図書塔の2人~オメガバース編~

 工芸地域にほど近い とある一軒家に住む番、アルファの『樫』と男性オメガの『蔦』。
 樫は図書塔で本の複製や修復・管理等をする司書として、蔦は主に本の挿絵等を複製する担当としてそれぞれ陸国でも珍しい専門的な活躍をしている。
 共に家からも見える距離にある図書塔とその隣にある小屋で、ほぼほぼ片時も離れることなく肩を並べて作業する2人。
 そんな2人の間には6歳になる一人息子の『笹』がいる。
 笹はなにかと忙しい両親をよく手伝おうとするような、アルファの中でも活発さよりは面倒見の良さが目立つ性格の子だ。

 司書の樫と絵描きの蔦、そして両親の血をよく受け継いだ息子『笹』。

 『騒いで賑やか』というわけではないが、いつも穏やかな一時を過ごしている3人。
 だが、オメガの蔦はある日、番の樫にとある想いを打ち明ける…。

※こちらは『図書塔の2人』のオメガバース編であり、設定上、本編とは多少異なる部分があります。
※3つほどのエピソード更新を予定しています。
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