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高校生 変化 5

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教室に戻ると里美が追及してきて
この前からの出来事を 要約して伝える。
一通り聞きおえた里美は

「呆れた。もっと早く言いなさいよ」

と私を小突いた。
何て言ったらいいか分からなかった私は

「ごめんなさい」

しか浮かばなくて。

「怖いんだけど。どうしよう。ねえ どうしたらいい?」

すがるように里美に言う。
里美はけっこう名の通った企業の会社社長の一人娘で 結構裕福な家庭だ。

なのに 金銭感覚が私とあまりかけ離れてなくて。
それなりに私よりはお金を自由にしているけど お互い気にせず付き合える貴重な存在。

私がピアノや日本舞踊などの習い事の間に 里美は遊びにもよく行っていていろんな事を教えてくれる。
だから昨日の事も是非アドバイスしてほしかった。

「そうねえ。送ってもらえば?」

「えっ?」


飛び上がる位びっくりしてまじまじと里美の顔を見る。

「しょ 処女じゃないから や やりやすいって言うようなやつだよ!」

「あの吉川凰雅だよ?一緒にいるだけでなんか勉強になると思う」

...なるほど。目から鱗で。そんな考え方少しもしなかった。

「それに 嫌がる子を無理矢理なんて聞いたこともないし」

うーん 確かに。

「結は 清楚で凛としてるから同じ学年男子は声をかけにくいのよ。よく見とれてる子いるよ」

....ありがとう。里美だけだよ。涙が出る。

そこへ

「玉井さん一ノ瀬さん 今日カラオケ行かない?」

クラスのムードメーカーである中村くんが声をかけてきた。

女子に人気のある山谷君が追い討ちをかけてくる。

「そうだよ。いこう。一ノ瀬さんなんて誘っても来たことないよね?」

私は習い事がほぼ毎日あるから平日の放課後はまず参加しない。
少し苦笑いしながら 断ろうとしているとクラス中がざわざわし始めた。

何事かと思っていると後ろから逃げ場がないように囲い込まれる。

その人は私の前の机に 私の両脇から両手をついて囲い込んで。身動きがとれない。

誰がそんな事するのか びっくりして後ろを見上げるとすぐ間近に凰雅さんの顔が。
飛び退きたかったけど逃げられなくて。
固まっていると

「待った?何?遅いから浮気してたのか?」

私プラス周りみんなが固まっているのに凰雅さんは続ける。

「悪い子だなあ 結は。俺がいるのに」

...倒れそう。

真っ赤になりながら対応に困り 固まっていると 凰雅さんが耳元で

「真っ赤になって。純情なんだ 結は」

は 鼻血が..出そう。

もうその辺にしてください....。
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