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大学生 13

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息を整えてから家に帰ると珍しくお父様お母様と拓也君までいて。
リビングで顔を付き合わせて唸っていた。

何事かと心配になって 声をかけた。

「どうかしたの?」

私が声をかけると3人が顔を付き合わせて無言で見つめあってしまった。
何事かわからないけど 間違いなく私の事だ。

「何かあったの?はっきり言ってほしい」

詰め寄る私にお父様が 
「そうだな。本人のけて煮詰まってもしょうがない。本人に聞いてみよう。
 結 座りなさい」

今から訪れる何かに緊張する。
何なんだろう。

「結 お前に縁談がきている」
えっ...

動揺する私に

「驚くのも無理はない。まだ18だ。けれども先方が話がまとまっても 結婚は卒業してからでもいいからぜひ婚約だけでも済ませたいと仰っている」
うそ...

「世田谷の大叔父様を通じて持って来られてな。取り敢えず会うだけでも会ってほしいと何度も色んな伝を使って来ている」


会わずに断るなんて難しいんだろう。
...でも 本当に?

「どうする?」
...どうするって

「お相手は今年大学を卒業して..」

「待って。お父様。お父様はその方をどう思いますか?」

父は姿勢をただしてこたえた。

「私はいいご縁だと思うよ」

落ち着け 私

...なら
心機一転で通常運転の私に戻ろう。

「わかりました。何も聞かないでお会いしていいですか?お父様がそう仰るなら本人だけを見てみようと思います」

父は腕を組み 

「なるほど。まあそれもいいだろう」

そう言って満足そうに顎に手をやった。


ちらつく凰雅さんを頭から押しやる。


そして 私の人生初のお見合いが決定した。



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