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第Ⅳ章 天国へ至る迷宮
海へ小さな筏で乗り出す
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リザードマンたちは、夜間に筏で海に出るのは危険だと止めてくれた。
だが、俺は首を横に振った。
「イヌガミ。さっき言ったこと本当だな?」
「はっ! 〈変化〉は可能であります!」
頭上の月を見上げたイヌガミは、得意気に胸を反らした。
「……丸一日経過しないと使えないってお前に聞いてたのに、正確には月が中天にかかると使用回数はリセットされるのか」
「はっ! そのようであります!」
自分のスキルさえも正確に把握していないイヌガミにジト目を送ってしまう。
まあ、いい……予定外だが、良い展開だ。
俺は、見送りに来てくれているリザードマンたちに向き直った。
「リザードマンさんたちの俺たちを案じる言葉はありがたいのですが、時間もあまりかけたくありません。俺たちの村はそれほど余裕があるわけではありませんし、途中で見かけた魔族やリザードマンさんたちの様子から見て、俺の旅は急いだ方がいいと思うんです」
「お気持ちは堅いようですね」
「はい。……筏、ありがとうございました」
俺は、波打ち際にある筏を見つめた。
水産都市エレフィンで見た船とは比べ物にならないほど粗末なものだ。
丸太を石斧で切り倒し、それを並べて蔦で縛っただけのシンプルなもの。丸太の切り口はギザギザで、枝も綺麗に根本から落とせているわけではないので、筏の表面も側面もデコボコしていた。
それでも「これは自分の船だ!」と思えた。リザードマンたちと協力して作り上げたものだからだ。
ちなみに櫂は、竹箒を参考に俺が作った。本当は港で見かけたような格好良い形の櫂を作りたかったが、あんなふうに木を加工する技術を俺たちは持っていなかったためだ。
俺が筏を海に向かって押そうとすると、俺の左右にリザードマンたちが並んだ。
一緒に筏を押して浜辺を移動する。
「せーのっ!」
右隣のリザードマンのリーダーの掛け声に俺も合わせる。
「せーのっ!」
俺の声に従って、二人のリザードマンが一歩踏み出す。
本当は俺一人でも押せるのだが、皆と息を合わせた。
力を隠そうとしたんじゃない。そうすることが楽しかったからだ。
筏にお座りしたイヌガミは、不思議そうにこてんと首をかしげて、俺を見つめていた。
やがて波に筏が揺れる感触がして、急に軽くなった。
「うおっと!」
力を入れすぎて、イヌガミが乗った筏が結構前に進んでしまった。
自分だけ海に流されるとでも思ったのか、イヌガミは筏の端っこまで駆けて、俺に向かって手を振ってきた。
「それじゃあ、連れも呼んでるし、もう行きますね!」
振り返り、月明かりの下に並ぶリザードマンたちを見た。
彼らにも個性がある。見た目も少しずつ違うし、性格や得意分野だって違う。少し腕の太いリザードマンは木を切り倒すのが得意で、一番小さいリザードマンは蔦を結ぶのが素早かった。彼らの名前を順に呼んで、別れの挨拶ができないのが残念だった。
「リーダー……ありがとう」
「こちらこそ。フウマさんも達者で」
また会う約束をしているとはいえ、今生の別れとなる可能性だってある。たぶんリザードマンたちの方は特にそう思っているのだろう。だから、筏作りを手伝って、すぐにお礼を返そうとしたのだ。
俺はリザードマンたちの心配そうな視線を見て、最後にちょっとだけ安心させようと思った。
「イヌガミ……筏をもう少し浜から離してくれ」
「はっ! かしこまりました!」
理由も聞かずイヌガミは海に入ると、前足で筏を押さえて後ろ足でバタ足を始めた。器用に筏を押していく。
それを見てリザードマンたちは不思議そうに見た。筏との距離は、リザードマンたちでは絶対に跳べないほどの距離になったのだ。
イヌガミが筏に上がった。
