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第三部 1 ある事件直後の土日
十二 脱がされる(※)
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マンションに着いたら、午後四時。
忙しかったな……。金曜からくったくただわ。
土日のうちに色んなことが片づいてよかったとは思う。とくに紗英さんには、申し訳ない思いがあったものだから。
観客については、俺には手の打ちようがない。
買い物に寄ってきたので、和臣さんは晩飯作り。いいにおいが漂ってくる。
俺は洗濯物を取り込んだり、畳んだり、片づけたり。取り入れたワイシャツを寝室のクローゼットに仕舞いこんでいく。
あ、そうだ。和臣さんの服を着たままだ。脱いだらすっ飛んできそう。
どうしようか迷っていると、寝室に和臣さんがやってくる。
「多紀くん。まだ晩ごはんには早いよね?」
「ですね」
まだ午後四時半。
「先に多紀くんを食べちゃいたいな」
「どーぞ」
気づいたら口づけられてた。脱ぐか迷っていた服はそのまま。
「あはっ、俺の服着てる多紀くん、最高に可愛い」
俺はぶかぶか。
和臣さんはめろめろ。
ズボンの裾、大きくふたつもまくってる。半袖なのに五分袖。不格好。手足の長さ違いすぎ。くやしい。
ベッドに腰掛けてズボンの前を開けたら、すぐぺろぺろしてくる。
亀頭をぱくりと食まれて、唇をすぼめて吸いながら、舌先が縦横無尽にぬるぬると皮膚をこする。カリを確かめるような動きに、思わず腰が揺れる。
「あっ……和臣さん、いきなり」
そんな美味しそうに食べられると、すぐ出そう。激弱の俺。
「多紀くん、俺の、足でシて」
床に座り込む和臣さんは、俺のを口で咥えて、自分のスラックスのファスナーをおろして取り出して、自分の手でローションで軽く扱いたあと、俺の足首を掴んで誘導。
靴下を脱がせてきて、裸足に和臣さんの肉棒が触れる。膝を開いて、両足の裏で挟むみたいに。
難しいよ。
舐められてて気持ちいいから力抜けるし。びんびんなんだからさっさと挿入してほしい。つながりたい。気持ちよくなりたい。
和臣さんの巧みな舌テクに負けそうになりながら引き剥がして、俺は和臣さんをベッドに引っ張りあげる。ベッドの上に胡座をかいた和臣さんの上に、着衣のまま跨っていく。対面座位。
でも上手くない俺は和臣さんの膝の上で身動きが取れなくなる。
「多紀くん」
「和臣さん、して、入れて……!」
「多紀くん、目を見て」
和臣さんを見る。まともに見れないけど。肉食獣みたいな真剣な瞳に捉えられて、くらくらする。食われる。食われたい。
体の力が抜けて、腰が重く疼いて、自分の体が和臣さんを欲しがっているのを否応なく自覚する。
「多紀くんは俺のものだよ」
「……じゃあ、和臣さんは?」
「俺はもちろん多紀くんのものだよ?」
「じゃあ、わからせてください」
体で。
だけど和臣さんは、シャツをまくって、その舌で俺の乳輪を撫でたり突起を押し潰したり、かと思えばちゅうと吸ってみたり、ころころ転がしたりと遊んでいて、なかなか入れてくれない。どんどん高まってくる。左は舌で、右は指で、嫐られる。そのたびにくすぐったさに似た快感が走る。
「やっ、和臣さんっ、それ……っ」
息が荒くなってくる。
敏感になって勃起した先端を唇で弄んだり舐めたあとに、和臣さんが口を離すと、糸が引いて、濡れた乳首がその僅かな感触にひくついていた。
「ぅ……っ」
「膨れてるね。ピンク色で可愛いおっぱい。どうされるのが好き?」
「も、だめぇ……」
「こんなにぷっくりしてるのに、だめなの?」
と言いながら、もう右も同じように、いや、少し弱くされる。
ちゅくちゅくと音を立てながら、左よりやさしくされたそこは、左にされたみたいな強い刺激を欲しがって疼く。
「和臣さん、おねがい」
強くして、と言いかけたそのとき、指が、左の突起を強く弾くようにした。
「やっ、あっ」
意識が飛びかけて、俺は和臣さんの肩をつかむ。
息が絶え絶えになって、血が上る。
強い刺激に慣れた左を指先で優しくくるくる撫で回されて、右は柔らかく潰されて、和臣さんの腹に当たる俺のものは情けなく勃起して先っぽからだらだらとよだれを垂らしている。
「軽くイったかな?」
「うう……」
「ふふ。右もしてあげる」
右を徐々に強くされることに、体が期待して勝手に震える。びんびんになった突起に吸い付かれて、背筋から腰にかけて電気が走った。
「あっ、ああっ」
「乳首イキする多紀くん、顔見せて」
取り繕うこともできない。恥ずかしいのに。
顔を見られながら。
「かずおみさん、イく」
「いやらしいね。とろとろでぐずぐずの多紀くん。やらしくてたまんない」
