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第2章 【異世界召喚】冒険者

第96話 孤軍疾走。

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 百体以上のオーガの死骸が大地に横たわる中、レオニードはオーガの進行してくる方向へとスキルを発動させる。

「あー、嫌だねぇ! 数が多けりゃ勝てると思ってる奴らは……よっ! 」

 範囲攻撃スキル『爆撃』

 純粋に魔力を前方へと飛ばしながら爆発させるスキルだ。
 魔力の奔流が爆発を誘発しながらオーガを吹き飛ばし進路を作る。

 但し『爆撃』はレオニードのユニークスキルの為か、一般的な魔法よりも魔力の消費が大きい。

 そもそもレオニードは近距離特化の剣士であって、魔力を使う攻撃はそれ程得意ではない。

 その辺の冒険者よりも勿論MPの総量は多いが、それでも限界はある。今だに規模が把握出来ていないオーガの群れの中では、MPが枯渇し肉弾戦のみになった場合の勝率は下がるのは明らかだ。

 そこで全ての獲物オーガを屠る事を諦め、オーガが湧いてくる方へ向かい、根元を断つ事へシフトしたのだ。

 オーガ達を吹き飛ばした事によって出来た道を疾走する。
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