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第二章 凰雅side 35

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いたわってヤったつもりだが入れてる間は我慢できなかった。
初めての結はさぞ痛かったろうに。
結の額に謝罪のキスをして眠りについた。

愛しすぎて
どうにかなりそうなほどの幸せだった。



朝 結が起きるまで結を眺めてはやさしく撫でてやる。
すり寄るようにその手に擦り付けていたくせに 目が覚めた途端その手を捕えて文句を言い出した。
寝惚け眼で警戒心のないその起き抜けの柔らかな雰囲気のままで。
その全てが 愛しくて。


昼過ぎ ペニンシュラで両親、拓也と食事中 結の無謀な行動を知り 心臓が止まりそうになる。


それだけ思ってくれてるってことは凄く嬉しいけど お前が危ない目にあってるなら全く意味がない。
お前に何かあれば俺は生きていけない。
頼むから無茶はするな
頼むから...

俺は心底怯えていた。
次こそはやさしくヤりたかったのに結の行動への怒りと恐怖のあまり 結がここに俺の元にいることを実感したくてテーブルに押し付けてヤってしまった。

...流石にこれは ない。




しかし

反省はするが後悔はない。

最愛の結の 処女を奪った翌日にやることじゃないが それだって愛が溢れるほどの行為だったし 第一結に「入れていいか?」って訊いてから入れたし。結も体の中で俺を愛しそうに受け入れていた。
...まあセーフ だな。

その内ヤりたい事の一つでもあったし。
ただ 暫くはごくノーマルにいこう。うん。ノーマルの濃ーいやつ。
怖がらせないように今度こそやさしく。...ああ 今から興奮する。 

「今夜は着けろよ」
「?何を?」
「セクシーな下着の方だよ」
「着けません!」

結の肌に唇で触れながら会話をする。
結の耳に髪をかけながら艶やかな髪に耳に頬にそっと唇をよせて悪戯に舌で舐めて味わう。
本気の それでもたわいもない会話が心地よい。
これが俺の日常になる。

「俺の稼ぎをおまえが自由に使うって夫婦っての 実感する。普通に使って」
お前が俺の金を普通に使う。すげえ嬉しいっての まだわかんねぇ?
「....まだ夫婦では」
「は?今朝家族になりたいって言ったじゃねえか。また今じゃねえのか?」
「...まあ いい。絶対に夫婦になるのは決まってる事だし。今度は何だ?きいてやるよ。おまえも歩み寄ってくれてる訳だしな。俺も少しカリカリし過ぎた。欲求不満足だったしなあ。」
「こんなんじゃあねぇぜ。その代わり愛されてるってもっと満足させてやる」

往生際の悪い結らしい言葉だった。
少しはガッカリしたが まあまだ待てる。
どろどろに甘やかせて段々その気にさせよう。

今の俺は無敵だからな。
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