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第26話

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「そうか。じゃあ、司ちゃんの能力については追々調べるとして――」

 そして、ここにいるメンバーの能力についてある程度共有する事になった。

 リルリー、マチルダ、サザンスターに関してはほぼ何でも出来るというざっくりした説明で、重要なのは他のメンバーの事だ。

 まずアキラ。

 アキラは大盾使いという事もあって、耐久力と前線での破壊力は中々のものだ。あくまで一般的には。

 装備さえ揃えてやれば、この世界の魔物には早々にやられはしないだろう。

 とはいえ、魔法が全くと言っていいほど使えないので、せめて回復魔法位は習得させようという事になった。

 マチルダにでも教えさせるとしよう。ついでに実践訓練とかもして、アキラ自身の戦闘力も上げるか。

 まぁ……死にはしないだろうさ。

 さおりちゃんは、所謂中級クラスの回復魔法が使える。多分、ここで鍛えれば上級は直ぐに習得できるだろう。まぁ、かなりのスパルタだけども。リルリーが良いか。

 他の魔法も使える様になってくれれば、いざという時に役立つはずだ。

 きっと大変だと思うけど、大丈夫痛くないから、直ぐに良くなるよ。

 司ちゃんは……料理が得意って事が判明した。いや、それ以外全くの村人仕様。

 というか、司ちゃんに関しては、本当に一般人と同じ能力というか。

 唯一の特殊能力は「収納」だ。

 まぁ、それだけでもこの世界の住人からしたら羨ましい能力ではあるのだけど。

 少しずつ魔法を教えてみて、それから考えようか。

 と、そんな感じで今後については、各自修行させる事になった。





 関係無いけど、そろそろアキラも本城に移した方が良いのかも知れないな。

 いつ侵入者が現れるか分からないからな。
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