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第2章 お付き合い編
13 初めてのデートは案の定 後
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リアム様いきつけのお店でランチをとった私たちは、王都の郊外にあるバラ園へとやって来ました。
かぐわしいバラの芳香に包まれながら、華やかなバラのアーチを抜け、リアム様と二人で庭園を散策する。
なんて尊く素敵な時間でしょうか。
一番の見頃を迎え、誘うように咲き誇る見事なバラたちに囲まれ、私は夢見心地です。
「ギャアアァー」
それを、案の定打ち破った人々の悲鳴――
……。おかしいですね。ここでもなにか起きているようです。
「モンスターが出たらしいぞ?」
「やだ! 早く戻りましょう?」
今からバラを見に行こうとしていた人たちも、庭園の奥まで入っていた人たちも、続々と入口周辺に集まり、バラ園は騒然となっています。
「セルマ、みなと一緒に入口まで戻るんだ」
「はい」
『はい』と言いましたが、ごめんなさい。それは、リアム様の言うことを聞いたふりです。
いただいた力で、リアム様のお役に立てることがあるかもしれませんから……。
パーゴラに絡まるつるバラに隠れながら、私はリアム様の後をつけました。
「おいおい……。スケルトンじゃないか……。昼間から元気な奴だな」
目撃者の話を聞きながら、リアム様が向かった先にいたのは、なにかを探しているような動きをするスケルトンでした。頭蓋骨を上下左右に振っているのですが、果たして見えているのでしょうか?
この場合は死んでいますが……生き物を、見た目で判断してはいけないと思っています。
ですが、正直に申し上げて骨の戦士なんて怖いです。
「スケルトンは、一体なにをお探しなのでしょうか……」
「分からないね」
「ひょえっ!!」
まずいです……。大きめの声を出してしまいました……。私の背後に、腰の曲がったおばあさん。前方からは、鬼の様な形相をしたリアム様! 万事休すです!
「セールーマー! 戻って待っていなさいと言っただろう!!」
「ごめんなさい!」
「大丈夫じゃよ。あいつは襲ってこん。私はここの管理人さ。茶でも淹れるからこっちにおいで」
おばあさんに連れられ、バラ園管理人室のテラスで、お茶をごちそうになっています。
「本当になにもしてくる気配がないな」
「どうして彷徨っているのでしょうか?」
「さてね。毎年この日が来ると、こうして彷徨うんだよ。あれは、四十年前に死んだあたしの旦那さ」
彩鮮やかなバラ園を彷徨っているスケルトンを眺めながら、おばあさんの話に耳をかたむけます。
「旦那がスケルトンになってしまったと?」
「ああそうさ。金払いのいい、傭兵仕事に行っていたんだよ。でも、帰った時には死んでいた……」
遠い昔の事だと、おばあさんは淡々と続けます。
「なにを未練に想っているのか、さっぱり分からないのさね。自分の意志で戦いに赴き、戦いに巻き込まれて死んでも、こうして骨は戻って来られたんだ。大人しく眠っていればいいのにさ」
「巻き込まれて、未練ですか……」
これまたちょっと他人事とは思えないワードですね。
旦那さんは傭兵として高い給金をもらうため、腕に覚えのある仲間たちと、半年間の予定でここを出たみたいです。
しかし、長引く戦争中に戦死してしまい、遺骨を持ち帰ってくれた仲間の方の話だと、今日が命日だそうです。
「最初は話しかけてみたりもしたよ。でもダメさね。もうきっと、この世を彷徨うきっかけとなった理由に縛られているだけなんだろう。あたしもそろそろあっちの世界に行くのに、これじゃあおめおめ死ねそうもない」
おばあさんも、旦那さんが彷徨っている姿を見るのはお辛いでしょう。そして、ずっと彷徨い続けている旦那さんも苦しいでしょうね……。
私は、またリアム様に見つかって突っ込まれないよう、コッソリ手を合わせて願いました――
『旦那さんの未練を解消し、安らかに眠らせてあげたいです。おばあさんを安心させたいです』
『……たん……び……』
「今、なにか言ったか?」
「あたしゃしゃべってないよ。あんたじゃないか?」
「私にも聞こえましたが、しゃべってはいません……」
多分、みんな聞こえているということは、幻聴ではなさそうです……。
三人で頭をひねっていると、しだいに声がハッキリ聞こえてきました。
『ベラの誕生日……ガーネット……』
「! あ……、あんたの声が聞こえるよ。あんたってば、私の誕生日を? そんなことを気にして今まで……」
声の主は、スケルトンになったベラおばあさんの旦那さんのようです。
不思議なことが続いています。骨ばかりだったはずの旦那さんに、若いお顔や体まで見えてきたのは、私だけでしょうか?
「なんてことだ……。スケルトンに肉体が見えはじめている……」
「あんた!!」
私の目がおかしくなったわけではなさそうです。リアム様とベラさんの目にもちゃんと見えていました。
旦那さんは彷徨うことを止め、しっかりとベラさんの目を見て語りだしました。
『俺は最後まで生きていたんだ。高い給料ももらったし、王都に帰る前にいい宝石商を見つけたから、ベラに半年遅れの誕生日プレゼントを買ったんだよ。誕生石のガーネットがいいと思ってな。でも、あいつらに裏切られたんだ。金もガーネットも奪われてしまったよ。帰って来られず、すまなかった……』
「そんな……」
『ベラに会えると思って……うかれていた……ばか……だっ……ベラ……ごめ……』
なんて短い邂逅でしょう……。真実を伝えた旦那さんの身体が、元の骨に戻っていきます……。声もしだいに出なくなっています……。
「ま、待ってよ! あんた!」
『ガー……ネット……ない……』
旦那さんの身体の大部分が骨に戻りつつありますが、まだガーネットを探したいようです。真実を話せても、深く残った未練は消えないのでしょうか?
『ガー……ネ……な……』
再びバラ園を彷徨い出す旦那さん……。もうこれ以上、彷徨わせてはいけません!
その時、なぜか私の頭のかんざしが震えた感じがありました。
そうです。やってみましょう!
私は、とっさに頭のかんざしを抜き取り、骨だけになったベラさんの旦那さんの手のひらに乗せました。
「あ、ありました! 見つかりましたよ、ガーネットが! これでベラさんに誕生日プレゼントをお渡しできます!!」
『ああ、あっ……た』
私のかんざしを、骨になった両手で大事そうに包みました。もう完全に骨に戻った旦那さんですが、安心し微笑んでいるように見えます。
そしてその瞬間、旦那さんはカラカラと音を立てて崩れ、元の遺骨に戻りました――
「あんた……。やっと天国に行けたんだね……。……いつもなら、丸一日ウロウロしていたんだよ……」
「そうですか。セルマのかんざしを手にして、やっとガーネットを見つけたと思えたんでしょう」
色合いが似ていたので、もしかしたらと思ってやってみましたが……。本当に良かったです……。
「このかんざし、もらってもいいかい? この人の墓に一緒に入れてあげたいんだ」
「はい。そうしてあげてください」
少しでもベラさんの旦那さんが安らかに眠れるなら、作った者としてとても嬉しいです。
「ベラ殿、失礼」
そう言って、リアム様はおばあさんの腕に、ご自身が作った碧色の丸ガラスのブレスレットをはめました。
「綺麗だね。あの人の誕生石のエメラルドみたいさね」
「彼女のかんざしと対になる物です。ですからこれも、このバラ園にある方がいい」
「あんたたち、ありがとう。私らで大切に預かるよ」
曲がった腰を少しだけ伸ばし、おばあさんが言いました。
「さて、しんみりしちゃいられないね。仕事だよ! 一度逃げ出した奴らが、今度は物珍しさに集団で押し寄せてくるからね!」
皺が深く刻まれたおばあさんの頬には、光るものがありました――
「化け物はどこだ?」
「やだあ。こわーい。本当にいたらどうしよー」
おばあさんの話のとおり、バラ園に人が押しかけてしまったので、リアム様と私はバラ園を出ました。少しだけ残念でしたが、なんだか心は温かいです。
もう少し経っても、バラたちは綺麗に咲いているでしょうし、それより後で、秋咲きのバラを見に来るのもいいかもしれません。
でも、私が勝手に判断したことで、リアム様の作った丸ガラスまで置いて来ることになってしまいました。
「初めてのデートの記念品、手放すようなことをしてごめんなさい」
「そんなことはない。とても思い出深い一日になった。ありがとう、セルマ」
リアム様は優しく人情味があって、器の大きい方です。私はこの方とお付き合いできて、本当によかった。
今改めて、心からそう感じています。
「思い出も、記念に残る品も、これからたくさん増やしていけばいい。俺たちのペースでやっていこう」
「はい」
茜色に染まる王都の街並みを、来た時よりも自然に手を繋ぎ、私たちはゆっくり歩いていました――
かぐわしいバラの芳香に包まれながら、華やかなバラのアーチを抜け、リアム様と二人で庭園を散策する。
