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本編

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「‥‥‥‥」

「どうかしたか?」

 私が騎士団生活場の大きさに蹴落とされていると、サレス団長が話しかけてきた。
 私は素直に騎士団生活場の大きさに蹴落とされていることを伝えると、サレスは「そうか」と言ってフッと笑った。
 な!この人いま私の事馬鹿にしたよね!?ふざけんな!

「サレス団長は初めて見た時驚かなかったんですか!?こんなに大きいのに!」

「‥‥普通じゃないか?」

 チラッと建物を見て答えるサレス。
 あ、ダメだ。この人の感覚は麻痺してる。ちなみに見た感じの大きさは、二十何階建てのビルぐらいだ。

「‥‥ち、ちなみに敷地ってどこまでですか?」

「ん?あそこから‥‥あそこまでだな」

 サレスが指でさして教えてくれたが、感覚的には東京ドームが何個も入りそうだったし、東京スカイツリーなんて丸々すっぽり入りそうだった。
 ‥ 悪魔で私の目で見た限りだからね?

「‥‥‥これが普通だなんて、サレス団長の感覚は麻痺してますよ」

「そうか?」

 そう言って、サレスは合格者が続々と集まる広場へと行ってしまった。

「よ!おはよう」

「あ、レクター‥‥起きたんだね」

 レクターが満面の笑みで後ろから私の肩を叩いて挨拶をしてきた。私はそれを軽く流して広場へと足を向けた。

「ちょ!待てよ!」

 レクターはそんな私を後ろから追いかけてきた。

「それにしても広いな~ここの広場。この騎士団生活場だけでも俺の家何個が入りそうだぜ‥‥‥敷地ってどれぐらいなんだろう?」

 レクターがそうボヤいたので、私は指で先程サレスが教えてくれた敷地をレクターに教えた。

「‥‥‥」

 レクターは立ち止まって口を開いたまま固まってしまった。
 ほら!サレス!これが普通の感覚だ!お前感覚が麻痺ってるんだよ!
 そう思いながら、レクターをこのままにしておくことも出来ないので、引っ張って広場へと向かった。


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