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15 囚われる
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コの字型になっている本館の端に厨房はあった。
中に入ると、一人の男が背を向けて立っていた。水音と共に、カチャン、ガチャンと甲高い音がする。
「ここが厨房」
見れば分かる。
三つ編みの男の声が聞こえたのか、室内にいた男が振り返った。
「あ……」
私を見て目を開く。
さっぱりとした短髪に、そばかすの散った頬。他の男達と同様、長身にがっしりとした体躯の持ち主だが、若い。まだ少年と言える年頃だろう。少年は袖を二の腕に捲り上げ、肘まで泡だらけにしている。どうやら皿洗いをしていたらしい。
「いいよ。こっちのことは私がするから」
腰に下げていた手ぬぐいで、手を拭こうとした少年を、三つ編みの男が止める。少年はぺこりと頭を下げると、皿洗いに戻った。
「適当に座っていて」
そう言うと、三つ編みの男は、厨房の奥にある部屋へと消えた。
適当にと言われても……と私は厨房内を見回した。
窓側に少年の立つ洗い場、その隣に大きな竈らしきものがあり、左右の壁には食器を置くための棚が設えられている。部屋の中央には石で出来た細長い調理台が二つ並び、丸椅子が数個、無造作に置かれていた。
私は丸椅子の一つを調理台の側に引っ張てくると腰掛けた。足が中に浮くほど椅子は高かったが、それでも調理台で食事をとるには足りない。ぶらぶらと足を揺らしていると、くすりと笑う声が聞こえた。
「それじゃあ、食事はしづらいよね。ちょっと待ってて」
少年はくすくすと笑声をたてながら、泡だらけの手を拭い、壁に立てかけてあった、脚立を手に取る。それを、私が座る椅子の隣に置くと、手ぬぐいで一番上の板を拭き、笑顔を浮かべた。
「椅子じゃないけど、この台だって食卓じゃないしね」
こんこん、と調理台を拳で叩く。
「ありがとう」
私は椅子から立ち上がると、用意された脚立に腰掛けた。一番下の板は足を置くのに丁度いい。
食事をするのに、高さも申し分ない……が、どこかで見たことがある格好だ。椅子に座る自分の体勢を見てため息が出た。
これは、あれだな。レストランで見かけるお子様用椅子に座っているようなものだ。
何とも言えない虚脱感を覚える私の頭を、少年はぽんと軽く叩いた。
「どういたしまして」
とっくに馴れたはずの子供扱いも、自分よりも明らかに年下だろう少年に受けると、胸に刺さる。
少年が皿洗いに戻ると、再びガチャンカチャンと派手な音が室内に響いた。お皿は大丈夫だろうか?どう皿を扱ったら、ものの五秒で肘まで泡に塗れる事が出来るのだろう。
不器用な少年の後姿を眺めていると、三つ編みの男がトレイを手に戻って来た。
「おまたせ」
そう言って男が差し出したのは、トレイの上に直に乗せられたパンと、肉と思わしき茶色い塊だった。
食事は食堂で、という観念もなければ、食べ物は皿に盛る、という配慮もないらしい。
私は不満を顔に出さぬよう努めながら、パンに手を伸ばした。
これは!?
思わず顔が引きつった。固く焼き締められたパンの表面はかちかちで、まるで軽石だ。
やっぱり、先に肉を頂こうと、茶色い物体に目を落とす。
拳大の固まりを見て、息を呑んだ。こっちは軽石どころじゃない、岩石だ。茶色い花崗岩だ。無理。もっと無理。
やはりパンからいこうと、口を開いたとき、「ああ、ちょっと待って!」と声がかかった。
洗い物を終えたらしい少年が腰からナイフを引き抜き、私の手の中からパンを取る。
「切ってあげるよ」
え、その腰に下げていたナイフで?
「昨日のスープが残っていたはずだから。それに浸して食べるといいよ」
少年は皿洗いの時の不器用さが嘘のように、パンを切り、干し肉を薄く削いでいく。切ってくれるのは嬉しいが、せめてナイフは洗って欲しかった。
「もう、ニカさん。いくらなんでも、女の子にこれはないですよ」
干し肉を切り終わると、少年は三つ編みの男に向って苦笑しながら、大鍋からスープをよそう。
ニカと呼ばれた男は、「そう?」と素知らぬ顔で三つ編みを弄っていた。さすがは、笑顔で人の足を折れる男。私の心情などおかまいなしだ。
退屈そうな三つ編み男ニカと、そばかすの少年に見守られ、私は冷えたスープと固いパン、それからしょっぱい干し肉を胃に収めた。美味しいとはとても言えなかったけれど、栄養源には違いない。
「ろくなものがなくてごめんね。さっき、レオニードさん達が食料の調達に行かれたから、今晩からはもうちょっとマシになるよ」
空になったトレイを下げると、少年はまた、私の頭にぽんと手を置いた。
その日の晩、私はレオニードの部屋で、並べられた食事を前に溜息をかみ殺していた。
確かに、「ちょっとマシ」になった。
スープは温かくなったし、トマトに似た野菜が丸々一個追加された。だが、それだけだ。パンは相変わらず軽石だし、干し肉は花崗岩だ。
ベッドに並んで腰掛けたレオニードが、危なげない手つきで、肉を切り分けていく。サラミを固く筋張らせて、さらにしょっぱくしたような味のその肉を、私はちびちびと噛み締めた。
「貴女の分だけでも、新鮮なものをと思ったのですが、野暮用が長引きまして、足を伸ばせませんでした」
その野暮用とは、昨晩の男達の処置についてだろうか? 医術師がいるなら、彼らの傷も治したのかもしれない。それは仕方がないが、元気になった彼らと鉢合わせは嫌だ。
「あの……昨日の人達はどうなったんですか?」
レオニードが首を傾ける。ランタンに灯りを反射して眼鏡が白く光った。
「生きていますよ」
さらりと言われた言葉に、パンを持つ手が止まる。そういう次元の質問じゃなかったのに。
「郷に送り返す手はずを整えました。もっとも、郷へは険しい山を越えなければなりませんから、それまで命を永らえさせられるかは分かりませんが」
私の手を治してくれた医術師は、彼らには治療を施さなかったらしい。
「貴女が気に病む必要はありません。そんな価値もない下衆共です」
レオニードの言葉は辛辣で、頼もしいを通り越して恐ろしい。私は言葉を返すことが出来ず、それからは黙々と食事を進めた。
最後のパンの一欠けらを前に、ふと疑問が口をついた。
「もう一つお聞きしたいんですけど、この食料はどこで?」
肉は明らかに加工されているし、パンもそうだ。案外、近くに人里があるのかもしれない。
厨房で火種を頂戴して、松明を作れば、安全に人里にたどり着けるのでは……と考えてから、彼らの職業が漢字二文字で頭に浮かんだ。
『盗賊』
調達とはもしや強奪の間違いだったりするのだろうか?
「近くの村で」
その言い方はあえてか? あえて語尾を濁してあるのか?
「そうですか」
突っ込みたいけど、突っ込めない。
私はもやもやとした気持ちを抱えたままパンを口に放り込んだ
「近くと言いましても、馬が必須の距離ですが」
レオニードは釘を刺すのを忘れなかった。私の考えなどお見通しらしい。
中に入ると、一人の男が背を向けて立っていた。水音と共に、カチャン、ガチャンと甲高い音がする。
「ここが厨房」
見れば分かる。
三つ編みの男の声が聞こえたのか、室内にいた男が振り返った。
「あ……」
私を見て目を開く。
さっぱりとした短髪に、そばかすの散った頬。他の男達と同様、長身にがっしりとした体躯の持ち主だが、若い。まだ少年と言える年頃だろう。少年は袖を二の腕に捲り上げ、肘まで泡だらけにしている。どうやら皿洗いをしていたらしい。
「いいよ。こっちのことは私がするから」
腰に下げていた手ぬぐいで、手を拭こうとした少年を、三つ編みの男が止める。少年はぺこりと頭を下げると、皿洗いに戻った。
「適当に座っていて」
そう言うと、三つ編みの男は、厨房の奥にある部屋へと消えた。
適当にと言われても……と私は厨房内を見回した。
窓側に少年の立つ洗い場、その隣に大きな竈らしきものがあり、左右の壁には食器を置くための棚が設えられている。部屋の中央には石で出来た細長い調理台が二つ並び、丸椅子が数個、無造作に置かれていた。
私は丸椅子の一つを調理台の側に引っ張てくると腰掛けた。足が中に浮くほど椅子は高かったが、それでも調理台で食事をとるには足りない。ぶらぶらと足を揺らしていると、くすりと笑う声が聞こえた。
「それじゃあ、食事はしづらいよね。ちょっと待ってて」
少年はくすくすと笑声をたてながら、泡だらけの手を拭い、壁に立てかけてあった、脚立を手に取る。それを、私が座る椅子の隣に置くと、手ぬぐいで一番上の板を拭き、笑顔を浮かべた。
「椅子じゃないけど、この台だって食卓じゃないしね」
こんこん、と調理台を拳で叩く。
「ありがとう」
私は椅子から立ち上がると、用意された脚立に腰掛けた。一番下の板は足を置くのに丁度いい。
食事をするのに、高さも申し分ない……が、どこかで見たことがある格好だ。椅子に座る自分の体勢を見てため息が出た。
これは、あれだな。レストランで見かけるお子様用椅子に座っているようなものだ。
何とも言えない虚脱感を覚える私の頭を、少年はぽんと軽く叩いた。
「どういたしまして」
とっくに馴れたはずの子供扱いも、自分よりも明らかに年下だろう少年に受けると、胸に刺さる。
少年が皿洗いに戻ると、再びガチャンカチャンと派手な音が室内に響いた。お皿は大丈夫だろうか?どう皿を扱ったら、ものの五秒で肘まで泡に塗れる事が出来るのだろう。
不器用な少年の後姿を眺めていると、三つ編みの男がトレイを手に戻って来た。
「おまたせ」
そう言って男が差し出したのは、トレイの上に直に乗せられたパンと、肉と思わしき茶色い塊だった。
食事は食堂で、という観念もなければ、食べ物は皿に盛る、という配慮もないらしい。
私は不満を顔に出さぬよう努めながら、パンに手を伸ばした。
これは!?
思わず顔が引きつった。固く焼き締められたパンの表面はかちかちで、まるで軽石だ。
やっぱり、先に肉を頂こうと、茶色い物体に目を落とす。
拳大の固まりを見て、息を呑んだ。こっちは軽石どころじゃない、岩石だ。茶色い花崗岩だ。無理。もっと無理。
やはりパンからいこうと、口を開いたとき、「ああ、ちょっと待って!」と声がかかった。
洗い物を終えたらしい少年が腰からナイフを引き抜き、私の手の中からパンを取る。
「切ってあげるよ」
え、その腰に下げていたナイフで?
「昨日のスープが残っていたはずだから。それに浸して食べるといいよ」
少年は皿洗いの時の不器用さが嘘のように、パンを切り、干し肉を薄く削いでいく。切ってくれるのは嬉しいが、せめてナイフは洗って欲しかった。
「もう、ニカさん。いくらなんでも、女の子にこれはないですよ」
干し肉を切り終わると、少年は三つ編みの男に向って苦笑しながら、大鍋からスープをよそう。
ニカと呼ばれた男は、「そう?」と素知らぬ顔で三つ編みを弄っていた。さすがは、笑顔で人の足を折れる男。私の心情などおかまいなしだ。
退屈そうな三つ編み男ニカと、そばかすの少年に見守られ、私は冷えたスープと固いパン、それからしょっぱい干し肉を胃に収めた。美味しいとはとても言えなかったけれど、栄養源には違いない。
「ろくなものがなくてごめんね。さっき、レオニードさん達が食料の調達に行かれたから、今晩からはもうちょっとマシになるよ」
空になったトレイを下げると、少年はまた、私の頭にぽんと手を置いた。
その日の晩、私はレオニードの部屋で、並べられた食事を前に溜息をかみ殺していた。
確かに、「ちょっとマシ」になった。
スープは温かくなったし、トマトに似た野菜が丸々一個追加された。だが、それだけだ。パンは相変わらず軽石だし、干し肉は花崗岩だ。
ベッドに並んで腰掛けたレオニードが、危なげない手つきで、肉を切り分けていく。サラミを固く筋張らせて、さらにしょっぱくしたような味のその肉を、私はちびちびと噛み締めた。
「貴女の分だけでも、新鮮なものをと思ったのですが、野暮用が長引きまして、足を伸ばせませんでした」
その野暮用とは、昨晩の男達の処置についてだろうか? 医術師がいるなら、彼らの傷も治したのかもしれない。それは仕方がないが、元気になった彼らと鉢合わせは嫌だ。
「あの……昨日の人達はどうなったんですか?」
レオニードが首を傾ける。ランタンに灯りを反射して眼鏡が白く光った。
「生きていますよ」
さらりと言われた言葉に、パンを持つ手が止まる。そういう次元の質問じゃなかったのに。
「郷に送り返す手はずを整えました。もっとも、郷へは険しい山を越えなければなりませんから、それまで命を永らえさせられるかは分かりませんが」
私の手を治してくれた医術師は、彼らには治療を施さなかったらしい。
「貴女が気に病む必要はありません。そんな価値もない下衆共です」
レオニードの言葉は辛辣で、頼もしいを通り越して恐ろしい。私は言葉を返すことが出来ず、それからは黙々と食事を進めた。
最後のパンの一欠けらを前に、ふと疑問が口をついた。
「もう一つお聞きしたいんですけど、この食料はどこで?」
肉は明らかに加工されているし、パンもそうだ。案外、近くに人里があるのかもしれない。
厨房で火種を頂戴して、松明を作れば、安全に人里にたどり着けるのでは……と考えてから、彼らの職業が漢字二文字で頭に浮かんだ。
『盗賊』
調達とはもしや強奪の間違いだったりするのだろうか?
「近くの村で」
その言い方はあえてか? あえて語尾を濁してあるのか?
「そうですか」
突っ込みたいけど、突っ込めない。
私はもやもやとした気持ちを抱えたままパンを口に放り込んだ
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