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番外編

90 その後のチャラ男君と芝生頭君 2 ※

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※モブレ表現があります。苦手な方はご注意下さい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

最終学年に入った年、生徒会総選挙が行われると当然俺、入っちゃったよね。3位だった順位も2位となった。

さて、栄えある1位だけど、なんとあの時俺を侮辱した緑の髪の男『ワタヌキ・ロイエンタール』。この国の主要都市を治めるロイエンタール家の三男で、強くて爽やかで正義感が強くて素敵!との事らしく圧倒的人気で選ばれてしまった。ここ1年の躍進は凄かったらしい。

奴が会長なんて当然辞退したい、でも出来ないのがこの生徒会のルールだ。

「俺はチャラチャラした人間は嫌いです。先輩、これからは生活態度を改めて下さらないと罰を与える事になります。生徒会のメンバーは模範にならなければなりませんから。」

「うるさい。黙れ。くたばりやがれ。」

机でコーヒーを飲みながら無表情に言い放つ。

「ル、ルカ先輩?」

今年度書記に選ばれた子が怯えて俺を見た。

「ああ、ごめんねぇ。俺、この会長とぜぇんぜん合わないんだぁ。もう辞めさせてくれていいのにねぇ。」

「その無責任な態度を恥ずかしいとは思わないんですか?」

ほんとに嫌いだこいつ嫌い。俺は席を立つと生徒会室から出ていった。

「無責任なんでぇ、子猫ちゃんと約束があるから帰りまぁす。」

捨てぜりふを残すのを忘れずにだ。

勿論子猫ちゃんと遊ぶことはなく寮に戻るとコッソリ持ち帰った仕事をせっせとこなす。だって根は真面目だし。

そんな感じで先生のいない日々は続いていった。

アレン会長の後を継いだワタヌキは会長が圧倒的なカリスマ性で支配した学園を個人の力だけに頼らず皆の力で運営していった。

学園は過ごしやすく平和になっていった。悔しいが有能な奴だ。

――だからそれを聞いた時は本当に驚いた。

「……マジでやるのかよ?」

「はい。理事長命令なので拒否権はありません。ですから今回は力のある生徒会が子になる事で抑止力にならないかと思っています。」

固い表情で奴が俺を真っ直ぐ見る。

「生徒会のメンバーだけで防ぎきれるのか。去年は散々子役の子猫ちゃん達が犯られたぞ?」

お前、理事長の犬かよ?情けない男だったんだな。俺は何故だか残念な気持ちになり奴を睨み付けた。

「鬼ごっこがどうしても開催される以上、もしそういう行為が1つでも行われれば俺は責任を取って学園を辞めます。」

ワタヌキは拳を強く握り締め、悔しそうに言い放った。その言葉に他の生徒会のメンバー達は息を飲む。

この様子からすると何度も理事長に交渉したのか?大方、鬼になる生徒の親に賄賂を貰った理事長が聞き入れなかったって所だろうな。この学園の理事長はそういう黒い噂をよく聞く男だった。

……そうだよなお前はそういう奴だよな。

今度は何故だかホッとして自然と笑みがこぼれそうになる。

「……仕方ないなぁ。じゃあやりますかぁ。」

俺は何でもないようにヘラリと笑った。

「ルカ先輩。」

ワタヌキは俺の発言に驚き目を見開く。

「ここで生徒を守れないなら何の為の生徒会だよねぇ?」

俺がそう言って生徒会メンバーを見回すと、皆決心が固まったのかそれぞれ頷いていく。

「勿論、作戦はあるんだよねぇ?会長?」

俺が顎を反らし腕を組み挑発的に見つめると奴は受けて立つように自信たっぷりと頷いた。

「勿論です。俺もタダでは辞めるつもりはありませんよ?」

そうこなくっちゃ面白くないよな。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



鬼ごっこの鬼は能力で決まる。能力の強い順から100名が選ばれ鬼となるが辞退して子になってもいい。ワタヌキはそこつき、能力の高い生徒会メンバーやその思いに賛同した者達ですすんで子となり、鬼を引き付け倒していこうと言うのだった。

確かに人気の生徒会メンバーが子なら犯りたい奴は五万といるだろう。しかし、可愛い系の生徒会メンバーでも5・6人を簡単に返り討ちに出来る能力がある。更に攻め系生徒会メンバーとコンビを組ませて鬼をどんどん狩っていける。

そうやってコンビを組んでいると俺とワタヌキが残り二人になってしまった。攻め系二人で居ても誰も襲ってこないな。

「俺、一人で大丈夫だよぉ?勿論会長もだよねぇ?」

一般人も襲われる可能性があるのだから俺達は手分けしてそちらを助ける方がいいだろう。

「しかし……」

珍しく会長の歯切れが悪い。

「俺を誰だと思ってんのぉ?」

俺、魔力学園一位の男だよ?

「俺の事そんなに心配ならぁ、魔力セーブの外して戦うからさぁ。」

シャランとピアスを弾く。

「えっ、それ抑える方?」

生徒会メンバーの一人が呆然と呟いた。そう普通は魔力増力のアイテムとしてピアスをするが、俺は有り余る魔力を抑える為につけていた。

「何かあったらすぐにテレポートで逃げて下さい。」

ワタヌキはため息をつくと観念したように許可を出した。

「はい、はい。」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「――本当に誰に言ってんのぉ、だよ。」

可愛い部類の男が襲われている所を助けながら俺は呟いた。

俺の魔法で3人が拘束され一気に飛んでいく。行きつく先は生徒会特製魔法陣でこの鬼ごっこが終わるまでこいつらを捕らえて離さない。

「結構、一般の生徒も狙われてるな。」

助けた男にお礼を言われると、少し焦りながら先を急いだ。

暫く行くとまた悲鳴が聞こえてきたので現場に急ぐ。男が男に裸に剥かれ襲いかかられている所だった。大きな男の背が見えその両脇の下から白い脚がバタバタと暴れている。

未遂であってくれ!と襲っている男を魔法で飛ばすと襲われている方に駆け寄った。

「大丈夫か?」

フルフルと震えながら俺にしがみついてくる裸の男。抱き付かれる事を我慢しながら最後までされていないことを確認してホッと胸を撫で下ろした。

「大丈夫です。きっとルカ様は来てくださると信じてました。」

カチャリ。

男はそう言って俺の首に何かをつけた。

「ルカ様、ひざまづいて。」

途端に力が抜けていく。

「!な、ん!?」

地面に膝をつき立っていられない。どうやら奴隷専用のアイテムをつけられたらしい。つけられた者はつけた相手やその首輪の眷属の主の言うことをきくしかない。

「ああ、ルカ様とやっと1つになれる。本当に嬉しい。」

うっとりとした顔で俺の顔に近づくと唇を奪われた。嫌悪感に顔を歪めていると更にねっとりと口のなかに舌が侵入し何かを入れられる。

「飲んで?」

首輪のせいで抵抗できずにゴクンと俺が飲むのを確認した男は満足げに笑い周囲を見渡す。

「出てきていいよ。準備万端だよ?」

「……あいててて。」

すると校舎の影から先程ぶっ飛ばした男が首を痛めたのか回しながら現れた。

先生、ピンチです。もう悪い予感しかしない。

嫌だ、こんなむさ苦しい男二人に俺の大事な分身を突っ込まされるのか!?俺の分身は先生に突っ込むだけにあるんだぞ!

「でも、僕はルカ様に犯されたいけど、こんなカッコいいルカ様を犯したいなんてよく思うねぇ。」

ななな!?何だとぉ!!!?

「うるさい。俺は散々こいつに邪魔されてきたんだ。可愛い奴等は皆「ルカ様」「ルカ様」って言いやがって。仕方ないから無理矢理犯したらこいつに報復されて!最近は報復が怖くて手を出せなくなった!そんな中、念願の鬼ごっこが開催されたのにこいつにまた邪魔される!もう我慢ならない!たまりにたまってるんだ!今日はその責任を取って貰う!」

逆恨みもいいところだ!!!!この俺の何処に突っ込むというのか!?嫌だ。そんな事になったら死んだ方がましだと思う。

「動いちゃ駄目ですよ?」

逃げ出したいのに奴隷用の首輪のせいでこいつの言うことを聞かざるおえない。首筋にキスをされながらゆっくりと服を剥ぎ取られていく。上半身を裸に剥かれるともう一人の男から背後から胸をまさぐられた。

「んっくっ。」

突起をつままれ思わず声を洩らしてしまう。

「へぇ感度いいな。」

「気持ちよくなる薬飲んでもらったからね~。ルカ様。同じ物をお尻にも入れましょうね。いきなりチンポ入れられてルカ様が萎えちゃったら僕に入れてもらえないもんね。」

それを聞いた背後の男がベルトに手をかけ簡単にズボンを膝上まで引き下ろすと下着の中に手を入れお尻の穴に何かを入れられた。

「っ!?や、め!!」

気持ち悪さと異物感に鳥肌が立つ。入れた指はそのままとどまり自由自在に俺の中を動き回った。

「なぁ、ここに俺のぶっといの刺してやるから、早く足開けよ。」

指をグニグニと動かされて気持ちが悪いはずなのに体が熱くなっていく。足を開けと言われ勝手に足が開いていくところをみると背後の男にも奴隷眷属されているらしい。

「ルカ様のどんどん勃ってきた。でももうちょっと勃たせないとね。」

パクリと前をくわえられる。

「くっ、あっ……うっ……。」

「ほら、もう1本増やすぞ?ぐちょぐちょだな。」

背後からは肩に顎をのせられ耳元で囁かれる。

「ああっ……いやっ、だ……んっ」

前と後ろから攻められて俺は膝立ちをしていられずペタンと坐りこんだ。

しかし前の男はしゃぶる位置が変わっても執拗に追ってきて這いつくばって俺のを美味しそうにくわえてくる。

「おら、尻浮かせ。」

命令に抗えず俺が少しお尻を浮かすと背後の男もグチョグチョと卑猥な音をさせて俺の穴をいじくり続ける。

「よし。……3本入った。こっちは準備出来たぞ。」

「こっちもギンギンだよ。」

体が熱くて堪らない。快感に身を委ねておかしくなりそうだ。

しかし指を抜かれ重量のある塊をお尻の穴にあてがわられ、目の前の男が向えあわせのままキスをしながら俺の上に乗っかってくるとトロンとした思考が一気にクリアになった。

「っあっ、嫌だ、やめっ」

「「もう、遅い。」」

……先生、ピンチです。たたた、助けてぇ!





――その瞬間、男二人が吹っ飛んでいった。

「合意の上だったなら邪魔をしてすいません。」

木刀を持ちゆっくりとワタヌキが歩いて来る。

「っんなっんな訳あるかぁぁぁ!……危なかった!」

俺は疼く下半身を放り出して地面に倒れこんだ。
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