行き遅れにされた女騎士団長はやんごとなきお方に愛される

「ババアは、早く辞めたらいいのにな。辞めれる要素がないから無理か? ギャハハ」
 ーーおーい。しっかり本人に聞こえてますからねー。今度の遠征の時、覚えてろよ!!

 テレーズ・リヴィエ、31歳。騎士団の第4師団長で、テイム担当の魔物の騎士。
『テレーズを陰日向になって守る会』なる組織を、他の師団長達が作っていたらしく、お陰で恋愛経験0。
 新人訓練に潜入していた、王弟のマクシムに外堀を埋められ、いつの間にか女性騎士団の団長に祭り上げられ、マクシムとは公認の仲に。
 アラサー女騎士が、いつの間にかやんごとなきお方に愛されている話。
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