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第1章転生編
第3話 ガチャ武器に依存している理由
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・・3・・
「国家の安全保障戦略に関わる武器がガチャ頼みってどうなんだよ……」
ツッコミどころ満載の文章をクソ真面目に書いてあるページを見て項垂れながら僕は言う。
前世で軍人として生きていたのはおよそ十年。死ぬ直前の階級は大尉だったから戦略にまでは関わらなかったけれど、常識として戦争に勝つためにどうしていけばいいかくらいは当然知っている。兵站を軽視しないだとか、高度に情報化していくとか要素はいくらでもあるけれど、何よりも必要なのは兵士が持つ武器の質の均一化と統一、大量供給だろう。
例えば、一人が非常に強力な武器を持っていて後は質の悪い武器しか持っていない九十九人の部隊と、百人全員が平均的か平均よりやや良い武器を持っている部隊のどちらが良いかと言われれば後者だ。何故なら、前者の場合強力な武器を持つ一人が死んでしまえば戦力の瓦解を起こすから。有り体に言ってしまえば、一人頼みになってしまうだろうか。
強い一人が動ける分にはいいけれど、そいつがダメになったら負け確定になるのではシャレにならない。スポーツのようにお行儀のいいルールがあるならともかかく、戦争にそんなものはない。この例の場合、間違いなく一人を殺す為に百人が集中的に狙う事になるだろう。それでもし一人がやられたら後は目も当てられない事になる。
「いくらSSランクやSランクの武器が戦術級に強力でも、これらを失ったら甚大な被害どころじゃすまない。戦線の崩壊すらありうる。にも関わらず、知ってか知らずかこの記述、か」
僕は次のページを開いて今の発言をした。その内容は、軍の戦略としては信じられないものだったのだ。
「武器召喚は今より二百五十年前の妖魔大戦初期に神より授かり、誕生した仕組みである。SSランクが七点、Sランクが十三点等の武器がこの時召喚されそれまで防戦一方だった戦争を膠着状態に持ち込み、さらには反撃すらも可能になった。終戦後も、武器召喚の使い手とその武器により大きな抑止力として働いている。二百五十年間で召喚された武器は着実に我々の戦力を増強させてきた。故に、召喚武器こそがこの国の軍事戦略の要である。無論、召喚された武器には限りがある為に非保有一般兵士の為の武装は開発が進んでいるが、それでも武器召喚が我が国だけでなく周辺諸国にとっても戦略の中心である事には変わりはない」
どうやらこの国の軍事戦略が武器召喚に依存しているのはかつての妖魔大戦で、神――この国の国教にもなっている宗教の神様の事――から授けられたこのシステムのお陰で滅亡を回避した実績があるからのようだ。
妖魔大戦によって存亡の危機に立たされていた周辺諸国にとって、神様がくれたこのシステムはまさに救いの手だったのだろう。武器召喚によって戦況が変わって、領土を失ったとはいえ反撃可能な力をてにいれたのだから。だから、戦争が終わっても長年召喚された武器とその使い手に依存した戦略を続けてきたのも理解出来る。だけど。
「二百五十年も戦略が変わんないのはまずいんじゃないかなあ……」
前世で例えると、二百五十年もあると歴史は大きく変わっている。二百五十年前というと、日本なら江戸時代後期だ。それから武器の形は著しく変化している。歩兵用の小銃一つとっても前装式から後装式へ、さらには三八式から自動小銃へ。付属品まで加味すれば二世紀半で大きな変化を遂げたんだ。戦争全般に広げれば何度戦争の形が変わったか枚挙暇いとまがない。
なのに、この国ではそういった変化が少ないのだ。もちろん何もしてこなかった訳ではないみたいで、産業革命期の技術水準を持つだけあってこの連合王国では魔法も使えない一般兵士向けに銃剣付きで銃は普及しているし、ページを幾らか捲ってみるとエンフィールドのような後装式小銃も開発されている記述も発見した。
ただ、その普及率は遅い。ガトリング砲もある事にはあるけれど配備数は余り多くない。
