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ひみつの恋は甘く溶ける 前半
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凛視点
「凛は・・いいの?このままで。」
「いいも何もさ・・。言ったところで迷惑なだけじゃん。」
迷惑・・。
そう私の気持ちなんて先生には・・瑛太さんにはいらないもの。
その事がぐさりと心に刺さる。
こんなに、こんなに苦しいのに。
じわっと涙腺が緩んでこれ以上涙をこぼさないようにぱちぱちとまばたきを繰り返す。
バシッ。
「いったぁ。何すんの。乙女に暴力なんてっ!」
隣に座る瞬がかなりの音を立てて私の頭を叩いた。
すでに涙目の私は、叩かれた弾みに止めようとしてた涙がぽろっと零れおちる。
「痛えんだろ?我慢しないで泣け。こんな時ぐらい迷惑とか考えるなよ。」
・・くそう。
なんで、そんな優しい顔するんだ。
「もうっ!超いったいよぉぉぉっ!!」
再び崩壊した涙腺はどばどばと涙を流し、ついでに鼻水も。
「泣き顔やっべえな。」「凛は泣いても笑っても可愛いのよ。」と瞬とひなのちゃんが笑いあう。
二人の優しさに少しだけ心が温められる。
「瞬っ、、。あんた結構いいやつ。」
瞬から差し出されたおしぼりで目元と鼻水を拭きつつお礼を言う。
「今頃かよ。もっと早くに気づけ。・・お前、マスカラが・・。」
「え、やばい。パンダになってる?」
流石のウォータープルーフのマスカラも決壊した再三の涙には敵わないようだ。
今更ながら、ちょっと恥ずかしくなってきてゴシゴシ目の下を拭いて化粧を落とすと、
「ああ、もうやめとけ。目の下が赤くなってる。」
瞬が私の手からおしぼりを取ろうとした時、
「凛っ!」
革靴のカツンという音とともに、この1週間
・・違う出会ってからの五年間、ずっと忘れられない声が響いた。
あまりの驚きに声も出せずに振り返ると、そこにはめっちゃ走ってきましたと分かるほど息が乱れ、汗が滲んだ先生の姿。
な、なんでここに?
なんでそんなに息が切れてるの?
どうして・・そんな苦しそうな表情?
聞きたいことが頭を巡るのに、何から聞いていいのか分からない。
すると、先生が一歩こちらへ近づきテーブルに置かれた私の手を掴んだ。
「話がしたい。俺の話を聞いてくれないか。・・頼む。」
「え?は、話・・ですか?でも、あの・・。」
先生が私に話したい事?・・彼女の事とか?
そんなの・・。
「聞きたく・・ない。」
苦しくて俯いて声を震わす。
わざわざどうして?
そんなの聞いてどうしろって言うの!?
握られた左手を離そうとすると、逆にグッと握られた。
「好きだ。」
・・すきだ??
手を振りほどこうとした左手の力が抜け、頭に先生の言葉がリピートされる。
俯いていた視線を上げると、そこには・・。
今にも泣きそうな表情の先生。
今まで見てきたどんな表情とも違う。
「せん・瑛太さん?」
ぐっと痛みを堪えるかのように歯を食いしばった瑛太さんは、一度目を閉じるとふっと息を吐くと、すっとしゃがみこんだ。私の左手を掴んだまま、膝をついた瑛太さんの目線はちょうど私の目線の高さだ。
「君の事が・・ずっと忘れられなかった。」
君って私の事?
私を忘れられなかった?
「・・でも、こないだの電車で・・。」
あの優しそうな綺麗な大人な女性は?
「ち、違う!あの人は俺の上司。たしかに家に泊めたけど、それは酒に潰れた後輩の面倒を見るためだし、あの人は上司の元カノで・・
って、話がわかりずらいけどっ、俺が言いたいのはっ・・!」
髪の毛をぐしゃぐしゃとかき乱しながら瑛太さんが言ったのは、
「5年前から・・ずっと凛ちゃんの事が好きなんだ。
こんなおっさんにこんな事言われても困ると・・。」
予想外の告白。
「ご、ごめん。気持ち悪い?」
もう蛇口が壊れちゃった私の涙腺は涙の止め方が分からない。
傷ついた顔をする瑛太さんに何か言わなきゃいけないのに、込み上げてくる想いがひっく、ひっくと嗚咽に変わり言葉にならない。
そっと瑛太さんが掴んでいた私の左手を離そうとした。
涙の止まらない私は、離れていこうとする瑛太さんの手をぎゅっと掴んで、瑛太さんの手を自分のほおに寄せる。
「っ・・、すき。」
声になりきれない吐息で告白する。
目が飛び出ちゃうぐらいびっくり顔の瑛太さん。
その顔が面白すぎて、泣きながら笑えた。
「こほんっ!」
「「!!」」
そこにワザとらしく咳をしたのはひなのちゃん。
うわっ。二人のこと忘れてたっ!は、恥ずかしすぎる。
ニヤリと笑ったひなのちゃんは、
「瑛太さん?さっき、凛のスマホからラインしたのは私です。ほらこれ。」
ひなのちゃんの差し出した手には私の飾り気のないスマホ。
えっ、なに、ひなのちゃんいつの間に・・。
「これで来なかったら、私のおすすめ男子を凛にオススメしようと思ったんですよ。」
ふわりと笑うひなのちゃんは美人が故の魅惑の笑顔を浮かべるがどこか寒気を感じる。
「その必要はない。」
いつもの無表情で即答する瑛太さんに、ポッと顔が赤らんでしまう。
それを見てひなのちゃんがクスッと優しげに笑うと、
「大事な凛を傷つけたあなたの事は正直気に入らないけど、凛があなたじゃなきゃダメって泣くから・・ふふ。
大事にして?凛の事。じゃないと・・。」
途中、にこやかに笑ったひなのちゃんは、その美しい笑みを消し去り私の隣で膝をついた瑛太さんに凍りそうなほど冷たい視線を送った。
「ああ、約束する。もう、逃げないと決めたから。」
「かっー!!聞いてらんねぇよ!さっさとお持ち帰りしたら!?マジ勘弁!」
瑛太さんの胸きゅん発言にかぶせて叫んだのは瞬。
「も、持ち帰りって。」
あからさまな発言に赤面すると、
「言われなくとも、そのつもりだ。」
と憮然とした顔で瑛太さんは言い放った。
ええっ。わ、私お持ち帰りされちゃうんですかっ!!
「ふふっ、凛。女は度胸。今日は私んちに泊まったって連絡したら?」
「おれは、親御さんに自宅に連れて帰る事を連絡しても構わないが。」
さらりと問題発言をする恋する冷静沈着男子。
「そ、それは、私が困ります!!」
そんな事をされれば、あの運命だわっと騒いでいた母親が大変な事になってしまう。
「・・君は俺を弄ぶ気か?」
ひどく傷ついた顔をする瑛太さん。
「なっ!なんて事言うんですかっ。」と私。
「「そんなわけあるかっ!」」と瞬とひなのちゃん。
もしかして、瑛太さんは結構暴走系・・?
「凛は・・いいの?このままで。」
「いいも何もさ・・。言ったところで迷惑なだけじゃん。」
迷惑・・。
そう私の気持ちなんて先生には・・瑛太さんにはいらないもの。
その事がぐさりと心に刺さる。
こんなに、こんなに苦しいのに。
じわっと涙腺が緩んでこれ以上涙をこぼさないようにぱちぱちとまばたきを繰り返す。
バシッ。
「いったぁ。何すんの。乙女に暴力なんてっ!」
隣に座る瞬がかなりの音を立てて私の頭を叩いた。
すでに涙目の私は、叩かれた弾みに止めようとしてた涙がぽろっと零れおちる。
「痛えんだろ?我慢しないで泣け。こんな時ぐらい迷惑とか考えるなよ。」
・・くそう。
なんで、そんな優しい顔するんだ。
「もうっ!超いったいよぉぉぉっ!!」
再び崩壊した涙腺はどばどばと涙を流し、ついでに鼻水も。
「泣き顔やっべえな。」「凛は泣いても笑っても可愛いのよ。」と瞬とひなのちゃんが笑いあう。
二人の優しさに少しだけ心が温められる。
「瞬っ、、。あんた結構いいやつ。」
瞬から差し出されたおしぼりで目元と鼻水を拭きつつお礼を言う。
「今頃かよ。もっと早くに気づけ。・・お前、マスカラが・・。」
「え、やばい。パンダになってる?」
流石のウォータープルーフのマスカラも決壊した再三の涙には敵わないようだ。
今更ながら、ちょっと恥ずかしくなってきてゴシゴシ目の下を拭いて化粧を落とすと、
「ああ、もうやめとけ。目の下が赤くなってる。」
瞬が私の手からおしぼりを取ろうとした時、
「凛っ!」
革靴のカツンという音とともに、この1週間
・・違う出会ってからの五年間、ずっと忘れられない声が響いた。
あまりの驚きに声も出せずに振り返ると、そこにはめっちゃ走ってきましたと分かるほど息が乱れ、汗が滲んだ先生の姿。
な、なんでここに?
なんでそんなに息が切れてるの?
どうして・・そんな苦しそうな表情?
聞きたいことが頭を巡るのに、何から聞いていいのか分からない。
すると、先生が一歩こちらへ近づきテーブルに置かれた私の手を掴んだ。
「話がしたい。俺の話を聞いてくれないか。・・頼む。」
「え?は、話・・ですか?でも、あの・・。」
先生が私に話したい事?・・彼女の事とか?
そんなの・・。
「聞きたく・・ない。」
苦しくて俯いて声を震わす。
わざわざどうして?
そんなの聞いてどうしろって言うの!?
握られた左手を離そうとすると、逆にグッと握られた。
「好きだ。」
・・すきだ??
手を振りほどこうとした左手の力が抜け、頭に先生の言葉がリピートされる。
俯いていた視線を上げると、そこには・・。
今にも泣きそうな表情の先生。
今まで見てきたどんな表情とも違う。
「せん・瑛太さん?」
ぐっと痛みを堪えるかのように歯を食いしばった瑛太さんは、一度目を閉じるとふっと息を吐くと、すっとしゃがみこんだ。私の左手を掴んだまま、膝をついた瑛太さんの目線はちょうど私の目線の高さだ。
「君の事が・・ずっと忘れられなかった。」
君って私の事?
私を忘れられなかった?
「・・でも、こないだの電車で・・。」
あの優しそうな綺麗な大人な女性は?
「ち、違う!あの人は俺の上司。たしかに家に泊めたけど、それは酒に潰れた後輩の面倒を見るためだし、あの人は上司の元カノで・・
って、話がわかりずらいけどっ、俺が言いたいのはっ・・!」
髪の毛をぐしゃぐしゃとかき乱しながら瑛太さんが言ったのは、
「5年前から・・ずっと凛ちゃんの事が好きなんだ。
こんなおっさんにこんな事言われても困ると・・。」
予想外の告白。
「ご、ごめん。気持ち悪い?」
もう蛇口が壊れちゃった私の涙腺は涙の止め方が分からない。
傷ついた顔をする瑛太さんに何か言わなきゃいけないのに、込み上げてくる想いがひっく、ひっくと嗚咽に変わり言葉にならない。
そっと瑛太さんが掴んでいた私の左手を離そうとした。
涙の止まらない私は、離れていこうとする瑛太さんの手をぎゅっと掴んで、瑛太さんの手を自分のほおに寄せる。
「っ・・、すき。」
声になりきれない吐息で告白する。
目が飛び出ちゃうぐらいびっくり顔の瑛太さん。
その顔が面白すぎて、泣きながら笑えた。
「こほんっ!」
「「!!」」
そこにワザとらしく咳をしたのはひなのちゃん。
うわっ。二人のこと忘れてたっ!は、恥ずかしすぎる。
ニヤリと笑ったひなのちゃんは、
「瑛太さん?さっき、凛のスマホからラインしたのは私です。ほらこれ。」
ひなのちゃんの差し出した手には私の飾り気のないスマホ。
えっ、なに、ひなのちゃんいつの間に・・。
「これで来なかったら、私のおすすめ男子を凛にオススメしようと思ったんですよ。」
ふわりと笑うひなのちゃんは美人が故の魅惑の笑顔を浮かべるがどこか寒気を感じる。
「その必要はない。」
いつもの無表情で即答する瑛太さんに、ポッと顔が赤らんでしまう。
それを見てひなのちゃんがクスッと優しげに笑うと、
「大事な凛を傷つけたあなたの事は正直気に入らないけど、凛があなたじゃなきゃダメって泣くから・・ふふ。
大事にして?凛の事。じゃないと・・。」
途中、にこやかに笑ったひなのちゃんは、その美しい笑みを消し去り私の隣で膝をついた瑛太さんに凍りそうなほど冷たい視線を送った。
「ああ、約束する。もう、逃げないと決めたから。」
「かっー!!聞いてらんねぇよ!さっさとお持ち帰りしたら!?マジ勘弁!」
瑛太さんの胸きゅん発言にかぶせて叫んだのは瞬。
「も、持ち帰りって。」
あからさまな発言に赤面すると、
「言われなくとも、そのつもりだ。」
と憮然とした顔で瑛太さんは言い放った。
ええっ。わ、私お持ち帰りされちゃうんですかっ!!
「ふふっ、凛。女は度胸。今日は私んちに泊まったって連絡したら?」
「おれは、親御さんに自宅に連れて帰る事を連絡しても構わないが。」
さらりと問題発言をする恋する冷静沈着男子。
「そ、それは、私が困ります!!」
そんな事をされれば、あの運命だわっと騒いでいた母親が大変な事になってしまう。
「・・君は俺を弄ぶ気か?」
ひどく傷ついた顔をする瑛太さん。
「なっ!なんて事言うんですかっ。」と私。
「「そんなわけあるかっ!」」と瞬とひなのちゃん。
もしかして、瑛太さんは結構暴走系・・?
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