7 / 23
第一章
【第六話】「にいにはねー まごうことなきサル」
しおりを挟む
帰宅した少年は居間にいた母親に挨拶をすると、二階にある自身の部屋に入り、手紙を開いた。
正直に言おう。少年は期待していた。この手紙は自分への宛名がはっきりと書かれている。そして、千綿さんの何ともいえないような笑顔、加えて席を譲られた少女は心なしか顔を赤らめているように見えた。そして、残されたこの手紙……これは、もしや…
◇◆◇◆◇
「な…んだ…と」
少年は落胆した。そして同時に自身に失望した。少女が残したそれは、ただの感謝状だったのだ。文面はこうだ。
「【少年】君へ
君の席 譲ってくれて ありがとう 七子」
なぜ川柳をお礼にしたのか。その理由、それは少女が、白雪七子が「川●少女」だったからだ。
◇◆◇◆◇
川●少女―――伝えたいことを、五・七・五のリズムでしか発することのできない少女のことを指す言葉。その理由は、定型詩だと考えがまとまりやすいというものだが、ルックスはノーメイクなのに完璧、一途、別にコミュニケーション自体は苦手ではない、可愛い、綺麗、器量良し、と実質三拍子揃っている少女、それが雪白七子である。ということを綴っていたら、ふと原作を読みたくなってしまった。
♪♪♪
この物語は謎の部活動にまつわる二人のカップルの数奇な運命を追う冒険譚である!(ボギャ ボギャ ボギャ)(この部活って)何をするだァーッ!……(以下略)。
♪♪♪
はあはあ……まあ、そんな物語なので(大嘘)、ぜひぜひ読んでみて頂きたい物語です(本当)。よし、ステマ完了。まあ、報酬貰ってないし、頼まれても無いからステマ成立してねえけど(CV.江口拓也)。アニメでここカットされてたから知らない人がいたら「俺●イル」原作の方をぜひご覧ください。よし、ステマ完了。まあ、ほうsh……(以下略)。
◇◆◇◆◇
青春(ラブレター)とは嘘であり、悪である。
青春(ラブレター?)を謳歌せし者たちは、常に自己と周囲(のラブレターをもらったことのない奴)を欺く。
何か致命的な失敗(フラれた)をしても、それすら青春の証(漢の傷)とし、思い出の1ページに刻むのだ。
(中略)
結論を言おう、リア充爆発しろ!―――マジで(ガチで)
♪♪♪
オマエ(オマエー)たち(たちー)オマイら(オマイらー)マジでガチで(爆発しろ!)
♪♪♪
◇◆◇◆◇
そんなふうに、「イナイレ」いいよなあ、と支離滅裂な思考を巡らせる程度には少年は傷ついていた。自らの思い上がりについてこれ以上、もう考えたくもなかった。少年は一切の思考を放棄すると、ベットに身を投げた。
――○――
過去一で中身ない回でごめんなさい。なあに、次は余裕ですよ。ガハハ。
正直に言おう。少年は期待していた。この手紙は自分への宛名がはっきりと書かれている。そして、千綿さんの何ともいえないような笑顔、加えて席を譲られた少女は心なしか顔を赤らめているように見えた。そして、残されたこの手紙……これは、もしや…
◇◆◇◆◇
「な…んだ…と」
少年は落胆した。そして同時に自身に失望した。少女が残したそれは、ただの感謝状だったのだ。文面はこうだ。
「【少年】君へ
君の席 譲ってくれて ありがとう 七子」
なぜ川柳をお礼にしたのか。その理由、それは少女が、白雪七子が「川●少女」だったからだ。
◇◆◇◆◇
川●少女―――伝えたいことを、五・七・五のリズムでしか発することのできない少女のことを指す言葉。その理由は、定型詩だと考えがまとまりやすいというものだが、ルックスはノーメイクなのに完璧、一途、別にコミュニケーション自体は苦手ではない、可愛い、綺麗、器量良し、と実質三拍子揃っている少女、それが雪白七子である。ということを綴っていたら、ふと原作を読みたくなってしまった。
♪♪♪
この物語は謎の部活動にまつわる二人のカップルの数奇な運命を追う冒険譚である!(ボギャ ボギャ ボギャ)(この部活って)何をするだァーッ!……(以下略)。
♪♪♪
はあはあ……まあ、そんな物語なので(大嘘)、ぜひぜひ読んでみて頂きたい物語です(本当)。よし、ステマ完了。まあ、報酬貰ってないし、頼まれても無いからステマ成立してねえけど(CV.江口拓也)。アニメでここカットされてたから知らない人がいたら「俺●イル」原作の方をぜひご覧ください。よし、ステマ完了。まあ、ほうsh……(以下略)。
◇◆◇◆◇
青春(ラブレター)とは嘘であり、悪である。
青春(ラブレター?)を謳歌せし者たちは、常に自己と周囲(のラブレターをもらったことのない奴)を欺く。
何か致命的な失敗(フラれた)をしても、それすら青春の証(漢の傷)とし、思い出の1ページに刻むのだ。
(中略)
結論を言おう、リア充爆発しろ!―――マジで(ガチで)
♪♪♪
オマエ(オマエー)たち(たちー)オマイら(オマイらー)マジでガチで(爆発しろ!)
♪♪♪
◇◆◇◆◇
そんなふうに、「イナイレ」いいよなあ、と支離滅裂な思考を巡らせる程度には少年は傷ついていた。自らの思い上がりについてこれ以上、もう考えたくもなかった。少年は一切の思考を放棄すると、ベットに身を投げた。
――○――
過去一で中身ない回でごめんなさい。なあに、次は余裕ですよ。ガハハ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる