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番外編3 バンコクの出来事
一日目の夜③(※)
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耳から犯されながら。性欲そのものみたいな責める声と、蹂躙してくる肉棒と絡み合う粘着質な音、激しい交尾の音と、ふたたび俺の口を塞ぐ大きな手のひらの隙間から漏れるくぐもった喘ぎが、シャワー室に響く。
俺は背後に手を回して、和臣さんの臀部を引き寄せるようにする。
「多紀くんは、こうしたかった?」
俺は首を縦に振りながら、腰を押しつけていく。体の中で暴れている凶器に吸い付くみたいに。俺の体はこれなしではいられなくなってる。
「…………っ」
手のひらが離れて、その手が俺の性器をつかんで扱く。
「あっ、だめっ」
「しー。多紀くん、静かにね。声出しちゃだめ」
「か、和臣さん……でも、それ、されると、俺っ、あっあっ、だめぇ」
「あー、潮吹いてるよ。潮吹き。シャワー室でよかったね。俺の手の中で吹いてる。可愛い」
「あー、あー、や……」
「多紀くん、可愛い。好きだよ。すっごく可愛いね。大好き。だから、いいよね?」
潮吹きしたと思ったら、白い液体が漏れてくる。
亀頭をちょうどよく握られて、にぎにぎしながら、先の方をちゅぽちゅぽ音を立てて集中的に上下されたうえ、和臣さんは、親指を先っぽに食い込ませた。
敏感な部分への容赦のない刺激に、内ももが震えて、喉をのけぞらせてしまう。
「ひっ、和臣さ、あっ、あっ、感じちゃ、あ……いっ、和臣さんっ」
「イって、多紀くん」
「和臣さん、俺もうイってる、イってる……!」
これ以上は頭おかしくなる。
それくらい。追い詰めてくるみたいな快感。
「俺の指でイったね。俺の体で、多紀くんはすぐイっちゃうね」
「い、イっちゃう、和臣さんの体、きもちい、っ、うあ、もうちんぽしないでっ、出る、出ちゃ、あう……!」
してといったら全部されるけど、しないでといっても全部されてしまう。
絶頂にいたってびくびく痙攣する俺の体を拘束しながら、和臣さんは俺の亀頭を手の中でちゅぽちゅぽしつづけて、俺はまた潮吹き。
潮吹きと射精を交互にしてる。最後の砦でおしっこは漏らさないようにしてるけど、時間の問題かも。麻痺してきて、何を出してるのかわからなくなってくる。
口とか開けっ放し。声を我慢なんてできっこない。
「ひっ、いいっ、い、あっ、お願い、も、もう、らめ、イくっ、イくっ、和臣さんっ、まって、おねがいっ」
「連続でイっちゃったんだ、可愛い多紀くん。俺のでイくとこ何度でも見せて。見たいよ」
振り向かされて、ちゅう、と唇を吸われて、俺は舌を出す。
ちゅうちゅう吸われて、首も吸われる。くすぐったさを超えて、ぞくぞくして腰の辺りがこそばゆくなって、奥に刺されてるそれを締めつける。
「吸っちゃ、やだぁ」
「よわいね、多紀くん」
「だめです、見えるとこ、だめ」
絡み合う肉体には、あちこちに、俺たちがセックスしまくってる痕跡。お互いにキスマークだらけ。
あーあ、どうしようこれ。噛み跡も。和臣さん、かなり噛むから。甘く長く噛むんで、痛くはないけど。
「じゃあ見えないとこにしようね」
「うん、ん、あっ」
やっぱり噛まれた。肩。
噛まれながら、腰を掴まれて、激しいピストン。
「多紀くん、多紀くん……!」
「き、気持ちいい、あっ、いいっ、いい、なか擦られるの、好き、して、いっぱいして、お尻で、イかせて……!」
「多紀くんはえっちなことされてケツイキしちゃうね」
「和臣さん、もう、中に出して……」
「あー、多紀くん、俺もイく。そんな可愛いこと言われたら我慢できない……ご褒美に種付けしてあげる」
頬を吸われて、ぎゅうぎゅう抱きしめられて密着しながら、がくがく揺さぶられて、あられもない声をあげる。
「イく…イってる、あ、なかで……あ、イっちゃう、イっちゃう」
「多紀くん、可愛いよ」
「あっ、あう、イく……っ!」
頭が真っ白になる。
動きが止まって、また口づける。和臣さんの舌が唇の隙間を割ってきて、ぬるりと滑り込んでくる。
迎え入れるようにしながら、自分の舌を絡めに行く。舌の先、裏、唇や頬の裏側を器用に舐めてきて、口の中がくすぐったくて、感じてきて、とけそう。全身が性感帯みたいになってる。
悔しくて、やり返したくて、俺は必死に真似して、和臣さんの口の中に舌を入れる。難しいな。
でも薄目を開けて見ると、気持ちよさそうに、うっとりしてる。幸せそう。唾液を流し込んでいくと、恍惚としてる。俺の口の中にも、和臣さんの唾液が流れ込んでくる。
「ん……」
尻の穴から、和臣さんの性器が抜けていく。和臣さんがそこに指を入れて、中に出した精液を掻き出そうとしてる。掻き出される。
「んっ、……和臣さん」
「見てあげる。多紀くんが俺の精液、太ももにだらだら垂らしてる姿」
「お、終わったんだから、やらしいこと、ほどほどにして、ください。恥ずかしい」
「ほどほどにすると思う?」
「しませんね……」
「ね。なにもかも見せて。多紀くんが恥ずかしがってるのそそる」
和臣さんは俺の足元にしゃがんで、臀部をつかんで垂れてくる様子を観察したり、指を入れたりとやりたい放題。
シャワーをあてながら、中に残ったものをゆっくり掻き出される。
「自分でします……」
「だめ。俺がする」
「恥ずかしいですって」
「セックスは恥ずかしくないの? 多紀くん、お尻の穴にこれ入れられてるんだよ?」
「もー……変態。恥ずかしいに決まってるでしょ」
「あ、勃っちゃう」
「またですか!?」
見ると角度ついてる。
絶倫ってこのこと。
「こんなに中出しされちゃって。そろそろ孕めばいいのに……」
なに言ってんのこの人……。
俺は背後に手を回して、和臣さんの臀部を引き寄せるようにする。
「多紀くんは、こうしたかった?」
俺は首を縦に振りながら、腰を押しつけていく。体の中で暴れている凶器に吸い付くみたいに。俺の体はこれなしではいられなくなってる。
「…………っ」
手のひらが離れて、その手が俺の性器をつかんで扱く。
「あっ、だめっ」
「しー。多紀くん、静かにね。声出しちゃだめ」
「か、和臣さん……でも、それ、されると、俺っ、あっあっ、だめぇ」
「あー、潮吹いてるよ。潮吹き。シャワー室でよかったね。俺の手の中で吹いてる。可愛い」
「あー、あー、や……」
「多紀くん、可愛い。好きだよ。すっごく可愛いね。大好き。だから、いいよね?」
潮吹きしたと思ったら、白い液体が漏れてくる。
亀頭をちょうどよく握られて、にぎにぎしながら、先の方をちゅぽちゅぽ音を立てて集中的に上下されたうえ、和臣さんは、親指を先っぽに食い込ませた。
敏感な部分への容赦のない刺激に、内ももが震えて、喉をのけぞらせてしまう。
「ひっ、和臣さ、あっ、あっ、感じちゃ、あ……いっ、和臣さんっ」
「イって、多紀くん」
「和臣さん、俺もうイってる、イってる……!」
これ以上は頭おかしくなる。
それくらい。追い詰めてくるみたいな快感。
「俺の指でイったね。俺の体で、多紀くんはすぐイっちゃうね」
「い、イっちゃう、和臣さんの体、きもちい、っ、うあ、もうちんぽしないでっ、出る、出ちゃ、あう……!」
してといったら全部されるけど、しないでといっても全部されてしまう。
絶頂にいたってびくびく痙攣する俺の体を拘束しながら、和臣さんは俺の亀頭を手の中でちゅぽちゅぽしつづけて、俺はまた潮吹き。
