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第11章 リチリア島の戦い編・後〜闇には闇を、狂気には狂気を〜

第7話 戦後処理とフィリーネに下された処分

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 ・・7・・
 10の月4の日
 午前9時50分
 リチリア島・キャターニャ港

 妖魔帝国軍の軍使が届けた文言通り全ての陸海軍を撤退させた、月が変わり十の月四の日となったリチリア島のキャターニャ港には二カ国連合艦隊が到着。救援上陸軍となるはずだった五万も上陸し、任務は違えど戦後処理作業や早速復興作業に取り掛かることになった。
 多くの陸軍将兵にとっては味方を救って妖魔帝国軍を討ち倒すつもりでいたのだから、中には肩透かしを食らった様子の兵士や英雄願望を持つ兵士は若干の不満を抱いていたものの、多くの者達は戦わずに済み命の危険を晒すことにならなかったのだから安堵して作業に従事する気持ちに切り替えていた。末端の兵士に至るまで意外な展開となった結末だが、何はともあれリチリア島防衛戦は終わったのである。
 キャターニャ港は破壊されており使用不可能であるので、小型船艇で上陸した一団がいた。中心人物は三人。協商連合軍の陸海軍と連合王国の海軍軍人。いずれも階級は大将であった。

 「ジェイク大将、これは、言葉が出てこんな……」

 「まったくだ、ハイデン大将……。妖魔軍と戦わずに済んだと安堵していたが、だとしてもこれは、想像を絶する様だ……。オランド大将……」

 「島嶼戦がこうも苛烈とは……。我も、どう表現すれば良いのか、分からぬ……」

 三人はキャターニャ港から先、キャターニャ市に広がっている凄惨な光景に愕然としていた。
 初めに口を開いたのは白髪混じりの茶髪を持つ五十代初頭の男ジェイク・ダスティン協商連合海軍の提督で大将。人類諸国一の海軍を保有する協商連合海軍の中でも指折りの将官で救援艦隊の提督である。
 次に発言したのはジェイクよりやや若い五十代手前の暗い金髪の男、協商連合陸軍大将のハイデン・ファリントン。救援艦隊と共にリチリア島へ駆けつけた五個師団の総指揮官である。
 そして最後に話したのが、無表情で寡黙な男。マーチスの同期であるオランド・キース。連合王国艦隊提督であり、海軍大将だ。しかし、普段は眉一つ動かさないこの男ですら眉間に皺を寄せて、悲惨な陸地を見つめていた。

 「俺は正直なところ、ヴォルティック艦隊と艦隊決戦にならずに済んでほっとしていた。勿論我々が勝利する。しかし、情報を分析すればするほどタダでは済まないと常々思っていた。だが、だ。陸おかのこの様を目撃してしまったら、そのような発言は不謹慎だと確信した……」

 「我々陸軍も同感だ。二十七の日ですら妖魔帝国陸軍の残存は四万以上。対してリチリア島防衛軍はかつての三分の一近くにまで減じていた。ジェイク大将と同様我々の勝利を疑っていなかったが、大きな損害と引き換えになるだろうと思っていたさ」

 「…………我は言うべき事はない。ただただ、散っていった兵達へ祈りを捧げるのみ」

 「そうだな。この後の時間を見つけて鎮魂の祈りを、海軍一同から彼等に送りたい」

 「ああ……」

 「…………」

 三人は各自の部下と共にキャターニャ市中心部へ差し掛かった辺りを歩きながら会話を交わすが、次第に口数は減っていっていた。未だに処理しきれていない死体の数々を前にしては、勝利を祝える気分ではない。まさにギリギリの勝利であったのだから。

 「セルティア少佐、あれは何であるか……。もしや報告にもあった」

 「…………はっ」

 「辛いのならば、無理して言わずとも良い」

 「…………いえ」

 オランドが声を掛けたのはリチリア島防衛戦の中でも最後まで比較的後方におり心身共に無事である、協商連合陸軍魔法大尉のセルティア。女性士官であり情報部の隊長でもある彼女は、今回の三人の上陸に伴ってニコラ少将から案内を任されていた。
 その彼女の表情はただでさえ暗かったというのに、とある地点に近付きソレをオランドから尋ねられると顔を俯かせていた。オランドは彼女を気遣って無理強いはしなかったが、それでも彼女は問いを返した。

