執着系上司の初恋

月夜(つきよ)

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番外編 キスとぬくもり 安藤課長編

20 キスとぬくもり final 安藤課長編

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KAI(ゆづき)視点

「俺を最後の男にして。」

俺が沙織さんにずっと抱いていた願い。
本人の意思と関係なく男の気をひくその容姿と、誰にも媚びない気高さで誰のものにもならないと感じさせる沙織さんにどうしょうもなく惹かれる。
難攻不落?
高嶺の花?
いや、それよりもっと・・悪質だ。
気ままな猫のように相手を選び、一夜だけの愛を与える。
まるで本気になるなと釘を指すように。

そんな事
知ったことか。

俺はあんたの特別になりたいんだ。

俺を見て。

俺よりあんたを欲してるやつなんかきっといないはず。

俺を見上げる瞳にどうか拒絶しないでと懇願する。
想いを伝えたいのに、言葉が空回りし、いつ拒絶の言葉を言われるかと、焦れば焦るほどに言葉は空回りする。
言葉なんか、ちっとも役に立たない。
そんな時、あの優しい沙織さんの手が俺の手を包んだ。
「部屋でもっと聞かせて。」と。
俺が出会った時からずっと囚われてるあの妖艶な笑みで。
「あんたって人はっ・・!」
ここで押し倒したい衝動に駆られた時、沙織さんと俺のかち合う目線を遮るように黒いカードが横から差し出された。
「ゆづき、これご褒美。」
もちろん差し出したのは、となりに座るしょうこさん。
呆れた様子で差し出されたのは高層階のルームキー。
「・・なんか、むかつく。」
それ、自分の為に取った部屋じゃねえだろうな?
そう俺が睨むと、
「まあ、あんたがあんまりにもヘタレならと思ってたけど。ふふ、どうかしら沙織ちゃん?」
ニヤッと笑うその顔にふざけんなと言おうとすると、沙織さんがルームキーをしょうこさんの手から抜き取った。
「ありがと、しょうこさん。・・ゆづき、連れてって?」
「っ!」
そう言われた時、すぐさま沙織さんの手からカードキーを抜き取り、沙織さんの手を引き立ち上がった。
このままバーの出口に向かおうとした。
でも、立ち止まった俺は、
「ありがと・・。」
振り返って、そう言った。
一人だった俺をここまで連れて来てくれたしょうこさんに。


そこからどうやって部屋までたどり着いたのかは覚えていない。ただただ長い廊下を歩き、エスカレーターに乗って部屋の前にたどり着いた。沙織さんも黙ったままで、俺の頭の中は馬鹿みたいに心臓の音が耳鳴りみたいに響いた。
ルームキーを差し込み、間接照明の光る部屋の中へと沙織さんを引き入れる。
密室に二人で向き合うと、俺の心臓はもう痛いぐらいに早鐘を打つ。
「今の俺じゃ沙織さんと釣り合わないって分かってても、それでも諦められない。
もう沙織さんを誰にも触らせたくない。
沙織さんが望むならなんだってする。
だから・・俺を沙織さんの男にして。」
この部屋に来たってことは俺を受け入れてくれるって事だと思うのに、すげえ怖い。
何も言わない沙織さんになにか言って欲しくてたまらない。
繋ぐ手は緊張から冷たくなっていて、自分の身体が少し震えているのがわかる。
どんな撮影だって、大勢の観客の前でもこんなに緊張したことはない。
俺の目の前には、たった一人、沙織さんだけ。
どんな言葉を言われるかとしんと静まり返った部屋で、ただ自分の心音だけが響いた。

「・・キス、して?」
「っ!」
俺を切なそうに見上げた沙織さんの言葉を頭で理解するより速く、俺の身体は沙織さんの頭を引き寄せ口付けた。
「っん、はあっ・・っ。」
漏れる吐息の熱さに狂いそうなほど煽られる。
沙織さんの甘い口の中を根こそぎ味わうように舌を絡めた。
これ以上深くは口付けられないと分かっていても、何度も顔を左右に傾けて唇から溢れる吐息さえ奪うようにキスをして、より深く繋がりたいと沙織さんの身体を抱きしめる。
どんな顔をしているんだと目を開ければ、長い睫毛を濡らし目尻から涙をこぼす沙織さん。
苦しかっただろうかと唇を離せば・・。

「・・好きよ。ゆづき。」
潤んだ瞳からぽろぽろと涙を流した沙織さんは泣き笑いするかのように呟いた。
「くそっ・・。」
泣き顔を見たいと、俺が乱してみたいとずっと思ってた。
それなのに。
沙織さんの涙に
俺を呼ぶ名に
身体中が震えた。

