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第一章 変わり果てた日常
7 相棒
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「……」
俺は呆然としたまま、自分の隣にたつ女子に目を向ける。
「やるしかないわね」
綾月キョウカは、自分に言い聞かせるようにいって、こちらを振り向く。
艶やかな長い黒髪、初雪のように白く澄んだ肌、切れ長の涼しげな目、桜色の繊細な唇──。
この学校で五本の指に入るといわれる美貌の持ち主とペアになれた俺は、かなり幸運だといえるだろう。
ただ美しいだけでなく、性技のセンスも抜群のキョウカが相棒じゃなかったら、俺はとっくの昔に工場送りにされていたかもしれない。
「どうしたの? はやく出して。時間が惜しいわ」
「あ、うん」
急かされて、俺はあわててズボンと下着をまとめて脱ぐ。
キョウカにはもう何度も見られているし、触られているので、いまさら羞恥心などはない。
先ほど、ユウカたちの激しすぎる行為を間近で見てしまったために、すでに俺自身は限界まで怒張し、先端からはだらだらと先走りが垂れてしまっている。
「すごい……」
低く呟いたキョウカは、俺に一歩近づいて手を伸ばし、パンパンに腫れあがった俺の陰嚢にそっと指で触れた。
たったそれだけで、
「ぁくっ……!」
目の覚めるような快感の波が下半身を走り抜け、俺はたまらず喘いでしまう。
「ずっしりしてる。限界まで溜まってる感じ……。痛い?」
「う、うん……。正直、かなり……」
先週の金曜日、授業中にペアの女子から長時間の寸止め地獄を味わわされた俺たち男子は、なんと、そのままおあずけ状態で週末を過ごすことをジリアナに命じられてしまったのだ。
おかげで、もうザーメンが溜まりに溜まった陰嚢には常に痛みが走り、俺の精神は限界寸前まで消耗してしまっている。
今なら、八十の婆さんが相手でもイけてしまう自信がある。絶対にお断りだが。
「すぐに、楽にしてあげる」
いつもよりほんの少し優しい声でいったキョウカは、自分の机から黒い円筒形の容器を取り出した。
それは、みんなが勝手に「搾精ボトル」と呼んでいるサキュバスから支給された魔法具で、そこに貯められた精液はあらゆる不純物を取り除かれた上で長期間新鮮な状態を保つことができるのだという。
ボトルの口を開いたキョウカは、それを左手で持ち、右手で俺の熱い牡竿をそっと握った。
「はぁぅっ!」
「まだ握っただけなのに、そんなに気持ちいいの?」
キョウカの冷静な問いに、俺は無言でコクコクとうなずく。
「もっと、よくしてあげる」
少女がいつもの氷のような微笑みをみせて、絶妙な力加減でゆっくりと右手を動かしはじめると、
「くぁうああぁあっ!!!」
俺はたまらず仰け反って、情けない叫び声をあげてしまった。
俺は呆然としたまま、自分の隣にたつ女子に目を向ける。
「やるしかないわね」
綾月キョウカは、自分に言い聞かせるようにいって、こちらを振り向く。
艶やかな長い黒髪、初雪のように白く澄んだ肌、切れ長の涼しげな目、桜色の繊細な唇──。
この学校で五本の指に入るといわれる美貌の持ち主とペアになれた俺は、かなり幸運だといえるだろう。
ただ美しいだけでなく、性技のセンスも抜群のキョウカが相棒じゃなかったら、俺はとっくの昔に工場送りにされていたかもしれない。
「どうしたの? はやく出して。時間が惜しいわ」
「あ、うん」
急かされて、俺はあわててズボンと下着をまとめて脱ぐ。
キョウカにはもう何度も見られているし、触られているので、いまさら羞恥心などはない。
先ほど、ユウカたちの激しすぎる行為を間近で見てしまったために、すでに俺自身は限界まで怒張し、先端からはだらだらと先走りが垂れてしまっている。
「すごい……」
低く呟いたキョウカは、俺に一歩近づいて手を伸ばし、パンパンに腫れあがった俺の陰嚢にそっと指で触れた。
たったそれだけで、
「ぁくっ……!」
目の覚めるような快感の波が下半身を走り抜け、俺はたまらず喘いでしまう。
「ずっしりしてる。限界まで溜まってる感じ……。痛い?」
「う、うん……。正直、かなり……」
先週の金曜日、授業中にペアの女子から長時間の寸止め地獄を味わわされた俺たち男子は、なんと、そのままおあずけ状態で週末を過ごすことをジリアナに命じられてしまったのだ。
おかげで、もうザーメンが溜まりに溜まった陰嚢には常に痛みが走り、俺の精神は限界寸前まで消耗してしまっている。
今なら、八十の婆さんが相手でもイけてしまう自信がある。絶対にお断りだが。
「すぐに、楽にしてあげる」
いつもよりほんの少し優しい声でいったキョウカは、自分の机から黒い円筒形の容器を取り出した。
それは、みんなが勝手に「搾精ボトル」と呼んでいるサキュバスから支給された魔法具で、そこに貯められた精液はあらゆる不純物を取り除かれた上で長期間新鮮な状態を保つことができるのだという。
ボトルの口を開いたキョウカは、それを左手で持ち、右手で俺の熱い牡竿をそっと握った。
「はぁぅっ!」
「まだ握っただけなのに、そんなに気持ちいいの?」
キョウカの冷静な問いに、俺は無言でコクコクとうなずく。
「もっと、よくしてあげる」
少女がいつもの氷のような微笑みをみせて、絶妙な力加減でゆっくりと右手を動かしはじめると、
「くぁうああぁあっ!!!」
俺はたまらず仰け反って、情けない叫び声をあげてしまった。
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