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 体重で押さえられて身動きできない俺の乳首に、弟がしゃぶりつく。

「ちょっ!」

 弟の舌が俺の乳首をいやらしく上下する。
 自分でも触ったことのないような場所をぬめる器官で撫でられて、経験したことのない感覚がぞわぞわと背中を走る。

「あ……っ、やめろって、おい……っ!」

「兄貴の乳首、大人エロい……」

 片方は指先でつまみながらもてあそばれ、もう片方には歯を立てられる。
 両方の乳首を同時に刺激され続けて、体の奥が熱くうずいた。

 そんなバカな……。
 男なのに、なんで俺の体は感じてるんだよ!? 

 弟が右と左を交代した。舐めていなかったほうの乳首を口に含む。
 舌先になぶられ、吸い上げられ、甘噛みされ。

 下半身がムズムズした。勃起の予感がして、俺は慌ててもがく。

「や、だ……っ、ほんとにダメだって!」

 俺の涙目の訴えに、弟ははっと何かに気付き、笑顔になる。

「兄貴、乳首いじられてちんこ立ってる!」

 バレてしまった。唇をかみしめる俺を追い詰めるように、弟は自分のももで俺の勃起をぐりぐりと押す。

「うっ……くっ……」

「ほら、こんなにガチガチ」

 弟の手が俺の下半身に伸びた。その手は俺の部屋着ズボンとトランクスの中に入りこみ、立ち上がったものを握られる。

「ば、バカ、やめ……っ!」

 制止もむなしく、俺のはますます固く強張る。

「もっと気持ちよくしてあげるね」

 弟の手が俺を上下にしごき始める。

「やっ……あぁっ……」

 俺は弟にしがみつきながら、初めてそこを他人に触られる快感に必死に耐える。童貞の俺にはこんなの刺激が強すぎる。
 弟の指先が先端に触れるたび、先走りが漏れ出す。弟はそれを絡めとりながら、何度も何度もしごき上げる。

「服、邪魔」

 そう言うと弟は俺のズボンに両手をかけ、トランクスごとずり下た。

「や、やめ……」

 抵抗したいはずなのに、体に力が入らない。
 むき出しになりそそり立つものをまじまじと見つめられた。

「兄貴のちんこ、こんな大きくなってる……」

 それは成長のことを言っているのか、生理的なことを言っているのか。

「み、見んなっ!」

 弟は両手で俺のモノをつかんだまま、ごくりと喉を鳴らした。

「兄貴のちんこ、すげえ卑猥……」

 うっとりとそう言うと、ちろりと舌を出して先端を舐めた。裏筋に沿って舌を這わせる。

「うっ……」

 うそ、だろ?
 ありえない行為に固まっている目の前、俺のものはすっぽりと弟の口に含まれた。

「っ……」

 口の中のぬめった感触に、全身から力が抜ける。何度も言うが童貞には刺激が強すぎる。
 弟の舌が、ねっとりと巻きつき絡まる。
 唇や頬の内側を使って一生懸命、俺のそれに奉仕する。

「くっ……ああ……」

 押し寄せる快感にあらがえない。腰の奥が熱くなり、快楽に身をゆだねてしまう。
 弟は頭を上下させながら、さらに深く飲み込んでいく。

 我慢できない射精感に、俺は腰を浮かせてわななく。

「はなせってばっ!出……ちまう、から……っ!!」

 弟の頭を手で押しのけようとするが、くわえ込んで決して離さない。それどころか、射精をうながすようにすごい力で吸引してくる。

「はあっ……!くっそ……っ!」

 俺はどくどくと弟の喉奥めがけて欲望を吐き出してしまった。
 弟は微笑むと、うまそうに飲みだした。
 脈打ちながら俺の中から放たれる精液と、同じリズムで飲み込んでいく弟の喉。
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