両方を指で挟んでこりこりされながら、和臣さんの固くなった巨大なものの先端を、裏筋にこすりつけられて、ずくずくと疼いてくる。
忙しかったな……。金曜からくったくただわ。
土日のうちに色んなことが片づいてよかったとは思う。とくに紗英さんには、申し訳ない思いがあったものだから。
観客については、俺には手の打ちようがない。
買い物に寄ってきたので、和臣さんは晩飯作り。いいにおいが漂ってくる。
俺は洗濯物を取り込んだり、畳んだり、片づけたり。取り入れたワイシャツを寝室のクローゼットに仕舞いこんでいく。
あ、そうだ。和臣さんの服を着たままだ。脱いだらすっ飛んできそう。
どうしようか迷っていると、寝室に和臣さんがやってくる。
「多紀くん。まだ晩ごはんには早いよね?」
「ですね」
まだ午後四時半。
「先に多紀くんを食べちゃいたいな」
「どーぞ」
気づいたら口づけられてた。脱ぐか迷っていた服はそのまま。
「あはっ、俺の服着てる多紀くん、最高に可愛い」
俺はぶかぶか。
和臣さんはめろめろ。
ズボンの裾、大きくふたつもまくってる。半袖なのに五分袖。不格好。手足の長さ違いすぎ。くやしい。
ベッドに腰掛けてズボンの前を開けたら、すぐぺろぺろしてくる。
亀頭をぱくりと食まれて、唇をすぼめて吸いながら、舌先が縦横無尽にぬるぬると皮膚をこする。カリを確かめるような動きに、思わず腰が揺れる。
「あっ……和臣さん、いきなり」
そんな美味しそうに食べられると、すぐ出そう。激弱の俺。
「多紀くん、俺の、足でシて」
床に座り込む和臣さんは、俺のを口で咥えて、自分のスラックスのファスナーをおろして取り出して、自分の手でローションで軽く扱いたあと、俺の足首を掴んで誘導。
靴下を脱がせてきて、裸足に和臣さんの肉棒が触れる。膝を開いて、両足の裏で挟むみたいに。
難しいよ。
舐められてて気持ちいいから力抜けるし。びんびんなんだからさっさと挿入してほしい。つながりたい。気持ちよくなりたい。
和臣さんの巧みな舌テクに負けそうになりながら引き剥がして、俺は和臣さんをベッドに引っ張りあげる。ベッドの上に胡座をかいた和臣さんの上に、着衣のまま跨っていく。対面座位。
でも上手くない俺は和臣さんの膝の上で身動きが取れなくなる。
「多紀くん」
「和臣さん、して、入れて……!」
「多紀くん、目を見て」
和臣さんを見る。まともに見れないけど。肉食獣みたいな真剣な瞳に捉えられて、くらくらする。食われる。食われたい。
体の力が抜けて、腰が重く疼いて、自分の体が和臣さんを欲しがっているのを否応なく自覚する。
「多紀くんは俺のものだよ」
「……じゃあ、和臣さんは?」
「俺はもちろん多紀くんのものだよ?」
「じゃあ、わからせてください」
体で。
だけど和臣さんは、シャツをまくって、その舌で俺の乳輪を撫でたり突起を押し潰したり、かと思えばちゅうと吸ってみたり、ころころ転がしたりと遊んでいて、なかなか入れてくれない。どんどん高まってくる。左は舌で、右は指で、嫐られる。そのたびにくすぐったさに似た快感が走る。
「やっ、和臣さんっ、それ……っ」
息が荒くなってくる。
敏感になって勃起した先端を唇で弄んだり舐めたあとに、和臣さんが口を離すと、糸が引いて、濡れた乳首がその僅かな感触にひくついていた。
「ぅ……っ」
「膨れてるね。ピンク色で可愛いおっぱい。どうされるのが好き?」
「も、だめぇ……」
「こんなにぷっくりしてるのに、だめなの?」
と言いながら、もう右も同じように、いや、少し弱くされる。
ちゅくちゅくと音を立てながら、左よりやさしくされたそこは、左にされたみたいな強い刺激を欲しがって疼く。
「和臣さん、おねがい」
強くして、と言いかけたそのとき、指が、左の突起を強く弾くようにした。
「やっ、あっ」
意識が飛びかけて、俺は和臣さんの肩をつかむ。
息が絶え絶えになって、血が上る。
強い刺激に慣れた左を指先で優しくくるくる撫で回されて、右は柔らかく潰されて、和臣さんの腹に当たる俺のものは情けなく勃起して先っぽからだらだらとよだれを垂らしている。
「軽くイったかな?」
「うう……」
「ふふ。右もしてあげる」
右を徐々に強くされることに、体が期待して勝手に震える。びんびんになった突起に吸い付かれて、背筋から腰にかけて電気が走った。
「あっ、ああっ」
「乳首イキする多紀くん、顔見せて」
取り繕うこともできない。恥ずかしいのに。
顔を見られながら。
「かずおみさん、イく」
「いやらしいね。とろとろでぐずぐずの多紀くん。やらしくてたまんない」
両方を指で挟んでこりこりされながら、和臣さんの固くなった巨大なものの先端を、裏筋にこすりつけられて、ずくずくと疼いてくる。
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