはいえその先に住処も安寧の地もねえのは寂しいだろうし辛いだろ? 俺は少なくともそんな使い方はしたかねえし、どうせならお前に最大限の力を発揮して貰って復讐を果たして欲しいんだよ。それが国益にも繋がるからな」
「そっか……。でも、それはただの照れ隠し?」
「…………どう思って貰っても構わねえよ」
「……ふふ。ありがとう」
そうはいいつつもゾリャーギは頬をかきながら照れ隠しをする。
少しだけ笑ったフィリーネには、ほんの少しだけ瞳に光が宿った。
たった数ヶ月だが、二人が交流を重ねた結果なのかもしれない。
彼が上手いこと部下や迎えに来た海軍の軍人達を言いくるめて彼女の生きてきた道を伝えた結果、余りにも惨い仕打ちに妖魔帝国の者達とはいえ同情したから居心地は存外悪くは無かった。
さらにゾリャーギがフィリーネの面倒をよく見ていたのもあるだろう。トラウマが再発し、過呼吸を起こし泣き叫ぶ事もままあった彼女を介抱したのはゾリャーギだったし、軍人達もそれを知ってかゾリャーギを呼びに行くなどしていた。
ああ、なんと皮肉な事であろうか。
ロンドリウムで生きた頃、彼女にどこにも無かった居場所がここにあった。生きる意味を手に入れた。
それが人類諸国を滅ぼす復讐という形であろうとも、これまで無かったカタチをフィリーネは手に入れたのである。
渇望してやまなかったものが、ここにあったのである。
だが、最終目的が仄暗いのに変わりはない。フィリーネにあるぽっかりと開きすぎた心の穴が塞がる事は二度と叶わないだろう。
だとしても、少なくともここにはフィリーネがいていい居場所があるのは真実であった。
「片付けが終わったらとりあえず飯を食おうぜ。腹が減って仕方ねえ。材料はあるから何か作るとすっかな」
「私が作るよ。あの時、料理は出来るって言ったでしょ?」
「毒は盛らねえだろうな?」
おどけた様子で言うゾリャーギに、ジト目で視線を送るフィリーネは、
「毒を盛る相手はあんたでも無いしこの国でもないわ。人類諸国よ。それも、猛毒をね」
「恐ろしい限りだぜ。将来連中をのたうち回らせそうだぜ」
「のたうち回る? ひひひっ、そんなの甘っちょろいよ。じわじわと味あわせ、惨たらしい死を与えてやるわ」
人類諸国にとって、フィリーネが妖魔帝国側に堕ち自身に刃が向けられると知るのはずっと先の事。
自らが犯した大罪に気付き、罰を受ける頃には最早遅い。
果たして世界の運命は二人の転生者とそれぞれが生きる国々に委ねられるのであった。
6の月25の日
妖魔帝国・帝都レオニブルク中央東部街区
ゾリャーギ私邸付近
アカツキが決意を新たに胸へ宿し、戦間期においてやれる手段を取ろうと計画を練り始めた頃。六の月も下旬となり長袖程度で過ごせるくらいになった妖魔帝国の帝都レオニブルクには協商連合から遠路妖魔帝国まで辿り着いたフィリーネがゾリャーギと共にいた。
フィリーネがどのようにして自殺したように見せかけてここまで来れたのか。それらはゾリャーギを始めとするロンドリウムに潜入していた諜報員達とフィリーネ自身の能力によるものであった。
まず断崖絶壁から飛び降りたフィリーネは極力水面へ突入する際の衝撃を抑える姿勢を作り、水面に落ちた瞬間に悟られないギリギリの魔法障壁を展開した。この時フィリーネはいくら魔法障壁でダメージを軽減させたとはいえ打撲程度の怪我は負っていた。しかし、前世から軽傷程度なら慣れたものであるからこそ大したことでは無かった。
直後、水中を泳ぎ死角となる場所まで移動。待機していたゾリャーギの部下であるチェスカが保護。速やかに現場から離脱したのである。これがフィリーネの死体が見つからない理由である。死んでいないのだから当然ではあるのだが。
その後は比較的順調だった。驚くべき魔法の才能を持つフィリーネはゾリャーギに変装魔法を教えられてから見事に使いこなし、別人として彼等と共にロンドリウム協商連合を離脱。共和国を経由して法国まで到着すると、法国南東部からこの国に潜入している諜報員が手配した船を用いて沖合へ。事故を装って沈没させた上で妖魔帝国が開発していた新型艦船、潜水艦――とはいえ技術的限界で潜航深度は浅く時間もかなり限られている――にて長い航海を経てついに妖魔帝国の土を踏み今に至るのである。
当時の事をフィリーネは思い出し、乗っている馬車の窓から街角を眺めながら口角を少しだけ曲げて笑っていた。
ゾリャーギは彼女の様子を見てやや楽しそうな声音で、
「どうした、フィリーネ。人類諸国の勢力圏から離れてから随分と上機嫌になったじゃないか」
「あの後に私が死んだと報道されて、英雄のクソ野郎が手紙を読んだ姿を想像するとたまんなく愉快でね。笑みがこぼれちゃうの」
「ったく趣味が悪いっちゃありゃしねえぜ。文面は聞きたくもねえけどよ、どうせお前の事だ。ぜってえ深い傷を残させただろうよ」
「もっちろん。とびっきりの言葉を並べてあげたよ。少なくとも、時折私の顔が思い浮かぶくらいにはね。けひひっ」
フィリーネの予測は半分は当たっていた。少なくともアカツキがこの世界でも喫煙を始める程には不安定要素を含ませたのであるし、生きていく上で忘れる事はないだろう。
不気味に笑うフィリーネに対し、ゾリャーギは人類諸国の英雄へ同情するように、
「あー、あー。可哀想な英雄だこと。ま、あいつの事だからそれでへこたれることはねえだろうけどよ」
「まあね。その程度で折れるような奴じゃないだろうね」
「じゃなきゃあんな重責は背負えねえだろうさ。第一、折れる前に支えてくれる奴もいるだろうしな」
「ほんっっとうに憎々しいくらいにね。でも私の狙いは今じゃない。再会する時よ。目に思い浮かぶもの。あいつの、信じられないって顔が」
「本当にいい趣味してるよな、お前……。嫌いじゃないけどよ」
「あらありがと」
二人は物騒な内容ではあるが雰囲気は穏やかに話していると、馬車はゾリャーギが住む私邸に到着する。
彼は貴族ではないからさほど大きな屋敷ではない二階建ての私邸は、皇帝直属の諜報員だけあってゾリャーギが一人で住む――たまに誰か女性を連れ込む事はあるが定住しているのは彼だけ――には十分すぎる広さを持っていた。
「へえ、小綺麗だしそこそこの大きさはあるじゃない。あんたはかなりの期間ここに住んでいなかったのに、よく掃除が行き届いているし」
「これでも妖魔帝国皇帝陛下直属の諜報機関の一角を担っているからな。離れている間でもいつ帰ってきてもいいように掃除は依頼してあるんだぜ」
「ふうん、要職は伊達じゃないわけね。私のお陰でもっと出世するだろうけど」
くすくすと笑うフィリーネに、ゾリャーギは満更でもない表情を見せる。
というのも、フィリーネの発言は何ら間違っていないからだ。彼等がレオニブルクに到着する三日前、皇帝直筆の手紙がゾリャーギのもとに届いたのである。
そこには、
『よくやったぞゾリャーギ! 人類諸国の英雄が一人を叛逆の英雄としてよく連れてきてくれた! 貴様には栄光の階段が約束されるだろう。期待していろよ! 追記。フィリーネ・リヴェットに関しては俺の命令があるまで貴様の自宅に住まわせておけ。不自由はさせるな。今後、奴が我々にとっての英雄になる可能性を大いに秘めているからな。奴の召喚武器については案ずるな。どうせ後で取り返せばいい。』
と綺麗で読みやすい字で書かれていた。
いくらフィリーネの不安定な精神状態につけ込んだとはいえ、誰から見ても困難な任務であったのだ。それを彼は見事にやってみせた。
軍であれば昇進確実の功績であるし、皇帝の嬉々溢れる文面からも間違いなく昇進するてあろう。
どのような名誉に権力や地位が手に入るかなど想像するだけでゾリャーギは楽しみで仕方が無かったのである。
フィリーネについてはゾリャーギも端からそのつもりだった。この任務は極秘で行われており、顔が分からないよう黒のベールを被らせ喪服のような漆黒の服を着させたのも周りに誰か分からないようにする為である。
何せゾリャーギが連れ出してきたのは妖魔帝国にとってリチリアの地で戦友を死体の山にさせたフィリーネである。あの地にいた者を除きいくら顔がほとんど割れていない――これも報道管制のお陰ではある――彼女とはいえ、この措置は妥当であった。
馬車は門を過ぎすぐに正面玄関へ着く。
ゾリャーギが降り、フィリーネをエスコートする。
メイドや執事はおらず、だが彼はいた。
だから彼は、微笑みこう言った。
「ようこそ我が家へ、フィリーネ。今日からここが、お前の家だ」
「我が、家……。私の……」
「そうだ。これからお前は、妖魔帝国で生きる。皇帝陛下からどのようなお達しが下るかはまだ分からねえ。だが俺の家は、お前の居場所だ」
「居場所……。何であんたは、そこまでしてくれるの?」
「任務であるのは確かだ。妖魔帝国がいずれ人類諸国を蹂躙するのにお前の復讐を利用するのに疑いはない事実だ。だがよ、裏切ったとはいえその先に住処も安寧の地もねえのは寂しいだろうし辛いだろ? 俺は少なくともそんな使い方はしたかねえし、どうせならお前に最大限の力を発揮して貰って復讐を果たして欲しいんだよ。それが国益にも繋がるからな」
「そっか……。でも、それはただの照れ隠し?」
「…………どう思って貰っても構わねえよ」
「……ふふ。ありがとう」
そうはいいつつもゾリャーギは頬をかきながら照れ隠しをする。
少しだけ笑ったフィリーネには、ほんの少しだけ瞳に光が宿った。
たった数ヶ月だが、二人が交流を重ねた結果なのかもしれない。
彼が上手いこと部下や迎えに来た海軍の軍人達を言いくるめて彼女の生きてきた道を伝えた結果、余りにも惨い仕打ちに妖魔帝国の者達とはいえ同情したから居心地は存外悪くは無かった。
さらにゾリャーギがフィリーネの面倒をよく見ていたのもあるだろう。トラウマが再発し、過呼吸を起こし泣き叫ぶ事もままあった彼女を介抱したのはゾリャーギだったし、軍人達もそれを知ってかゾリャーギを呼びに行くなどしていた。
ああ、なんと皮肉な事であろうか。
ロンドリウムで生きた頃、彼女にどこにも無かった居場所がここにあった。生きる意味を手に入れた。
それが人類諸国を滅ぼす復讐という形であろうとも、これまで無かったカタチをフィリーネは手に入れたのである。
渇望してやまなかったものが、ここにあったのである。
だが、最終目的が仄暗いのに変わりはない。フィリーネにあるぽっかりと開きすぎた心の穴が塞がる事は二度と叶わないだろう。
だとしても、少なくともここにはフィリーネがいていい居場所があるのは真実であった。
「片付けが終わったらとりあえず飯を食おうぜ。腹が減って仕方ねえ。材料はあるから何か作るとすっかな」
「私が作るよ。あの時、料理は出来るって言ったでしょ?」
「毒は盛らねえだろうな?」
おどけた様子で言うゾリャーギに、ジト目で視線を送るフィリーネは、
「毒を盛る相手はあんたでも無いしこの国でもないわ。人類諸国よ。それも、猛毒をね」
「恐ろしい限りだぜ。将来連中をのたうち回らせそうだぜ」
「のたうち回る? ひひひっ、そんなの甘っちょろいよ。じわじわと味あわせ、惨たらしい死を与えてやるわ」
人類諸国にとって、フィリーネが妖魔帝国側に堕ち自身に刃が向けられると知るのはずっと先の事。
自らが犯した大罪に気付き、罰を受ける頃には最早遅い。
果たして世界の運命は二人の転生者とそれぞれが生きる国々に委ねられるのであった。
0
お気に入りに追加
146
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
深刻な女神パワー不足によりチートスキルを貰えず転移した俺だが、そのおかげで敵からマークされなかった
ぐうのすけ
ファンタジー
日本の社会人として暮らす|大倉潤《おおくらじゅん》は女神に英雄【ジュン】として18才に若返り異世界に召喚される。
ジュンがチートスキルを持たず、他の転移者はチートスキルを保持している為、転移してすぐにジュンはパーティーを追放された。
ジュンは最弱ジョブの投資家でロクなスキルが無いと絶望するが【経験値投資】スキルは規格外の力を持っていた。
この力でレベルを上げつつ助けたみんなに感謝され、更に超絶美少女が俺の眷属になっていく。
一方俺を追放した勇者パーティーは横暴な態度で味方に嫌われ、素行の悪さから幸運値が下がり、敵にマークされる事で衰退していく。
女神から英雄の役目は世界を救う事で、どんな手を使っても構わないし人格は問わないと聞くが、ジュンは気づく。
あのゆるふわ女神の世界管理に問題があるんじゃね?
あの女神の完璧な美貌と笑顔に騙されていたが、あいつの性格はゆるふわJKだ!
あいつの管理を変えないと世界が滅びる!
ゲームのように普通の動きをしたら駄目だ!
ジュンは世界を救う為【深刻な女神力不足】の改善を進める。
念のためR15にしてます。
カクヨムにも先行投稿中
特殊スキル持ちの低ランク冒険者の少年は、勇者パーティーから追い出される際に散々罵しった癖に能力が惜しくなって戻れって…頭は大丈夫か?
アノマロカリス
ファンタジー
少年テイトは特殊スキルの持ち主だった。
どんなスキルかというと…?
本人でも把握出来ない程に多いスキルなのだが、パーティーでは大して役には立たなかった。
パーティーで役立つスキルといえば、【獲得経験値数○倍】という物だった。
だが、このスキルには欠点が有り…テイトに経験値がほとんど入らない代わりに、メンバーには大量に作用するという物だった。
テイトの村で育った子供達で冒険者になり、パーティーを組んで活躍し、更にはリーダーが国王陛下に認められて勇者の称号を得た。
勇者パーティーは、活躍の場を広げて有名になる一方…レベルやランクがいつまでも低いテイトを疎ましく思っていた。
そしてリーダーは、テイトをパーティーから追い出した。
ところが…勇者パーティーはのちに後悔する事になる。
テイトのスキルの【獲得経験値数○倍】の本当の効果を…
8月5日0:30…
HOTランキング3位に浮上しました。
8月5日5:00…
HOTランキング2位になりました!
8月5日13:00…
HOTランキング1位になりました(๑╹ω╹๑ )
皆様の応援のおかげです(つД`)ノ
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
ハズレギフト『キノコマスター』は実は最強のギフトでした~これって聖剣ですか? いえ、これは聖剣ではありません。キノコです~
びーぜろ@転移世界のアウトサイダー発売中
ファンタジー
孤児院生まれのノースは、十歳の時、教会でハズレギフト『キノコマスター』を授かってしまう。
他の孤児院生まれのルームメイトたちは『剣聖』や『魔法士』『鍛冶師』といった優遇スキルを授かったのに、なんで僕だけ……。
孤児院のルームメイトが国に士官されていくのを横目に、僕は冒険者として生きていく事を決意した。
しかし、冒険者ギルドに向かおうとするも、孤児院生活が長く、どこにあるのかわからない。とりあえず街に向かって出発するも街に行くどころか森で迷う始末。仕方がなく野宿することにした。
それにしてもお腹がすいたと、森の中を探し、偶々見つけたキノコを手に取った時『キノコマスター』のギフトが発動。
ギフトのレベルが上る度に、作る事のできるキノコが増えていって……。
気付けば、ステータス上昇効果のあるキノコや不老長寿の効果のあるキノコまで……。
「こ、これは聖剣……なんでこんな所に……」
「いえ、違います。それは聖剣っぽい形のキノコです」
ハズレギフト『キノコマスター』を駆使して、主人公ノースが成り上がる異世界ファンタジーが今始まる。
毎日朝7時更新となります!
よろしくお願い致します。
物語としては、次の通り進んでいきます。
1話~19話 ノース自分の能力を知る。
20話~31話 辺境の街「アベコベ」
32話~ ようやく辺境の街に主人公が向かう
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる