異世界の管理人

ぬまちゃん

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いよいよ銭湯へ?

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西の魔女の、ご飯チャンネルを参考にした遅い朝のフルコースを食べて、異世界の住人達がマッタリとしていると…

「こんにちは、皆さまいらっしゃいますか?」
男の子が、部屋の前で声をかけてきた。どうやら午前中の授業が終わったようだ。今日は早い時間にみんなで日本の銭湯に行きましょうと言う話になってたのだ。

女の子は自分の髪の毛達(蛇達)が出てきて銭湯で大騒ぎにならないように、髪の毛をくるりと巻いてお団子ヘアにする。そして最後は防水のキャップでスッポリと包む。これで、大勢のいる銭湯にいっても大丈夫だろう。

西の魔女と、女の子は、替えの下着と手ぬぐい・バスタオルを用意した。主任も同じく準備が出来たようで、彼女たちに声をかけて来た。
「サリー殿、マリアさん、そろそろ行くかい?」

「神宮司君、いま行くから待っていてくれたまえ」
主任さんは、男の子に声をかけると、西の魔女と女の子がいる部屋の扉をそっと開けて、彼女たちと合流してから玄関に向かって歩いていく。

ガチャリ、
とびらを開けて、異世界の住人たちは、人間界の男の子と銭湯に向かって歩き始めた。

「ところで、神宮司君。銭湯と言うのは、沢山の人間が裸で入る入浴上らしいね。男と女は一緒に入ったりしないだろうね。ワガハイの裸を淑女達に見せるのは流石に恥ずかしいからね。最悪はこの手ぬぐいとかいう布で体の一部を隠してはいるしかないからね」
主任は何処かで間違った知識を手に入れたようなので、男の子はそれを修正しようとする。

「ハデスさん、確かに一部の温泉では男性と女性が一緒に入れる混浴という制度があります。しかし、今日行く銭湯は男性と女性が別々ですから安心して下さい」

主任は男の子の話を聞いて少し安心したようだ。
さっきまで緊張していたようで、何となく歩き方に余裕が出てきたようだ。

そうこうしている間に、目的の銭湯に着いた。
昔ながらの作りで、入り口には暖簾が下がっていた。
それをひょいと上げて、男の子と異世界の住人達は中に入る。

最初に靴をそれぞれの靴箱にしまったら、そこから先は、男湯、女湯、と書いてある入り口を開いて中に入る。

流石に、男の子は女湯には入れないので番台に座って居るおばさんに声をかけた。

「すみません、今入ってきたお嬢さんとお年をめした女性は遠い国から始めて日本に来て銭湯に入るのが初めてなのです。日本語は堪能ですから、日本語で良いので簡単に説明してあげて頂けますか」

番台に座っている、少しムスッとしていたおばさんは、男の子の話を聞くと少しだけ嬉しそうな顔をして答えた。

「分かったわよ、お兄ちゃん。遠い異国の人がわざわざ銭湯に入りたいなんて、なんて奇特な人達なのかしら。ここは一発、おもてなしの心を見せてあげなきゃ
ね」

そういうと、番代からヒラリと降りて女の子と西の魔女の方に向かって行った。当然、降りる前には番台のところには大きな追盾を立てて覗けないようにしていく。

女湯の方は番台のおばさんに任せて、神宮寺君はハデスさんに銭湯の入り方、洗い方、そして湯船の入り方を説明し始めた。
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