上 下
91 / 263
第Ⅳ章 天国へ至る迷宮

ジッチャンの友人

しおりを挟む
執務室に俺とリノを招き入れた組合長ギルドマスターは、受付嬢だけでなく、護衛にも室外に退去するように命じた。

「しかし……」

言いよどむ護衛の顔には、本気で組合長を案じる色があった。
ただ単に職務熱心というだけではないのだろう。

「彼の亡き祖父とは親しい友人だった。その孫であるフウマ君とも親しい間柄なんだ。何も問題ない。君たちは外で待っていてくれ」

再度告げられた命令に不承不承従った護衛たちは、部屋を出ていった。

分厚い扉を閉めると、組合長は息を吐いた。

「お疲れのご様子ですね」

俺の言葉に、組合長は乾いた笑みを浮かべた。

「まぁね……現在、宗教都市ロウで治安維持のため、統率された武装集団を運用しているのは、我が冒険者ギルドだけだ。……もっとも、そのうち冒険者ギルドの資格は剥奪されそうだがね」

話を聞いてみると、予想以上に混迷を極めた状況だった。

本来、依頼を受けてモンスター討伐や護衛などの仕事を行うはずの冒険者ギルドが、組合長の下、様々な仕事を能動的に行っているのだ。
中には、司法や行政に関わる仕事も少なくない。

確かに、王家や他の組合に睨まれそうな活動内容だった。

冒険者の実績だけで組合長にまでなった男は、無骨な見た目どおり、決して事務仕事などが得意なわけではないのだろう。

それでも、書類が山となって積み上げられ、手がつけられているさまは、男がひたむきに慣れない仕事に従事していることを感じさせた。

椅子を勧められた俺は、リノと共に2人掛けのソファーに腰を下ろそうとした。
テーブルの向こうに座った組合長は、世間話でもするように話を振ってきた。

「そういえば、つい先日、王位継承権第14位の方まで亡くなられたそうだ」

「そうですか……――えっ、14位っ!?」

あっさり頷きそうになったが、聞き返す。腰を下ろそうとしたポーズで固まった。

(王位継承権第4位と言い間違えたんじゃないか?)

「いや。間違えた」

あっさり組合長は間違いを認めた。手元にある乱雑に積まれた書類の1枚を手に取り、言い直した。

「王位継承権第15位の方まで亡くなられたそうだ。……生後間もない赤子だったが、毒殺されているな。1週間ほど前のことらしい」

現場検証によると哺乳瓶に毒が混ぜられていることがわかった、と組合長は言って、書類を戻した。

思わず眉をしかめた俺に、組合長は説明を続ける。

「王宮は暗殺合戦で、こちらの復興に手を回すどころではない。それに乗じて覇権争いを行っている各大組織も似たようなことになっている。〈治癒神の御手教会〉の屋台骨が揺らぎ、王族が次々に亡くなられたためだ。中には癒しの奇跡があれば助かった王族もいただろうが、〈教会あそこ〉は今、他人の傷や病を癒やすほどの余裕がない。……あの大事件が立て続けに起きてから、まだたった数ヶ月ほどしか経っていないからね」

俺はリノの隣に腰を下ろした。
先に座っていたリノが気遣うようにこちらを窺っているのが、気配で分かった。

組合長は、眉根にできた深い皺を揉んだ。

「……もっとも忙しくしてくれているおかげで、今のところほとんど横槍が入らないんだがな。せいぜいこんな書面が送られてくる程度だ」

見せられた書面の内容に、俺は唸った。
リノが横から覗こうとしたが、慌てて組合長に返す。
かなり汚い文面で、恫喝する内容だった。

「ただの脅しだよ。実際に大兵力を割くほどの余裕はないだろうね。そもそもこんなあちこち陥没し、大火災に見舞われた都市よりも、王都を支配した方がよほど旨味があると考えているのだろう。今、玉座は空白だ」

沈んだ空気を変えるように組合長は尋ねてきた。

「ところで、君はどう思ったかね? 元奴隷たちを職員として採用していることを」

「大変良いことだと思います」

「フウマ君にそう言ってもらえるとありがたい」

組合長は、背もたれにぐったりともたれた。

その様子から、おそらく一筋縄ではいかなかったのだろうと容易に想像がついた。
当初は揉めに揉めたに違いない。

それも当然のことだ。
〈治癒神の御手教会〉の創設から続く迫害の歴史は決して浅くない。
数百年間も種族間の対立が続いているのだ。

「奴隷たちを雇用することで、少しでも奴隷側に金を回しているという側面もあるんだ。差別からの暴動……正直あのような戦いはもう見たくない。冒険者として上り詰めるまで様々な戦闘バトルを経験してきたが、あれは私の考える戦闘バトルではない。あれはもっと違う、別の何かだ」

胸に鈍い痛みが走る。

あれが戦闘でありながら戦闘ではないになったのだとしたら、それは主導したアイリーンやエリーゼの影響が大きいだろう。

「さて早速で悪いんだが、用件に入らせてもらっていいかね? まだ仕事が山積みでね」

物思いに耽りそうになった俺は、現実に引き戻された。

アレクサンダーたちやアイリーンが亡くなって以来、しょっちゅうあの頃のことを思い出すようになっていた。

気を取り直し、俺は確認した。

「指名依頼の件ですよね?」

シノビノサト村と組合長は、伝書鳩による暗号をやり取りしている。
文字数に制限があるため詳しい内容はまだ聞かされていない。

頷いた組合長は、重々しく口を開いた。

「早速だが、依頼内容を伝えよう。――勇者パーティーに入ってほしい」

動揺した俺の手を、リノが握ってくれた。

「……勇者パーティーへの加入依頼……ですか?」

組合長が酷い状況のせいで錯乱してしまったと思った俺は、窓の外にしばらく視線をそらした。

「その……組合長……冒険者たちを主導して街の治安を維持するのも大切ですが、たまにはゆっくりと休まれた方が……」

「まだまだ私は大丈夫だ。天国には行かないさ」

組合長が笑みを浮かべて安心したのも束の間――。

「だが君には行ってもらう必要があるかもしれないがね、天国に」

(……本当に大丈夫なんだろうか?)

組合長の体だけでなく、心の方も心配した。

「勇者パーティーといっても、なにも亡くなったアレクサンダー殿のパーティーではない。無論、他に勇者が誕生したという話でもない」

勇者は、盗賊などの職業のように簡単になれるものではない。
血筋や本人の適性などが必要となってくる。

逆に、血筋さえ徹底的に管理すれば、勇者が誕生するかどうかはわかるということになる。
勇者が生まれる血筋の子供の適性を順番に調べればいいだけなのだから。

血筋が絶対的な意味を持つというのは、王家とよく似ているかもしれない。

(いや、人のことはいえないか)

シノビノサト村も似たようなものだ。

かつて、ジッチャンが若かった頃――

シノビノサト村を挙げて、「ちぃと」という特別な力を持っていた曾祖父のようになるため、日夜激しい特訓が行われたことがあったそうだ。

曾祖父の力の源は、フウマと呼ばれる特別な職業クラスにある。
そのことは曾祖父の発言によりはっきりとしていた。

ジッチャンには幼馴染みがいて、共に競い合っていたそうだ。
その少年は優秀で、ジッチャンに初めのうちは勝っていたそうだ。

だが、成長して二人が青年になり、ジッチャンが名実ともにフウマとなった時、その競争は終わりを迎えた。

ジッチャンは名前だけでなく、職業もフウマとなったのだ。
幼馴染みの青年は、結局フウマとなったジッチャンにまったく勝てなくなった。

そして青年は、シノビノサト村にのみ伝わるという激しい修練をどれほど積んでも、フウマに至ることはできなかった……。

ジッチャンの友人は失意のあまり村を飛び出し、曾祖父が掟で禁じた「抜け忍」となったため、追っ手に追われて殺害されたらしい。

その頃にはすでに曾祖父はもう亡くなっていた。
その抜け忍を殺害した追っ手とは、当然、唯一彼に勝つことができたシノビノサト村の住人。

つまり、ジッチャンだ。
しおりを挟む
感想 146

あなたにおすすめの小説

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

神眼のカードマスター 〜パーティーを追放されてから人生の大逆転が始まった件。今さら戻って来いと言われてももう遅い〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「いいかい? 君と僕じゃ最初から住む世界が違うんだよ。これからは惨めな人生を送って一生後悔しながら過ごすんだね」 Fランク冒険者のアルディンは領主の息子であるザネリにそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 父親から譲り受けた大切なカードも奪われ、アルディンは失意のどん底に。 しばらくは冒険者稼業をやめて田舎でのんびり暮らそうと街を離れることにしたアルディンは、その道中、メイド姉妹が賊に襲われている光景を目撃する。 彼女たちを救い出す最中、突如として【神眼】が覚醒してしまう。 それはこのカード世界における掟すらもぶち壊してしまうほどの才能だった。 無事にメイド姉妹を助けたアルディンは、大きな屋敷で彼女たちと一緒に楽しく暮らすようになる。 【神眼】を使って楽々とカードを集めてまわり、召喚獣の万能スライムとも仲良くなって、やがて天災級ドラゴンを討伐するまでに成長し、アルディンはどんどん強くなっていく。 一方その頃、ザネリのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 ダンジョン攻略も思うようにいかなくなり、ザネリはそこでようやくアルディンの重要さに気づく。 なんとか引き戻したいザネリは、アルディンにパーティーへ戻って来るように頼み込むのだったが……。 これは、かつてFランク冒険者だった青年が、チート能力を駆使してカード無双で成り上がり、やがて神話級改変者〈ルールブレイカー〉と呼ばれるようになるまでの人生逆転譚である。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。