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第12章 ブカレシタ攻防戦決着編

第17話 ロンドリウムにて、とある計画は始動する

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 ・・17・・
 11の月15の日
 午後8時半
 ロンドリウム協商連合・首都ロンドリウム
 中心部にあるとあるバー

 人類諸国にもたらされた、ブカレシタ星型要塞における勝利宣言に各国の国民は歓喜し熱狂に包まれていた。その空気のお陰なのか、妖魔帝国が停戦を持ちかけてきた上での休戦条約へ前向きな姿勢である件については反対はほとんどなかった。
 妖魔帝国側から仕掛けた戦争なのに都合が良すぎないかという批判的な意見は少ないながらもあるが、大半の国民にとって戦争は生活と無縁だったからだ。人類諸国が敗北ではなく勝利したというのも大きいだろう。
 ある者は停戦とはいえ出征した息子や娘、夫や嫁が帰ってくると喜び、ある者は旧東方領を奪還した事を商機と感じ、いかに儲けるかを考え始めた。ある者は旧東方領を奪還した事で祖先の地に戻り開拓が果たせると頬を緩ませ、ある者はあくまで休戦にしかならないだろうから研究開発は怠らないと決意した。
 各国首脳部が国民の批判が大きくならないよう情報を操作した面もあり、それらに協力した新聞など報道も休戦に持ち込めたのも諸国が力を合わせて戦ったからと宣伝した。
 これは、真実を知る各国上層部も似たような雰囲気だった。連合王国においては山脈越えすら計画していたから一連の出来事に対してここで終えるのか、といった停戦に対する懐疑的な意見もあったが、何せ想定を上回る犠牲とカネが伴った戦争だけに休戦でもいいから終えられる方がいいと思っていたし、この傾向は特に協商連合が強かったが、旧東方領の資源は莫大である。儲かるのである。
 問題があるとしたら、休戦条約の際の妖魔帝国の捕虜がどうなるかくらいだった。これは連合王国が特に懸念している。計画の根幹に関わるからだ。
 とはいえ、殆どの国民にとって知らないだけに関係の無いこと。
 例えば、ロンドリウム市の中心街にある百人以上の客が入れる大きなバーでは飲めや歌えやの大騒ぎであった。
 その中に、エールに似た麦酒を飲む若い外見をしている男が二人いた。
 一人はぱっとしないが、よく見れば愛嬌のあるやや太った男。もう一人は女性が振り返るような整った顔をしているメガネの男。どちらもロンドリウムではありがちな暗めの茶髪だった。

「久しぶりの再会に、乾杯」

「ええ、乾杯です。先輩」

 周りが明るい表情であるように、二人も笑顔で麦酒の入ったジョッキ程の大きさのそれを合わせる。
 メガネの方の男が勢い良く飲み干すと、隣にいた中年の男性はいい飲みっぷりだと彼の肩を叩き、彼に一杯奢った。

「もう宣言から数日経ったのに、どこもかしこも祭りみたいな騒ぎようですね、アッシュ先輩」

「勝ったからさ。おまけに停戦ともなれば出兵していた連中も戻ってくる。誰だって喜ぶさ、ジェイソン」

「間違いないです。ところで、ロンドリウムの自宅はどうでした? 会社で手配したのは、勤務地からやや離れている場所ですけど」

「あれくらいの広さで丁度いいし、場所もそこそこだ。申し分ないよ」


「なら良かったです、先輩。停戦になったからこそ私達の仕事は忙しくなりますが、先輩が気に入って頂けたのなら嬉しいです」

「ああ、忙しくなるさ。とても忙しくなる。社長は春までに成果をあげたいそうだ」

「春ですか。うかうかしてられませんね」

「そうだ。お前にも沢山働いて貰うことになる」

「分かりました。頑張ります、先輩」

「おう、よろしく頼むわ。よし、お前に一杯奢ってやるよ! おーい、お姉ちゃん! こいつに一杯、麦酒をやってくれ!」

「はーい! ありがとうございまーす!」

 アッシュがウェイターに注文すると、そこそこのチップを受け取った彼女は上機嫌で調理場へ向かった。
 ジェイソンの麦酒が届き、二人が再び喉に通すとアッシュが話題を変えた。

「ところで、取引先とはどうだ? お前とは別の担当者から聞いているけど順調だって?」

「優秀な部下が築いたコネがようやく実りまして、来週からでも打ち合わせが可能になりました。先方の部下と繋がり、後はあちらの担当者をどうやって頷いてもらうかですかね」

「よくやった。俺が仕事しやすくしてくれるのは助かるぞ。代替品の手配はどうだ?」

「問題ありません。納期通りです」

「うし。なら後は俺の腕の見せ所ってとこだな」

「はい。よろしくお願いします」

「今回は簡単な仕事じゃないが、成功すればデカい利益になる。お前も出世するだろうさ」

「部長にもよろしくお伝えください」

「おうともよ。任せとけ」

 それから二人は一時間ほど飲食を楽しみ、店を出ると途中の道で別れてそれぞれの帰路へつく。
 時刻は午後十時。街灯が明るく照らし、道行く人々の中には酔っぱらいもいて賑やかだった。
 そこから徒歩で二十分ほどが、アッシュの新たな自宅である。彼は機嫌が良いのか口笛を吹きながら、庶民としてはそこそこの一軒家に入る。

「おかえりなさいませ、アッシュ様」

「様はよしてくれ。さん付けで構わねえよ」

「はい、アッシュさん」

 彼の自宅で出迎えたのは、住み込みの使用人である女性だった。髪の色は明るい茶髪。淑やかさな雰囲気を醸し出す美人だった。どうやら彼の会社は使用人を出すほどに大きな会社のようである。もっとも使用人一人くらいならば、外から見ても違和感はない。

「アッシュさん、部長からお手紙です」

「おう。こっちもジェイソンから書類を受け取ったぜ。これだ」

「ありがとうございます」

 ヘレンと呼ばれた女性は手紙をアッシュへ渡し、アッシュは書類の入ったやや大きい封筒を見せる。
 アッシュは玄関に鍵がかかっているかを今一度確認するとカーテンがリビングへと移る。
 すると、アッシュの姿はまるで別人のように変貌する。
 そこにいたのはメガネの男アッシュではなく、ブライフマンの部下ゾリャーギであった。

「こういう姿には慣れてるが、やっぱり本来のが一番楽だな」

「お疲れ様でした。ゾリャーギ様」

「こっちこそ留守番ありがとよ、チェスカ。さて、ブライフマンからの手紙でも読むとすっか」

 それからゾリャーギは手紙を開けると文面を読み、微笑んだ。

「良い内容でしたか?」

「ああ。こちらの判断に任せ、好きにやるといいってよ。そありがてえ話だ」

「ブライフマン様はゾリャーギ様を信頼されておりますから」

「ま、俺しか出来ねえわな。接触する相手からしたら尚更だ。ジェイソン、シェーホフから受け取ったこの封筒には目標の情報が入っている。本国じゃ手に入らねえし、仕入れたてのやつだ」

「さすがはシェーホフ。同期でも愛嬌の良さと演技力を武器にして、ここで随分と活躍しておりますから」

「こういう仕事にはぴったりだわな。こっちの封筒も開けるぞ」

「はい」

 ゾリャーギはシェーホフから受け取った大きな封筒を開ける。
 入っていたのは数枚の紙。そこには事細かにとある人物について書かれていた。
 新聞報道の直後こそ賛否両論別れたが、停戦と勝利宣言によってすっかり忘れ去られていた人物が。

「あいつ、よく調べ上げたもんだぜ。市井で話題が事欠かない人物とはいえ、これだけ揃ってりゃいくらでもやりようがある」

「目標は大物だと既に存じていますが、機密にあたるものも混じってるのでは……?」

 ゾリャーギはシェーホフが纏めあげ、先月下旬から約二週間から二十日に及んで追加された情報も含めたそれらが多岐に渡るのに驚嘆し、チェスカは同僚の有能さを改めて感じた。

「ああ、大物もいいとこだが連合王国のアレと比べれば隙だらけと言っていい。小さき英雄、アカツキ・ノースロードの情報収集がどれだけ困難かはチェスカ、お前もよく知ってるだろ?」

「はい、ゾリャーギ様。アカツキ・ノースロードの情報はどれも市中で手に入るものばかりで、機密でも軽い部分ですら探れません。そもそも連合王国の内部の諜報自体不可能です。苦労して手に入れた僅かな暗号文書はとても解けるものではありませんから」

「だろうな。重要文書が手に入るんならとっくに俺がやってる。腹が立つが、お手上げだ。だが、こいつは違う。この女は内部に敵が多い。今までは功績があったから抑えられていたが先月の案件でついに不満が噴出して、協商連合は手厳しい処分をせざる得なくなった」

「奴らからすればアカツキと同じ英雄だというのに、笑ってしまいますね」

 チェスカは嘲笑する。彼女は自分が人類諸国側の関係者の立場であると仮定した上で、いかに目標人物に対する仕打ちが残酷であるかを冷静に分析していたからだ。
 それだけではない。並行して、彼女はもう一つの視点、もし目標人物が妖魔帝国の軍人であったらどうだったかを仮定していた。
 それは、ゾリャーギに問われてからの回答に表れていた。

「俺もそう思うけどよ、笑ってしまうってどういうことだ? お前のことだ、単純に人間を馬鹿にしている訳じゃねえだろ?」

「彼女はアカツキと同じ『改革者』で、協商連合軍の強化に現時点では成功しています。ブカレシタ星型要塞における協商連合軍の活躍は連合王国軍にも決して劣っていません」

「ああ、そうだな」

「何より、彼女個人が恐ろしく強い。もし彼女が私達側にいたとしたら、皇帝陛下はお気に召す程の人物ではないのかなと思いまして。にも関わらず、協商連合の首脳部は裏切りに等しい行為に出た。半ば自業自得な面はありますが、何と嘆かわしい、悲しきお話でしょう? ああ、我々側だったのならば皇帝陛下からも認められる帝国の英雄の名が約束されるというのに!」

「く、くくくっ、ははははははっ! 間違いねえ! 全くもってその通りだぜ! 協商連合は愚かな行いをしたもんだぜ」

 チェスカはわざとらしく、まるで演劇をするかのように振る舞いながら言う。
 ゾリャーギはそれを聞き、笑い出して同意した。ただし最後の言葉は、真剣な目付きで。

「皇帝陛下が欲しがるのも無理はありませんよ。何せ、ゾリャーギ様が一押しすればいとも容易く人間が信じる宗教曰く、堕天に至るのですから」

「ああ。確信して言えるが、これまでのどんな女よりこいつは落としやすいぜ。裏切られ、失望と絶望と、怨嗟に支配された人間なんて、簡単に陥落させられる。だが、やりがいのある仕事だ」

「では、ゾリャーギ様。早速動かれますか?」

「おう。明日にでも行動を開始する。手筈はシェーホフが整えてくれた。近い内に直接こいつと接触出来るだろうさ」

「協商連合の英雄、戦乙女が陥落し堕天化するのを楽しみにお待ちしております」

 チェスカは微笑んでゾリャーギに言うと、彼は優しい笑みを返す。だが、口角の端は歪に曲がり、瞳は凶悪だった。

「フィリーネ・リヴェット。お前と会えるのが、今から楽しみで楽しみで仕方ねえぜ」
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