これは妖魔大戦後に妖魔帝国への備えとして各国が協調関係を結び続け二百五十年間も大きな戦争が無かった事、この世界には魔法が存在していて魔法開発に対しても予算が割かれているから一般兵器に対する開発予算が少なくなってしまっている点が関係しているだろう。戦争の必要がないのだから、兵器開発も急速な進歩は訪れない。その結果が今、ということなのだろう。
「魔法もあれば、戦術級に匹敵する召喚武器もある。そうなれば現状も仕方ないだろうけど……。これ、もし妖魔帝国が再び侵攻してきたらどうなるんだろう。向こうだって、二百五十年あれば進歩してるだろうし」
こうやって思うのは、恐らく僕が前世の記憶を思い出したからだろう。今の話を読んで、この世界の人達が妖魔帝国軍の再侵攻を真剣に考えているとは思えなかった。もしくは、考えていても召喚武器があるから何とかなると思っているのか。
「とは言っても、まだこの世界について再確認してない事が多すぎるから思考の整理が不完全だね。見えていない視点もあるだろうから、ひとまずここまでにしておくか」
時計へと視線を移すと、いつの間にか時刻は十二時半になっていた。そろそろ昼食の時間だろう。だったら、レーナが呼びに来るんじゃないかな。
「アカツキ様、失礼致します」
「どうぞー」
ほらね。噂をすればなんとやらだ。僕は扉の向こうから聞こえてきたレーナの声に返答をすると、彼女は扉を開けて告げる。
「アカツキ様、昼食の準備が出来ました」
「分かったよ。なら行こうか」
「かしこまりました」
自室から出て少し経った頃、昼食を採る部屋に向かっていると、レーナがとある事を訪ねてきた。
「アカツキ様、机に「連合王国概要書」を広げておられたようですが」
「あー、あれ? まあ、ちょっとね」
「はあ。以前からアカツキ様は勉学熱心なお方ですが、概要書を広げているのは珍しいなと思いまして。確かにその書物は基礎的事項が掲載されておりますから、たまに見ることはあるでしょうけれど」
「そう。そのたまにさ。日々勉強でもあるしさ」
この国の安全保障に疑問を持っていたなんてとても言えないので、適当にはぐらかす発言を僕はする。
「二十二歳になられても初心を忘れる事なく積極的に学び書物を読まれる姿勢は素晴らしいと私は思いますよ」
「ありがとう、レーナ。ところで、今日の昼食は?」
「本日はポートゥフと温野菜、白パンでございます。アカツキ様は病み上がりでありますから、消化が良いメニューに致しました」
ポートゥフとは、ポトフに似たスープ料理の事だ。異世界の食事情は転生モノだと最初は不安になるものだけど、僕の場合はちゃんとアカツキとして生きてきた記憶もあるから名前を出されるだけでどんなものかは思い浮かべられる。ワクワクはないけれど、安心して食べられるモノだと分かる方のが良いよね。
「いいね、外は寒いから体の温まるメニューは嬉しいよ」
「そう仰って頂けるのならば、料理長もさぞ喜ばれるでしょう」
「後で礼を言わないとね」
「はい」
レーナと会話を交わすうちに、昼食先の部屋へと辿り着く。扉の大きさは自室より少し大きいくらいで、この先にある部屋は二十五畳程度の広さだ。いくら貴族とはいっても来客がない限りは映画やアニメであるようなやけに広い長いテーブルの所でなんて食事はしない。あまりにも殺風景になるからね。まあ、それでも一般市民な住宅で比べれば明らかに大きい部屋ではあるんだろうけど。少なくとも、前世でそんな大きな部屋でご飯を日常的には食べたことはないね。
そんな事を思いつつ、レーナに扉を開けてもらって僕は部屋に入る。ポートゥフのいい匂いが鼻に入ってきて、食欲がそそられる。
「おや、アカツキ。体の方はもう大丈夫なのかの?」
視線の先、テーブルの右側に座っていたのは七十代初頭位の見た目をしている、僕と同じようにカッターシャツにスラックスで、僕と違ってセーターを着込んでいる老齢の男性。毛髪は白色で、髭も白くなっているが良く手入れされている。表情は柔らかく、優しい印象を与えていて、顔つきは若い頃はさぞモテたんだろうなと面影が残っている。年齢の割にはシワなどは少ないから、人によっては六十代後半に見られるかもしれない。
僕の名前を読んだこの男性。
「ご心配おかけしました、ロータスお爺様」
そう、この方は僕の父の父親。すなわち僕にとってのお爺様にあたる、ロータス・ノースロードその人なのである。
「国家の安全保障戦略に関わる武器がガチャ頼みってどうなんだよ……」
ツッコミどころ満載の文章をクソ真面目に書いてあるページを見て項垂れながら僕は言う。
前世で軍人として生きていたのはおよそ十年。死ぬ直前の階級は大尉だったから戦略にまでは関わらなかったけれど、常識として戦争に勝つためにどうしていけばいいかくらいは当然知っている。兵站を軽視しないだとか、高度に情報化していくとか要素はいくらでもあるけれど、何よりも必要なのは兵士が持つ武器の質の均一化と統一、大量供給だろう。
例えば、一人が非常に強力な武器を持っていて後は質の悪い武器しか持っていない九十九人の部隊と、百人全員が平均的か平均よりやや良い武器を持っている部隊のどちらが良いかと言われれば後者だ。何故なら、前者の場合強力な武器を持つ一人が死んでしまえば戦力の瓦解を起こすから。有り体に言ってしまえば、一人頼みになってしまうだろうか。
強い一人が動ける分にはいいけれど、そいつがダメになったら負け確定になるのではシャレにならない。スポーツのようにお行儀のいいルールがあるならともかかく、戦争にそんなものはない。この例の場合、間違いなく一人を殺す為に百人が集中的に狙う事になるだろう。それでもし一人がやられたら後は目も当てられない事になる。
「いくらSSランクやSランクの武器が戦術級に強力でも、これらを失ったら甚大な被害どころじゃすまない。戦線の崩壊すらありうる。にも関わらず、知ってか知らずかこの記述、か」
僕は次のページを開いて今の発言をした。その内容は、軍の戦略としては信じられないものだったのだ。
「武器召喚は今より二百五十年前の妖魔大戦初期に神より授かり、誕生した仕組みである。SSランクが七点、Sランクが十三点等の武器がこの時召喚されそれまで防戦一方だった戦争を膠着状態に持ち込み、さらには反撃すらも可能になった。終戦後も、武器召喚の使い手とその武器により大きな抑止力として働いている。二百五十年間で召喚された武器は着実に我々の戦力を増強させてきた。故に、召喚武器こそがこの国の軍事戦略の要である。無論、召喚された武器には限りがある為に非保有一般兵士の為の武装は開発が進んでいるが、それでも武器召喚が我が国だけでなく周辺諸国にとっても戦略の中心である事には変わりはない」
どうやらこの国の軍事戦略が武器召喚に依存しているのはかつての妖魔大戦で、神――この国の国教にもなっている宗教の神様の事――から授けられたこのシステムのお陰で滅亡を回避した実績があるからのようだ。
妖魔大戦によって存亡の危機に立たされていた周辺諸国にとって、神様がくれたこのシステムはまさに救いの手だったのだろう。武器召喚によって戦況が変わって、領土を失ったとはいえ反撃可能な力をてにいれたのだから。だから、戦争が終わっても長年召喚された武器とその使い手に依存した戦略を続けてきたのも理解出来る。だけど。
「二百五十年も戦略が変わんないのはまずいんじゃないかなあ……」
前世で例えると、二百五十年もあると歴史は大きく変わっている。二百五十年前というと、日本なら江戸時代後期だ。それから武器の形は著しく変化している。歩兵用の小銃一つとっても前装式から後装式へ、さらには三八式から自動小銃へ。付属品まで加味すれば二世紀半で大きな変化を遂げたんだ。戦争全般に広げれば何度戦争の形が変わったか枚挙暇いとまがない。
なのに、この国ではそういった変化が少ないのだ。もちろん何もしてこなかった訳ではないみたいで、産業革命期の技術水準を持つだけあってこの連合王国では魔法も使えない一般兵士向けに銃剣付きで銃は普及しているし、ページを幾らか捲ってみるとエンフィールドのような後装式小銃も開発されている記述も発見した。
ただ、その普及率は遅い。ガトリング砲もある事にはあるけれど配備数は余り多くない。
これは妖魔大戦後に妖魔帝国への備えとして各国が協調関係を結び続け二百五十年間も大きな戦争が無かった事、この世界には魔法が存在していて魔法開発に対しても予算が割かれているから一般兵器に対する開発予算が少なくなってしまっている点が関係しているだろう。戦争の必要がないのだから、兵器開発も急速な進歩は訪れない。その結果が今、ということなのだろう。
「魔法もあれば、戦術級に匹敵する召喚武器もある。そうなれば現状も仕方ないだろうけど……。これ、もし妖魔帝国が再び侵攻してきたらどうなるんだろう。向こうだって、二百五十年あれば進歩してるだろうし」
こうやって思うのは、恐らく僕が前世の記憶を思い出したからだろう。今の話を読んで、この世界の人達が妖魔帝国軍の再侵攻を真剣に考えているとは思えなかった。もしくは、考えていても召喚武器があるから何とかなると思っているのか。
「とは言っても、まだこの世界について再確認してない事が多すぎるから思考の整理が不完全だね。見えていない視点もあるだろうから、ひとまずここまでにしておくか」
時計へと視線を移すと、いつの間にか時刻は十二時半になっていた。そろそろ昼食の時間だろう。だったら、レーナが呼びに来るんじゃないかな。
「アカツキ様、失礼致します」
「どうぞー」
ほらね。噂をすればなんとやらだ。僕は扉の向こうから聞こえてきたレーナの声に返答をすると、彼女は扉を開けて告げる。
「アカツキ様、昼食の準備が出来ました」
「分かったよ。なら行こうか」
「かしこまりました」
自室から出て少し経った頃、昼食を採る部屋に向かっていると、レーナがとある事を訪ねてきた。
「アカツキ様、机に「連合王国概要書」を広げておられたようですが」
「あー、あれ? まあ、ちょっとね」
「はあ。以前からアカツキ様は勉学熱心なお方ですが、概要書を広げているのは珍しいなと思いまして。確かにその書物は基礎的事項が掲載されておりますから、たまに見ることはあるでしょうけれど」
「そう。そのたまにさ。日々勉強でもあるしさ」
この国の安全保障に疑問を持っていたなんてとても言えないので、適当にはぐらかす発言を僕はする。
「二十二歳になられても初心を忘れる事なく積極的に学び書物を読まれる姿勢は素晴らしいと私は思いますよ」
「ありがとう、レーナ。ところで、今日の昼食は?」
「本日はポートゥフと温野菜、白パンでございます。アカツキ様は病み上がりでありますから、消化が良いメニューに致しました」
ポートゥフとは、ポトフに似たスープ料理の事だ。異世界の食事情は転生モノだと最初は不安になるものだけど、僕の場合はちゃんとアカツキとして生きてきた記憶もあるから名前を出されるだけでどんなものかは思い浮かべられる。ワクワクはないけれど、安心して食べられるモノだと分かる方のが良いよね。
「いいね、外は寒いから体の温まるメニューは嬉しいよ」
「そう仰って頂けるのならば、料理長もさぞ喜ばれるでしょう」
「後で礼を言わないとね」
「はい」
レーナと会話を交わすうちに、昼食先の部屋へと辿り着く。扉の大きさは自室より少し大きいくらいで、この先にある部屋は二十五畳程度の広さだ。いくら貴族とはいっても来客がない限りは映画やアニメであるようなやけに広い長いテーブルの所でなんて食事はしない。あまりにも殺風景になるからね。まあ、それでも一般市民な住宅で比べれば明らかに大きい部屋ではあるんだろうけど。少なくとも、前世でそんな大きな部屋でご飯を日常的には食べたことはないね。
そんな事を思いつつ、レーナに扉を開けてもらって僕は部屋に入る。ポートゥフのいい匂いが鼻に入ってきて、食欲がそそられる。
「おや、アカツキ。体の方はもう大丈夫なのかの?」
視線の先、テーブルの右側に座っていたのは七十代初頭位の見た目をしている、僕と同じようにカッターシャツにスラックスで、僕と違ってセーターを着込んでいる老齢の男性。毛髪は白色で、髭も白くなっているが良く手入れされている。表情は柔らかく、優しい印象を与えていて、顔つきは若い頃はさぞモテたんだろうなと面影が残っている。年齢の割にはシワなどは少ないから、人によっては六十代後半に見られるかもしれない。
僕の名前を読んだこの男性。
「ご心配おかけしました、ロータスお爺様」
そう、この方は僕の父の父親。すなわち僕にとってのお爺様にあたる、ロータス・ノースロードその人なのである。
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