「んっ、ふっ・・、んんっ。」
終わる事のないキスを繰り返しながら沙織さんの服を脱がしていけば、沙織さんも俺の服を脱がしていく。
シャツのボタンを全て外された俺と、服を剥ぎ取られ白い肌とのコントラストが艶かしい黒いブラジャーとガーターベルトにショーツ姿の沙織さん。
誘われるように鎖骨から谷間を人差し指でなぞれば、ふるっと震える胸。胸を彩るレースのブラジャーからは乳房の白さがのぞき、早く中身が見たい見たいと肩紐に手をかけると、
「下、脱がないの?」
と沙織さんが俺のベルトに手をかけた。
「脱ぐけど・・それより今は触りたい。」
息苦しいほどに興奮してる俺はそう言ったが、
「・・私も、触りたいの。」
と艶めかしく強請る沙織さんを俺が止める事は出来なかった。
俺の胸元を食むようにキスをしながら、ベルトを外しスラックスのチャックを下げた沙織さんは、トランクスを押し上げる俺のモノをトランクスの上からそっと握った。
「っは・・。」
ただ触れられただけなのに、自分でも驚くほどに・・感じた。
すると、胸元から腹筋まで食みながら膝を床についてしゃがみこんだ沙織さんがトランクスの上から俺のモノをはむはむと食んだ。
「ちょっと・・っ。」
それはやばいと思うのに、ガチガチと硬くなったモノに包まれる熱を感じると快感が俺の身体を痺れさせる。
そして・・沙織さんは俺のモノをトランクスから取り出すと、アイスキャンデーを舐めるように赤い舌でつうっと舐め上げた。
「っ・・。」
出しそうになるみっともない声をどうにか押さえ込んだが、その間にもまるで大切だとでも言うように優しく支えられ何度も舐めあげられると、どんどんと熱が集まるその場所が限界になってくる。
「さ、おりさんっ俺、限界っ。」
座り込んで俺のモノを舐めていた沙織さんは、一気に口の中に俺のいきり勃つモノを咥え込んだ。
「うわっ・・」
じゅぶじゅぶといやらしい音を立て、俺のモノが半裸の沙織さんのガーターが彩る腰が揺れる。そんなエロい様子に視覚的にもかなりクルのに、ダイレクトに濡れた口内で包まれ舐めあげられると、もう腰が砕けそうなほどの快感に打ちのめされた。
「っは・・もう、無理っ!」
すげえ気持ちいいけど口の中になんか出したくなくて、無理やり沙織さんの口を外させ抱きかかえてベッドへと押し倒した。
冷たいシーツの上で、囲うように沙織さんの顔の横に手をついた。
沙織さんのウエーブのかかった黒髪がシーツに広がる。
俺は獣みたいな自分の息遣いに息苦しさを感じたが、こちらを蕩けるように見上げる沙織さんの瞳と唾液に濡れる半開きな口元を見たら・・もう止まる事は出来なかった。
力任せにブラジャーを剥ぎ取り、溢れるようにこぼれ出た胸にかじりついた。
優しくしたいのに、俺の本能が跡を残せと強い愛撫を繰り返す。
白い胸をわしづかむように揉み上げ、ピンクの先端に吸い付けば、
「んぅっ!」と淫らな喘ぎが聞こえた。
その声をもっと聞きたくて、激しく乳首を舐めあげ転がし吸い付いた。
そうすると、我慢できないように沙織さんの腰が艶めかしく揺れる。
俺は急かされるように沙織さんのお腹、ウエストと甘噛みしながら蜜をこぼす場所までたどり着いた。
布面積の少ないショーツを見ると、もう中がどうなってるのかなんて見なくても分かったが、早くソコにかぶりつきたくて膝を立たせて乱暴に剥ぎ取り、薄暗いベッドの上でも分かるほど、ぬらぬらと光るその部分があらわになった。
自然と唇が上向き、渇きを感じて自分の唇を潤すと、欲望のままにかぶりついた。
「んっああっ!」
頭上の方で喘ぐ沙織さんの声。
ああ、もっと、もっと乱れてくれと興奮する。
膝裏を両手で固定し、溢れかえる蜜口に舌で愛撫し、敏感な尖にもじゅっと吸い付くと、
「あっ、、ん、やああっ。」
と切羽詰まった喘ぎとシーツを蹴るピンと張った親指に興奮しながらも、嬉しくて仕方がなかった。
乱したくて堪らなかった沙織さんを喘がせているということが。
初回は必死になって抱いたが、今回は沙織さんにも感じて欲しいから・・。
俺は膝裏から右手を外すと濡れそぼった密口に二本の指を挿入し、上の肥大した尖りに吸い付いた。
「ひゃあっ、、ああっ、ダメっっ、。」
いやいやと揺れる沙織さんの腰を押さえつけ、ぐっちょぐっちょと指を挿入し、尖りを吸っては舐め上げ、歯で甘噛みをすると、俺の頭を引き離すそぶりで両手で包むが、その指はすがりつくように俺の地肌をぐっと掴んだ。その動きにゾクゾクと興奮が冷めやらず、攻める手に力が篭る。
「んんっ!っっ~っ!!」
腰を淫らに跳ね上げた沙織さんが弾けた。
それを見た俺は、もう待てない!と今にも弾けそうな自分のモノにゴムをつけ、熱く溶けるナカにぐぐっと押し込んだ。
「ああっ!」
「くっっ・・!」
ぬかるむ沙織さんのナカを強引に分け入っていく時の快感は、視界が白くなるほどに強烈だった。
俺の痛いぐらい張り詰めたモノにやらしく絡みつくナカ。ぐっと押し込んだだけなのに、ナカはうねるように締め上げてくる。その快感にすぐに動く事も出来ず、下にいる沙織さんを見ると、息も絶え絶えに唇を開け、潤んだ瞳でこちらを見上げていた。

沙織視点

冷静さ・・とは真逆の飲み込まれるような勢いで愛撫され達した時、胸の先も、壊れたみたいに濡れる蜜口もジンジンと熱くて身体中どこもかしこも空気にさえ感じるほど敏感になった。
それなのに、抑えられた膝裏はそのままにゆづきの長く張り詰めたモノが一気に私を貫いた。
「ああっ!」
あまりの快感に目の前に火花が散った。
き、気持ちいいけど・・苦しいっ。
すると、欲望を湛えた瞳でゆづきが私の顔を覗き込んだ。
「・・よすぎて、辛い。」
困ったように呟いた。
互いの身体は汗に濡れ、紅潮した顔からは色香が滲み出し、ぎらぎらと瞳はしているのに、どうしてこんなに愛しいんだろう。
「・・もっと、溺れて?」
「っっ。」
そして離れられなくなればいい。
すがりつくように熱くて汗でしっとりとしたゆづきの身体を抱きしめた。
「・・責任とれよ。」
そんなつぶやきが聞こえた気がしたが、そこから先は激しい抽送に何度も揺さぶられ、身体中が震えるような快感に鳥肌を立てながら、置いていかれないように足を身体を絡めて、何度も・・何度も気が遠くなるまでキスをした。



「だ・・これ。」
カタン。
全身怠くて目が開けられないが、意識だけが浮上する。
誰かの声・・あ、ゆづきだ。
「また・・誰だよ!」
ん?なんか怒ってる?
どうしたんだと重いまぶたを開けると、濡れた髪にバスローブを引っ掛けたゆづきが仏頂面で手元を見ていた。
「・・づき。」
掠れる声で呼んだ。
「起きた?大丈夫?」と優しげに笑うゆづき。
昨日の強引さと獣感はすっかり消え失せ、憂いがどこか色気へと進化した美貌のモデルがそこにいた。。
なんだか直視するのも眩しいななんて思っているとスマホのバイブ音が聞こえた。
「あ、また。・・沙織さん、誰これ?」
ムッとした表情で渡されたのは私のスマホ。
そこには、〈かわいこちゃん〉の表示。
あ、加藤さんだ。
ムッとするゆづきをそのままに電話に出ると、
「すみません、何度も。もしかしてお邪魔かとは思ったんですが・・。」となんだか小声で話す加藤さん。
ふふ、これ勘違いしてる、いやこの場合合ってるのか?と笑いながら、
「ごめん、ふふ。部屋にいないから心配した?私も今日帰るから・・。」
なんて話していると、
「誰?」
不機嫌オーラを漂わせたゆづきがひっくい声で問い詰めてきた。
やれやれ、こっちも勘違い。
「ねえ、昨日の人は彼の上司なんだけど、今は彼氏といるの。だから加藤さんは先に帰っておいて?」
と話すと、〈え!違かったんですか?あ、でも今ご一緒に?すみません、分かりました!ごゆっくり!!〉とあたふたと電話を切った。
そして、ゆづきを見ると・・
顔を手で隠して俯いていた。
よく見ると耳まで赤く染めている。
ふふっと笑いがこみ上げた。
「私の彼氏はヤキモチ焼きね?」
そう言うと、
「・・好きだから。」
と赤い顔のまま不貞腐れたように言う私の愛しい男。
「私の最後の男なんじゃなかった?」そう言ってベッドの中から手を差し出した。
「ああ、そうだよ。だからよそ見なんてダメだよ?」
私の手を握った美貌の男は嬉しそうに微笑んだ。
その顔に私も笑みが深くなる。
「じゃあ、よそ見できないようにしてくれる?」
そう言ってゆづきの指先をちゅっと咥えると、
「・・っ。」
言葉に詰まったゆづきがベッドの中に戻ってきた。
そのあたたかな身体に擦り寄ると、
「覚悟してよ?」と赤い顔のまま射抜くようにゆづきが見つめてきた。
「もちろん。」そう言う私は、きっと幸せな顔をしているはずだ。





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