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最終章
【第二話】「その発想は無かったな」
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柊華の希望通り図書館近くのカフェに、二人はやって来た。
だが何故か柊華の隣にはロマンスグレーの紳士が、『当然ここは私の席だ』といった顔をして優雅に座っている。
手には紅茶を持ち、「柊華かぁ…… さん、は、何を頼みますか?」と、微妙に誤魔化しきれていない言葉を柊華へ向けた。
「…… 誰っすか?」
二人の対面に座る匠が、至極真っ当な質問をする。図書館へ行かないテンプレ的脳筋タイプの彼では、雪丞の顔を間近で見ても、彼が誰かはわからなかったみたいだ。
「あぁ、これは失礼したね。私の名前は本多雪丞。隣の図書館で館長をしている者だ」
「館長さんですか。…… でも何で柊華の隣に?さっきは『柊華の膝に座る』とか言ってたし…… 何?アンタも変態っすか?」
そう言って、匠が雪丞に冷めた目を向けた。
◇
話は少し前に遡る——
『あそこだよな、図書館の隣のカフェったら』
『うん。あー…… 結構混んでるね、時期的に自習スペースと化してるなぁ』
教室から此処まで移動して来たはいいが、遠目で見ても、店内・店外に用意された席の殆どが埋まり、皆下を向いて手を動かしている。図書館の自習スペースからあぶれた者達がこっちへ来ているのかもしれない。
そういった者達は一度座ると長いので、これは座るのは無理かなぁと二人が諦めて場所を変えようとした時、『母さん、ここに座れるよ』と渋い声が聞こえ、柊華がぴたっと足を止めた。
校内で、しかも女子高生を『母さん』と呼ぶ者など一人しか思い浮かばず、柊華は匠を放置して、声のした方へ一目散に走り出した。
雪丞の前まで来ると、すぐさま彼の口を手で塞ぎ、小声で『柊華です!母さんはダメです!禁止ですっ!』と念を押す。ちょっと頰を染めながら雪丞が数度頷くと、ほっと息をこぼしながら柊華が手を離した。
『奇遇だね、柊華かぁ…… さん。貴女も自習で此処に?』
『いえ、雪丞さんの所へ行く前に匠と——幼馴染の加賀地君と、ちょっと話をしないといけなくなって、ここなら丁度いいかな、と』
『私に逢いに来てくれたんだ。なら、今日は素敵な一日になりそうだね』
素敵なのは貴方の笑顔ですよ、と返したくなる程の愛らしい顔をされ、柊華が困った。
『…… すみません。店に最短で戻るルートを借りたかっただけです』と、正直に告げると、案の定雪丞に肩を落とされてしまった。ご年配の方の凹む姿は、心に刺さる。ちょっとした凶器だ。
『残念だなぁ。あ、じゃあ、柊華さんの膝に座らせてくれたら、許してあげるよ』
父親似の端正な顔をした紳士なのに、言う事がセフィル並みに残念だ。
小柄な柊華の膝に長身のご年配の紳士が座る姿などお笑いでしか無い。その為必至に柊華が首を横に振っていると、丁度そのやり取りを、突然走り出した彼女に追いついて来た匠に聞かれてしまった。
『…… え。何それ、トラブル?事案発生中?』
『違うよ!えっと、彼は——親戚なの!親戚!ね?雪丞さん!』
『はい、親族です』
笑顔で雪丞が話を合わせてくれ、柊華がほっと息をついた。
『でも、膝に座るとか…… 』とこぼし、匠が渋い顔をする。自分だってした事が無い為、ソレいいな!という気持ちが、表情の中に微妙に混じってしまっていた。
『あ、よく考えたら今の私が乗っては重いよね。なら——』
椅子を少し後ろに引き、雪丞が自分の膝を叩いてから、両手を柊華に向かって広げた。
『私の膝に座りませんか?空いてますよ』
『隣の席に、座らせてもらいますね!』
——先ほどのやり取りを思い出し、柊華がまた長いため息をこぼした。
本題にはいつ入れるのかも心配だし、雪丞の事も気になる。先程から言葉の端々にミスがある為、匠につっこまれやしないかと心配だ。
「変態…… ですか。初めて言われましたが、『アンタも』ということは、誰か他に柊華さんの側に変態と疑いたくなる方がいるので?」
「…… えぇ、まぁ」
悪口になってしまうからなのか、匠はそれ以上は何も言わなかった。
だが雪丞には思い当たる者が一人しかおらず、うんうん、アレならそう思いますよねと、無言で何度も頷いた。
「ところで匠、話って何⁈」
このままでは先に進まない。また昨日の様に時間を浪費してしまっては、学期末テストまであと二日だというのにセフィルのノートをもってしても赤点コースになってしまう。真面目な柊華は恐怖のあまり、無理矢理本題に入ろうと匠に訊いた。
「あ、そうだったな」
雪丞とのやり取りですっかり本題を忘れていた匠が一度は口を開き、でもすぐに閉じた。
関係の無い者がいるからだと柊華と雪丞はすぐに察し、彼女が無言で雪丞に視線をやる。だが彼はニコッと微笑み「私も関係者ですから、気にせずにどうぞお話になって下さい。留学の件ですものね」と匠に言った。
「館長さんが何で知ってるんですか?」
当然の疑問だろう。学校関係者だとはいえ、所詮は図書館の館長だ。
「ウチの理事長は優秀ですが多忙でして。学校経営だけでなく、親からホテルや病院まで任されていまして、時間が無いのですよ。そうなると、使える人材は何だろうが使うタイプにどうしてもなってしまうわけでして。年長者であろうが図書館の館長だろうが、コイツならやれるとバレれば、色々仕事が回ってくるのです」
雪丞が困り顔をしながら言った言葉を聞き、柊華が『だから、ウチの理事長はセフィルさんと知り合いなのかぁ…… 』としみじみ思った。彼の様な能力のある人外は、使い勝手が抜群なはずだ。セフィルとしても、柊華の通う学校のトップとの縁は何かと都合が良かったのだろう。在籍に関する問題にしても、本を管理する場所の確保にしても。
「わかりました。まぁ…… 館長さん、柊華の親戚だっていうんなら俺にも無関係な話じゃ無いし、いいや」
そう言って一息おき、匠が決心に満ちた目を柊華に向けた。
「俺さ、アメリカ行くわ」
「ホント⁈いいね、うん。それは絶対英断だよ!」
…… えいだんって何だ?と思いながらも、匠が話を続ける。
「四年間向こうで実力つけて、Bリーグに入れるくらいになって戻って来る!」
「うんうん!応援するよ!」
拳を作り、柊華が手をぶんぶんと上下に振って喜ぶ。
自習中の者達が『五月蠅いな』と渋い顔をして三人を見ているが、そんな事は御構い無しだ。
「んで、自分で稼げる様になったら——」
「うんうん」
「一緒に暮らそう!」
「……ん?」
『…… はい?』
「え?」
柊華・セフィル・雪丞の三名が、同時に間の抜けた声をあげた。
「だって柊華、俺の事さ、『兄貴みたいなもんだ』って言ってたろ?家族は一緒に暮らすべきじゃね?無関係なおっさんの家にいつまでも居候で居るのは変だろ。なら、俺ちゃんと稼げるようになって戻って来るからさ、そしたら一緒に暮らそうぜ。な?決まりな!——あ、やべ。もう行かないと、英語の勉強しろって特別教師呼ぶとか理事長から連絡あったんだわ」
匠はそう言いながら腕時計で時間を確認し、鞄を背負って席を立った。
「絶対に四年で帰るから!」
「ま、待って。それは流石にあの——」
柊華も立ち上がり、匠の話を断ろうとしたのだが、バスケ部員の足は早く、早々にカフェスペースから立ち去ってしまった。
「…… あーあ。これじゃあ地球の反対側に追い払うどころか、敵に塩じゃないですか、父さん」
椅子の背もたれに寄りかかり、雪丞が呆れた顔をする。
匠の言葉から察するに、柊華は彼に対し何かしらの流れで『兄の様に思っている』と言って恋愛感情は拒否したのだろう。なのにあの発想になるとは…… 。奴は脳筋だとは思っていたが、ここまでポジティブなタイプでもあるとは流石に想定外で、セフィルは声が出ない様だ。
「…… ど、どうしたらいいの…… 」
ボソッとそうこぼした柊華の顔は真っ青で、この分では今日も勉強には集中出来そうに無かった。
だが何故か柊華の隣にはロマンスグレーの紳士が、『当然ここは私の席だ』といった顔をして優雅に座っている。
