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第7章一冬(ひとふゆ)の戦間期と祝福の結婚披露宴編
第14話 踊る人々、幸せを語る二人
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・・14・・
12の月7の日
午後7時45分
ロンドリウム特別市・ナショナルレセプションホール
僕やリイナが視察をしている間も大臣同士、実務者同士の会談や協議は進み今日である四日目の昼には無事纏まった。
連合王国と協商連合間で結ばれる新しい条約は近いうちに発効を迎えることとなり、年明けには財務大臣会談をアルネセイラで開催する事が決定された。
そうしてとても円満な形で会談を全て終えたこの日の夜は、予定通り両国の今後の関係がますます発展するであろう事を祝う舞踏会が開かれた。
会場はロンドリウム特別市中心街にある国家式典の際にも使われるナショナルレセプションホールの、一番大きい会場。そこには軍官民問わず数百名が参加しており、会談が成功した事もあってか和やかかつ賑やかな雰囲気になっていた。僕もドレスコードとして、軍服ではなく周りの男性達と同じようにタキシードを着用している。
「踊れや踊れ、軽やかに。皆楽しそうだなあ」
「会談の全日程を終えたからでしょうね。羽を伸ばす格好の機会ですもの。私も軍務上堅苦しい口調ばかりだったから、ようやくそれが終えられると思うと気が楽になるわ」
そういうリイナはいつもの口調で、されども流麗な動作でシャンパングラスを傾けて白ワインを一口飲む。そのリイナ、舞踏会が開催されるからと持参したドレスを身に纏っていた。
色はリイナの得意魔法である氷属性を現すような水色で、胸が谷間が見える程度に露出するものだ。美人でスタイルも良く、程々に施されたリイナはすごく魅力的で色っぽかった。
「どうしたの、旦那様。もしかして見蕩れていたとか?」
「まあ、ね」
「マスターは照れ隠しをしているようです」
「ちょっとエイジス。最近、会話豊かになったと思ったら解析の別の使い方まで覚えたね?」
「事実を述べたまでです、マスター。リイナ様は大変麗しいですから」
「ふふっ、ありがとうねエイジス」
淡々と語るけれど、どこか上機嫌にもみえるエイジス――いつものゴシックドレスじゃなくて、リイナがせっかくだからと一流の人形衣装職人に手配して製作してもらった赤いドレスを着ている――に、リイナが柔和に微笑んで言う。
確かにリイナはとても綺麗だし、魅力的なのは間違いないね。
「ねえ、旦那様。次の曲が始まったら混ざりましょう? 見て楽しむのもいいけれど、参加するのが一番だわ」
「僕はいいけれど、そんなに上手じゃないよ?」
「私は気にしないわ。旦那様だって貴族なんだから久しぶりだとしても作法は知っているでしょ? リズムに合わせて、楽しそうに踊ればいいのよ。こんな場だから、誰も上手い下手なんてそこまで気にかけないもの」
「そっか。せっかくの舞踏会だからね。うん、踊ろうか」
「やった! 舞踏会で旦那様と踊るの、今日一番の楽しみにしていたのよ?」
記憶は僕にも持ち越されているから、ダンスをどのように踊ればいいのかは頭に入っている。ただ、経験自体は軍務が忙しいのもあってこれまで去年末の年越しパーティーと、将官達が集まって開催するパーティーの二回しか無くてまだ実際に踊るのはちょっと不安なんだ。前世なんて舞踏会にてんで縁なんて無かったし。
だけど、リイナに踊りましょうと言われたら首を縦に振るしかないよね。こうやってとびっきりの笑顔で喜んでくれるんだもの。この笑みが、僕はとても好きだから。
「そんなにだったんだ。じゃあさリイナ。僕で良ければ、どうぞ一曲踊りませんか?」
「アナタだからこそ、踊りたいの」
曲が終わったタイミングを見計らって僕は微笑してリイナへ向くと、彼女も微笑んで手を差し出す。
今までいた飲食可能なテーブルが並んでいる所からダンスが行われている場所まで着いた頃には他の参加者も出たり入ったりが終わり、そうして曲が流れ始めた。穏やかでゆったりとしたテンポの演奏曲だった。
ステップとホールドを互いに気を遣いつつ、自然体でゆっくりと踊る僕とリイナ。
踊り始めて少し経った頃、周りから踊りながらの会話を楽しむ声が聞こえてくるとリイナが話しかけてきた。
「来年の二の月にする結婚式後のパーティーも、きっとこんな風になるんでしょうね。今からとても心が踊るわ」
「協商連合からも何人か招待する人がいるけれど、国内外の要人も訪れるからね。とても盛り上がると思うよ」
「間違いなく賑やかなものになるわ。帰国したらどんなパーティーにするのかも、一緒に考えましょう?」
「いいね。二人で色々案を出してみよっかー。どんな料理にするとか」
「ウェディングケーキはどんな形で作ってもらうも忘れちゃいけないわね。あとは――」
優雅に時間が流れる中で、三ヶ月後に控えた結婚式に想いを馳せながら幸せそうに語るリイナと彼女の笑顔につられて笑う僕。
そんな風に踊っていたからだろう。気付いた頃には曲は終わりを迎えていた。
「あら、もう終わってしまったのね。残念」
「今していた話はまたワイン片手にすればいいさ。時間は沢山あるんだし」
「お父様は……、エリアス国防大臣と愉快に笑い合っているわね。あの様子だとしばらくはずっとああだわ」
「二人はずっと会談のしづめだったからね。開放感も一塩なんだと思うよ」
「お父様は真面目なお人だから、こういう時くらい少しは羽目を外していいと思うのよね。だから、今日は二人でゆっくりとパーティーを楽しみましょ? お話して、美味しい料理と美味しいお酒を飲んで」
「そうだね、リイナ。ここしばらくはずっと忙しかったから、たまには、ね」
互いに労い合い、ボーイからシャンパンの入ったシャンパングラスを受け取った僕とリイナはグラスを鳴らさない仕方の乾杯をして、束の間の休息を楽しむのだった。
・・Φ・・
連合王国や協商連合が会談の成功を祝ったパーティーが開かれた翌日。アカツキ達は協商連合から母国の連合王国へと帰国の海路に向かった。
ところがこの日、第二次妖魔大戦の歴史に大きく名を残す出来事が起きる。
十二の月八の日。
イリス法国が神の名の下に法皇が領土回復運動の開始を発表。
すなわちそれは、法国による一大反攻作戦の始まりであった。
12の月7の日
午後7時45分
ロンドリウム特別市・ナショナルレセプションホール
僕やリイナが視察をしている間も大臣同士、実務者同士の会談や協議は進み今日である四日目の昼には無事纏まった。
連合王国と協商連合間で結ばれる新しい条約は近いうちに発効を迎えることとなり、年明けには財務大臣会談をアルネセイラで開催する事が決定された。
そうしてとても円満な形で会談を全て終えたこの日の夜は、予定通り両国の今後の関係がますます発展するであろう事を祝う舞踏会が開かれた。
会場はロンドリウム特別市中心街にある国家式典の際にも使われるナショナルレセプションホールの、一番大きい会場。そこには軍官民問わず数百名が参加しており、会談が成功した事もあってか和やかかつ賑やかな雰囲気になっていた。僕もドレスコードとして、軍服ではなく周りの男性達と同じようにタキシードを着用している。
「踊れや踊れ、軽やかに。皆楽しそうだなあ」
「会談の全日程を終えたからでしょうね。羽を伸ばす格好の機会ですもの。私も軍務上堅苦しい口調ばかりだったから、ようやくそれが終えられると思うと気が楽になるわ」
そういうリイナはいつもの口調で、されども流麗な動作でシャンパングラスを傾けて白ワインを一口飲む。そのリイナ、舞踏会が開催されるからと持参したドレスを身に纏っていた。
色はリイナの得意魔法である氷属性を現すような水色で、胸が谷間が見える程度に露出するものだ。美人でスタイルも良く、程々に施されたリイナはすごく魅力的で色っぽかった。
「どうしたの、旦那様。もしかして見蕩れていたとか?」
「まあ、ね」
「マスターは照れ隠しをしているようです」
「ちょっとエイジス。最近、会話豊かになったと思ったら解析の別の使い方まで覚えたね?」
「事実を述べたまでです、マスター。リイナ様は大変麗しいですから」
「ふふっ、ありがとうねエイジス」
淡々と語るけれど、どこか上機嫌にもみえるエイジス――いつものゴシックドレスじゃなくて、リイナがせっかくだからと一流の人形衣装職人に手配して製作してもらった赤いドレスを着ている――に、リイナが柔和に微笑んで言う。
確かにリイナはとても綺麗だし、魅力的なのは間違いないね。
「ねえ、旦那様。次の曲が始まったら混ざりましょう? 見て楽しむのもいいけれど、参加するのが一番だわ」
「僕はいいけれど、そんなに上手じゃないよ?」
「私は気にしないわ。旦那様だって貴族なんだから久しぶりだとしても作法は知っているでしょ? リズムに合わせて、楽しそうに踊ればいいのよ。こんな場だから、誰も上手い下手なんてそこまで気にかけないもの」
「そっか。せっかくの舞踏会だからね。うん、踊ろうか」
「やった! 舞踏会で旦那様と踊るの、今日一番の楽しみにしていたのよ?」
記憶は僕にも持ち越されているから、ダンスをどのように踊ればいいのかは頭に入っている。ただ、経験自体は軍務が忙しいのもあってこれまで去年末の年越しパーティーと、将官達が集まって開催するパーティーの二回しか無くてまだ実際に踊るのはちょっと不安なんだ。前世なんて舞踏会にてんで縁なんて無かったし。
だけど、リイナに踊りましょうと言われたら首を縦に振るしかないよね。こうやってとびっきりの笑顔で喜んでくれるんだもの。この笑みが、僕はとても好きだから。
「そんなにだったんだ。じゃあさリイナ。僕で良ければ、どうぞ一曲踊りませんか?」
「アナタだからこそ、踊りたいの」
曲が終わったタイミングを見計らって僕は微笑してリイナへ向くと、彼女も微笑んで手を差し出す。
今までいた飲食可能なテーブルが並んでいる所からダンスが行われている場所まで着いた頃には他の参加者も出たり入ったりが終わり、そうして曲が流れ始めた。穏やかでゆったりとしたテンポの演奏曲だった。
ステップとホールドを互いに気を遣いつつ、自然体でゆっくりと踊る僕とリイナ。
踊り始めて少し経った頃、周りから踊りながらの会話を楽しむ声が聞こえてくるとリイナが話しかけてきた。
「来年の二の月にする結婚式後のパーティーも、きっとこんな風になるんでしょうね。今からとても心が踊るわ」
「協商連合からも何人か招待する人がいるけれど、国内外の要人も訪れるからね。とても盛り上がると思うよ」
「間違いなく賑やかなものになるわ。帰国したらどんなパーティーにするのかも、一緒に考えましょう?」
「いいね。二人で色々案を出してみよっかー。どんな料理にするとか」
「ウェディングケーキはどんな形で作ってもらうも忘れちゃいけないわね。あとは――」
優雅に時間が流れる中で、三ヶ月後に控えた結婚式に想いを馳せながら幸せそうに語るリイナと彼女の笑顔につられて笑う僕。
そんな風に踊っていたからだろう。気付いた頃には曲は終わりを迎えていた。
「あら、もう終わってしまったのね。残念」
「今していた話はまたワイン片手にすればいいさ。時間は沢山あるんだし」
「お父様は……、エリアス国防大臣と愉快に笑い合っているわね。あの様子だとしばらくはずっとああだわ」
「二人はずっと会談のしづめだったからね。開放感も一塩なんだと思うよ」
「お父様は真面目なお人だから、こういう時くらい少しは羽目を外していいと思うのよね。だから、今日は二人でゆっくりとパーティーを楽しみましょ? お話して、美味しい料理と美味しいお酒を飲んで」
「そうだね、リイナ。ここしばらくはずっと忙しかったから、たまには、ね」
互いに労い合い、ボーイからシャンパンの入ったシャンパングラスを受け取った僕とリイナはグラスを鳴らさない仕方の乾杯をして、束の間の休息を楽しむのだった。
・・Φ・・
連合王国や協商連合が会談の成功を祝ったパーティーが開かれた翌日。アカツキ達は協商連合から母国の連合王国へと帰国の海路に向かった。
ところがこの日、第二次妖魔大戦の歴史に大きく名を残す出来事が起きる。
十二の月八の日。
イリス法国が神の名の下に法皇が領土回復運動の開始を発表。
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