70 / 72
優人side 23
しおりを挟む
何を考えていても いつものように朝は来る。
気だるい気持ちをを振り切って 会社に行き 仕事に集中する。
昼 社に戻ると 間が悪い事に 山根を見かけた。
今日は 後ろからだったので そのまま営業部に行こうとすると山根の声がした。
「紗奈ちゃん?」
振り向いて 確認する。
間違いなく紗奈と喋っている。紗奈からの電話で。
いつから?
よくあるのか?
すぐさま 紗奈に 今日家で待つよう メッセージを送った。
紗奈から了解の返事があり
その後 時間の流れが遅すぎて苛立ちが募った。
我慢の限界だった。
家に戻るとすぐ紗奈に感情にまま問いただした。
紗奈は狼狽えながら たぶん全てを話そうとしている。
聞けば聞くほど 知らない話で 紗奈がどこかに行きそうだった。
俺は今まで生きてきた中で 一番怒り狂った。
一番欲しい紗奈が 他の男と親しくしている。
その事実だけで冷静ではいられなかった。
俺は 紗奈しか いらない。
他の女は 邪魔でしかないのに 紗奈は違う。
でも 紗奈が 切れた。
ーー嫌い だいっきらいーー
力が抜けて 動けない....
ーー つまり 紗奈にも言い分があり。
分かっていたけど 紗奈には 悪意は ない。
二股なんて出来る子じゃない。
ただ まだ大人としての自信が 確立してなくて
それを 一生懸命模索している。
それもいじらしくて。
成長を見ていたいと思う。
愛しくてたまらないのに 間違ってしまう。
暫く悶々としていたけれど 意を決して立ち上がった。
紗奈しかいない。
この気持ちは変わりようがない。
この気持ちの為なら もっとする事がある。
紗奈を失わない為に。
二人の未来の為に。
まだ帰ってないのを祈って 紗奈の家付近に車で先回りした。
暫くすると 紗奈が ぽつぽつ 歩いて帰ってきた。
高鳴る胸を抑えて 紗奈の元へと歩いていく。
一歩一歩 踏みしめながら 紗奈の心へ近づくように。
紗奈も一応冷静になっていろいろ考えながら帰って来たのか。
話をしていく中で紗奈が自分の気持ちを丁寧にまとめていくのが手に取るようにわかる。
その気持ちがどこに終着するのか 固唾をのんで見守る。
期待が俺を圧巻するけど 紗奈の気持ちを尊重したい...。
「結婚してください 優人さん。二人で幸せになりたい。」
...やっと聞けた。
了承でなく してください だ。
なんなんだ
このご褒美は。
もう撤回はきかないから。
俺だけの 紗奈。
山根の事は
「どうしてもの時は 優人さんに言います。」
うん なるほど。どうしても ね。
川辺通して 山根好みの子を紹介しよう。
紗奈にかまえない位にしよう。
医者の話もちょっと 油断しすぎだな。でも この件はもしかするともしかする。
余りにも...
「最後に確認。医者の名前は?」
「松井先生」
....ビンゴ
気だるい気持ちをを振り切って 会社に行き 仕事に集中する。
昼 社に戻ると 間が悪い事に 山根を見かけた。
今日は 後ろからだったので そのまま営業部に行こうとすると山根の声がした。
「紗奈ちゃん?」
振り向いて 確認する。
間違いなく紗奈と喋っている。紗奈からの電話で。
いつから?
よくあるのか?
すぐさま 紗奈に 今日家で待つよう メッセージを送った。
紗奈から了解の返事があり
その後 時間の流れが遅すぎて苛立ちが募った。
我慢の限界だった。
家に戻るとすぐ紗奈に感情にまま問いただした。
紗奈は狼狽えながら たぶん全てを話そうとしている。
聞けば聞くほど 知らない話で 紗奈がどこかに行きそうだった。
俺は今まで生きてきた中で 一番怒り狂った。
一番欲しい紗奈が 他の男と親しくしている。
その事実だけで冷静ではいられなかった。
俺は 紗奈しか いらない。
他の女は 邪魔でしかないのに 紗奈は違う。
でも 紗奈が 切れた。
ーー嫌い だいっきらいーー
力が抜けて 動けない....
ーー つまり 紗奈にも言い分があり。
分かっていたけど 紗奈には 悪意は ない。
二股なんて出来る子じゃない。
ただ まだ大人としての自信が 確立してなくて
それを 一生懸命模索している。
それもいじらしくて。
成長を見ていたいと思う。
愛しくてたまらないのに 間違ってしまう。
暫く悶々としていたけれど 意を決して立ち上がった。
紗奈しかいない。
この気持ちは変わりようがない。
この気持ちの為なら もっとする事がある。
紗奈を失わない為に。
二人の未来の為に。
まだ帰ってないのを祈って 紗奈の家付近に車で先回りした。
暫くすると 紗奈が ぽつぽつ 歩いて帰ってきた。
高鳴る胸を抑えて 紗奈の元へと歩いていく。
一歩一歩 踏みしめながら 紗奈の心へ近づくように。
紗奈も一応冷静になっていろいろ考えながら帰って来たのか。
話をしていく中で紗奈が自分の気持ちを丁寧にまとめていくのが手に取るようにわかる。
その気持ちがどこに終着するのか 固唾をのんで見守る。
期待が俺を圧巻するけど 紗奈の気持ちを尊重したい...。
「結婚してください 優人さん。二人で幸せになりたい。」
...やっと聞けた。
了承でなく してください だ。
なんなんだ
このご褒美は。
もう撤回はきかないから。
俺だけの 紗奈。
山根の事は
「どうしてもの時は 優人さんに言います。」
うん なるほど。どうしても ね。
川辺通して 山根好みの子を紹介しよう。
紗奈にかまえない位にしよう。
医者の話もちょっと 油断しすぎだな。でも この件はもしかするともしかする。
余りにも...
「最後に確認。医者の名前は?」
「松井先生」
....ビンゴ
2
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
旦那様の様子がおかしいのでそろそろ離婚を切り出されるみたいです。
バナナマヨネーズ
恋愛
とある王国の北部を治める公爵夫婦は、すべての領民に愛されていた。
しかし、公爵夫人である、ギネヴィアは、旦那様であるアルトラーディの様子がおかしいことに気が付く。
最近、旦那様の様子がおかしい気がする……。
わたしの顔を見て、何か言いたそうにするけれど、結局何も言わない旦那様。
旦那様と結婚して十年の月日が経過したわ。
当時、十歳になったばかりの幼い旦那様と、見た目十歳くらいのわたし。
とある事情で荒れ果てた北部を治めることとなった旦那様を支える為、結婚と同時に北部へ住処を移した。
それから十年。
なるほど、とうとうその時が来たのね。
大丈夫よ。旦那様。ちゃんと離婚してあげますから、安心してください。
一人の女性を心から愛する旦那様(超絶妻ラブ)と幼い旦那様を立派な紳士へと育て上げた一人の女性(合法ロリ)の二人が紡ぐ、勘違いから始まり、運命的な恋に気が付き、真実の愛に至るまでの物語。
全36話
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
【完結】お姉様の婚約者
七瀬菜々
恋愛
姉が失踪した。それは結婚式当日の朝のことだった。
残された私は家族のため、ひいては祖国のため、姉の婚約者と結婚した。
サイズの合わない純白のドレスを身に纏い、すまないと啜り泣く父に手を引かれ、困惑と同情と侮蔑の視線が交差するバージンロードを歩き、彼の手を取る。
誰が見ても哀れで、惨めで、不幸な結婚。
けれど私の心は晴れやかだった。
だって、ずっと片思いを続けていた人の隣に立てるのだから。
ーーーーーそう、だから私は、誰がなんと言おうと、シアワセだ。
【本編完結】若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
はづも
恋愛
本編完結済み。番外編がたまに投稿されたりされなかったりします。
伯爵家に生まれたカレン・アーネストは、20歳のとき、幼馴染でもある若き公爵、ジョンズワート・デュライトの妻となった。
しかし、ジョンズワートはカレンを愛しているわけではない。
当時12歳だったカレンの額に傷を負わせた彼は、その責任を取るためにカレンと結婚したのである。
……本当に好きな人を、諦めてまで。
幼い頃からずっと好きだった彼のために、早く身を引かなければ。
そう思っていたのに、初夜の一度でカレンは懐妊。
このままでは、ジョンズワートが一生自分に縛られてしまう。
夫を想うが故に、カレンは妊娠したことを隠して姿を消した。
愛する人を縛りたくないヒロインと、死亡説が流れても好きな人を諦めることができないヒーローの、両片想い・幼馴染・すれ違い・ハッピーエンドなお話です。
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる