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第Ⅱ章 赤魔道士組合の悪夢

7人の勇者たち 2

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第二王女の言葉がきっかけになったわけではないだろうが、異世界から召喚された6人は目を覚ました。

「……ここは?」
「……イってぇ……頭打ったみたいだぜ」
「暗っ! どこよここ!」

男も女もしゃべり出す。

「――お前ら」

勇者が何かを口にしようとした瞬間、第二王女が手で遮った。召喚された者たちには見えない角度で浮かべられた嫌らしい笑みを見て、勇者は口をつぐむ。
どうやら何か考えがあるらしい。

「あなた方は、異世界に召喚されたのです。勇者として」

いきなり真相を暴露した第二王女に、フェルノは驚きの目を向けるが、第二王女は堂々とした様子だ。

勇者は、自分以外の存在を――まして黒髪の存在を勇者と呼んでいることに抵抗を覚えたらしく顔をしかめていた。

「ゆ、勇者っ!?」

むっつりと黙り込んでいたメガネをかけていた男子が声を上げた。

「しかも召喚だなんて! 僕はついに来たんだ異世界にっ!!」

「黙ってろよ、オタク野郎が! 放課後まで教室の隅っこでラノベなんか読みやがってよっ」

「キ、キミらよりマシだろ! 担任への内申稼ぎのために、これ見よがしに教室でノートや教科書広げてさ」

「進学校なんだから勉強するくらい当たり前だろバーカ!」

「ノート広げて、女とイチャついてるだけだろ」

「うらやましいから妬んでいるだけだろうが」

「う、うらやましくなんか……」

「ちょっとー、いい加減やめてよねー男子。こんなワケわかんない状況でもケンカするとか、男子ってホント頭悪いってゆーかー」

唯一黒髪ではない茶髪の女がそう注意すると、さきほどまで威勢良くケンカしていた2人は黙り込んだ。

「お、おい。黒上さんに怒られちまったじゃねぇか」

「お、お前のせいだろ? ……か、彼女、暴走族のリーダーのカレシがいるって噂なんだぞ!?」

「俺は……ヤクザのカレシがいるって聞いたぜ」

話が収まった瞬間を見計らった見事なタイミングで、美しい笑みを振りまきながら、第二王女が灰色の制服姿の男女に話しかけた。

「あなた方は、魔法や武術の心得はありますか?」

「えっ?」

戸惑うメガネに対し、男子2人が答えた。

「柔道の授業を受けてるぞ」
「俺は剣道」

「ふぅーん」

剣道――つまり剣を扱うすべを習っているという男に、勇者は背後から殴りかかった。ついでに、その隣にいた柔道という未知の技術を身につけていると豪語する相手にも。

ガガン、と
鈍い音が地下に2度連続したように響くと、後頭部から血を流した少年2人が倒れた。

「……コレが勇者かよ」

吐き捨てたアレクサンダーの唾が、少年の後頭部の赤い傷口にかかる。刃で切ったわけではないので致命傷ではない。

「とすると……」

目を向けられた残り4人の男女はすくみ上った。
メガネをした男子は「チートチート! 神様チートくれよ!」と錯乱したまま、勇者の剣によって気絶させられた。

「……あっ」
「ひぃ……っ」

女2人はそれぞれ「タクぅ……」だの「ケンジぃ」だの叫びながら、倒れた男にすがりつく。それぞれの情夫なのだろう。

アレクサンダーは長い黒髪の女とショートボブの黒髪の女の前髪辺りをひっつかみ、引きずるようにして〈五魂の儀式台〉まで運ぶ。

「異世界の勇者って弱いんだねぇ……ゴブリン並みじゃない?」

「ゴブリンのほうがまだマシだぜ。戦意がある分な」

手枷足枷を乱暴につけられた女たちは、鼻水と涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた。真新しい赤魔道士たちの血痕を見て、自分たちの身に次に何が起こるか想像したらしい。

「やっぱミイラ化した赤魔道士たちを面倒くさがって、手足切り飛ばして蹴落としたのはまずかったんじゃない?」

大切な〈五魂の儀式台〉は血で汚れてしまっている。
ミイラ化した赤魔道士たちをフェルノもアレクサンダーも外すのを面倒がり、結果、アレクサンダーが手足を切り飛ばした後、1体ずつ蹴飛ばしたので、かなり血痕が残っていた。

「うぅー……うぅーっうぅうー……」
「ひぐっ……えぐぅっ……」

「おいおい。異世界の女勇者様達は小便も我慢できねぇのかよ……」

立ち込めるくさい臭いの中、あきれたように黒髪の少女たちを見つめるアレクダンサーに、フェルノは同意するように頷いた。

アレクサンダーは男に触るのを嫌がるため、仕方なくフェルノが気絶した男どものセットした。騎士団長も第二王女の命令で渋々〈五魂の儀式台〉に気絶した少年たちを運ぶのを手伝ってくれた。

「アヒッ……わ、わらひ、助かったの……?」

恐怖でろれつが怪しくなっている茶髪の少女は、手枷足枷が5人分しか用意されてないことに気づいたらしい。

「そだよ。よかったねー」

フェルノが微笑みかけると、クロガミと呼ばれていた少女はコクンコクンと首を何度も振った。

「わ、わたしっ、黒上杏子って言います。な、なんでも命じて下さい。雑用でもなんでもします、なんでも舐めます」

「あっそ。まぁ、そこで見てなよ」

「は、はい!」

元気よくそう返事した黒上杏子はフェルノの背後に立った。

いつぞやの儀式同様、勇者アレクサンダーは〈五魂の儀式台〉の中央に立った。異世界の勇者たちはミイラ化していく。

灰色のスカートからのぞいていた瑞々しい傷1つない足が、皺だらけになり、やがて骨と皮が張り付いたような状態になるのを見ていると、フェルノは胸がスッとする思いだった。

(だいたい、なんでこんなゴミクズみたいな連中が、綺麗な手足をしてるのよ)

平民だの奴隷だのという輩は、皆総じて手足が傷だらけで節くれだっている。そういう重労働を課せられているからだ。
そしてそれこそが世界の正しい姿だとフェルノは信じて疑わなかった。

(異世界は狂った世界ね)

「……アヒャヒャヒャ……」

黒上杏子と名乗った女は、目の前で知り合いだった5人の男女が皺だらけになるのを見せられて、また怪しい言動をするようになっていた。「夢だ悪夢だ」と何度もつぶやいている。

「……終わったか」

勇者アレクサンダーは、自らの体内に、異世界の勇者たちから立ち上る輝きのようなものを〈五魂の儀式台〉を通じて吸収した。

だが赤魔道士たちをの力を吸収した時と違い、昏倒することもなく、劇的な変化のようなものは感じられなかった。

「……もしかして、勇者からは何も吸収できないのか? それとも異世界人だからか?」

首を傾げる勇者。

ふと、その視線が黒上杏子に止まった。

瞬間、勇者の体がブレてかすみ、かき消えた。

「えっ?」

戸惑いの声を上げたのは自分だったろうか、騎士団長だったろうか。
目の前から勇者が消えたのだ。

ガツンと石壁に何かがぶつかる音と、女の悲鳴にフェルノはそちらを振り向いた。

石壁に髪を握って押さえつけられているのは、黒上杏子だった。

「髪を何らかの方法で染めているのか? ……姑息な真似を」

瞬間移動したかのような高速移動を果たした勇者が、掴んだ茶髪の根本に目をこらしている。
フェルノも近づいてよく見て気づいた。
この女の地毛も黒だったのだ。

(アレクのさっきの動き何? むちゃくちゃ速かったし……それに、この暗闇の中、あの距離からこの毛の付け根の色が茶色じゃなくて黒だって気づいたの?)

あり得ない速度とあり得ない視力だった。

冒険者必須の暗視が得意などというレベルではない。すぐ間近にいたフェルノでさえ気づかなかったのだ。

「燃えろ」

勇者がすっかり慣れた口調でつぶやいた。

だが。

「うぉおっ!」

冷静に見えた勇者が声を上げるほど、それは凄まじい炎だった。

これまで勇者が纏うことができたのが炎だというのなら、今勇者が纏うことに成功したのは豪炎とでもいうべき火勢だった。

あっという間に灰になった茶髪の少女の髪をアレクサンダーは放した。丸焦げになった死体が石畳に接すると、悪臭とともにジュッという音がした。どうやらこの女も漏らしてしまっていたらしい。

「どうやら異世界の女たちは下半身が相当緩いらしいですわね」

第二王女の言葉に、フェルノはまったくの同感だったので頷いた。

勇者アレクサンダーは自らの手の平に炎を集めて球体を作ると、騎士団長に投げた。

「……え?」

騎士団長は間抜け面をしたまま炎に包まれた。悲鳴を上げた騎士団長は転げまわり、なんらかの防御系のスキルを使用した様子だったが、あっという間に死んでしまった。

「……なるほど。騎士団長クラスでも一撃か……便利だな」

「フェルノの父親が隠していたのはこれか」だの、「あの薄汚い盗賊もこれに似た神代マジックアイテムの力を借りたのか」だの、フェルノにとって意味不明なことを勇者はぶつぶつとつぶやいている。

全身に赤い炎を纏った豪炎の勇者は、まるで悪夢に登場する炎の魔人のような姿だった。




◇◇◇あとがき◇◇◇

これでⅡ章は終了です。予定よりだいぶ短くなりました。
最終章はさらに短く、7話で終わる予定です。
残り短い間ですが、よろしくお願いします。
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