後ろの少女だーれ

ささみ

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弐話恨み前編

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女の子の声は、自分の聞き間違いだと思い集会所に着いた。
結局、何もなく無事目的地に着き少女の事なんて完全に忘れていた。
集会所のガタガタな使い古された木の引き戸を超え十畳位の畳部屋に机をコの字に並べられていて、料理も恐らく隣町からデリバリーサービスを利用して頼んだのであろうオードブルが並んでいた。
「吉住さん初めまして」
「あ、初めまして吉住さん初めまして、私はここの村の村長の村笹野丘です、歓迎しますよ、村一同」
村長の村笹野丘さんが迎えてくれた。
村笹野丘村は限界集落と聞いていたが、ほんとのにおじいとおばあが席の大半若くて四~五十代が席を所狭しと埋めていた。
時間もいい感じに二十時を指そうとしてカチ、と秒針と共に眠たさも増していく。
大人はいい感じ酔いつぶれ父さんもよいうだうだ、正直そろそろ帰りたい。
しかし子供の姿が全く見えない。
村に子供は少ないだが子供が見当たらないのは不思議だった。
「この村から出てか、そんなの何かの昔話に出てきそうな話だなほんとにあってもなくても怖いぜ」
「何独り言言ってるのですかお兄さん?」
「え、あ、何でもないです」
あれ、この声どこかで聞いた声だ。
「あの、お兄さんの何ですか?」
俺の頭の中では、さっきの女子の声とどこか似ていた。
「俺は、吉住 幸人だけど君は?」
尋ね聞き返すと、まだ小学の低学年であろうか、その細々とした、小さい体で長い黒髪を翻しながらかわいげのある笑みで答えてくれた。
「榎田 リサです!お兄ちゃんよろしくですです!」
「あかりちゃんか、よろしくね」
「はいです!」
第一村人ならぬ、第一子供の状況だよ、ほかにも何人かいるらしいが。。
「あかりちゃんほかの友達はいないのかい?」
「うーんリカはわかんないけどさっきまで、外でお兄ちゃんの歓迎会の準備してましたですよ」
な、る、ほ、ど、何となく理解した。
外に行ってみるか。

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