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第9章 結成勇者パーティー ラルトside
ザルハルートとアミラ
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次に話し始めたのは、ザルとアミラ。
二人は幼い頃から同じ小さな村で育ったらしい。当時の二人は、幼い頃から何をするのも一緒に何処へ行くのも一緒だったらしい。「あの頃はほんと楽しかった」と自慢のようにザルは話し始めた。だが、魔族との争いが始まった日を境に村に人が集まってきた。それも、槍や剣を持った大人達が村を占拠し始めたらしい。
そんな中アミラは、魔族に連れ去られかけそれに気づいたザルが追いかけ助け出そうとしたが、時はすでに遅かった。
アミラは、恐怖のあまり突如力に目覚めた。当時魔力をもっていなかった筈の少女が魔法を使ったのだ。
その結果、連れ去った魔族は皆”業火”に包まれ村は火と血の海になってしまったのだ。
そう、アミラは魔法が使えたのだ。ありえない筈だった。本来魔法は、魔族や魔力を持つものしか扱えない力だ。たが、連れ去られる前までアミラは能力に目覚めて居なかったしアミラの家族でさえ気付かなかった。
そして恐怖のあまり力に目覚めたアミラは、村を追放された。
それは村の誰もが知っている。
何故ならば、アミラはその力を武器として王都の魔術師に召集されたのだ。当時も今もアミラの右に出るような魔術師は居ない。
そして、それからしばらく経ったある日ザルは、村を出てアミラの居る王都に追いかけて行った。
そこでザルは、村の中で鍛えて居た筋力を武器にアミラ達魔術師を守る盾役として防御を極めた。
そして、今回魔王討伐のパーティーに
王都最強の盾、ザルハルート
王都最強の魔術師、アミラ
として「魔界への通路確保、かつ魔王討伐」の任務に参加する事となったらしい。
「二人はそんな事があったんだ…」
「えぇ。」
「あぁ。だが、オレはまたアミラに出会えて良かった!その為に鍛えて来たしな!嬉しいんだよ!」
「もっ!もう!ザル!」
胸を張ってそう言うザルにアミラは、顔を真っ赤にしながらザルの胸板をポカポカの殴る。もちろんそんなんじゃザルは痛くも痒くもない。だが、どこと無くザルもアミラも嬉しそうな顔は一緒のような気がした。
二人は、一緒に居られるだけで今は幸せなんだろう。ラルトにはそう見えた。
「…あとは、バルンだけだ。」
「そうだぞ!バルン、オレたちは話したぜ。」
「あなたも話さないと不公平よ。」
「聞かせてくれないか?バルン」
「勇者様に言われたら仕方ないねぇ~」
そう言うとバルンは、自身の事を淡々と話し始めた。
二人は幼い頃から同じ小さな村で育ったらしい。当時の二人は、幼い頃から何をするのも一緒に何処へ行くのも一緒だったらしい。「あの頃はほんと楽しかった」と自慢のようにザルは話し始めた。だが、魔族との争いが始まった日を境に村に人が集まってきた。それも、槍や剣を持った大人達が村を占拠し始めたらしい。
そんな中アミラは、魔族に連れ去られかけそれに気づいたザルが追いかけ助け出そうとしたが、時はすでに遅かった。
アミラは、恐怖のあまり突如力に目覚めた。当時魔力をもっていなかった筈の少女が魔法を使ったのだ。
その結果、連れ去った魔族は皆”業火”に包まれ村は火と血の海になってしまったのだ。
そう、アミラは魔法が使えたのだ。ありえない筈だった。本来魔法は、魔族や魔力を持つものしか扱えない力だ。たが、連れ去られる前までアミラは能力に目覚めて居なかったしアミラの家族でさえ気付かなかった。
そして恐怖のあまり力に目覚めたアミラは、村を追放された。
それは村の誰もが知っている。
何故ならば、アミラはその力を武器として王都の魔術師に召集されたのだ。当時も今もアミラの右に出るような魔術師は居ない。
そして、それからしばらく経ったある日ザルは、村を出てアミラの居る王都に追いかけて行った。
そこでザルは、村の中で鍛えて居た筋力を武器にアミラ達魔術師を守る盾役として防御を極めた。
そして、今回魔王討伐のパーティーに
王都最強の盾、ザルハルート
王都最強の魔術師、アミラ
として「魔界への通路確保、かつ魔王討伐」の任務に参加する事となったらしい。
「二人はそんな事があったんだ…」
「えぇ。」
「あぁ。だが、オレはまたアミラに出会えて良かった!その為に鍛えて来たしな!嬉しいんだよ!」
「もっ!もう!ザル!」
胸を張ってそう言うザルにアミラは、顔を真っ赤にしながらザルの胸板をポカポカの殴る。もちろんそんなんじゃザルは痛くも痒くもない。だが、どこと無くザルもアミラも嬉しそうな顔は一緒のような気がした。
二人は、一緒に居られるだけで今は幸せなんだろう。ラルトにはそう見えた。
「…あとは、バルンだけだ。」
「そうだぞ!バルン、オレたちは話したぜ。」
「あなたも話さないと不公平よ。」
「聞かせてくれないか?バルン」
「勇者様に言われたら仕方ないねぇ~」
そう言うとバルンは、自身の事を淡々と話し始めた。
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