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第9章 つかの間の休息編
第6話 孝弘達が訪れるは七条本家
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・・6・・
一二月一五日。孝弘達が伊丹から出発する日を迎えた。
この日の伊丹は冬らしい晴天が広がっていた。気温は平年よりやや低いものの道中の彦根や関ヶ原方面を含め雪の心配は無く、申し分のない天候だった。
「すっげぇ……。国内最高級の車じゃん……。しかも黒塗りが三台で、護衛用車両も二台あるから五台。総理大臣の気分だなこりゃ」
「ちなみにこれ全部防弾防爆仕様だよ」
出発する前、ずらりと並ぶ七条家手配の高級車両群を見て大輝はテンションを上げていた。それに対して璃佳は至極当然と言った様子で返す。
「マジですか!? 動画どころか映画に出てくるヤツじゃん!」
大輝のテンションはギア一つさらに上がっていた。
孝弘達三人も目を丸くしたり、防弾防爆仕様なんて凄いわね……。と各々が感想を言っていた。
午前七時。孝弘達と璃佳は伊丹を出発した。車両の振り分けは孝弘と水帆で一台。大輝と知花で一台。璃佳に一台。護衛に二台だ。
基地を出てそう遠くないところにあるインターチェンジから高速道路に入って、まずは岐阜県に向かい始めた。
高速道路に入るとまず孝弘達が感じたのは交通量の少なさだった。伊丹に来た時は空路だったから実感が無かったが、六年半以前の記憶とかなり違っていたのだ。
それも当然である。孝弘達が知っているのは平和な頃の日本で、今は世界中が戦時。いくら日本軍が掌握している地域が東京とその近郊まで広がっていても、戦争の真っ只中では民間人の長距離移動は規制されている。戦場に近い北陸北東部や中央高地方面などもってのほかだ。
だから高速道路を走る車は軍用車両か輸送用のトラックばかり。時折民間の乗用車も見かけるがそれは少数で、戦時と強く感じさせられていた。
道中、休憩を兼ねて滋賀県内のパーキングエリアに立ち寄った。やはり軍人が多かった。
休憩を終えるとそこからは一気に最初の目的地である井口市に向かう。
途中までは名神高速道路を使ったが、西濃地区まで着くとそこからは東海環状自動車道に通る経路が変わる。名神高速に比べればずっと新しい高速道路だから綺麗な高速道路といえる。
璃佳の実家である七条本家は井口市の中でも長良川以北にある為、降りたインターチェンジは井口文教インターチェンジだ。ここまで来れば孝弘達にとっても非常に馴染み深い地域になる。
彼等が異世界に転移される前まで通っていた大学である清秋学院大学は井口市文教区にあり、井口文教インターチェンジは文教区内にあるからだ。
だから井口文教インターチェンジを降りて南下してからの景色は、全員が覚えているものばかりだった。
「井口大の左隣が清秋学院大学で、よく見える建物がオータムタワー。あそこはあんまり行く機会は無かったけど、展望フロアになってるところは何度か行った記憶があるよ」
「懐かしい思い出よね。魔法学部棟は学部生だったからよく行っていたし、コミュニケーションスクエアの学食でしょっちゅう駄弁っていたもの」
「魔法学部用図書館、マジックナレッジホールはどうなっているんだろうな」
交差点を左折して清秋学院大学の近くを通る頃には孝弘と水帆は思い出話で盛り上がっていた。
コミュニケーションスクエア以外にもう二箇所ある学食のある建物の話や、大学敷地の真ん中にある芝生広場の話。転移されずに三年生になっていたら入ろうと思っていたゼミの話などなど。学生時代を懐かしむという歳相応の話題だった。
孝弘と水帆が乗る車両の運転手――四〇代後半の中年男性。程々に鍛えられているのがスーツを着ていても分かるくらい――がこんなことも話してくれた。
「璃佳様も清秋学院大学に通われておりましたが、通学距離が短すぎて大学生あるあるのいくつかは味わえなかったと仰っておりましたね」
「車で一〇分ちょっとだもんなあ……」
「自転車で通えちゃう距離だとそうでしょうね……。あ、そうだ戸山さん。七条准将閣下の私服って昔からああいう感じだったの? 今日の服装は九条術士のお嬢様らしくすっごくオシャレな黒のロングコートで、コートの下もシック感が強めのコーディネートだったから」
「意外でしたかな?」
「いえ、准将閣下のご年齢なら相応なコーディネートかなと」
「わざとでしょうな。璃佳様曰く、可愛い系を着ようものなら下手すりゃ小学生に見られるからさぁ……。と一昨年あたりに愚痴を零しておられましたから」
「あぁー……。納得だわ……」
「まあなあ……」
水帆と孝弘は璃佳が可愛い系と呼ばれる服装を着ているのを思い浮かべ、苦笑する。察するにあまりある悩みに気づいたといったところか。
「ああでも、大学生時代は少し変わった服装をされておりましたよ」
「え?! どんな?!」
「内密にお願いしますね」
「もちろん!!」
かなりの勢いで食いつく水帆。少し変わったと聞けば無理も無いが、隣にいた孝弘は久しぶりにこんな反応見たな。と少し引いていた。
「私はあまり詳しくないのですが、娘が言っていた、ああ、なんだっけな……。ミリタリーなんたら……?」
「ミリタリーロリータ?!?! ああでもめちゃくちゃ似合いそうというか似合うし絶対今でも着こなせそうじゃない!!」
「ミリタリーロリータ……?」
「ええっと、これのことよ孝弘」
「あー。確かにこれはマッチするだろうなあ」
「でしょう!!」
「大学ではそれなりに目立ったそうです」
「そうでしょうね!! 准将閣下は素材が超一級品だもの。たぶんゴスロリだとか、甘ロリだとかもばっちりだと思うわ」
「水帆、随分詳しいな」
「高校時代の友人がどハマりしてたのよ。私は着なかったけど、その子の話を聞いてたら詳しくなって。そういえば彼女、無事かしらね……。地元は同じ県で大学も愛知だけど、就職先とか全然分からないからなあ……」
「時間があって機会があったら調べてみるといいさ。俺もまずは大学時代の友人から調べてみたいし」
「そうね。休暇中に可能な限りでやってみるわ」
「お話が盛り上がっているところ申し訳ありませんが、間もなく七条本家に到着致します。外套のご準備などなされると良いかと」
運転手が二人に告げると、確かにARのカーナビゲーションは間もなく現地到着することを表していた。
「で、でっか……」
「まさに旧華族系の名家って感じね……」
車が七条家の敷地に入ると、孝弘と水帆は驚きを隠せなかった。七条家が大学から比較的近くにある事は知っていたし九条術士に相応しく豪邸なのも知っていたが、当然敷地内など見る機会など無かった。
面積は高校が二つ分入るくらいに広く、土塀の中はちょっとした公園のようによく自然が手入れされている。
二人がさらに驚いたのは本邸と呼ばれているらしい居住区だ。
(アルストルムの伯爵家上位クラスか侯爵家の家がこんなんだったな……。あっちで両手で数えられる位の回数は訪問する機会があって良かった。この手の場所に未経験の状態で泊まるなんて心臓に悪すぎるからなあ。)
孝弘の実家は世間一般で言えば比較的裕福の部類に入るが、格というかレベルが違いすぎるな……。と孝弘は思うのだった。
さて、車両群はゆっくりと走りながら本邸の正面玄関前に着く。そこには二〇人近くはいるメイドと執事が横一列に並び出迎えていた。壮観な光景である。
車両が止まると、運転手によってドアが開けられる。
『おかえりなさいませ、璃佳様』
「うん、ただいま」
璃佳が降りると軍人も驚愕する程に声が揃い礼も揃う使用人達の挨拶に、璃佳は微笑んで返す。このあと当然孝弘達にも挨拶がされるのだが、四人はそつなく挨拶を返していた。アルストルムでの経験が活かされた瞬間である。
孝弘達が執事長との挨拶を終えた直後、正面玄関の両開きのドアが開いた。
現れたのは、五〇代末と老齢に差し掛かり始めているものの年齢を感じさせない厳格さを持ち合わせた男性。威厳に満ちており近寄り難そうな外見ではあるが、視線の先にいる璃佳を見つけた時の瞳は随分と柔らかく穏やかだった。
彼こそが、七条家当主。七条真之その人であった。
「ただいま帰りました、お父様」
「おかえり、璃佳。よく無事に帰ってきてくれた。そして、米原君達だったな。ようこそ、七条家へ。当主として、君達を歓迎するよ」
一二月一五日。孝弘達が伊丹から出発する日を迎えた。
この日の伊丹は冬らしい晴天が広がっていた。気温は平年よりやや低いものの道中の彦根や関ヶ原方面を含め雪の心配は無く、申し分のない天候だった。
「すっげぇ……。国内最高級の車じゃん……。しかも黒塗りが三台で、護衛用車両も二台あるから五台。総理大臣の気分だなこりゃ」
「ちなみにこれ全部防弾防爆仕様だよ」
出発する前、ずらりと並ぶ七条家手配の高級車両群を見て大輝はテンションを上げていた。それに対して璃佳は至極当然と言った様子で返す。
「マジですか!? 動画どころか映画に出てくるヤツじゃん!」
大輝のテンションはギア一つさらに上がっていた。
孝弘達三人も目を丸くしたり、防弾防爆仕様なんて凄いわね……。と各々が感想を言っていた。
午前七時。孝弘達と璃佳は伊丹を出発した。車両の振り分けは孝弘と水帆で一台。大輝と知花で一台。璃佳に一台。護衛に二台だ。
基地を出てそう遠くないところにあるインターチェンジから高速道路に入って、まずは岐阜県に向かい始めた。
高速道路に入るとまず孝弘達が感じたのは交通量の少なさだった。伊丹に来た時は空路だったから実感が無かったが、六年半以前の記憶とかなり違っていたのだ。
それも当然である。孝弘達が知っているのは平和な頃の日本で、今は世界中が戦時。いくら日本軍が掌握している地域が東京とその近郊まで広がっていても、戦争の真っ只中では民間人の長距離移動は規制されている。戦場に近い北陸北東部や中央高地方面などもってのほかだ。
だから高速道路を走る車は軍用車両か輸送用のトラックばかり。時折民間の乗用車も見かけるがそれは少数で、戦時と強く感じさせられていた。
道中、休憩を兼ねて滋賀県内のパーキングエリアに立ち寄った。やはり軍人が多かった。
休憩を終えるとそこからは一気に最初の目的地である井口市に向かう。
途中までは名神高速道路を使ったが、西濃地区まで着くとそこからは東海環状自動車道に通る経路が変わる。名神高速に比べればずっと新しい高速道路だから綺麗な高速道路といえる。
璃佳の実家である七条本家は井口市の中でも長良川以北にある為、降りたインターチェンジは井口文教インターチェンジだ。ここまで来れば孝弘達にとっても非常に馴染み深い地域になる。
彼等が異世界に転移される前まで通っていた大学である清秋学院大学は井口市文教区にあり、井口文教インターチェンジは文教区内にあるからだ。
だから井口文教インターチェンジを降りて南下してからの景色は、全員が覚えているものばかりだった。
「井口大の左隣が清秋学院大学で、よく見える建物がオータムタワー。あそこはあんまり行く機会は無かったけど、展望フロアになってるところは何度か行った記憶があるよ」
「懐かしい思い出よね。魔法学部棟は学部生だったからよく行っていたし、コミュニケーションスクエアの学食でしょっちゅう駄弁っていたもの」
「魔法学部用図書館、マジックナレッジホールはどうなっているんだろうな」
交差点を左折して清秋学院大学の近くを通る頃には孝弘と水帆は思い出話で盛り上がっていた。
コミュニケーションスクエア以外にもう二箇所ある学食のある建物の話や、大学敷地の真ん中にある芝生広場の話。転移されずに三年生になっていたら入ろうと思っていたゼミの話などなど。学生時代を懐かしむという歳相応の話題だった。
孝弘と水帆が乗る車両の運転手――四〇代後半の中年男性。程々に鍛えられているのがスーツを着ていても分かるくらい――がこんなことも話してくれた。
「璃佳様も清秋学院大学に通われておりましたが、通学距離が短すぎて大学生あるあるのいくつかは味わえなかったと仰っておりましたね」
「車で一〇分ちょっとだもんなあ……」
「自転車で通えちゃう距離だとそうでしょうね……。あ、そうだ戸山さん。七条准将閣下の私服って昔からああいう感じだったの? 今日の服装は九条術士のお嬢様らしくすっごくオシャレな黒のロングコートで、コートの下もシック感が強めのコーディネートだったから」
「意外でしたかな?」
「いえ、准将閣下のご年齢なら相応なコーディネートかなと」
「わざとでしょうな。璃佳様曰く、可愛い系を着ようものなら下手すりゃ小学生に見られるからさぁ……。と一昨年あたりに愚痴を零しておられましたから」
「あぁー……。納得だわ……」
「まあなあ……」
水帆と孝弘は璃佳が可愛い系と呼ばれる服装を着ているのを思い浮かべ、苦笑する。察するにあまりある悩みに気づいたといったところか。
「ああでも、大学生時代は少し変わった服装をされておりましたよ」
「え?! どんな?!」
「内密にお願いしますね」
「もちろん!!」
かなりの勢いで食いつく水帆。少し変わったと聞けば無理も無いが、隣にいた孝弘は久しぶりにこんな反応見たな。と少し引いていた。
「私はあまり詳しくないのですが、娘が言っていた、ああ、なんだっけな……。ミリタリーなんたら……?」
「ミリタリーロリータ?!?! ああでもめちゃくちゃ似合いそうというか似合うし絶対今でも着こなせそうじゃない!!」
「ミリタリーロリータ……?」
「ええっと、これのことよ孝弘」
「あー。確かにこれはマッチするだろうなあ」
「でしょう!!」
「大学ではそれなりに目立ったそうです」
「そうでしょうね!! 准将閣下は素材が超一級品だもの。たぶんゴスロリだとか、甘ロリだとかもばっちりだと思うわ」
「水帆、随分詳しいな」
「高校時代の友人がどハマりしてたのよ。私は着なかったけど、その子の話を聞いてたら詳しくなって。そういえば彼女、無事かしらね……。地元は同じ県で大学も愛知だけど、就職先とか全然分からないからなあ……」
「時間があって機会があったら調べてみるといいさ。俺もまずは大学時代の友人から調べてみたいし」
「そうね。休暇中に可能な限りでやってみるわ」
「お話が盛り上がっているところ申し訳ありませんが、間もなく七条本家に到着致します。外套のご準備などなされると良いかと」
運転手が二人に告げると、確かにARのカーナビゲーションは間もなく現地到着することを表していた。
「で、でっか……」
「まさに旧華族系の名家って感じね……」
車が七条家の敷地に入ると、孝弘と水帆は驚きを隠せなかった。七条家が大学から比較的近くにある事は知っていたし九条術士に相応しく豪邸なのも知っていたが、当然敷地内など見る機会など無かった。
面積は高校が二つ分入るくらいに広く、土塀の中はちょっとした公園のようによく自然が手入れされている。
二人がさらに驚いたのは本邸と呼ばれているらしい居住区だ。
(アルストルムの伯爵家上位クラスか侯爵家の家がこんなんだったな……。あっちで両手で数えられる位の回数は訪問する機会があって良かった。この手の場所に未経験の状態で泊まるなんて心臓に悪すぎるからなあ。)
孝弘の実家は世間一般で言えば比較的裕福の部類に入るが、格というかレベルが違いすぎるな……。と孝弘は思うのだった。
さて、車両群はゆっくりと走りながら本邸の正面玄関前に着く。そこには二〇人近くはいるメイドと執事が横一列に並び出迎えていた。壮観な光景である。
車両が止まると、運転手によってドアが開けられる。
『おかえりなさいませ、璃佳様』
「うん、ただいま」
璃佳が降りると軍人も驚愕する程に声が揃い礼も揃う使用人達の挨拶に、璃佳は微笑んで返す。このあと当然孝弘達にも挨拶がされるのだが、四人はそつなく挨拶を返していた。アルストルムでの経験が活かされた瞬間である。
孝弘達が執事長との挨拶を終えた直後、正面玄関の両開きのドアが開いた。
現れたのは、五〇代末と老齢に差し掛かり始めているものの年齢を感じさせない厳格さを持ち合わせた男性。威厳に満ちており近寄り難そうな外見ではあるが、視線の先にいる璃佳を見つけた時の瞳は随分と柔らかく穏やかだった。
彼こそが、七条家当主。七条真之その人であった。
「ただいま帰りました、お父様」
「おかえり、璃佳。よく無事に帰ってきてくれた。そして、米原君達だったな。ようこそ、七条家へ。当主として、君達を歓迎するよ」
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