4 / 87
前篇
猫に役員
しおりを挟む
「最近、ラウレル忙しそうだ」
「交流会が近いからな」
「大変だなー」
昼休憩の時間、木陰のベンチで読書に勤しむジンと二人きりになることが多い今日この頃。
「アスファーも、よくいなくなるよな」
「あいつは巡回」
「……そういや、喧嘩とかよく見かけるわ」
「この時期はいつもそうだよ」
「ふーん、風紀も大変だなー」
陽気がいいので眠くなる。欠伸を噛み殺してベンチにだらしなく背を預け、なんとなく上向いた。
目についた木の枝の、後ろから伸びた上の方。だらりと下がっていたのは紛れもなく――
「しっぽ」
「……あ?」
「猫がいたのかこの学園」
「いるかよ。おまえちょっと黙ってろ。集中できない」
律儀に返事をくれるジンだが、あまりにも読書の邪魔をすると拳が飛んでくる。仕方がないので、おれは一人で木に登ることにした。
「ってオイ、何やってんだよ」
いい高さまで着いたとき、下から声がかかったので、ちょっと大きい声で答える。
「ジンに見せてやろうと思って!」
「はあ? 何を」
「猫って言ってんじゃん」
斜め上の枝から垂れているしっぽを思いきり引っ張ろうとした、そのとき。
「うるせぇ!」
枝葉の中から、声とともに藤黄色の長髪の子がひょっこり出てきた。
「あれ…?」
「なんだよ」
「……しっぽ?」
「ああ゙?」
あれ、いつの間にかしっぽが消えている。
「いや…」
子どもは舌打ちすると、面倒くさそうに枝から飛び降りた。結構高いのに、へっちゃららしい。
「……ジェミャの者か」
おれが慎重に木から降り立ったとき、ジンが小さく呟いた。
【ジェミャはここから三番目に近い軌道にある惑星。気候が目覚ましく変化し、人の暮らせる環境ではなくなったため、人々は故郷を離れて付近の惑星へ散らばった】
「あーあ。目、覚めちまった」
睨まれても困る。大きな深緑の瞳はとても綺麗だけども。
「なあ、おまえ、ここは中等部だぜ?」
「知ってる。言っとくけど、オレも中等部だからな」
「……うそぉ」
「テメェ、ムカつく顔すんな」
言いながら脛を蹴られた。思った以上に痛い。狂暴な小猫である。
ジンなんて傍観に徹すると決めたようで、何も言ってくれない。
「おれのが先輩なんだから加減しろよ」
「はあ? 普通逆じゃね? あんた何年だよ」
「四年」
「なんだ。一つしか違わねぇじゃん」
腰に手を当てバカにしたように言われて唖然とする。こいつの身長、おれの腹くらいしかないのに。
「……兄ちゃんが小魚買ってやるよ」
おれも背は高くないから、同情的になってしまった。
「いるかバカ! いいんだよ、オレは後からぐんと伸びるから。一緒にすんな」
「ひど! おれだってまだ伸びるかもしれないだろ」
もうずっと今の姿の気もするが、考えたら終わりだ。希望は持っておこう。
そのとき、向こうから利発そうな白藍色の髪の子が走ってきた。後ろ髪をちょこんと括っている。
「イェシル! おまえ、こんなトコにいたのかよ」
「あ、リー」
リーと呼ばれた子はふと視線を巡らせ、ジンと目が合うと眉を上げた。
「あれ、ジン兄じゃん」
どうやら、ジンはこの子と知り合いらしい。澄んだ瑠璃色の瞳を見て、水属性の宗家の坊やと当たりをつける。
子どもを観察していたら、ジンに叩かれた。
「った、なに?」
「こいつはリーエル。リー、これは知り合いのイオだ」
「ちょ、おれたち友達じゃん」
「へー、よろしく。ジン兄の知り合いさん」
ニヤリと笑ったリーエルに頬がヒクついた。きっとこの子は、ジンと一緒にいたからこんなに曲がってしまったんだ。
「イオでいいよ。これからは、ジンじゃなくておれかラウレルと遊ぼうな」
「おまえ、何か失礼なこと考えたろ」
「えー? ぁだ」
頭を叩かれて下を向いたとき、視界に小猫が入った。
「あー、イェシル?」
「おう」
「同郷の人、他にもいるのか?」
そこでリーエルが思い出したようにイェシルの腕を引っ張った。
「ヴィレオ先輩が呼んでた」
「あ、約束あったっけ」
「もう! じゃあまた」
二人は駆け足で去って行く。
そういえば、リーエルも結構小さかった。十五才は成長期真っ盛りなんだろうか。ラウレルのことも最初は見下ろしていたけれど、今ではあまり、おれと背丈が変わらない。
「ヴィレオ先輩はイェシルの兄だ。ここには、ジェミャの民はその二人しかいない」
「……ふぅん」
ご丁寧に説明してくれたジン。
おれは図星を指されそうで、あまり質問できない。
「宗家は魔界の状況を知っていなければならない。だから知ってたんだ」
ラウレルが言った通り、ジンは優しいと思う。何も聞かないでいてくれるし、多分、信用してくれている。
そう思ったら、聞きたくなってしまった。
「ジンは、今の世界好き?」
「……色々問題はあるけどな。昔よりいい、と思う」
各属性間で領土争いが多く、魔力を持たない人の欲望に突き動かされていた昔。
「……そっか」
「これからは。俺たちが、もっと良くしていく」
静かな朱色の瞳に宿る強い光が、とても綺麗だ。
「おう」
ジンの望む世界も見てみたいと思った。
◇◇◇
この季節は一日中眠い。講義も夢うつつだ。
一日の講義の最後、今日はロングホームルームがある。担任が来るのを待っている間、ラウレルが言いにくそうに口を開いた。
「放課後も集まりがあるんだ」
「俺も」
ラウレルに続いたのはアスファーだ。
「晩飯は?」
晩飯の料理はおれとラウレルの当番になっていた。ちなみに、おれもラウレルも料理は問題ない。
ラウレルは申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「あー、分かった。先に食ってる」
「俺は間に合うぜ」
間髪入れずアスファーが言ったので、ラウレルは口を開きかけたままだ。ジンがその後ろ頭を軽く撫でていた。
「え~、アスファーは副委員長と食えばいいのに」
「やなこった」
「黙れそこ」
声の方に顔を向けると、グラディオが教台に凭れて立っている。
「つーわけで、級長イオな」
「……は!? なんで!?」
おれらが喋っている間に何があったんだ。いや、グラディオは今来たはず。
「おれ、やりたくな」
「却下。俺は決定事項を述べたんだよ」
グラディオは話は終わったとばかりにプリントを配布していて、次の話にいきそうな雰囲気である。
「横暴! みんな、おれじゃ不満だって」
「うるさい奴だな。イオでいいと思う奴、拍手ー」
「ちょ、仕方ないみたいな言い方、傷つくんですけど」
担任がやる気なく言い放った途端、教室に拍手が鳴り響いた。特に隣付近から。
「薄情者ー!」
「おまえも苦労しやがれ。呑気に欠伸ばっかしやがって」
完全に八つ当たりなアスファーの手首を掴んで止めさせようとしたが、ジンが無表情ながらいい音をたてて叩いており、あまり変わらなかった。
「はい、決定。よかったな、みんなおまえが良いってよ」
「面倒事押し付けられただけだっつの」
「人の好意を無下にすんな」
ぼそりと呟いたのにちゃんと聞き取られてしまい、チョークまで飛んで来た。
「……卑怯だ」
「交流会についてはその紙をよくよく読んでおくこと。次、役員決めは級長、任せた」
「えぇー…」
グラディオは早々に傍観者っぽく窓枠に腰かけてしまう。結局、最後まで助け船も出してくれなかった。「可愛い子には旅をさせろってな」と嫌な笑顔で言われ、怒る気力すらもぎ取られたのは言うまでもない。
「なんでおれなんだー…」
「アスファーを風紀に取られたから仕方ない」
「ラウレル、それどういう意味だよ?」
何か言い合いながら、ラウレルとアスファーは行ってしまった。
