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私はきっと‥‥
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ルルンの過去を知った。
ルルンの過去を知ったことで、私が前までのように、ルルンに接しないかととわれれば、答えは『NO』だ!
「‥‥ねぇ、ルルン」
私は、まだ私の腕の中にいるルルンに声をかけた。
「‥‥はい」
ルルンの声は、泣いたせいかどことなくかすれていて、私の胸がズキリといたんだ。
「ルルンは‥‥‥私が弱いと思う?」
「そんなこと思いません!」
私の問に、ルルンはガバッと顔を上げて私を見る。
私は泣いた跡が残るルルンの頬を手で包んだ。
「‥‥どうして?」
私は、ルルンになぜそう思うか聞いてみた。
「‥‥‥お嬢様は、とってもおっちょこちょいです」
‥‥‥‥ん?
「お嬢様は、魔法のコントロールができずに、魔法ローブを言葉通りに切り刻んでしまいました」
‥‥あれあれ?
「学校からは追放され、その前の夏休みでは、何やら部屋に閉じこもって何やらブツブツ言っておられました」
‥‥‥こ、これは。
「私はお嬢様が幼少期の頃から一緒にいます。だから、私は思いました。
『あ、ついにお嬢様が壊れた』と」
「‥‥ル、ルルンさん?」
「いつか何かするとは思っていました」
え!?そんなこと思ってたの!?
「そして遂に、お嬢様は冒険者になりたいと言い出しました。
私は到底お嬢様が冒険者などになれる気がしません」
これ貶されてるよね!?なんで!?なんでルルンに私は今、貶されてるの!?
「でも、そんなお嬢様は、私を救ってくださいました。
私はお嬢様が、私を救ってくれたように、他人を助けたりできる冒険者になれると思います。
そう。とっても優しい冒険者に」
そう言ったルルンは、とてもいい笑顔をしていた。
これまで見てきた笑顔の中でも飛び抜けた笑顔だった。
バタン!
「お父様!私は冒険者になりますわ!」
「ディーオ‥‥もっとゆっくり入りなさい」
私はルルンと一緒に、お父様の書斎にとびこんだ。
お父様に注意されるが、そんなのお構い無しだ。
「お父様!ルルンとは話しました!それでも‥‥それでも!私は冒険者になりたいのです!」
私はお父様の机に手を置き、必死に訴える。
すると、難なく許可が出た。
「いいよ。ディーオ」
「よっしゃー!」
私は思わず令嬢らしからぬ声を出してしまった。
すぐにルルンに注意され、令嬢のポーズをとる。
「そ、それではお父様?私は準備がありますので、これで失礼致します」
「ああ。ルルンも連れていくのだろう?」
「もちのろんです!」
私はガッツポーズをして、お父様を見る。
お父様は苦笑いで、私の後ろにいるルルンを見る。
「‥‥わかったよ。
‥‥‥ルルン‥ディーオを頼む」
「はい、旦那様。お嬢様は、私が責任をもって、お守りいたしす」
そんな2人のやりとりは、私の耳には届いていなかった。
ルルンの過去を知ったことで、私が前までのように、ルルンに接しないかととわれれば、答えは『NO』だ!
「‥‥ねぇ、ルルン」
私は、まだ私の腕の中にいるルルンに声をかけた。
「‥‥はい」
ルルンの声は、泣いたせいかどことなくかすれていて、私の胸がズキリといたんだ。
「ルルンは‥‥‥私が弱いと思う?」
「そんなこと思いません!」
私の問に、ルルンはガバッと顔を上げて私を見る。
私は泣いた跡が残るルルンの頬を手で包んだ。
「‥‥どうして?」
私は、ルルンになぜそう思うか聞いてみた。
「‥‥‥お嬢様は、とってもおっちょこちょいです」
‥‥‥‥ん?
「お嬢様は、魔法のコントロールができずに、魔法ローブを言葉通りに切り刻んでしまいました」
‥‥あれあれ?
「学校からは追放され、その前の夏休みでは、何やら部屋に閉じこもって何やらブツブツ言っておられました」
‥‥‥こ、これは。
「私はお嬢様が幼少期の頃から一緒にいます。だから、私は思いました。
『あ、ついにお嬢様が壊れた』と」
「‥‥ル、ルルンさん?」
「いつか何かするとは思っていました」
え!?そんなこと思ってたの!?
「そして遂に、お嬢様は冒険者になりたいと言い出しました。
私は到底お嬢様が冒険者などになれる気がしません」
これ貶されてるよね!?なんで!?なんでルルンに私は今、貶されてるの!?
「でも、そんなお嬢様は、私を救ってくださいました。
私はお嬢様が、私を救ってくれたように、他人を助けたりできる冒険者になれると思います。
そう。とっても優しい冒険者に」
そう言ったルルンは、とてもいい笑顔をしていた。
これまで見てきた笑顔の中でも飛び抜けた笑顔だった。
バタン!
「お父様!私は冒険者になりますわ!」
「ディーオ‥‥もっとゆっくり入りなさい」
私はルルンと一緒に、お父様の書斎にとびこんだ。
お父様に注意されるが、そんなのお構い無しだ。
「お父様!ルルンとは話しました!それでも‥‥それでも!私は冒険者になりたいのです!」
私はお父様の机に手を置き、必死に訴える。
すると、難なく許可が出た。
「いいよ。ディーオ」
「よっしゃー!」
私は思わず令嬢らしからぬ声を出してしまった。
すぐにルルンに注意され、令嬢のポーズをとる。
「そ、それではお父様?私は準備がありますので、これで失礼致します」
「ああ。ルルンも連れていくのだろう?」
「もちのろんです!」
私はガッツポーズをして、お父様を見る。
お父様は苦笑いで、私の後ろにいるルルンを見る。
「‥‥わかったよ。
‥‥‥ルルン‥ディーオを頼む」
「はい、旦那様。お嬢様は、私が責任をもって、お守りいたしす」
そんな2人のやりとりは、私の耳には届いていなかった。
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