俺は最後だけ、シノビの掟を少し破って、力を開放した。
まず気配を消す。
〈潜伏〉のスキルを使ったわけではないが、松明の薄暗い明かりの中、リザードマンたちが俺を見つけることは不可能だろう。
「……!? フウマさん?」
リーダーたちは驚きの声を上げ、周囲を見回し出した。
その間もイヌガミが、筏を浜辺から遠ざけていっている。
あまり離れすぎると、リザードマンたちから見えなくなってしまうだろう。
「リザードマンの皆さん、筏を見ていてくださいね」
俺の声に、やっとリザードマンたちは俺が元いた場所から一歩も動いていないことに気づいたらしい。
それだけでも驚きだったろうに、次の瞬間、俺が筏の上に一瞬で〈影走り〉で転移したので、彼らは騒ぐのをぴたりとやめて絶句した。
筏の上で、イヌガミと一緒に浜辺のリザードマンたちを見つめた俺は、ちょっと失敗しちゃったかな、と思って気が気じゃなかった。
(心配してくれるリザードマンたちを安心させようとしただけなんだけど……)
不安に思った俺が、何か声をかけようとした瞬間、
「「「「うおおおお!!」」」」
リザードマンたちが歓声を上げた。
(よかった……上手くいったようだ……)
俺はリザードマンたちに大きく手を振った。
「また会いましょう!」
「ええ! 必ず!」
大きく手を振るリザードマンのリーダーの声には、先ほどまでの心配そうな様子はない。むしろ自分たちの方こそ頑張らねばという気合に満ち満ちていた。
他のリザードマンたちも両腕や斧などを上げて「またな!」とか「今度は俺たちが味噌汁を作ってやる!」とか口々に叫んでいる。
その叫びの一つ一つに、彼らの個性があった。気安い者に、料理に興味がある者。俺も大きく手を振り返した。
「ええ! またです! 今度はこちらがごちそうになります!」
ごちそうと聞いてちゃっかりイヌガミも、俺の横に並んで手を振り出した。きっとリザードマンたちが作る味噌汁に興味が湧いたのだろう。
きっと魚介類が好きな彼らの方が、俺よりも美味しいアサリとワカメの味噌汁を作れるようになるはずだ。
俺も楽しみだった。
だが、俺は首を横に振った。
「イヌガミ。さっき言ったこと本当だな?」
「はっ! 〈変化〉は可能であります!」
頭上の月を見上げたイヌガミは、得意気に胸を反らした。
「……丸一日経過しないと使えないってお前に聞いてたのに、正確には月が中天にかかると使用回数はリセットされるのか」
「はっ! そのようであります!」
自分のスキルさえも正確に把握していないイヌガミにジト目を送ってしまう。
まあ、いい……予定外だが、良い展開だ。
俺は、見送りに来てくれているリザードマンたちに向き直った。
「リザードマンさんたちの俺たちを案じる言葉はありがたいのですが、時間もあまりかけたくありません。俺たちの村はそれほど余裕があるわけではありませんし、途中で見かけた魔族やリザードマンさんたちの様子から見て、俺の旅は急いだ方がいいと思うんです」
「お気持ちは堅いようですね」
「はい。……筏、ありがとうございました」
俺は、波打ち際にある筏を見つめた。
水産都市エレフィンで見た船とは比べ物にならないほど粗末なものだ。
丸太を石斧で切り倒し、それを並べて蔦で縛っただけのシンプルなもの。丸太の切り口はギザギザで、枝も綺麗に根本から落とせているわけではないので、筏の表面も側面もデコボコしていた。
それでも「これは自分の船だ!」と思えた。リザードマンたちと協力して作り上げたものだからだ。
ちなみに櫂は、竹箒を参考に俺が作った。本当は港で見かけたような格好良い形の櫂を作りたかったが、あんなふうに木を加工する技術を俺たちは持っていなかったためだ。
俺が筏を海に向かって押そうとすると、俺の左右にリザードマンたちが並んだ。
一緒に筏を押して浜辺を移動する。
「せーのっ!」
右隣のリザードマンのリーダーの掛け声に俺も合わせる。
「せーのっ!」
俺の声に従って、二人のリザードマンが一歩踏み出す。
本当は俺一人でも押せるのだが、皆と息を合わせた。
力を隠そうとしたんじゃない。そうすることが楽しかったからだ。
筏にお座りしたイヌガミは、不思議そうにこてんと首をかしげて、俺を見つめていた。
やがて波に筏が揺れる感触がして、急に軽くなった。
「うおっと!」
力を入れすぎて、イヌガミが乗った筏が結構前に進んでしまった。
自分だけ海に流されるとでも思ったのか、イヌガミは筏の端っこまで駆けて、俺に向かって手を振ってきた。
「それじゃあ、連れも呼んでるし、もう行きますね!」
振り返り、月明かりの下に並ぶリザードマンたちを見た。
彼らにも個性がある。見た目も少しずつ違うし、性格や得意分野だって違う。少し腕の太いリザードマンは木を切り倒すのが得意で、一番小さいリザードマンは蔦を結ぶのが素早かった。彼らの名前を順に呼んで、別れの挨拶ができないのが残念だった。
「リーダー……ありがとう」
「こちらこそ。フウマさんも達者で」
また会う約束をしているとはいえ、今生の別れとなる可能性だってある。たぶんリザードマンたちの方は特にそう思っているのだろう。だから、筏作りを手伝って、すぐにお礼を返そうとしたのだ。
俺はリザードマンたちの心配そうな視線を見て、最後にちょっとだけ安心させようと思った。
「イヌガミ……筏をもう少し浜から離してくれ」
「はっ! かしこまりました!」
理由も聞かずイヌガミは海に入ると、前足で筏を押さえて後ろ足でバタ足を始めた。器用に筏を押していく。
それを見てリザードマンたちは不思議そうに見た。筏との距離は、リザードマンたちでは絶対に跳べないほどの距離になったのだ。
イヌガミが筏に上がった。
俺は最後だけ、シノビの掟を少し破って、力を開放した。
まず気配を消す。
〈潜伏〉のスキルを使ったわけではないが、松明の薄暗い明かりの中、リザードマンたちが俺を見つけることは不可能だろう。
「……!? フウマさん?」
リーダーたちは驚きの声を上げ、周囲を見回し出した。
その間もイヌガミが、筏を浜辺から遠ざけていっている。
あまり離れすぎると、リザードマンたちから見えなくなってしまうだろう。
「リザードマンの皆さん、筏を見ていてくださいね」
俺の声に、やっとリザードマンたちは俺が元いた場所から一歩も動いていないことに気づいたらしい。
それだけでも驚きだったろうに、次の瞬間、俺が筏の上に一瞬で〈影走り〉で転移したので、彼らは騒ぐのをぴたりとやめて絶句した。
筏の上で、イヌガミと一緒に浜辺のリザードマンたちを見つめた俺は、ちょっと失敗しちゃったかな、と思って気が気じゃなかった。
(心配してくれるリザードマンたちを安心させようとしただけなんだけど……)
不安に思った俺が、何か声をかけようとした瞬間、
「「「「うおおおお!!」」」」
リザードマンたちが歓声を上げた。
(よかった……上手くいったようだ……)
俺はリザードマンたちに大きく手を振った。
「また会いましょう!」
「ええ! 必ず!」
大きく手を振るリザードマンのリーダーの声には、先ほどまでの心配そうな様子はない。むしろ自分たちの方こそ頑張らねばという気合に満ち満ちていた。
他のリザードマンたちも両腕や斧などを上げて「またな!」とか「今度は俺たちが味噌汁を作ってやる!」とか口々に叫んでいる。
その叫びの一つ一つに、彼らの個性があった。気安い者に、料理に興味がある者。俺も大きく手を振り返した。
「ええ! またです! 今度はこちらがごちそうになります!」
ごちそうと聞いてちゃっかりイヌガミも、俺の横に並んで手を振り出した。きっとリザードマンたちが作る味噌汁に興味が湧いたのだろう。
きっと魚介類が好きな彼らの方が、俺よりも美味しいアサリとワカメの味噌汁を作れるようになるはずだ。
俺も楽しみだった。
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