「イオは先生の講義中、欠伸ばっかしてるからだろ」
ジンの言葉は実に最もだった。
長机に上半身をべったりつけたまま脱力する。
「……あー、メンド」
「諦めろ。おら、帰るぞ」
ちなみに、ジンは図書委員の役をゲットした。挙手のスピードが半端なかったため、すんなり決まったのだ。ひどすぎる。
まあ、来年からは生徒会に所属させられるらしいので、一年くらい多目に見てやろうと広い心で受け止めることにした。
「交流会が近いからな」
「大変だなー」
昼休憩の時間、木陰のベンチで読書に勤しむジンと二人きりになることが多い今日この頃。
「アスファーも、よくいなくなるよな」
「あいつは巡回」
「……そういや、喧嘩とかよく見かけるわ」
「この時期はいつもそうだよ」
「ふーん、風紀も大変だなー」
陽気がいいので眠くなる。欠伸を噛み殺してベンチにだらしなく背を預け、なんとなく上向いた。
目についた木の枝の、後ろから伸びた上の方。だらりと下がっていたのは紛れもなく――
「しっぽ」
「……あ?」
「猫がいたのかこの学園」
「いるかよ。おまえちょっと黙ってろ。集中できない」
律儀に返事をくれるジンだが、あまりにも読書の邪魔をすると拳が飛んでくる。仕方がないので、おれは一人で木に登ることにした。
「ってオイ、何やってんだよ」
いい高さまで着いたとき、下から声がかかったので、ちょっと大きい声で答える。
「ジンに見せてやろうと思って!」
「はあ? 何を」
「猫って言ってんじゃん」
斜め上の枝から垂れているしっぽを思いきり引っ張ろうとした、そのとき。
「うるせぇ!」
枝葉の中から、声とともに藤黄色の長髪の子がひょっこり出てきた。
「あれ…?」
「なんだよ」
「……しっぽ?」
「ああ゙?」
あれ、いつの間にかしっぽが消えている。
「いや…」
子どもは舌打ちすると、面倒くさそうに枝から飛び降りた。結構高いのに、へっちゃららしい。
「……ジェミャの者か」
おれが慎重に木から降り立ったとき、ジンが小さく呟いた。
【ジェミャはここから三番目に近い軌道にある惑星。気候が目覚ましく変化し、人の暮らせる環境ではなくなったため、人々は故郷を離れて付近の惑星へ散らばった】
「あーあ。目、覚めちまった」
睨まれても困る。大きな深緑の瞳はとても綺麗だけども。
「なあ、おまえ、ここは中等部だぜ?」
「知ってる。言っとくけど、オレも中等部だからな」
「……うそぉ」
「テメェ、ムカつく顔すんな」
言いながら脛を蹴られた。思った以上に痛い。狂暴な小猫である。
ジンなんて傍観に徹すると決めたようで、何も言ってくれない。
「おれのが先輩なんだから加減しろよ」
「はあ? 普通逆じゃね? あんた何年だよ」
「四年」
「なんだ。一つしか違わねぇじゃん」
腰に手を当てバカにしたように言われて唖然とする。こいつの身長、おれの腹くらいしかないのに。
「……兄ちゃんが小魚買ってやるよ」
おれも背は高くないから、同情的になってしまった。
「いるかバカ! いいんだよ、オレは後からぐんと伸びるから。一緒にすんな」
「ひど! おれだってまだ伸びるかもしれないだろ」
もうずっと今の姿の気もするが、考えたら終わりだ。希望は持っておこう。
そのとき、向こうから利発そうな白藍色の髪の子が走ってきた。後ろ髪をちょこんと括っている。
「イェシル! おまえ、こんなトコにいたのかよ」
「あ、リー」
リーと呼ばれた子はふと視線を巡らせ、ジンと目が合うと眉を上げた。
「あれ、ジン兄じゃん」
どうやら、ジンはこの子と知り合いらしい。澄んだ瑠璃色の瞳を見て、水属性の宗家の坊やと当たりをつける。
子どもを観察していたら、ジンに叩かれた。
「った、なに?」
「こいつはリーエル。リー、これは知り合いのイオだ」
「ちょ、おれたち友達じゃん」
「へー、よろしく。ジン兄の知り合いさん」
ニヤリと笑ったリーエルに頬がヒクついた。きっとこの子は、ジンと一緒にいたからこんなに曲がってしまったんだ。
「イオでいいよ。これからは、ジンじゃなくておれかラウレルと遊ぼうな」
「おまえ、何か失礼なこと考えたろ」
「えー? ぁだ」
頭を叩かれて下を向いたとき、視界に小猫が入った。
「あー、イェシル?」
「おう」
「同郷の人、他にもいるのか?」
そこでリーエルが思い出したようにイェシルの腕を引っ張った。
「ヴィレオ先輩が呼んでた」
「あ、約束あったっけ」
「もう! じゃあまた」
二人は駆け足で去って行く。
そういえば、リーエルも結構小さかった。十五才は成長期真っ盛りなんだろうか。ラウレルのことも最初は見下ろしていたけれど、今ではあまり、おれと背丈が変わらない。
「ヴィレオ先輩はイェシルの兄だ。ここには、ジェミャの民はその二人しかいない」
「……ふぅん」
ご丁寧に説明してくれたジン。
おれは図星を指されそうで、あまり質問できない。
「宗家は魔界の状況を知っていなければならない。だから知ってたんだ」
ラウレルが言った通り、ジンは優しいと思う。何も聞かないでいてくれるし、多分、信用してくれている。
そう思ったら、聞きたくなってしまった。
「ジンは、今の世界好き?」
「……色々問題はあるけどな。昔よりいい、と思う」
各属性間で領土争いが多く、魔力を持たない人の欲望に突き動かされていた昔。
「……そっか」
「これからは。俺たちが、もっと良くしていく」
静かな朱色の瞳に宿る強い光が、とても綺麗だ。
「おう」
ジンの望む世界も見てみたいと思った。
◇◇◇
この季節は一日中眠い。講義も夢うつつだ。
一日の講義の最後、今日はロングホームルームがある。担任が来るのを待っている間、ラウレルが言いにくそうに口を開いた。
「放課後も集まりがあるんだ」
「俺も」
ラウレルに続いたのはアスファーだ。
「晩飯は?」
晩飯の料理はおれとラウレルの当番になっていた。ちなみに、おれもラウレルも料理は問題ない。
ラウレルは申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「あー、分かった。先に食ってる」
「俺は間に合うぜ」
間髪入れずアスファーが言ったので、ラウレルは口を開きかけたままだ。ジンがその後ろ頭を軽く撫でていた。
「え~、アスファーは副委員長と食えばいいのに」
「やなこった」
「黙れそこ」
声の方に顔を向けると、グラディオが教台に凭れて立っている。
「つーわけで、級長イオな」
「……は!? なんで!?」
おれらが喋っている間に何があったんだ。いや、グラディオは今来たはず。
「おれ、やりたくな」
「却下。俺は決定事項を述べたんだよ」
グラディオは話は終わったとばかりにプリントを配布していて、次の話にいきそうな雰囲気である。
「横暴! みんな、おれじゃ不満だって」
「うるさい奴だな。イオでいいと思う奴、拍手ー」
「ちょ、仕方ないみたいな言い方、傷つくんですけど」
担任がやる気なく言い放った途端、教室に拍手が鳴り響いた。特に隣付近から。
「薄情者ー!」
「おまえも苦労しやがれ。呑気に欠伸ばっかしやがって」
完全に八つ当たりなアスファーの手首を掴んで止めさせようとしたが、ジンが無表情ながらいい音をたてて叩いており、あまり変わらなかった。
「はい、決定。よかったな、みんなおまえが良いってよ」
「面倒事押し付けられただけだっつの」
「人の好意を無下にすんな」
ぼそりと呟いたのにちゃんと聞き取られてしまい、チョークまで飛んで来た。
「……卑怯だ」
「交流会についてはその紙をよくよく読んでおくこと。次、役員決めは級長、任せた」
「えぇー…」
グラディオは早々に傍観者っぽく窓枠に腰かけてしまう。結局、最後まで助け船も出してくれなかった。「可愛い子には旅をさせろってな」と嫌な笑顔で言われ、怒る気力すらもぎ取られたのは言うまでもない。
「なんでおれなんだー…」
「アスファーを風紀に取られたから仕方ない」
「ラウレル、それどういう意味だよ?」
何か言い合いながら、ラウレルとアスファーは行ってしまった。
「イオは先生の講義中、欠伸ばっかしてるからだろ」
ジンの言葉は実に最もだった。
長机に上半身をべったりつけたまま脱力する。
「……あー、メンド」
「諦めろ。おら、帰るぞ」
ちなみに、ジンは図書委員の役をゲットした。挙手のスピードが半端なかったため、すんなり決まったのだ。ひどすぎる。
まあ、来年からは生徒会に所属させられるらしいので、一年くらい多目に見てやろうと広い心で受け止めることにした。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
君が僕を好きなことを知ってる
みこ
BL
【完結】
ある日、亮太が友人から聞かされたのは、話したこともないクラスメイトの礼央が亮太を嫌っているという話だった。
けど、話してみると違和感がある。
これは、嫌っているっていうより……。
どうやら、れおくんは、俺のことが好きらしい。
ほのぼの青春BLです。
◇◇◇◇◇
全100話+あとがき
◇◇◇◇◇
鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?
桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。
前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。
ほんの少しの間お付き合い下さい。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
病んでる愛はゲームの世界で充分です!
書鈴 夏(ショベルカー)
BL
ヤンデレゲームが好きな平凡男子高校生、田山直也。
幼馴染の一条翔に呆れられながらも、今日もゲームに勤しんでいた。
席替えで隣になった大人しい目隠れ生徒との交流を始め、周りの生徒たちから重い愛を現実でも向けられるようになってしまう。
田山の明日はどっちだ!!
ヤンデレ大好き普通の男子高校生、田山直也がなんやかんやあってヤンデレ男子たちに執着される話です。
BL大賞参加作品です。よろしくお願いします。
11/21
本編一旦完結になります。小話ができ次第追加していきます。
モラトリアムは物書きライフを満喫します。
星坂 蓮夜
BL
本来のゲームでは冒頭で死亡する予定の大賢者✕元39歳コンビニアルバイトの美少年悪役令息
就職に失敗。
アルバイトしながら文字書きしていたら、気づいたら39歳だった。
自他共に認めるデブのキモオタ男の俺が目を覚ますと、鏡には美少年が映っていた。
あ、そういやトラックに跳ねられた気がする。
30年前のドット絵ゲームの固有グラなしのモブ敵、悪役貴族の息子ヴァニタス・アッシュフィールドに転生した俺。
しかし……待てよ。
悪役令息ということは、倒されるまでのモラトリアムの間は貧困とか経済的な問題とか考えずに思う存分文字書きライフを送れるのでは!?
☆
※この作品は一度中断・削除した作品ですが、再投稿して再び連載を開始します。
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、Fujossyでも公開しています。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる