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Ⅳ.道行き
第10話 帰還②
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『女神さまは優しい方です。そして、寂しい方だそうです』
シェンバー王子の耳に、乳母の言葉がよみがえる。
「女神。もし、貴女の元にいる者が必要なら。私で良ければ、ここに残りましょう」
シェンバー王子は、静かに女神に語りかけた。
「この手は数多の血に塗れている。女神にはふさわしくないかもしれませんが、代わりに二人を戻していただけませんか。貴女を、イルマ王子を愛していると人々が歌っている。貴女への愛は決して失われることはない」
白銀の光から、静かに悲しみが伝わってくる。
──愛が失われないと? ⋯⋯私の王子は、帰らなかった。あんなに愛していたのに。信じていたのに。
だから、今度は誰も、誰も戻さないと決めたのに。
「⋯⋯帰らなかったのではなく、帰れなかったのです。知らぬ間に、忘れ草の汁を飲まされて全てを忘れたから。貴女の王子は帰ろうとしたのですよ。新月の晩に、貴女の元に」
光が明滅した。
暗闇と光が激しく入り混じる。
人の目には何が起きているかもわからなかった。
蹲る女神を抱きしめるイルマ王子の耳に、細い声が聞こえた。
──わたしのだいじな子
──わたしの黄金の瞳の王子
──戻りたいの?
──あなたは、自分の国に戻りたい?
「⋯⋯え? もどり⋯⋯たい?」
途切れ途切れに聞こえる歌声に、時折泣き声のような響きが混ざる。
「⋯⋯あれは、セツだ」
黄金の瞳が揺らぎ、たくさんの顔が頭に浮かんだ。
──セツ、ユーディト、父上や母上、兄上たち。城の皆。シアにゴートたち。そして⋯⋯、ルチア。
「⋯⋯女神様。ぼくは貴女が大好きです。でも、同じぐらい皆が好きなんだ。もし叶うのなら、フィスタの人々の元に戻りたい」
迸るように、イルマ王子の口から言葉が出た。
「それでも、いつも貴女を愛しています。これから先もずっと」
──戻りたい。それでも、貴女を愛しています。
遠い日の記憶が、女神の中に過る。
白銀の女神はゆっくりと立ち上がり、イルマ王子の体を包んだ。
長い間、女神は王子を抱きしめ続けた。それは、とても優しく、哀しい光だった。
抱擁の末に、女神がイルマ王子の耳元にそっと囁いた。
王子が頷いて囁き返す。
イルマ王子の足元から、白銀の光が道となって静かに伸びていく。
白銀の道は、まっすぐに人々の待つ岸に繋がっている。
イルマ王子は、女神から離れてサフィードの手を取った。跪いていた騎士が立ち上がる。そして、もう片方の手で、立ち尽くすシェンバー王子の手も取った。
「さあ、行きましょう」
「は? え!? でも⋯⋯」
「貴方みたいな人を、女神の元に置いておけるわけがないでしょう!」
「女神!」
イルマ王子は、振り返って叫んだ。
「時々⋯⋯来ます。貴女が望んでくださるなら」
女神は応えず、ただ静かな微笑みが浮かぶ。
二人の王子と一人の騎士は、女神を見つめた。
女神の光は慈愛に満ちて、人の世界へ愛する者を送り出した。
祝福の子は、一年ぶりに湖畔に立った。
湖は最も冷え込む時刻で、今まさに夜が明けようとしていた。
日輪が差し込み、湖が徐々に夜明けの色に染まる。
立ち尽くす人々は、二人の王子と一人の騎士に黄金の光が当たるのを見た。
「イルマ様、イルマ様あああ!」
泣きはらしたセツが、一番先にイルマ王子に抱きついた。
「セツ、また泣いてる」
「いいんです! 今泣かなくて、いつ泣くっていうんですかぁああ!!!」
「イルマ⋯⋯」
「父上」
「⋯⋯よくぞ、無事で」
「ただいま、戻りました」
王の瞳に、黄金の瞳の王子が映る。
フィスタの国王は万感の思いを込めて、我が子を抱きしめた。
湖は、嵐のような歓声に包まれた。
◇◆
それから先は、怒涛のようだった。
姉上や兄上たちに、もみくちゃにされた。
いつのまにか帰国していたラウド兄上には、さんざん恩を売られた。
曰く「お前は一生、俺に感謝しろ! ちくしょう!!」
心血を注いだ女神への道を渡れなくて、ラウド兄上は滝のような涙を流したそうだ。湖を泳いで道を追いかけようとしたところを、近衛たちに取り押さえられたらしい。
悔し涙をためながら挽回を狙う兄はたくましい。
母上は床に臥せってしまわれた。安心したから、ということだ。
姉上が「ああ、もう一度お側につかなきゃ」と泣き笑いの顔で言う。さぞ心配をかけたのだろうと思うと申し訳ない。
ユーディトは何だかすっかり大人びていた。ぼくの顔を見るなり口許を押さえて涙をこぼす。
「ユ、ユーディト。ごめん、心配かけたね」
何と言えばいいのかわからなくて、残る手をそっと握れば、思いきり抱きしめられた。頬に、ユーディトの涙がいくつも降りかかる。
宰相もシヴィルも目頭を押さえていた。ぼくは何も言えず、長い間ユーディトの腕の中にいた。
女神の元にいた間、時間が過ぎる感覚は曖昧だった。あの日から一年が経ったと聞けば、驚くばかりだ。
「セツのお茶が一番美味しい!!」
「⋯⋯それ以上仰るのは止めてください」
お代わりのお茶を淹れてくれるのはレイだ。何しろセツは床に蹲ったまま、泣き続けている。
久々のセツのお茶に感激して、そのままの気持ちを言っただけなのに。
「別にレイに文句を言ってるわけじゃないよ」
「承知しています。ただ、セツ様の涙が止まらなくなります」
背が高くなり声変わりしたレイは、もう子どもではなかった。まるでセツを守る騎士みたいだ。二人の前で言ったら怒られそうなので、黙ってお茶を飲む。
「レイのお茶も美味しい」
「ありがとうございます」
「⋯⋯やっぱり、私が淹れます!!」
セツが立ち上がって、新しいお茶を淹れてくれる。レイが、にこにこと笑っている。
⋯⋯今日は、おなかいっぱいになるほど、お茶が飲めそうだ。
「サフィード⋯⋯。ぼくと一緒に、城に戻ってくれる?」
「⋯⋯殿下」
守護騎士は、湖畔屋敷の一室でぼくと向かい合っていた。
精悍な体つきは変わらないが、以前よりも頬がそげている。黒い瞳が、ただ静かにぼくを見る。ぼくがここにいるのを確かめるように、眩しいものを見るように。
女神の元まで、白銀の道を渡ってぼくを迎えに来てくれた。
「湖畔屋敷で、ずっと帰りを待っていてくれたと聞いた。何度も湖に潜ってぼくを探してくれたとも。本当に、ありがとう」
ユーディトから、サフィードの一年を聞いた。
城を離れ、ぼくを探し、守護騎士ともあろう者がどれだけ無念の日々を過ごしたことだろう。
「殿下、お聞きしてもよろしいですか。なぜ⋯⋯。私の守護騎士の任を解かれなかったのですか?」
一年前、ぼくは父上に宛てて一通の書面をしたためた。サフィードの守護騎士の任を解かぬよう頼むために。
「サフィーは、ぼくがいなくなったらどうするのか、すごく心配だったんだ。もしも、もしもだけど。後を追おうなんて思ったらどうしようって⋯⋯。過去には、仕えた祝福の子を喪って自刃した騎士がいた。それ以来、祝福の子の守護騎士は何人たりとも罪に問われなくなったんだ。
サフィーは素晴らしい騎士だから、ぼくがいなくても、まっすぐに生きてほしかった。守護騎士のままなら、どんな時も剣を捨てずに生きてくれると思ったんだよ」
騎士の瞳が、一瞬閉じられる。
サフィードはぼくの前に跪き、しばらく顔を上げなかった。
「サフィー?」
「⋯⋯私は、残る生涯かけて、殿下に忠誠を誓います」
騎士が顔を上げた時、瞳の中には穏やかな愛情と強固な意志が見えた。
幼い頃から見守ってくれた温かい瞳。
ぼくは、騎士の言葉を深く深く噛みしめた。
シェンバー王子の耳に、乳母の言葉がよみがえる。
「女神。もし、貴女の元にいる者が必要なら。私で良ければ、ここに残りましょう」
シェンバー王子は、静かに女神に語りかけた。
「この手は数多の血に塗れている。女神にはふさわしくないかもしれませんが、代わりに二人を戻していただけませんか。貴女を、イルマ王子を愛していると人々が歌っている。貴女への愛は決して失われることはない」
白銀の光から、静かに悲しみが伝わってくる。
──愛が失われないと? ⋯⋯私の王子は、帰らなかった。あんなに愛していたのに。信じていたのに。
だから、今度は誰も、誰も戻さないと決めたのに。
「⋯⋯帰らなかったのではなく、帰れなかったのです。知らぬ間に、忘れ草の汁を飲まされて全てを忘れたから。貴女の王子は帰ろうとしたのですよ。新月の晩に、貴女の元に」
光が明滅した。
暗闇と光が激しく入り混じる。
人の目には何が起きているかもわからなかった。
蹲る女神を抱きしめるイルマ王子の耳に、細い声が聞こえた。
──わたしのだいじな子
──わたしの黄金の瞳の王子
──戻りたいの?
──あなたは、自分の国に戻りたい?
「⋯⋯え? もどり⋯⋯たい?」
途切れ途切れに聞こえる歌声に、時折泣き声のような響きが混ざる。
「⋯⋯あれは、セツだ」
黄金の瞳が揺らぎ、たくさんの顔が頭に浮かんだ。
──セツ、ユーディト、父上や母上、兄上たち。城の皆。シアにゴートたち。そして⋯⋯、ルチア。
「⋯⋯女神様。ぼくは貴女が大好きです。でも、同じぐらい皆が好きなんだ。もし叶うのなら、フィスタの人々の元に戻りたい」
迸るように、イルマ王子の口から言葉が出た。
「それでも、いつも貴女を愛しています。これから先もずっと」
──戻りたい。それでも、貴女を愛しています。
遠い日の記憶が、女神の中に過る。
白銀の女神はゆっくりと立ち上がり、イルマ王子の体を包んだ。
長い間、女神は王子を抱きしめ続けた。それは、とても優しく、哀しい光だった。
抱擁の末に、女神がイルマ王子の耳元にそっと囁いた。
王子が頷いて囁き返す。
イルマ王子の足元から、白銀の光が道となって静かに伸びていく。
白銀の道は、まっすぐに人々の待つ岸に繋がっている。
イルマ王子は、女神から離れてサフィードの手を取った。跪いていた騎士が立ち上がる。そして、もう片方の手で、立ち尽くすシェンバー王子の手も取った。
「さあ、行きましょう」
「は? え!? でも⋯⋯」
「貴方みたいな人を、女神の元に置いておけるわけがないでしょう!」
「女神!」
イルマ王子は、振り返って叫んだ。
「時々⋯⋯来ます。貴女が望んでくださるなら」
女神は応えず、ただ静かな微笑みが浮かぶ。
二人の王子と一人の騎士は、女神を見つめた。
女神の光は慈愛に満ちて、人の世界へ愛する者を送り出した。
祝福の子は、一年ぶりに湖畔に立った。
湖は最も冷え込む時刻で、今まさに夜が明けようとしていた。
日輪が差し込み、湖が徐々に夜明けの色に染まる。
立ち尽くす人々は、二人の王子と一人の騎士に黄金の光が当たるのを見た。
「イルマ様、イルマ様あああ!」
泣きはらしたセツが、一番先にイルマ王子に抱きついた。
「セツ、また泣いてる」
「いいんです! 今泣かなくて、いつ泣くっていうんですかぁああ!!!」
「イルマ⋯⋯」
「父上」
「⋯⋯よくぞ、無事で」
「ただいま、戻りました」
王の瞳に、黄金の瞳の王子が映る。
フィスタの国王は万感の思いを込めて、我が子を抱きしめた。
湖は、嵐のような歓声に包まれた。
◇◆
それから先は、怒涛のようだった。
姉上や兄上たちに、もみくちゃにされた。
いつのまにか帰国していたラウド兄上には、さんざん恩を売られた。
曰く「お前は一生、俺に感謝しろ! ちくしょう!!」
心血を注いだ女神への道を渡れなくて、ラウド兄上は滝のような涙を流したそうだ。湖を泳いで道を追いかけようとしたところを、近衛たちに取り押さえられたらしい。
悔し涙をためながら挽回を狙う兄はたくましい。
母上は床に臥せってしまわれた。安心したから、ということだ。
姉上が「ああ、もう一度お側につかなきゃ」と泣き笑いの顔で言う。さぞ心配をかけたのだろうと思うと申し訳ない。
ユーディトは何だかすっかり大人びていた。ぼくの顔を見るなり口許を押さえて涙をこぼす。
「ユ、ユーディト。ごめん、心配かけたね」
何と言えばいいのかわからなくて、残る手をそっと握れば、思いきり抱きしめられた。頬に、ユーディトの涙がいくつも降りかかる。
宰相もシヴィルも目頭を押さえていた。ぼくは何も言えず、長い間ユーディトの腕の中にいた。
女神の元にいた間、時間が過ぎる感覚は曖昧だった。あの日から一年が経ったと聞けば、驚くばかりだ。
「セツのお茶が一番美味しい!!」
「⋯⋯それ以上仰るのは止めてください」
お代わりのお茶を淹れてくれるのはレイだ。何しろセツは床に蹲ったまま、泣き続けている。
久々のセツのお茶に感激して、そのままの気持ちを言っただけなのに。
「別にレイに文句を言ってるわけじゃないよ」
「承知しています。ただ、セツ様の涙が止まらなくなります」
背が高くなり声変わりしたレイは、もう子どもではなかった。まるでセツを守る騎士みたいだ。二人の前で言ったら怒られそうなので、黙ってお茶を飲む。
「レイのお茶も美味しい」
「ありがとうございます」
「⋯⋯やっぱり、私が淹れます!!」
セツが立ち上がって、新しいお茶を淹れてくれる。レイが、にこにこと笑っている。
⋯⋯今日は、おなかいっぱいになるほど、お茶が飲めそうだ。
「サフィード⋯⋯。ぼくと一緒に、城に戻ってくれる?」
「⋯⋯殿下」
守護騎士は、湖畔屋敷の一室でぼくと向かい合っていた。
精悍な体つきは変わらないが、以前よりも頬がそげている。黒い瞳が、ただ静かにぼくを見る。ぼくがここにいるのを確かめるように、眩しいものを見るように。
女神の元まで、白銀の道を渡ってぼくを迎えに来てくれた。
「湖畔屋敷で、ずっと帰りを待っていてくれたと聞いた。何度も湖に潜ってぼくを探してくれたとも。本当に、ありがとう」
ユーディトから、サフィードの一年を聞いた。
城を離れ、ぼくを探し、守護騎士ともあろう者がどれだけ無念の日々を過ごしたことだろう。
「殿下、お聞きしてもよろしいですか。なぜ⋯⋯。私の守護騎士の任を解かれなかったのですか?」
一年前、ぼくは父上に宛てて一通の書面をしたためた。サフィードの守護騎士の任を解かぬよう頼むために。
「サフィーは、ぼくがいなくなったらどうするのか、すごく心配だったんだ。もしも、もしもだけど。後を追おうなんて思ったらどうしようって⋯⋯。過去には、仕えた祝福の子を喪って自刃した騎士がいた。それ以来、祝福の子の守護騎士は何人たりとも罪に問われなくなったんだ。
サフィーは素晴らしい騎士だから、ぼくがいなくても、まっすぐに生きてほしかった。守護騎士のままなら、どんな時も剣を捨てずに生きてくれると思ったんだよ」
騎士の瞳が、一瞬閉じられる。
サフィードはぼくの前に跪き、しばらく顔を上げなかった。
「サフィー?」
「⋯⋯私は、残る生涯かけて、殿下に忠誠を誓います」
騎士が顔を上げた時、瞳の中には穏やかな愛情と強固な意志が見えた。
幼い頃から見守ってくれた温かい瞳。
ぼくは、騎士の言葉を深く深く噛みしめた。
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