なんて尊く素敵な時間でしょうか。
一番の見頃を迎え、誘うように咲き誇る見事なバラたちに囲まれ、私は夢見心地です。
「ギャアアァー」
それを、案の定打ち破った人々の悲鳴――
……。おかしいですね。ここでもなにか起きているようです。
「モンスターが出たらしいぞ?」
「やだ! 早く戻りましょう?」
今からバラを見に行こうとしていた人たちも、庭園の奥まで入っていた人たちも、続々と入口周辺に集まり、バラ園は騒然となっています。
「セルマ、みなと一緒に入口まで戻るんだ」
「はい」
『はい』と言いましたが、ごめんなさい。それは、リアム様の言うことを聞いたふりです。
いただいた力で、リアム様のお役に立てることがあるかもしれませんから……。
パーゴラに絡まるつるバラに隠れながら、私はリアム様の後をつけました。
「おいおい……。スケルトンじゃないか……。昼間から元気な奴だな」
目撃者の話を聞きながら、リアム様が向かった先にいたのは、なにかを探しているような動きをするスケルトンでした。頭蓋骨を上下左右に振っているのですが、果たして見えているのでしょうか?
この場合は死んでいますが……生き物を、見た目で判断してはいけないと思っています。
ですが、正直に申し上げて骨の戦士なんて怖いです。
「スケルトンは、一体なにをお探しなのでしょうか……」
「分からないね」
「ひょえっ!!」
まずいです……。大きめの声を出してしまいました……。私の背後に、腰の曲がったおばあさん。前方からは、鬼の様な形相をしたリアム様! 万事休すです!
「セールーマー! 戻って待っていなさいと言っただろう!!」
「ごめんなさい!」
「大丈夫じゃよ。あいつは襲ってこん。私はここの管理人さ。茶でも淹れるからこっちにおいで」
おばあさんに連れられ、バラ園管理人室のテラスで、お茶をごちそうになっています。
「本当になにもしてくる気配がないな」
「どうして彷徨っているのでしょうか?」
「さてね。毎年この日が来ると、こうして彷徨うんだよ。あれは、四十年前に死んだあたしの旦那さ」
彩鮮やかなバラ園を彷徨っているスケルトンを眺めながら、おばあさんの話に耳をかたむけます。
「旦那がスケルトンになってしまったと?」
「ああそうさ。金払いのいい、傭兵仕事に行っていたんだよ。でも、帰った時には死んでいた……」
遠い昔の事だと、おばあさんは淡々と続けます。
「なにを未練に想っているのか、さっぱり分からないのさね。自分の意志で戦いに赴き、戦いに巻き込まれて死んでも、こうして骨は戻って来られたんだ。大人しく眠っていればいいのにさ」
「巻き込まれて、未練ですか……」
これまたちょっと他人事とは思えないワードですね。
旦那さんは傭兵として高い給金をもらうため、腕に覚えのある仲間たちと、半年間の予定でここを出たみたいです。
しかし、長引く戦争中に戦死してしまい、遺骨を持ち帰ってくれた仲間の方の話だと、今日が命日だそうです。
「最初は話しかけてみたりもしたよ。でもダメさね。もうきっと、この世を彷徨うきっかけとなった理由に縛られているだけなんだろう。あたしもそろそろあっちの世界に行くのに、これじゃあおめおめ死ねそうもない」
おばあさんも、旦那さんが彷徨っている姿を見るのはお辛いでしょう。そして、ずっと彷徨い続けている旦那さんも苦しいでしょうね……。
私は、またリアム様に見つかって突っ込まれないよう、コッソリ手を合わせて願いました――
『旦那さんの未練を解消し、安らかに眠らせてあげたいです。おばあさんを安心させたいです』
『……たん……び……』
「今、なにか言ったか?」
「あたしゃしゃべってないよ。あんたじゃないか?」
「私にも聞こえましたが、しゃべってはいません……」
多分、みんな聞こえているということは、幻聴ではなさそうです……。
三人で頭をひねっていると、しだいに声がハッキリ聞こえてきました。
『ベラの誕生日……ガーネット……』
「! あ……、あんたの声が聞こえるよ。あんたってば、私の誕生日を? そんなことを気にして今まで……」
声の主は、スケルトンになったベラおばあさんの旦那さんのようです。
不思議なことが続いています。骨ばかりだったはずの旦那さんに、若いお顔や体まで見えてきたのは、私だけでしょうか?