潮吹きと射精を交互にしてる。最後の砦でおしっこは漏らさないようにしてるけど、時間の問題かも。麻痺してきて、何を出してるのかわからなくなってくる。
口とか開けっ放し。声を我慢なんてできっこない。
「ひっ、いいっ、い、あっ、お願い、も、もう、らめ、イくっ、イくっ、和臣さんっ、まって、おねがいっ」
「連続でイっちゃったんだ、可愛い多紀くん。俺のでイくとこ何度でも見せて。見たいよ」
振り向かされて、ちゅう、と唇を吸われて、俺は舌を出す。
ちゅうちゅう吸われて、首も吸われる。くすぐったさを超えて、ぞくぞくして腰の辺りがこそばゆくなって、奥に刺されてるそれを締めつける。
「吸っちゃ、やだぁ」
「よわいね、多紀くん」
「だめです、見えるとこ、だめ」
絡み合う肉体には、あちこちに、俺たちがセックスしまくってる痕跡。お互いにキスマークだらけ。
あーあ、どうしようこれ。噛み跡も。和臣さん、かなり噛むから。甘く長く噛むんで、痛くはないけど。
「じゃあ見えないとこにしようね」
「うん、ん、あっ」
やっぱり噛まれた。肩。
噛まれながら、腰を掴まれて、激しいピストン。
「多紀くん、多紀くん……!」
「き、気持ちいい、あっ、いいっ、いい、なか擦られるの、好き、して、いっぱいして、お尻で、イかせて……!」
「多紀くんはえっちなことされてケツイキしちゃうね」
「和臣さん、もう、中に出して……」
「あー、多紀くん、俺もイく。そんな可愛いこと言われたら我慢できない……ご褒美に種付けしてあげる」
頬を吸われて、ぎゅうぎゅう抱きしめられて密着しながら、がくがく揺さぶられて、あられもない声をあげる。
「イく…イってる、あ、なかで……あ、イっちゃう、イっちゃう」
「多紀くん、可愛いよ」
「あっ、あう、イく……っ!」
頭が真っ白になる。
動きが止まって、また口づける。和臣さんの舌が唇の隙間を割ってきて、ぬるりと滑り込んでくる。
迎え入れるようにしながら、自分の舌を絡めに行く。舌の先、裏、唇や頬の裏側を器用に舐めてきて、口の中がくすぐったくて、感じてきて、とけそう。全身が性感帯みたいになってる。
悔しくて、やり返したくて、俺は必死に真似して、和臣さんの口の中に舌を入れる。難しいな。
でも薄目を開けて見ると、気持ちよさそうに、うっとりしてる。幸せそう。唾液を流し込んでいくと、恍惚としてる。俺の口の中にも、和臣さんの唾液が流れ込んでくる。
「ん……」
尻の穴から、和臣さんの性器が抜けていく。和臣さんがそこに指を入れて、中に出した精液を掻き出そうとしてる。掻き出される。
「んっ、……和臣さん」
「見てあげる。多紀くんが俺の精液、太ももにだらだら垂らしてる姿」
「お、終わったんだから、やらしいこと、ほどほどにして、ください。恥ずかしい」
「ほどほどにすると思う?」
「しませんね……」
「ね。なにもかも見せて。多紀くんが恥ずかしがってるのそそる」
和臣さんは俺の足元にしゃがんで、臀部をつかんで垂れてくる様子を観察したり、指を入れたりとやりたい放題。
シャワーをあてながら、中に残ったものをゆっくり掻き出される。
「自分でします……」
「だめ。俺がする」
「恥ずかしいですって」
「セックスは恥ずかしくないの? 多紀くん、お尻の穴にこれ入れられてるんだよ?」
「もー……変態。恥ずかしいに決まってるでしょ」
「あ、勃っちゃう」
「またですか!?」
見ると角度ついてる。
絶倫ってこのこと。
「こんなに中出しされちゃって。そろそろ孕めばいいのに……」
なに言ってんのこの人……。
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