24 / 53
謁見
しおりを挟む
「まったく!なぜまたここにお前が来たのか、まったくもって理解不能だ!」コソコソ
私は今城に来ている。
来ている理由は、この前の指名クエストの件だ。
ルルンも指名クエストで同じものを貰っていて、一緒に来ているがルルンとは別行動で、後で合流するらしい。
私が城についたら、リッターが案内役として私に着いてくれるらしく、ただいまリッターと一緒に行動している。
ルルンはルーエが一緒だ。
何故か聞いたら、リッターは濁したが、ルーエが教えてくれた。
「ディーオ達が来ること聞いて、自分から立候補したんだ。リッターは。ちなみに、俺も立候補した」
そう言って、ニコッと笑ったねきた。
正直言って、背筋に寒気が走ったよ。こいつ何企んでるんでしょうかね~?
「だってしょうがないではないですか。城からの指名クエストなんですから。断れるはずがございません」
私が「城から」と「指名」の所を強調して言えば、リッターは舌打ちをして不機嫌そうな顔をする。
私は気付かないふりをして、リッターの3歩後ろをついていく。
これはお嬢様時代からの習慣で、『女は男の3歩後ろを常にあるけ』と、礼儀作法の先生に欲しえてもらったからだ。だが、夫婦になった女性は、夫となった人の隣を歩く。
これは、夫が妻を大事にしている証拠で、時折、妻が夫の3歩後ろを歩いているのを見る。これは亭主関白の家がそうだ。
「おい。着いたぞ顔を上げろ!」
私が考え事をしている間に、目的地についたみたいで、リッターが大きな扉の前で苛立ちの顔をしている。
私は慌てて身だしなみを整え、顔を上げ、愛想笑いをする。
「‥‥いくぞ」
リッターが何やら緊張している。どうしてかは分からない。でも、なんかこの扉、見覚えがあるような‥‥‥あ!
「ちょ!リッtーー」
「ーー失礼します!(バタン!)冒険者クラージョを連れてまいりました!」
私が気づいた時には、時すでに遅しってやつだった。
リッターが扉を開けると、そこには様々な国の代表者が椅子に座って並んでいた。真ん中には真っ赤なカーペットがひいてあり、その先には玉座に座った王様がいた。
「‥‥‥こちらに来なさい」
「「はい」!」
私とリッターは前に進む。
王様の前に着いた時、リッターは騎士だからか、敬礼をしているが、私は胸に手を当てて腰をおるだけにした。
ここでもし、お嬢様のようにスカートをつまんでお辞儀なんてしたら、私の正体がバレるだろう。ここで習慣が出なかったことを褒めてほしい。
顔をあげないまま、王様の次の言葉を待つあいだ、私は王様に初めてあった頃のことを思い出していた。
昔、1度だけ王様にあったことがある。
アインハイト様と婚約した時だ。
その時王様は、言葉は発しなかったものの、ずっとにこやかに笑っていた。
とってもホンワカした雰囲気だったが、今は威厳ある雰囲気だ。
「‥‥‥‥」
王様が急に黙ってしまい、私はちょっと心配になった。
でも、王様はそんな私の心配をよそに、何やら決心したように顔を上げ立ち上がった。
「皆の者!アンジェロ侯爵以外は外に出よ!」
急にそんなことを言い出した。
案の定、周りの宰相達は、騒ぎ出した。
「何故冒険者などという野蛮人と王を二人っきりにしなければならないのですか!」
おい。話聞いてたか?アンジェロ侯爵。つまりは私のお父様も残れって言ってたよ?お耳は大丈夫かな~?
「そうです!野蛮人と一緒はいけません!せめてでも騎士を1人残させてください!」
おい!さっきも思ったが、野蛮人ってなんだ!野蛮人って!!こちとら数日前まで令嬢やってたんだぞ!しかもこの国の!
私は内心で、ずっと周りの奴らの言葉を反論しながら、王様の言葉を待った。
「‥‥黙らんか!王の命令だ!騎士を1人残せというのならば、ヤレガ騎士団長!」
「は!」
「お前が残れば他の者達も文句は言うまい。この場に残れ」
「は!」
どこから出てきたのか、王様の横に白がベースのマントに、胸元と左肩にペガサスの模様がある男が出てきた。
さっきの王様の言葉から分かる通り、あの男の人は『騎士団長』なのだろう。
ペガサス模様の騎士に心当たりがある。
確かゲーム内での隠し攻略対象だ。
ヤレガが残ることで渋々了解した人達が、次々に部屋の外へと出ていく。
「‥‥王にけっして変なことするなよ」ボソッ
リッターが出ていく前に、私にそう忠告して出ていった。
私は、お父様がいる方向からただならぬ殺気を感じられたが、リッターはそれに気づかずに出ていく。
‥‥本当にリッターって騎士なの?疑うわ~。
「‥‥クラージョよ。顔を上げよ」
「はい」
私はできるだけゆっくり顔を上げる。すると、そこには‥‥。
「今回のことは誠に申し訳なかった!」
「プロテッツィオーネ王!?」
土下座で王座の前にいる王様がいた。
慌ててしまった私は、今は『クラージョ』なのを忘れて、『ディーオ』としてお父様のところに走ってしまった。
「お、お父様!!何故私は王に土下座をされているのですか!?これでは私が悪者です!すぐに辞めるように言ってください!!お父様なら可能でしょう!?」
何故お父様かと言うと、昔お母様から聞いた話だが、お父様は王様と幼なじみで、なんでも言い合える仲なのだとか。
今でも昔の名残として、お父様の前だけ王様は、昔の悪ガキのようなことをすることがあるそうだ。王様に文句を言えるのも、この国では王家かお父様だけらしい。
そんなことを思い出した私は、この場で頼れるのはお父様だけど判断して、すがりついた。
「はぁー。おいケーニヒ!あまり私の可愛い娘を困らせるな!‥‥切るぞ?」
お父様は、私を守るように優しく抱きしめてくれた。
お父様から本気のトーンで「切るぞ?」と聞いた私は、慌てて先程残されたヤレガの方を向いた。
でも、私の心配はいらなかったみたいだ。
ヤレガは、何もせずに王様の横でピシッと立っている。
あれ?もしかしてこれって、日常的な感じなのかな?
そんなことを思っていると、王様がゆっくりと笑いながら立ち上がった。
「ワハハハハ!すまんすまん!だが、謝罪の言葉は本心からの気持ちだ。冒険者クラージョ‥‥いや、アンジェロ侯爵家の長女。ディーオ嬢」
私はそこでやっと、今の姿が冒険者クラージョなのを思い出す。
あれ?私ってルルンに魔法をかけてもらっていたはずだ。それが、聞いてない?ってことはさっきこの場にいた、宰相達に正体がバレた!?
「あぁ、安心してよい。ディーオ嬢の正体はここにいるものにしか分かっておらん」
「え?」
私が顔を青くしているのに気づいた王様が、説明をしてくれた。
ここに残っているお父様と王様。それにヤレガは、『隠蔽魔法遮断』のエンチャントがしてある指輪を付けているらしい。
これは、王様は常備しており、お父様とヤレガは、今日のために新しく作ったのだとか。
ここまで聞いて私は思った。
‥‥‥王様‥‥これは計画的犯行ですか。
私が王様に文句をなどを言えるはずもなく、この言葉は喉まできていたが、頑張って飲み込んだ。
私は今城に来ている。
来ている理由は、この前の指名クエストの件だ。
ルルンも指名クエストで同じものを貰っていて、一緒に来ているがルルンとは別行動で、後で合流するらしい。
私が城についたら、リッターが案内役として私に着いてくれるらしく、ただいまリッターと一緒に行動している。
ルルンはルーエが一緒だ。
何故か聞いたら、リッターは濁したが、ルーエが教えてくれた。
「ディーオ達が来ること聞いて、自分から立候補したんだ。リッターは。ちなみに、俺も立候補した」
そう言って、ニコッと笑ったねきた。
正直言って、背筋に寒気が走ったよ。こいつ何企んでるんでしょうかね~?
「だってしょうがないではないですか。城からの指名クエストなんですから。断れるはずがございません」
私が「城から」と「指名」の所を強調して言えば、リッターは舌打ちをして不機嫌そうな顔をする。
私は気付かないふりをして、リッターの3歩後ろをついていく。
これはお嬢様時代からの習慣で、『女は男の3歩後ろを常にあるけ』と、礼儀作法の先生に欲しえてもらったからだ。だが、夫婦になった女性は、夫となった人の隣を歩く。
これは、夫が妻を大事にしている証拠で、時折、妻が夫の3歩後ろを歩いているのを見る。これは亭主関白の家がそうだ。
「おい。着いたぞ顔を上げろ!」
私が考え事をしている間に、目的地についたみたいで、リッターが大きな扉の前で苛立ちの顔をしている。
私は慌てて身だしなみを整え、顔を上げ、愛想笑いをする。
「‥‥いくぞ」
リッターが何やら緊張している。どうしてかは分からない。でも、なんかこの扉、見覚えがあるような‥‥‥あ!
「ちょ!リッtーー」
「ーー失礼します!(バタン!)冒険者クラージョを連れてまいりました!」
私が気づいた時には、時すでに遅しってやつだった。
リッターが扉を開けると、そこには様々な国の代表者が椅子に座って並んでいた。真ん中には真っ赤なカーペットがひいてあり、その先には玉座に座った王様がいた。
「‥‥‥こちらに来なさい」
「「はい」!」
私とリッターは前に進む。
王様の前に着いた時、リッターは騎士だからか、敬礼をしているが、私は胸に手を当てて腰をおるだけにした。
ここでもし、お嬢様のようにスカートをつまんでお辞儀なんてしたら、私の正体がバレるだろう。ここで習慣が出なかったことを褒めてほしい。
顔をあげないまま、王様の次の言葉を待つあいだ、私は王様に初めてあった頃のことを思い出していた。
昔、1度だけ王様にあったことがある。
アインハイト様と婚約した時だ。
その時王様は、言葉は発しなかったものの、ずっとにこやかに笑っていた。
とってもホンワカした雰囲気だったが、今は威厳ある雰囲気だ。
「‥‥‥‥」
王様が急に黙ってしまい、私はちょっと心配になった。
でも、王様はそんな私の心配をよそに、何やら決心したように顔を上げ立ち上がった。
「皆の者!アンジェロ侯爵以外は外に出よ!」
急にそんなことを言い出した。
案の定、周りの宰相達は、騒ぎ出した。
「何故冒険者などという野蛮人と王を二人っきりにしなければならないのですか!」
おい。話聞いてたか?アンジェロ侯爵。つまりは私のお父様も残れって言ってたよ?お耳は大丈夫かな~?
「そうです!野蛮人と一緒はいけません!せめてでも騎士を1人残させてください!」
おい!さっきも思ったが、野蛮人ってなんだ!野蛮人って!!こちとら数日前まで令嬢やってたんだぞ!しかもこの国の!
私は内心で、ずっと周りの奴らの言葉を反論しながら、王様の言葉を待った。
「‥‥黙らんか!王の命令だ!騎士を1人残せというのならば、ヤレガ騎士団長!」
「は!」
「お前が残れば他の者達も文句は言うまい。この場に残れ」
「は!」
どこから出てきたのか、王様の横に白がベースのマントに、胸元と左肩にペガサスの模様がある男が出てきた。
さっきの王様の言葉から分かる通り、あの男の人は『騎士団長』なのだろう。
ペガサス模様の騎士に心当たりがある。
確かゲーム内での隠し攻略対象だ。
ヤレガが残ることで渋々了解した人達が、次々に部屋の外へと出ていく。
「‥‥王にけっして変なことするなよ」ボソッ
リッターが出ていく前に、私にそう忠告して出ていった。
私は、お父様がいる方向からただならぬ殺気を感じられたが、リッターはそれに気づかずに出ていく。
‥‥本当にリッターって騎士なの?疑うわ~。
「‥‥クラージョよ。顔を上げよ」
「はい」
私はできるだけゆっくり顔を上げる。すると、そこには‥‥。
「今回のことは誠に申し訳なかった!」
「プロテッツィオーネ王!?」
土下座で王座の前にいる王様がいた。
慌ててしまった私は、今は『クラージョ』なのを忘れて、『ディーオ』としてお父様のところに走ってしまった。
「お、お父様!!何故私は王に土下座をされているのですか!?これでは私が悪者です!すぐに辞めるように言ってください!!お父様なら可能でしょう!?」
何故お父様かと言うと、昔お母様から聞いた話だが、お父様は王様と幼なじみで、なんでも言い合える仲なのだとか。
今でも昔の名残として、お父様の前だけ王様は、昔の悪ガキのようなことをすることがあるそうだ。王様に文句を言えるのも、この国では王家かお父様だけらしい。
そんなことを思い出した私は、この場で頼れるのはお父様だけど判断して、すがりついた。
「はぁー。おいケーニヒ!あまり私の可愛い娘を困らせるな!‥‥切るぞ?」
お父様は、私を守るように優しく抱きしめてくれた。
お父様から本気のトーンで「切るぞ?」と聞いた私は、慌てて先程残されたヤレガの方を向いた。
でも、私の心配はいらなかったみたいだ。
ヤレガは、何もせずに王様の横でピシッと立っている。
あれ?もしかしてこれって、日常的な感じなのかな?
そんなことを思っていると、王様がゆっくりと笑いながら立ち上がった。
「ワハハハハ!すまんすまん!だが、謝罪の言葉は本心からの気持ちだ。冒険者クラージョ‥‥いや、アンジェロ侯爵家の長女。ディーオ嬢」
私はそこでやっと、今の姿が冒険者クラージョなのを思い出す。
あれ?私ってルルンに魔法をかけてもらっていたはずだ。それが、聞いてない?ってことはさっきこの場にいた、宰相達に正体がバレた!?
「あぁ、安心してよい。ディーオ嬢の正体はここにいるものにしか分かっておらん」
「え?」
私が顔を青くしているのに気づいた王様が、説明をしてくれた。
ここに残っているお父様と王様。それにヤレガは、『隠蔽魔法遮断』のエンチャントがしてある指輪を付けているらしい。
これは、王様は常備しており、お父様とヤレガは、今日のために新しく作ったのだとか。
ここまで聞いて私は思った。
‥‥‥王様‥‥これは計画的犯行ですか。
私が王様に文句をなどを言えるはずもなく、この言葉は喉まできていたが、頑張って飲み込んだ。
2
お気に入りに追加
2,056
あなたにおすすめの小説
(完結)モブ令嬢の婚約破棄
あかる
恋愛
ヒロイン様によると、私はモブらしいです。…モブって何でしょう?
攻略対象は全てヒロイン様のものらしいです?そんな酷い設定、どんなロマンス小説にもありませんわ。
お兄様のように思っていた婚約者様はもう要りません。私は別の方と幸せを掴みます!
緩い設定なので、貴族の常識とか拘らず、さらっと読んで頂きたいです。
完結してます。適当に投稿していきます。
【完結】偽聖女め!死刑だ!と言われたので逃亡したら、国が滅んだ
富士とまと
恋愛
小さな浄化魔法で、快適な生活が遅れていたのに何もしていないと思われていた。
皇太子から婚約破棄どころか死刑にしてやると言われて、逃亡生活を始めることに。
最大の浄化魔法は陛下から使うなと言われていた使いました。
どうなるんでしょうね?「政治の腐敗を浄化する」魔法を使うと……。
少しずつ、聖女を追放したことで訪れる不具合。
ま、そんなこと知らないけど。
モブ顔聖女(前世持ち)とイケメン木こり(正体不明)との二人旅が始まる。
0歳児に戻った私。今度は少し口を出したいと思います。
アズやっこ
恋愛
❈ 追記 長編に変更します。
16歳の時、私は第一王子と婚姻した。
いとこの第一王子の事は好き。でもこの好きはお兄様を思う好きと同じ。だから第二王子の事も好き。
私の好きは家族愛として。
第一王子と婚約し婚姻し家族愛とはいえ愛はある。だから何とかなる、そう思った。
でも人の心は何とかならなかった。
この国はもう終わる…
兄弟の対立、公爵の裏切り、まるでボタンの掛け違い。
だから歪み取り返しのつかない事になった。
そして私は暗殺され…
次に目が覚めた時0歳児に戻っていた。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。こういう設定だとご了承頂けると幸いです。
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
悪女の指南〜媚びるのをやめたら周囲の態度が変わりました
結城芙由奈
恋愛
【何故我慢しなければならないのかしら?】
20歳の子爵家令嬢オリビエは母親の死と引き換えに生まれてきた。そのため父からは疎まれ、実の兄から憎まれている。義母からは無視され、異母妹からは馬鹿にされる日々。頼みの綱である婚約者も冷たい態度を取り、異母妹と惹かれ合っている。オリビエは少しでも受け入れてもらえるように媚を売っていたそんなある日悪女として名高い侯爵令嬢とふとしたことで知りあう。交流を深めていくうちに侯爵令嬢から諭され、自分の置かれた環境に疑問を抱くようになる。そこでオリビエは媚びるのをやめることにした。するとに周囲の環境が変化しはじめ――
※他サイトでも投稿中
都合のいい女は卒業です。
火野村志紀
恋愛
伯爵令嬢サラサは、王太子ライオットと婚約していた。
しかしライオットが神官の娘であるオフィーリアと恋に落ちたことで、事態は急転する。
治癒魔法の使い手で聖女と呼ばれるオフィーリアと、魔力を一切持たない『非保持者』のサラサ。
どちらが王家に必要とされているかは明白だった。
「すまない。オフィーリアに正妃の座を譲ってくれないだろうか」
だから、そう言われてもサラサは大人しく引き下がることにした。
しかし「君は側妃にでもなればいい」と言われた瞬間、何かがプツンと切れる音がした。
この男には今まで散々苦労をかけられてきたし、屈辱も味わってきた。
それでも必死に尽くしてきたのに、どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのか。
だからサラサは満面の笑みを浮かべながら、はっきりと告げた。
「ご遠慮しますわ、ライオット殿下」
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる