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第三章 side 凰雅 その後1
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結が大学を卒業して三年が過ぎた。
結婚式をしてから同じく三年。
籍を入れてから六年ちょっと。
結婚するまでいろいろな事が有りすぎたせいか 結婚してからはまだ喧嘩はしたことがない。
愛しくて。
結への愛する気持ちは
まだまだ濃くなりつつある。
どうしてこんなに愛しいのか。
朝 目が覚めて一番初めに目にうつるのが結。
ちゅ とこめかみにキスするのが日常。
その幸せに堪らなくなり
力一杯壊しそうなほど抱き締めてしまう時さえある。
結は俺の心にどんどん複雑に絡みつきどんな風にも切り離せなくなっている。
そんな毎日の中 一つ 結の事で
悔やんでも悔やみきれない嫌な出来事があった。
ーーー大学生の時
俺のせいで拐われ強姦されかけた後遺症だと思う。
結はいつもは普通だけど
暗いところが苦手で 目隠しされるとパニックになる。
それは子供が生まれてから気がついた。
子供からの目隠しにうろたえて。
後から考えると結は全ての部屋に明かりをつける。
煌々としたものでなくてもやさしいスポットライトだけでも。
気がついてすぐに評判のよいカウンセリングを受けさせパニックにはならないようになったがまだ全快ではない。
結は「大丈夫よ」
ってやさしく笑うけど俺が大丈夫じゃない。
結が辛いのは堪える。
結のその辛そうな姿を見る度抱き締めずにはいられなくて
心配で どうしても過保護になってしまう。
「凰雅さんって過保護を通り越して独占欲が酷くなってないですか?」
今 結は宅配便の受け取りに玄関にいる。
宅配便を装った強盗犯とかニュースで流れたりするから
「俺のいる時の受け取りは俺に言えって言ってるのに」
と 呟いているのを聞いた里美の言葉だった。
里美は今日偶々遊びに来ていて2歳の凌駕りょうがの相手をしている。
その凌駕が俺を見て嬉しそうに抱きついてきた。
俺は抱き上げて右手で抱える。
もう片腕には2歳の恵真エマを抱えて。
そう 結婚式をしてすぐ結は妊娠した。
生まれた子供は一卵性の双子で何故か俺にそっくりで
結は凄く喜んでいるけど俺はもうちょっと結に似て欲しかったと思う。
可愛いんだが俺に性格まで似すぎてやること成すこと冷静に見てしまう。
結婚式をしてから同じく三年。
籍を入れてから六年ちょっと。
結婚するまでいろいろな事が有りすぎたせいか 結婚してからはまだ喧嘩はしたことがない。
愛しくて。
結への愛する気持ちは
まだまだ濃くなりつつある。
どうしてこんなに愛しいのか。
朝 目が覚めて一番初めに目にうつるのが結。
ちゅ とこめかみにキスするのが日常。
その幸せに堪らなくなり
力一杯壊しそうなほど抱き締めてしまう時さえある。
結は俺の心にどんどん複雑に絡みつきどんな風にも切り離せなくなっている。
そんな毎日の中 一つ 結の事で
悔やんでも悔やみきれない嫌な出来事があった。
ーーー大学生の時
俺のせいで拐われ強姦されかけた後遺症だと思う。
結はいつもは普通だけど
暗いところが苦手で 目隠しされるとパニックになる。
それは子供が生まれてから気がついた。
子供からの目隠しにうろたえて。
後から考えると結は全ての部屋に明かりをつける。
煌々としたものでなくてもやさしいスポットライトだけでも。
気がついてすぐに評判のよいカウンセリングを受けさせパニックにはならないようになったがまだ全快ではない。
結は「大丈夫よ」
ってやさしく笑うけど俺が大丈夫じゃない。
結が辛いのは堪える。
結のその辛そうな姿を見る度抱き締めずにはいられなくて
心配で どうしても過保護になってしまう。
「凰雅さんって過保護を通り越して独占欲が酷くなってないですか?」
今 結は宅配便の受け取りに玄関にいる。
宅配便を装った強盗犯とかニュースで流れたりするから
「俺のいる時の受け取りは俺に言えって言ってるのに」
と 呟いているのを聞いた里美の言葉だった。
里美は今日偶々遊びに来ていて2歳の凌駕りょうがの相手をしている。
その凌駕が俺を見て嬉しそうに抱きついてきた。
俺は抱き上げて右手で抱える。
もう片腕には2歳の恵真エマを抱えて。
そう 結婚式をしてすぐ結は妊娠した。
生まれた子供は一卵性の双子で何故か俺にそっくりで
結は凄く喜んでいるけど俺はもうちょっと結に似て欲しかったと思う。
可愛いんだが俺に性格まで似すぎてやること成すこと冷静に見てしまう。
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