40 / 66
40話 幻惑の森(3)※
しおりを挟む
蜜のプールに沈んでいく感覚。
そこから滑り台のようなものを滑り落ちていく感触。
そして僕の体はどこかに投げ出された。
顔の蜜をぬぐいながら目を開ける。
青くて狭い部屋にいた。レンはいない、僕だけ。
部屋と言っても、ここも明らかに、花の内部構造だ。
この花の中の部屋は、床も壁も天井もびっしりと突起が生えていた。
青くて細くてやわらかい突起。青いイソギンチャクみたいな感じ。
参った、閉じ込められてしまったのだろうか?
とその時、来ていた服がほとんどどろどろに溶け落ちていることに気づいた。
うわ、もしかしてさっきの蜜は、服を溶かす酸が含まれていたのかな?
なんだかすごく嫌な予感がしてきた。
この花ってもしかしてあれ?
食人植物的なやつだったりする……?
背筋がぞっとしたとき、青い突起がにゅるにゅると伸び始めた。触手のように。
なになになになに!
もしかしてこの部屋は消化器官!?
そういえば腸の中もイソギンチャクみたいになってるんだっけ、腸絨毛とかいう!
お花さんもしかしてその青い触手で僕を消化するんですかー!?
触手はにゅるにゅる伸びて、僕の下半身に巻きついてきた。
「ひえっ」
触手はよりによって、僕のペニスに絡み付き、締め付けてきた。
まるで勃起を促すような動き。
「ふわあっ、や、やめてっ」
花が僕の言葉を解するわけもなく、花はその魅惑的な動きをやめてくれず、僕のペニスは硬くなってしまう。
なんで僕、花なんかに勃起させられてるんだ。
ていうかペニスから食べられちゃうの!?
うそでしょ、やだやめて、お願い!
と思ったら、触手は予想外の動きを見せた。
一本の触手が、僕のペニスの先端を探るように動き、そして、「口」を探り当てる。
おしっこの出る口。精液の出る口。
その口に、触手が侵入してきた。つまり、尿道に。
「っ!!」
ペニスの先からするすると触手が入りこむ、その凶暴な絵面。
絶対に痛そうで、でもなぜか痛みはなく、それでも僕は泣きそうになる。
当たり前だ、おかしいよ、嫌だよ怖いよ。
おののく僕に、突然強烈な快感が襲った。
「んぁあんっ!」
やっ、なにこれ。
そうだ尿道の先に前立腺があってそこを刺激すると快感を得られると聞いたことがあるけど、それか。
腰ががくがく痙攣するほどのとてつもない快感に僕は翻弄される。
精神的にはむちゃくちゃ気持ち悪いのに、体はむちゃくちゃ気持ちよくて。
「あんっ、ぁんっ、はぁあっんっ!」
触手にペニスの中に侵入され、変な声をあげてよがる僕。
なんだよこれ、なんでこんなとんでもないことになってるんだ。
とその時、何かが注がれる感触がした。
僕の体の中、尿道の奥のどこかに、何かが注がれた。
ぞっとした。
なに?
まるで強姦され中出しされたような感触。
ねえ、僕に何を注いだの?
やめてよ、いったい僕に何をしたの?
僕の目から涙があふれだした。
怖くて怖くて。
僕の中に何かを注ぎきった触手が、するすると尿道を戻っていく。
触手が僕のペニスから抜けた。
僕の体に絡み付いていた他の触手も、全て僕を解放して縮んでいく。
と、青い部屋の床が、突然開いた。
僕の体はがくん、とまた落下していく。
僕は絶望にうちひしがれながら、呆然と下へと落ちていった。
そこから滑り台のようなものを滑り落ちていく感触。
そして僕の体はどこかに投げ出された。
顔の蜜をぬぐいながら目を開ける。
青くて狭い部屋にいた。レンはいない、僕だけ。
部屋と言っても、ここも明らかに、花の内部構造だ。
この花の中の部屋は、床も壁も天井もびっしりと突起が生えていた。
青くて細くてやわらかい突起。青いイソギンチャクみたいな感じ。
参った、閉じ込められてしまったのだろうか?
とその時、来ていた服がほとんどどろどろに溶け落ちていることに気づいた。
うわ、もしかしてさっきの蜜は、服を溶かす酸が含まれていたのかな?
なんだかすごく嫌な予感がしてきた。
この花ってもしかしてあれ?
食人植物的なやつだったりする……?
背筋がぞっとしたとき、青い突起がにゅるにゅると伸び始めた。触手のように。
なになになになに!
もしかしてこの部屋は消化器官!?
そういえば腸の中もイソギンチャクみたいになってるんだっけ、腸絨毛とかいう!
お花さんもしかしてその青い触手で僕を消化するんですかー!?
触手はにゅるにゅる伸びて、僕の下半身に巻きついてきた。
「ひえっ」
触手はよりによって、僕のペニスに絡み付き、締め付けてきた。
まるで勃起を促すような動き。
「ふわあっ、や、やめてっ」
花が僕の言葉を解するわけもなく、花はその魅惑的な動きをやめてくれず、僕のペニスは硬くなってしまう。
なんで僕、花なんかに勃起させられてるんだ。
ていうかペニスから食べられちゃうの!?
うそでしょ、やだやめて、お願い!
と思ったら、触手は予想外の動きを見せた。
一本の触手が、僕のペニスの先端を探るように動き、そして、「口」を探り当てる。
おしっこの出る口。精液の出る口。
その口に、触手が侵入してきた。つまり、尿道に。
「っ!!」
ペニスの先からするすると触手が入りこむ、その凶暴な絵面。
絶対に痛そうで、でもなぜか痛みはなく、それでも僕は泣きそうになる。
当たり前だ、おかしいよ、嫌だよ怖いよ。
おののく僕に、突然強烈な快感が襲った。
「んぁあんっ!」
やっ、なにこれ。
そうだ尿道の先に前立腺があってそこを刺激すると快感を得られると聞いたことがあるけど、それか。
腰ががくがく痙攣するほどのとてつもない快感に僕は翻弄される。
精神的にはむちゃくちゃ気持ち悪いのに、体はむちゃくちゃ気持ちよくて。
「あんっ、ぁんっ、はぁあっんっ!」
触手にペニスの中に侵入され、変な声をあげてよがる僕。
なんだよこれ、なんでこんなとんでもないことになってるんだ。
とその時、何かが注がれる感触がした。
僕の体の中、尿道の奥のどこかに、何かが注がれた。
ぞっとした。
なに?
まるで強姦され中出しされたような感触。
ねえ、僕に何を注いだの?
やめてよ、いったい僕に何をしたの?
僕の目から涙があふれだした。
怖くて怖くて。
僕の中に何かを注ぎきった触手が、するすると尿道を戻っていく。
触手が僕のペニスから抜けた。
僕の体に絡み付いていた他の触手も、全て僕を解放して縮んでいく。
と、青い部屋の床が、突然開いた。
僕の体はがくん、とまた落下していく。
僕は絶望にうちひしがれながら、呆然と下へと落ちていった。
0
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説
そこにワナがあればハマるのが礼儀でしょ!~ビッチ勇者とガチムチ戦士のエロ冒険譚~
天岸 あおい
BL
ビッチ勇者がワザと魔物に捕まってエッチされたがるので、頑張って戦士が庇って大変な目にあうエロコメディ。
※ビッチ勇者×ガチムチ戦士。同じ村に住んでいた幼馴染コンビ。
※魔物×戦士の描写も多め。戦士がエロい災難に遭いまくるお話。
※エッチな描写ありの話は話タイトルの前に印が入ります。勇者×戦士『○』。魔物×戦士『▼』。また勇者視点の時は『※』が入ります。
隷属神官の快楽記録
彩月野生
BL
魔族の集団に捕まり性奴隷にされた神官。
神に仕える者を憎悪する魔族クロヴィスに捕まった神官リアムは、陵辱され快楽漬けの日々を余儀なくされてしまうが、やがてクロヴィスを愛してしまう。敬愛する神官リュカまでも毒牙にかかり、リアムは身も心も蹂躙された。
※流血、残酷描写、男性妊娠、出産描写含まれますので注意。
後味の良いラストを心がけて書いていますので、安心してお読みください。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた
キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。
人外✕人間
♡喘ぎな分、いつもより過激です。
以下注意
♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり
2024/01/31追記
本作品はキルキのオリジナル小説です。
その瞳に魅せられて
一ノ清たつみ(元しばいぬ)
BL
「あの目が欲しい」
あの目に、あの失われぬ強い眼差しに再び射抜かれたい。もっと近くで、もっと傍で。自分だけを映すものとして傍に置きたい。そう思ったらもう、男は駄目だったのだーー
執着攻めが神子様らぶな従者の受けを横から掻っ攫っていく話。
ひょんなことから、カイトは神子だというハルキと共に、異世界へと連れて来られてしまう。神子の従者として扱われる事になったカイトにはしかし、誰にも言えない秘密があって…という異世界転移のおまけ君のお話。
珍しく若い子。おえろは最後の方におまけ程度に※表示予定。
ストーリーのもえ重視。
完結投稿します。pixiv、カクヨムに別版掲載中。
古いので読みにくいかもしれませんが、どうぞご容赦ください。
R18版の方に手を加えました。
7万字程度。
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる