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第12章 ブカレシタ攻防戦決着編
第7話 オーガ・キング
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・・7・・
「おいおい、嘘だろう……」
「なんて大きいの……」
直前まで優位に戦闘を繰り広げていた状況は一変してしまった。
僕とリイナは目の前に出現した巨体、いや、最早怪獣と言ってもいい程のサイズの敵が召喚され愕然とする。
視線の先に悠然と現れたのは、体長十メーラを越える筋骨隆々のオーガ種。それも二体。
そいつらはこれまでのオーガのように裸体ではなく、コマンダークラスのような簡易的なものではなく、全身の大半が漆黒の豪奢な鎧で覆われていた。左の方は鎧の胴体部に赤い紋章が、右の方には青い紋章があった。
手に持つのは人間の二倍以上はある大斧。あんなの食らったら、どうなるかなんて子供でも分かる。
その巨大なオーガは雄叫びを上げ、僕達を威圧する。余りの大きさに空気がビリビリと震動したように感じた。
「……特定。出現したのは、戦術級召喚系魔法『オーガ・キング』。情報は、最も新しいもので二百五十年前の前大戦。攻防力共に非常に高く、ワタクシの攻撃系魔法では軽微なダメージがやっとです。隙は大きいものの一撃を食らえばBランク魔法能力者ですら即死しかねません、マイマスター」
「オーガ・キング……。まさかこんな所で……」
「しかも、二体ですって……」
オーガ・キング。僕も前の大戦の戦史書で見たことがあった。
かつての大戦では旧キシュナウで出現し、三日三晩暴れ周り戦線を崩壊させた戦術級召喚系魔法でのみ実現可能な恐るべき相手。当時魔法火力以外の遠距離と言えば、弓や前世でいう火縄銃程度。大砲もあるがアレは鉄球を飛ばすようなもの。故にまるで歯が立たなかったという。
理由はコマンダークラスなんて比較にならない程に高い攻撃力と防御力。砲撃こそしないもののまるで戦車のような存在。
それが今、僕達の目の前にオーガらしい獰猛な笑みを浮かべて立っていた。
「新たに検出。西側全体でこの二体を含め五体。南北側で各三体。東側も同数」
「合計で十三!? 連中が地下深くに潜っていたのはこのためだったのか……!」
「まずいわよ。兵達が動揺しているわ」
リイナの忠告通り、兵達は戦慄の表情を露わにして恐怖していた。直轄の部下達、アレン大尉達ですら脚が止まっている。
このままではまずいと即判断した僕は周りへ向けて大声を出した。
「狼狽えるな! 不死身の生物などいない! 僕がいる限り負けはない!」
「で、ですがこれはあまりにも!」
「アレン大尉、気をしっかり持て! 我々は最精鋭だ! 僕は下がるつもりなどない!」
「りょ、了解!」
「総員、銃を構えろ! 武器を離すな! 後方の支援砲撃担当の砲兵隊へ照準を合わせろ! 馬鹿でかいから外すなんてありえない!」
『は、はっ!』
僕だって内心では心が揺らいでいる。だけど、部下達を前にして怖いという感情は一片たりとも見せるわけにはいかないんだ。
アレン大尉や部下達は僕が一歩も退かず対峙している様を見てなんとか精神的に持ち直す。周りの兵士達にも伝播し、戦闘前から戦線が崩れるのはなんとか防ぐことが出来た。
でも、そこまでだ。二百五十年前の非常に古い情報ですらこいつの強さは異常。今の兵器ですらどれだけ傷を付けられるか分からない。おまけにBランクであっても一発貰えば即死となると、渡り合える味方は極度に限られる。
問題はそれだけではない。後ろに控えるのほ歓声を上げて息を吹き返したように士気が元に戻った妖魔帝国の兵達。しかも数は増えていて西側戦線の中央のここだけでも二個連隊に増えている。
どう戦う? どのように勝つ?
冷静さを取り戻そうとしている思考回路をフル回転させようとしていたところに追い討ちをかけたのは『オーガ・キング』達だった。
「ホウ。我ラヲ前ニシテ逃ゲヌトハ、古ニ比ベニンゲンドモハ立派ニナッタデハナイカ」
「シカリ。ドウヤラツマラン戦ニダケハナランヨウダナ」
「喋っ、た……?」
「理由不明。情報に人語を話せる記述無し」
「相手だって戦術級魔法を進化させていたっていうのね……」
信じられない事に、『オーガ・キング』の二体はキングの名に恥じぬような腹の底に響くようなくぐもった言葉を発した。しかも、聞き取れる程にはっきりと。文献にそんな事は記されていない。つまり、知能も進化しているということだ。
このような現実を突きつけられて再び友軍の兵士達に底知れぬ恐怖が襲いかかっていた。厄介すぎる。
「召喚を果たした敵魔法能力者は自らの命を生贄として召喚。該当の魔力反応が途絶えています。推定、『オーガ・キング』はかつてよりより強力になっていると思われます」
「命と引き換えに、か……」
「ワレラニ供物ヲ捧ゲタモノドモノ忠義ハミゴトナリ」
「ナラバワレラハ刃向カウニンゲンドモヲ殺シ滅ボスマデナリ」
『オーガ・キング』達は自信に満ちた表情で言い切る。続々と集まる妖魔帝国兵達は攻撃を仕掛けてこない。恐らくは召喚されながらも王たる奴らの号令を待っているのだろう。昔ながらの戦を好むのかまで分からないけれどわざわざ待っているような様子だった。舐められている気がする。
「言うじゃないか……。――ザック曹長」
「……はっ」
「カノン砲の支援砲撃要請を」
「了解しました。伝えます」
短距離通信用の魔法無線装置を持っているザック曹長に、後方にいるカノン砲など重砲兵部隊へ伝えるよう言うと、ザック曹長はすぐさま送信を始める。
それらの様子を見て『オーガ・キング』の二体は。
「ワレラノ知ラヌカラクリデモ使ッテイルノカ?」
「興味深イ。再ビ此ノ世ニ現レテヤッタガ、ナルホド。ニンゲンモ進歩ハスルヨウダ」
「シカレドモ、ダカラドウシタ?」
「チカラコソガ戦イヲ決スルニ変ワリハナイ。世ノ常ナリ」
感心した様子で語る奴ら。王だからこそ余裕を見せつけてきているのだろう。
エイジスとの情報共有の拡張現実画面に目をやると、戦う前から後退している戦線があったし後退しつつ戦っている様子の戦線もあった。ゆ遠くからはとてつもない銃声と砲声、法撃音も聞こえてくる。西側の両サイドからだ。どうやら今は戦えているらしいけれど、どこまで持つかは分からないし優位が揺らいだ以上は多くを望めない。南北側も東側も似たようなものだった。
状況は悪化している。『オーガ・キング』の出現はそれほどまでに影響を及ぼしているんだ。
さらに言えば、この戦況だと自分達が踏ん張ったとしても孤立しかねない。そうなれば三方向から包囲を受ける最悪の展開が待っている。
となれば、勝負を仕掛けるしかない。最精鋭が集中しているここが負けたら全戦線の崩壊に繋がるだろう。だけど自分達が勝てば再び盛り返せる。
退くわけにはいかなかった。
重砲兵隊からの返信は比較的早かった。ザック曹長は、
「各地で同様の支援要請が続出しており対応に追われています。それでもここには二門のカノン砲と数門の野砲を向けてくれるとのこと。ただし、最も危ない方面の後なので約七分かかるとの事」
「了解したよ。ザック曹長は下がって、後ろの野砲部隊へ伝えて。七分持たせる為に妖魔帝国兵を中心に狙うこと。あと、七分後に僕が上へ火属性を一発だけ放ったらそれが合図。足止めの砲撃を。直後にカノン砲を食らわせられるはず」
「はっ。どうかご無事で」
ザック曹長は敬礼すると、すぐに後ろへと向かった。
続けてリイナやアレン大尉達にも伝える。
「アレン大尉。今のメンバーで僕とリイナの援護。他は妖魔帝国兵を相手にするように」
「了解です。命懸けで守ります」
「リイナ」
「言われずとも、アナタの背中は私が守るわ」
「ありがとう」
それだけ告げると、今度は僕は『オーガ・キング』二体に向けて宣言する。
「僕達はお前らに負けるつもりはない」
「相談ガ終ワッタトオモウタラ、見上ゲタ心意気デアルナ」
「ヨクゾユウタ。デナケレバ面白クナイ。受ケテタトウデハナイカ」
「ナラバ全力ヲ出ヤロウ」
「小サキニンゲンノ指揮官、言葉二イツワリノハアルマイナ?」
「ったりまえだろ。――総員、用意! 目標『オーガ・キング』二体! 赤紋章をオーガキング1、青紋章をオーガキング2と振り分ける!」
「了解。識別完了」
「相手が誰であろうと、私は旦那様と戦うだけ」
僕がツイン・リルを抜剣し、リイナはアブソリュートを敵へ向ける。エイジスは魔法障壁を自身と僕に展開した。
『オーガ・キング』や妖魔帝国兵達も戦闘態勢が整った。
「デハ、始メヨウデハナイカ!」
「血ト肉ガ飛ビ散ルコロシアイヲ!」
「かかってこい! 相手になってやる!」
「イザ、ジンジョウニ!」
「トツゲキダ!」
「目標人間共! 総員、突撃!」
「総員、吶喊!」
『オーガ・キング』と、妖魔帝国軍指揮官と、僕の号令は同時に戦場に響く。
陽が沈みつつあるブカレシタの地で、死闘が始まった。
「おいおい、嘘だろう……」
「なんて大きいの……」
直前まで優位に戦闘を繰り広げていた状況は一変してしまった。
僕とリイナは目の前に出現した巨体、いや、最早怪獣と言ってもいい程のサイズの敵が召喚され愕然とする。
視線の先に悠然と現れたのは、体長十メーラを越える筋骨隆々のオーガ種。それも二体。
そいつらはこれまでのオーガのように裸体ではなく、コマンダークラスのような簡易的なものではなく、全身の大半が漆黒の豪奢な鎧で覆われていた。左の方は鎧の胴体部に赤い紋章が、右の方には青い紋章があった。
手に持つのは人間の二倍以上はある大斧。あんなの食らったら、どうなるかなんて子供でも分かる。
その巨大なオーガは雄叫びを上げ、僕達を威圧する。余りの大きさに空気がビリビリと震動したように感じた。
「……特定。出現したのは、戦術級召喚系魔法『オーガ・キング』。情報は、最も新しいもので二百五十年前の前大戦。攻防力共に非常に高く、ワタクシの攻撃系魔法では軽微なダメージがやっとです。隙は大きいものの一撃を食らえばBランク魔法能力者ですら即死しかねません、マイマスター」
「オーガ・キング……。まさかこんな所で……」
「しかも、二体ですって……」
オーガ・キング。僕も前の大戦の戦史書で見たことがあった。
かつての大戦では旧キシュナウで出現し、三日三晩暴れ周り戦線を崩壊させた戦術級召喚系魔法でのみ実現可能な恐るべき相手。当時魔法火力以外の遠距離と言えば、弓や前世でいう火縄銃程度。大砲もあるがアレは鉄球を飛ばすようなもの。故にまるで歯が立たなかったという。
理由はコマンダークラスなんて比較にならない程に高い攻撃力と防御力。砲撃こそしないもののまるで戦車のような存在。
それが今、僕達の目の前にオーガらしい獰猛な笑みを浮かべて立っていた。
「新たに検出。西側全体でこの二体を含め五体。南北側で各三体。東側も同数」
「合計で十三!? 連中が地下深くに潜っていたのはこのためだったのか……!」
「まずいわよ。兵達が動揺しているわ」
リイナの忠告通り、兵達は戦慄の表情を露わにして恐怖していた。直轄の部下達、アレン大尉達ですら脚が止まっている。
このままではまずいと即判断した僕は周りへ向けて大声を出した。
「狼狽えるな! 不死身の生物などいない! 僕がいる限り負けはない!」
「で、ですがこれはあまりにも!」
「アレン大尉、気をしっかり持て! 我々は最精鋭だ! 僕は下がるつもりなどない!」
「りょ、了解!」
「総員、銃を構えろ! 武器を離すな! 後方の支援砲撃担当の砲兵隊へ照準を合わせろ! 馬鹿でかいから外すなんてありえない!」
『は、はっ!』
僕だって内心では心が揺らいでいる。だけど、部下達を前にして怖いという感情は一片たりとも見せるわけにはいかないんだ。
アレン大尉や部下達は僕が一歩も退かず対峙している様を見てなんとか精神的に持ち直す。周りの兵士達にも伝播し、戦闘前から戦線が崩れるのはなんとか防ぐことが出来た。
でも、そこまでだ。二百五十年前の非常に古い情報ですらこいつの強さは異常。今の兵器ですらどれだけ傷を付けられるか分からない。おまけにBランクであっても一発貰えば即死となると、渡り合える味方は極度に限られる。
問題はそれだけではない。後ろに控えるのほ歓声を上げて息を吹き返したように士気が元に戻った妖魔帝国の兵達。しかも数は増えていて西側戦線の中央のここだけでも二個連隊に増えている。
どう戦う? どのように勝つ?
冷静さを取り戻そうとしている思考回路をフル回転させようとしていたところに追い討ちをかけたのは『オーガ・キング』達だった。
「ホウ。我ラヲ前ニシテ逃ゲヌトハ、古ニ比ベニンゲンドモハ立派ニナッタデハナイカ」
「シカリ。ドウヤラツマラン戦ニダケハナランヨウダナ」
「喋っ、た……?」
「理由不明。情報に人語を話せる記述無し」
「相手だって戦術級魔法を進化させていたっていうのね……」
信じられない事に、『オーガ・キング』の二体はキングの名に恥じぬような腹の底に響くようなくぐもった言葉を発した。しかも、聞き取れる程にはっきりと。文献にそんな事は記されていない。つまり、知能も進化しているということだ。
このような現実を突きつけられて再び友軍の兵士達に底知れぬ恐怖が襲いかかっていた。厄介すぎる。
「召喚を果たした敵魔法能力者は自らの命を生贄として召喚。該当の魔力反応が途絶えています。推定、『オーガ・キング』はかつてよりより強力になっていると思われます」
「命と引き換えに、か……」
「ワレラニ供物ヲ捧ゲタモノドモノ忠義ハミゴトナリ」
「ナラバワレラハ刃向カウニンゲンドモヲ殺シ滅ボスマデナリ」
『オーガ・キング』達は自信に満ちた表情で言い切る。続々と集まる妖魔帝国兵達は攻撃を仕掛けてこない。恐らくは召喚されながらも王たる奴らの号令を待っているのだろう。昔ながらの戦を好むのかまで分からないけれどわざわざ待っているような様子だった。舐められている気がする。
「言うじゃないか……。――ザック曹長」
「……はっ」
「カノン砲の支援砲撃要請を」
「了解しました。伝えます」
短距離通信用の魔法無線装置を持っているザック曹長に、後方にいるカノン砲など重砲兵部隊へ伝えるよう言うと、ザック曹長はすぐさま送信を始める。
それらの様子を見て『オーガ・キング』の二体は。
「ワレラノ知ラヌカラクリデモ使ッテイルノカ?」
「興味深イ。再ビ此ノ世ニ現レテヤッタガ、ナルホド。ニンゲンモ進歩ハスルヨウダ」
「シカレドモ、ダカラドウシタ?」
「チカラコソガ戦イヲ決スルニ変ワリハナイ。世ノ常ナリ」
感心した様子で語る奴ら。王だからこそ余裕を見せつけてきているのだろう。
エイジスとの情報共有の拡張現実画面に目をやると、戦う前から後退している戦線があったし後退しつつ戦っている様子の戦線もあった。ゆ遠くからはとてつもない銃声と砲声、法撃音も聞こえてくる。西側の両サイドからだ。どうやら今は戦えているらしいけれど、どこまで持つかは分からないし優位が揺らいだ以上は多くを望めない。南北側も東側も似たようなものだった。
状況は悪化している。『オーガ・キング』の出現はそれほどまでに影響を及ぼしているんだ。
さらに言えば、この戦況だと自分達が踏ん張ったとしても孤立しかねない。そうなれば三方向から包囲を受ける最悪の展開が待っている。
となれば、勝負を仕掛けるしかない。最精鋭が集中しているここが負けたら全戦線の崩壊に繋がるだろう。だけど自分達が勝てば再び盛り返せる。
退くわけにはいかなかった。
重砲兵隊からの返信は比較的早かった。ザック曹長は、
「各地で同様の支援要請が続出しており対応に追われています。それでもここには二門のカノン砲と数門の野砲を向けてくれるとのこと。ただし、最も危ない方面の後なので約七分かかるとの事」
「了解したよ。ザック曹長は下がって、後ろの野砲部隊へ伝えて。七分持たせる為に妖魔帝国兵を中心に狙うこと。あと、七分後に僕が上へ火属性を一発だけ放ったらそれが合図。足止めの砲撃を。直後にカノン砲を食らわせられるはず」
「はっ。どうかご無事で」
ザック曹長は敬礼すると、すぐに後ろへと向かった。
続けてリイナやアレン大尉達にも伝える。
「アレン大尉。今のメンバーで僕とリイナの援護。他は妖魔帝国兵を相手にするように」
「了解です。命懸けで守ります」
「リイナ」
「言われずとも、アナタの背中は私が守るわ」
「ありがとう」
それだけ告げると、今度は僕は『オーガ・キング』二体に向けて宣言する。
「僕達はお前らに負けるつもりはない」
「相談ガ終ワッタトオモウタラ、見上ゲタ心意気デアルナ」
「ヨクゾユウタ。デナケレバ面白クナイ。受ケテタトウデハナイカ」
「ナラバ全力ヲ出ヤロウ」
「小サキニンゲンノ指揮官、言葉二イツワリノハアルマイナ?」
「ったりまえだろ。――総員、用意! 目標『オーガ・キング』二体! 赤紋章をオーガキング1、青紋章をオーガキング2と振り分ける!」
「了解。識別完了」
「相手が誰であろうと、私は旦那様と戦うだけ」
僕がツイン・リルを抜剣し、リイナはアブソリュートを敵へ向ける。エイジスは魔法障壁を自身と僕に展開した。
『オーガ・キング』や妖魔帝国兵達も戦闘態勢が整った。
「デハ、始メヨウデハナイカ!」
「血ト肉ガ飛ビ散ルコロシアイヲ!」
「かかってこい! 相手になってやる!」
「イザ、ジンジョウニ!」
「トツゲキダ!」
「目標人間共! 総員、突撃!」
「総員、吶喊!」
『オーガ・キング』と、妖魔帝国軍指揮官と、僕の号令は同時に戦場に響く。
陽が沈みつつあるブカレシタの地で、死闘が始まった。
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