「なんてことだ……。スケルトンに肉体が見えはじめている……」
「あんた!!」
私の目がおかしくなったわけではなさそうです。リアム様とベラさんの目にもちゃんと見えていました。
旦那さんは彷徨うことを止め、しっかりとベラさんの目を見て語りだしました。
『俺は最後まで生きていたんだ。高い給料ももらったし、王都に帰る前にいい宝石商を見つけたから、ベラに半年遅れの誕生日プレゼントを買ったんだよ。誕生石のガーネットがいいと思ってな。でも、あいつらに裏切られたんだ。金もガーネットも奪われてしまったよ。帰って来られず、すまなかった……』
「そんな……」
『ベラに会えると思って……うかれていた……ばか……だっ……ベラ……ごめ……』
なんて短い邂逅でしょう……。真実を伝えた旦那さんの身体が、元の骨に戻っていきます……。声もしだいに出なくなっています……。
「ま、待ってよ! あんた!」
『ガー……ネット……ない……』
旦那さんの身体の大部分が骨に戻りつつありますが、まだガーネットを探したいようです。真実を話せても、深く残った未練は消えないのでしょうか?
『ガー……ネ……な……』
再びバラ園を彷徨い出す旦那さん……。もうこれ以上、彷徨わせてはいけません!
その時、なぜか私の頭のかんざしが震えた感じがありました。
そうです。やってみましょう!
私は、とっさに頭のかんざしを抜き取り、骨だけになったベラさんの旦那さんの手のひらに乗せました。
「あ、ありました! 見つかりましたよ、ガーネットが! これでベラさんに誕生日プレゼントをお渡しできます!!」
『ああ、あっ……た』
私のかんざしを、骨になった両手で大事そうに包みました。もう完全に骨に戻った旦那さんですが、安心し微笑んでいるように見えます。
そしてその瞬間、旦那さんはカラカラと音を立てて崩れ、元の遺骨に戻りました――
「あんた……。やっと天国に行けたんだね……。……いつもなら、丸一日ウロウロしていたんだよ……」
「そうですか。セルマのかんざしを手にして、やっとガーネットを見つけたと思えたんでしょう」
色合いが似ていたので、もしかしたらと思ってやってみましたが……。本当に良かったです……。
「このかんざし、もらってもいいかい? この人の墓に一緒に入れてあげたいんだ」
「はい。そうしてあげてください」
少しでもベラさんの旦那さんが安らかに眠れるなら、作った者としてとても嬉しいです。
「ベラ殿、失礼」
そう言って、リアム様はおばあさんの腕に、ご自身が作った碧色の丸ガラスのブレスレットをはめました。
「綺麗だね。あの人の誕生石のエメラルドみたいさね」
「彼女のかんざしと対になる物です。ですからこれも、このバラ園にある方がいい」
「あんたたち、ありがとう。私らで大切に預かるよ」
曲がった腰を少しだけ伸ばし、おばあさんが言いました。
「さて、しんみりしちゃいられないね。仕事だよ! 一度逃げ出した奴らが、今度は物珍しさに集団で押し寄せてくるからね!」
皺が深く刻まれたおばあさんの頬には、光るものがありました――
「化け物はどこだ?」
「やだあ。こわーい。本当にいたらどうしよー」
おばあさんの話のとおり、バラ園に人が押しかけてしまったので、リアム様と私はバラ園を出ました。少しだけ残念でしたが、なんだか心は温かいです。
もう少し経っても、バラたちは綺麗に咲いているでしょうし、それより後で、秋咲きのバラを見に来るのもいいかもしれません。
でも、私が勝手に判断したことで、リアム様の作った丸ガラスまで置いて来ることになってしまいました。
「初めてのデートの記念品、手放すようなことをしてごめんなさい」
「そんなことはない。とても思い出深い一日になった。ありがとう、セルマ」
リアム様は優しく人情味があって、器の大きい方です。私はこの方とお付き合いできて、本当によかった。
今改めて、心からそう感じています。
「思い出も、記念に残る品も、これからたくさん増やしていけばいい。俺たちのペースでやっていこう」
「はい」
茜色に染まる王都の街並みを、来た時よりも自然に手を繋ぎ、私たちはゆっくり歩いていました――
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