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番外編 キスとぬくもり 安藤課長編
12黒い花 安藤課長編
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沙織視点
「夏休みありがとうございました。」
艶々と甘い色香が漂う社内のかわいこちゃんこと加藤さんが新婚旅行から帰ってきた。
「これお土産です。」
差し出すのは、マンゴーのケーキ。
「ありがとうー。いやん、美味しそう。」ほっこり笑顔の佐々木女史。
「沖縄だったんですね。いいっすねー。てっきり海外とか行ってると思ってました。」ちゃっかり一つ手にとって、もごもごいただくキラキラ男子宮本。
「・・分からない?あの男が考えそうなこと。」はぁと悩ましげなため息を吐くのは美魔女谷口。
「ああ、国内便だと移動時間が最小限で、最大限いちゃつけますからね。」パソコンがめんを睨みながらも会話には参加する冷静沈着男子山城。
「「あー、なるほど。」」もぐもぐと味わいつつ納得な相槌をうつ忠犬と佐々木女史。
「・・。」
プルプルと赤くなる加藤さん、かわいいわぁっ。
そんな加藤さんのくびれた腰にそっと手を置き、
「大丈夫?愛されすぎも楽じゃないわね?」
ふふっと笑うと、「もうっ!」なんて可愛らしく怒っていた加藤さんが、ん?と真顔になった。
「なんか、化粧品とか変えました?」
・・さすが元百貨店勤務、見てるなー。
「まあね、餌付けされてるの。」
にっこりそう告げると、
「「ええっ!?」」驚く加藤さんと忠犬宮本
「餌付け?・・エロス!」興奮マックスな佐々木女史。
「あら、、意外。」にやっと流し目な谷口さん。
今日も賑やかな二課。
そんなある日の朝。
KAIの美味しいあさごはん、今日は和食か。野菜たっぷりなお味噌汁をすすりつつ話しかける。
「いつから料理してるの?」
「んー、小学校の5、6年あたりかな。・・田舎の親戚・・ばあちゃんちに引っ越してさ、手伝ってたんだ。」
?なんとなく歯切れの悪い感じ。
「どうしてモデルになろうと思ったの?」
田舎から東京にって、なかなか勇気いるんじゃない?
「あ、スカウトされてしょう、こさんに。」KAIの目が不自然に泳ぐ。
「ふーん?」
「じ、事務所の社長の、、親族というか、、」
なにをそんなに取り乱すのかしら。
「いや、あの、すごく衝撃的な出会いでさ、、会ったら分かるけど・・凄い人なんだ。俺のこと、すごく考えてくれてさ、、
あの人がいたから今の俺がいるんだ。」
少し恥ずかしげなカイは眩しく微笑んだ。
そう、、すごく、大事な人、ね。
「まあ、うるさい時もあるんだけどさ。」
屈託のない笑顔で困ったように話すKAIは可愛らしい。
交わす笑みの下、つきんと胸がきしむのは、きっと少しばかり近づきすぎてしまったから。
今日も忙しく業務をこなし、オフィスを出て駅までの通りを歩く。
ふとよぎるのは今朝の会話。
かわいこちゃんに大事な人、か。
そんな人がいるのに、写真を撮られたからって恋人役を他人に頼むなんて、、。
いや、他人だからか。
大事な人にそんなこと頼めない。
・・。
はあっ、自宅帰ろっかな。
ファンやら記者が突撃してきたら危ないっていうからKAIのとこいるけど、あんな後ろ姿で、誰が嗅ぎつけるっていうのよ。
あのきらびやかなマンションへ向かう為の迎えの車が視界に入ったとこで、カツンとヒールの歩みを止めた。
〈今日は自宅に帰ります〉
ポチっと送信し、くるりと方向転換。
カツカツと人波に混じっていく。
夕闇を感じさせないように街の光がきらめき出す時間帯。
角を曲がって地下鉄の出入り口の階段を降りようとした時
「安藤 沙織さん?」
後ろから至近距離で尋ねられた。
低めなその声に・・
背中がヒヤリとした。
フルネームで呼び止める知人はいない。
会社関係なら、社名も言われるはず。
・・つまり一方的に私の個人情報を知る見知らぬ誰か、の可能性。
よしっ。
シカトだっ!
カツカツカツカツ、
出来得る速さで地下鉄の階段を走り降りていく。
「ちょっ、ちょっとっ!」
焦った声が後ろから聞こえたが、帰宅ラッシュな人波をかき分け改札までダッシュ。
入り組んだ地下道は、改札まであと50メートル。上がる呼吸を鼻呼吸でやり過ごし、パスモ片手に先を急ぐ。
見えてきた改札口、パスモをかざそうと右手を上げた・・。
その瞬間、身体に走る衝撃。
「っ!!」
ぐわっと後ろから腹部に手を回され引き寄せられ、パスモを持った手はよく知る大きな手に包まれた。
「さ、さお、りさんっ。脚、はやっ・・。」
頭上から聞こえる途切れ、途切れの声。
背中に感じるのは、せわしく上下する胸筋と熱さ。
驚き、固まっていた身体からふわっと力が抜け、後ろの熱い身体に寄りかかる。
「マジ殺す。」
パーカーを目深にかぶり見下ろすカイを睨む。
「っ!」
なんで口元が嬉しそうに歪んでんだ・・。
「もうっ、びっくりしちゃったわよー!いきなり走り出すんだものっ!」
「す、すみません。」
カイに捕獲された私は、結局いつもの事務所のお迎えカーの中。
接待なんかがない日は鬼マネが事務所の人間を寄越してくる。何度となく断ったものの、「社長の指示です。」の一点張り。。まあ、マンション出入り口でパパラッチされても困るんだけどさ。
でも、今はそれは問題ではなく・・。
「しょうこさんが急に捕獲しようとしたからでしょっ!」
助手席に座ったかいがこちらを振り返り怒鳴る。
「捕獲って、おかしいでしょ。呼び止めただけよ。失礼しちゃうっ!」
「道端でしょうこさんに呼び止められたら、そりゃ逃げっ・・」
ガン!
車内に響く衝撃音。
「お黙りなさい。」
隣から絶対零度な空気が流れた。
「・・クソババァ。」
「ああんっ!?おまえ、粋がってると後で覚えてらっしゃいっ!」
「しょ、しょうこさん、落ち着いて、、。カイもさーっ。」
運転する事務所スタッフはおろおろと困り顔。
不貞腐れるイケメンモデルに、ガチギレの隣に座る淑女ことしょうこさん。
キレるしょうこさんの唇はベージュピンクのルージュ。煌めくラメがぽってりとした唇を強調する。
瞳はばっさ、ばっさと羽音が聞こえそうなツケマとピンクブラウンのシャドー。
真っ黒な髪は肩につくぐらいの長さ。
真っ白なシルクのシャツは光沢があり、、ある意味すごく似合っている。。
しっかりとした肩と大きな喉仏は気になるけど。
ついでにロングスカートから伸びる鍛えられたふくらはぎと高いヒールのアンバランスさもなんとも気になる。
ツッコミどころはあれど、なんとなく言っちゃいけないのも肌で感じる。
「あの、もう大丈夫ですから・・。」
カオスな状況を収めるべく発言すると、
「ほらっ!さおりちゃんは大丈夫って言ってんじゃない。じゃあ、予定通りカイはスタジオ。私とさおりちゃんはカイの家!」
「「えっ。」」と私と運転スタッフ。
「っ!ふざけんなよ、帰れっ。見た目は女でも中身は男だし、バイなんだから、沙織さんと二人っきりなんてダメに決まってる!」
キレるカイ。
「お黙りなさい、クソガキ。こっちは年中発情期じゃねえんだ。とっとと働け。」
ドスの効いた声が車内に響く。
そんなしょうこさんは、こちらを振り向き黒い花が咲くような笑みを向けた。
「女同士、積もる話もあるじゃない?」
「はははっ・・。」
黒や紅色の毒々しい花々が咲き乱れた。。
「だから、女じゃねえっ!!!」
狭い車内にカイの叫びがこだまする。
「夏休みありがとうございました。」
艶々と甘い色香が漂う社内のかわいこちゃんこと加藤さんが新婚旅行から帰ってきた。
「これお土産です。」
差し出すのは、マンゴーのケーキ。
「ありがとうー。いやん、美味しそう。」ほっこり笑顔の佐々木女史。
「沖縄だったんですね。いいっすねー。てっきり海外とか行ってると思ってました。」ちゃっかり一つ手にとって、もごもごいただくキラキラ男子宮本。
「・・分からない?あの男が考えそうなこと。」はぁと悩ましげなため息を吐くのは美魔女谷口。
「ああ、国内便だと移動時間が最小限で、最大限いちゃつけますからね。」パソコンがめんを睨みながらも会話には参加する冷静沈着男子山城。
「「あー、なるほど。」」もぐもぐと味わいつつ納得な相槌をうつ忠犬と佐々木女史。
「・・。」
プルプルと赤くなる加藤さん、かわいいわぁっ。
そんな加藤さんのくびれた腰にそっと手を置き、
「大丈夫?愛されすぎも楽じゃないわね?」
ふふっと笑うと、「もうっ!」なんて可愛らしく怒っていた加藤さんが、ん?と真顔になった。
「なんか、化粧品とか変えました?」
・・さすが元百貨店勤務、見てるなー。
「まあね、餌付けされてるの。」
にっこりそう告げると、
「「ええっ!?」」驚く加藤さんと忠犬宮本
「餌付け?・・エロス!」興奮マックスな佐々木女史。
「あら、、意外。」にやっと流し目な谷口さん。
今日も賑やかな二課。
そんなある日の朝。
KAIの美味しいあさごはん、今日は和食か。野菜たっぷりなお味噌汁をすすりつつ話しかける。
「いつから料理してるの?」
「んー、小学校の5、6年あたりかな。・・田舎の親戚・・ばあちゃんちに引っ越してさ、手伝ってたんだ。」
?なんとなく歯切れの悪い感じ。
「どうしてモデルになろうと思ったの?」
田舎から東京にって、なかなか勇気いるんじゃない?
「あ、スカウトされてしょう、こさんに。」KAIの目が不自然に泳ぐ。
「ふーん?」
「じ、事務所の社長の、、親族というか、、」
なにをそんなに取り乱すのかしら。
「いや、あの、すごく衝撃的な出会いでさ、、会ったら分かるけど・・凄い人なんだ。俺のこと、すごく考えてくれてさ、、
あの人がいたから今の俺がいるんだ。」
少し恥ずかしげなカイは眩しく微笑んだ。
そう、、すごく、大事な人、ね。
「まあ、うるさい時もあるんだけどさ。」
屈託のない笑顔で困ったように話すKAIは可愛らしい。
交わす笑みの下、つきんと胸がきしむのは、きっと少しばかり近づきすぎてしまったから。
今日も忙しく業務をこなし、オフィスを出て駅までの通りを歩く。
ふとよぎるのは今朝の会話。
かわいこちゃんに大事な人、か。
そんな人がいるのに、写真を撮られたからって恋人役を他人に頼むなんて、、。
いや、他人だからか。
大事な人にそんなこと頼めない。
・・。
はあっ、自宅帰ろっかな。
ファンやら記者が突撃してきたら危ないっていうからKAIのとこいるけど、あんな後ろ姿で、誰が嗅ぎつけるっていうのよ。
あのきらびやかなマンションへ向かう為の迎えの車が視界に入ったとこで、カツンとヒールの歩みを止めた。
〈今日は自宅に帰ります〉
ポチっと送信し、くるりと方向転換。
カツカツと人波に混じっていく。
夕闇を感じさせないように街の光がきらめき出す時間帯。
角を曲がって地下鉄の出入り口の階段を降りようとした時
「安藤 沙織さん?」
後ろから至近距離で尋ねられた。
低めなその声に・・
背中がヒヤリとした。
フルネームで呼び止める知人はいない。
会社関係なら、社名も言われるはず。
・・つまり一方的に私の個人情報を知る見知らぬ誰か、の可能性。
よしっ。
シカトだっ!
カツカツカツカツ、
出来得る速さで地下鉄の階段を走り降りていく。
「ちょっ、ちょっとっ!」
焦った声が後ろから聞こえたが、帰宅ラッシュな人波をかき分け改札までダッシュ。
入り組んだ地下道は、改札まであと50メートル。上がる呼吸を鼻呼吸でやり過ごし、パスモ片手に先を急ぐ。
見えてきた改札口、パスモをかざそうと右手を上げた・・。
その瞬間、身体に走る衝撃。
「っ!!」
ぐわっと後ろから腹部に手を回され引き寄せられ、パスモを持った手はよく知る大きな手に包まれた。
「さ、さお、りさんっ。脚、はやっ・・。」
頭上から聞こえる途切れ、途切れの声。
背中に感じるのは、せわしく上下する胸筋と熱さ。
驚き、固まっていた身体からふわっと力が抜け、後ろの熱い身体に寄りかかる。
「マジ殺す。」
パーカーを目深にかぶり見下ろすカイを睨む。
「っ!」
なんで口元が嬉しそうに歪んでんだ・・。
「もうっ、びっくりしちゃったわよー!いきなり走り出すんだものっ!」
「す、すみません。」
カイに捕獲された私は、結局いつもの事務所のお迎えカーの中。
接待なんかがない日は鬼マネが事務所の人間を寄越してくる。何度となく断ったものの、「社長の指示です。」の一点張り。。まあ、マンション出入り口でパパラッチされても困るんだけどさ。
でも、今はそれは問題ではなく・・。
「しょうこさんが急に捕獲しようとしたからでしょっ!」
助手席に座ったかいがこちらを振り返り怒鳴る。
「捕獲って、おかしいでしょ。呼び止めただけよ。失礼しちゃうっ!」
「道端でしょうこさんに呼び止められたら、そりゃ逃げっ・・」
ガン!
車内に響く衝撃音。
「お黙りなさい。」
隣から絶対零度な空気が流れた。
「・・クソババァ。」
「ああんっ!?おまえ、粋がってると後で覚えてらっしゃいっ!」
「しょ、しょうこさん、落ち着いて、、。カイもさーっ。」
運転する事務所スタッフはおろおろと困り顔。
不貞腐れるイケメンモデルに、ガチギレの隣に座る淑女ことしょうこさん。
キレるしょうこさんの唇はベージュピンクのルージュ。煌めくラメがぽってりとした唇を強調する。
瞳はばっさ、ばっさと羽音が聞こえそうなツケマとピンクブラウンのシャドー。
真っ黒な髪は肩につくぐらいの長さ。
真っ白なシルクのシャツは光沢があり、、ある意味すごく似合っている。。
しっかりとした肩と大きな喉仏は気になるけど。
ついでにロングスカートから伸びる鍛えられたふくらはぎと高いヒールのアンバランスさもなんとも気になる。
ツッコミどころはあれど、なんとなく言っちゃいけないのも肌で感じる。
「あの、もう大丈夫ですから・・。」
カオスな状況を収めるべく発言すると、
「ほらっ!さおりちゃんは大丈夫って言ってんじゃない。じゃあ、予定通りカイはスタジオ。私とさおりちゃんはカイの家!」
「「えっ。」」と私と運転スタッフ。
「っ!ふざけんなよ、帰れっ。見た目は女でも中身は男だし、バイなんだから、沙織さんと二人っきりなんてダメに決まってる!」
キレるカイ。
「お黙りなさい、クソガキ。こっちは年中発情期じゃねえんだ。とっとと働け。」
ドスの効いた声が車内に響く。
そんなしょうこさんは、こちらを振り向き黒い花が咲くような笑みを向けた。
「女同士、積もる話もあるじゃない?」
「はははっ・・。」
黒や紅色の毒々しい花々が咲き乱れた。。
「だから、女じゃねえっ!!!」
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