 「あれは、隕石が落ちたかのような状態になっている部分は、闇属性戦術級魔法『悪食黒球絶滅祭典カースイーター・エクスティンクションフィエスタ』によるもの、です」

 「やはり、戦術級魔法であるか……」

 「…………はい」

 「ハイデン大将。戦術級魔法というと、発動に数十分はかかるが非常に強力な魔法だったよな……」

 「見ての通りの威力だ、ジェイク大将。演習ですら滅多にやるものではないから俺も長い軍人生活で二度しか見ていない。実戦で使用されたのを目にしたのはこれが初だ。それにしても、理論通り何も残っていないんだな……」

 「セルティア少佐」

 「はい、ジェイク大将閣下」

 「この魔法を主発動したのは、魔法無線装置による報告通りなら」

 「恐れながらジェイク大将閣下。いえ、ハイデン大将にオランド大将閣下にも。これより先、リチリア島防衛戦事後処理司令部の天幕以外では、その方の名前は出さないでください」

 「何故だと言いたいが、一応聞いている」

 「はっ。はい、ジェイク大将閣下……」

 「ジェイク大将。彼女の忠告は聞いておいた方がいいと思う。俺も同じ協商連合陸軍の将官に対して、勝利をもたらした第一戦功者へ向ける感情ではないが、現場は直で味わっているからな。これに陸おかも海もない」

 「分かっている……。しかし、複雑な心境には違いないだろう? 仮にも、法国のリチリア島からしたら外国軍である協商連合軍人がこの地を救ったのだぞ? だというのに、あんまりではないか……?」

 「それ以上、言わぬ方が良い。ジェイク大将。我も武勲者に対して余りに失礼な態度と感情だが、最前線で戦い抜いた彼等を尊重すべきである」

 「…………すまん」

 「構わぬ。貴官の心痛は察するに余りある」

 「感謝するよ、オランド大将」

 「うむ」

 「申し訳ありません……」

 セルティア少佐の謝罪に三人は、どう返答すればいいか。どう声を掛けてやるべきか迷い、結局は再び無言となってしまった。三人もこのクレーターを作った人物を知っている。だから天幕に到着するまではその名前を決して口にしなかった。
 事後処理司令部はキャターニャ市の建築物がほとんど破壊されており辛うじて残っていたものも撤退間際に妖魔帝国軍が爆破していったので、戦後間もない今日ではとても仮設は資材時間共に間に合わず大天幕の中に置かれていた。
 三人は大天幕にいた警護兵士の敬礼を受けて入る。そこもまた、防衛戦の激しさを物語る人物達がいた。

 「総員、敬礼」

 三人が大天幕の中に行くと、敬礼の号令をしたのはニコラだった。彼の声に応え、速やかに中にいた全員が模範的な敬礼をし、負傷者は可能な限りそうした。ただ一人、力無く敬礼する女性将官がいたが。

 「協商連合海軍が大将、ジェイク・ダスティン。只今到着した。傷が癒えていない者は楽にしたまえ。座っていても構わん」

 「協商連合陸軍大将、ハイデン・ファリントン。貴官らの勇猛は見事であった。その証拠たる負傷者は着席しても誰も責めん」

 「連合王国海軍大将、オランド・キースである。ただ一言、ご苦労で、あった」

 三人の目の前にあったのは、防衛戦の激しさを現していた幕僚の面々の姿だった。法国軍は四割近くが何らかの軽傷状態でおり、この中では比較的軍服が綺麗な部類のニコラですら薄汚れていた。
 もっと酷いのは協商連合側である。半数が負傷。中には目に包帯を巻いていたり腕を包帯で吊るしていた者もいる。無事な者の方が少ないくらいであった。
 三人が紹介を終えると、彼等は全員の着席を促したので全員が大きい長方形のテーブルを囲んで席につく。

 「ジェイク海軍大将閣下、ハイデン陸軍大将閣下、オランド大将閣下。我々法国の島、リチリア島へ駆けつけてくださり本当にありがとうございます。僭越ながら法国軍を代表して、陸軍少将のニコラ。深く、深く感謝致します」

 「礼には及ばんよ。我々は妖魔軍が去った後に上陸しただけだ」

 「ああ。戦い抜いたのは諸君達。我らは何もしておらん。知っての通り、代わりにもならんだろうが戦後処理作業及び復興作業に兵達を従事させ始めている。五万もいるのだ。滞りなく進むだろう。なので貴官等にせよ兵士達にせよ、ゆっくりと休ませてやってくれ」

 「我ら連合王国海軍も、手の空いている兵達を同様の作業に当たらせる故、安心してくれると良い」

 「ありがとう、ございます……。お言葉に甘えさせて頂きます。何せ、限界でありましたから……」

 ニコラは言葉を詰まらせながらも、再度礼の言葉を述べていく。半ば放心状態が続いている者もいるが、多くの者が三人の発言を有難く受け取った。ニコラの言うように、誰もが身体も心も断崖絶壁にいたようなものだったからである。

 「ただ、すまんが、リチリア島防衛戦の結果だけでも教えてくれ。今分かっている数だけでいい」

 「はっ。はい、ハイデン大将閣下。テオドーロ大佐。昼前までに纏まっている防衛戦の結果報告を伝えてくれるかな……?」

 「はっ。――法国陸軍大佐、テオドーロです。リチリア島防衛戦の本日最新の戦況報告をお伝え致します。恐らくこれに近い数字が最終報告になると思われます」

 「ああ」

 「了解した」

 「うむ」

 ジェイク、ハイデン、オランドの順に短く言い頷いた。三人共、一瞬だけ顔を伏せたままで全身からまるで生気を感じない女性将官へ目を向けたが、すぐに逸らした。
 テオドーロがゆっくりとした口調で伝えた内容は以下のようであった。

『リチリア島防衛戦報告』(本日正午前現在)
 死者:一〇四一一名
 重軽傷者:八三八五名
 行方不明者:約二〇〇〇名(詳細不明)

 三人にとって、この数字は改めてこの戦いが恐るべき戦であったことを感じさせた。わずか約一二〇〇平方キーラの島に、一〇〇〇〇以上の死人が、八〇〇〇を越える重軽傷者が、そして未だに約二〇〇〇の者達が発見されていないのである。開戦前には三万いた将兵で無事なのは三分の一。大戦開始以来最大であり最悪の被害を生んだ戦場なのは間違いなかった。

 「――以上が、報告となります」

『…………』

 テオドーロ大佐の淡々とした、しかし悲痛の篭った報告に三人は掛けるべき言葉が見つからなかった。安易に発言すべきでない、それ程までのものであった。
 しかし、何も言わない訳にはいかない。沈黙を破ったのは、ハイデンだった。

 「……報告ご苦労。貴官等はよく戦い抜いた。勇気を讃えたい。協商連合の貴官等には追って然るべき栄誉が与えられ、褒賞もあると約束する。また、法国軍の貴官等も同様だ。法国軍首脳部は貴官等の働きに必ず報いる。協商連合外務省及び国防省からも掛け合う。勿論、俺からも」

 「ありがとう、ございます」

 「重ねて言うが、礼は良いニコラ少将。貴官には最大限の栄誉と勲章が与えられる。この戦いの直後で言うべきではないかもしれないが、出世の道も、約束される」

 「…………自分は、出世に興味が無い訳ではありませんが、それよりも部下達に。そして、フィ、いえ、なんでもありません……」

 「あ、ああ……」

 ニコラ少将がとある人物を、フィリーネの名前を口にしようとして止めた。ハイデンは、ああ、そういうことか。と、自らの目でして状況を把握した。
 リチリア島を救った最大の功労者であるフィリーネに対して、ごく一部の者を除いて向けていた視線は敬意ではない。あるのは、ただ恐怖であった。
 彼女が何をしたかハイデンは知っている。報告書は時間を追うごとにより精密になっていった。

『召喚武器に取り憑かれた堕天戦乙女』
『人間のバケモノ』
『味方殺しすら厭わない』
『むしろ嬉々としてするだろう』
『もしあのまま召喚武器を使えば使うほど、フィリーネ少将はどうなるか分からなかった』
『妖魔帝国軍陸軍総司令官がクリス大佐の条件をのんで心底安心した』
『早くこの島から帰ってほしい』
『最高戦功者かもしれないが、もう二度と共にするのは御免だ』

 他にも多数。とても防衛戦総司令官へ向けた発言の数々では無かった。むしろ、危険視や忌み嫌う様さえある。
 報告を聞いた当初は、フィリーネを数年前から知っているハイデンだから怒りが湧いたが、こうも多く、フィリーネに対する批判じみた、忌み嫌うような言葉が並んでしまっては報告を受け入れざるを得なかった。
 事実が次第に噂に尾ひれがついて誇張されているような形になっているのだろうということはハイデンも理解している。しかし、法国軍だけでなく協商連合軍からも同じ内容の発言がハイデンに、他の二人にも入っていたのだ。
 当然、このような報告は魔法無線装置が法国から連合王国を経由し協商連合の軍官首脳部にも入っていた。
 となれば、無視は出来ない。黙殺も出来ない。封殺した所で必ず広まるからだ。一万人が一人ずつ、さらにねずみ算式に伝わればどうなるかなど素人でも分かる。
 故に、協商連合軍首脳部はフィリーネに処分を下すしかなかった。最も活躍したのは、彼女だと言うのに。
 俺は、こんな処分通告を彼女に伝えたくない。本来ならば処分でなくて、逆の言葉を彼女に送りたかったのに。
 それでも伝えねばならない。ハイデンはジェイクの方を向くと、ジェイクは沈痛な面持ちで頷き。他国軍ではあるが今や同盟関係にある軍のオランドの方を向くと、オランドは不本意過ぎるが仕方ないと瞳のみ揺るがせて訴え頷いた。それでようやく、ハイデンは決意した。

 「フィリーネ少将」

 「…………はい」

 「…………っ」

 ハイデンの心は潰れそうな程に辛かった。
 改革の陣頭に立って我が国の軍を大幅に強化させ、内政にも及んで国を富ますきっかけの一部を作り出し、なおかつ本来は協商連合軍がしなくても良いリチリア島防衛戦の総指揮官となってどんな形であれ勝利へと導いたフィリーネ。決して揺るがぬ自信と、凛とした姿を見せていたフィリーネ。
 だが、その彼女の瞳は死んでいた。以前から黒く濁っていたとは思っていたがそうではない。真っ黒だった。
 だがしかし、ハイデンは宣告せねばならない。

 「フィリーネ少将。貴官に対し、本国より通達する要件がある。良いか」

 「…………はい」

 「…………フィリーネ陸軍魔法少将。貴官を、本日付にてリチリア島防衛戦総司令官の任を解く。翌五の日にて協商連合艦艇にて法国本土南部へ送還。法国、連合王国を経由し本国へ速やかに帰還せよ。なお、同行者は一名のみとし、貴官直轄二個大隊及び指揮下にある生存将兵の全指揮権を、俺へと移譲。艦艇乗艦から本国本土、首都ロンドリウム到着に至るまでその行動を制限する。…………以上、だ」

 「………………了解、致し、ました」

 フィリーネの返答は余りに機械的で平坦であった。
 ハイデンは、心の中で悪態をついていた。
 これが妖魔帝国軍を、化物を率先して退けた、最前線で戦い続けた将官に対する報いなのか?
 確かに味方兵士すらも恐怖の底へ叩き落としたかもしれないが、お前らを救ったのは彼女じゃないのか?
 事実かもしれないが、尾ひれを付けさせたのはフィリーネに良い感情を持っていない誰かのせいではないのか? 連合王国のアカツキですら、改革急進で反感を一部で買っているくらいだからフィリーネも例に漏れずなのは知っている。となると二個師団の生存者に混ざっていたのかもしれない。それも不確かだが、かもしれない。
 だが、彼女の行いは事実だ。
 畜生。だとしたら過剰なまでに噂に装飾したそいつ、もしくはそいつらも化物だ。いや、こうして伝えた俺も同類か。
 でも、どうしようもない。フィリーネは、力を見せすぎたのだから。友軍ですら恐れる力を、守る為に振るってしまったのだから。何故なら彼女の発言が書かれた文章を見ただけでも、恐れてしまったから。
 だからハイデンは、もう何も言えなかった。

 「フィリーネ少将。同行者を一名選び、本日中に速やかに個人所有物等を纏める事。明日、午前九時にここを出発する」

 「…………はい」

 フィリーネは、ただそれだけしか言わなかった。
 翌日、戦争の爪痕が色濃く残るリチリア島をフィリーネは後にした。同行者は彼女が選んだのではなく本人自ら志願したクリス。
 そして彼女を見送ったのは上陸した二ヶ月前とは正反対にほとんどおらず、ヨルンとレイミーなど七〇一・七〇二の数名とニコラとテオドーロだけであった。
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