手には紅茶を持ち、「柊華かぁ…… さん、は、何を頼みますか?」と、微妙に誤魔化しきれていない言葉を柊華へ向けた。
「…… 誰っすか?」
二人の対面に座る匠が、至極真っ当な質問をする。図書館へ行かないテンプレ的脳筋タイプの彼では、雪丞の顔を間近で見ても、彼が誰かはわからなかったみたいだ。
「あぁ、これは失礼したね。私の名前は本多雪丞。隣の図書館で館長をしている者だ」
「館長さんですか。…… でも何で柊華の隣に?さっきは『柊華の膝に座る』とか言ってたし…… 何?アンタも変態っすか?」
そう言って、匠が雪丞に冷めた目を向けた。
◇
話は少し前に遡る——
『あそこだよな、図書館の隣のカフェったら』
『うん。あー…… 結構混んでるね、時期的に自習スペースと化してるなぁ』
教室から此処まで移動して来たはいいが、遠目で見ても、店内・店外に用意された席の殆どが埋まり、皆下を向いて手を動かしている。図書館の自習スペースからあぶれた者達がこっちへ来ているのかもしれない。
そういった者達は一度座ると長いので、これは座るのは無理かなぁと二人が諦めて場所を変えようとした時、『母さん、ここに座れるよ』と渋い声が聞こえ、柊華がぴたっと足を止めた。
校内で、しかも女子高生を『母さん』と呼ぶ者など一人しか思い浮かばず、柊華は匠を放置して、声のした方へ一目散に走り出した。
雪丞の前まで来ると、すぐさま彼の口を手で塞ぎ、小声で『柊華です!母さんはダメです!禁止ですっ!』と念を押す。ちょっと頰を染めながら雪丞が数度頷くと、ほっと息をこぼしながら柊華が手を離した。
『奇遇だね、柊華かぁ…… さん。貴女も自習で此処に?』
『いえ、雪丞さんの所へ行く前に匠と——幼馴染の加賀地君と、ちょっと話をしないといけなくなって、ここなら丁度いいかな、と』
『私に逢いに来てくれたんだ。なら、今日は素敵な一日になりそうだね』
素敵なのは貴方の笑顔ですよ、と返したくなる程の愛らしい顔をされ、柊華が困った。
『…… すみません。店に最短で戻るルートを借りたかっただけです』と、正直に告げると、案の定雪丞に肩を落とされてしまった。ご年配の方の凹む姿は、心に刺さる。ちょっとした凶器だ。
『残念だなぁ。あ、じゃあ、柊華さんの膝に座らせてくれたら、許してあげるよ』
父親似の端正な顔をした紳士なのに、言う事がセフィル並みに残念だ。
小柄な柊華の膝に長身のご年配の紳士が座る姿などお笑いでしか無い。その為必至に柊華が首を横に振っていると、丁度そのやり取りを、突然走り出した彼女に追いついて来た匠に聞かれてしまった。
『…… え。何それ、トラブル?事案発生中?』
『違うよ!えっと、彼は——親戚なの!親戚!ね?雪丞さん!』
『はい、親族です』
笑顔で雪丞が話を合わせてくれ、柊華がほっと息をついた。
『でも、膝に座るとか…… 』とこぼし、匠が渋い顔をする。自分だってした事が無い為、ソレいいな!という気持ちが、表情の中に微妙に混じってしまっていた。
『あ、よく考えたら今の私が乗っては重いよね。なら——』
椅子を少し後ろに引き、雪丞が自分の膝を叩いてから、両手を柊華に向かって広げた。
『私の膝に座りませんか?空いてますよ』
『隣の席に、座らせてもらいますね!』
——先ほどのやり取りを思い出し、柊華がまた長いため息をこぼした。
本題にはいつ入れるのかも心配だし、雪丞の事も気になる。先程から言葉の端々にミスがある為、匠につっこまれやしないかと心配だ。
「変態…… ですか。初めて言われましたが、『アンタも』ということは、誰か他に柊華さんの側に変態と疑いたくなる方がいるので?」
「…… えぇ、まぁ」
悪口になってしまうからなのか、匠はそれ以上は何も言わなかった。
だが雪丞には思い当たる者が一人しかおらず、うんうん、アレならそう思いますよねと、無言で何度も頷いた。
「ところで匠、話って何⁈」
このままでは先に進まない。また昨日の様に時間を浪費してしまっては、学期末テストまであと二日だというのにセフィルのノートをもってしても赤点コースになってしまう。真面目な柊華は恐怖のあまり、無理矢理本題に入ろうと匠に訊いた。
「あ、そうだったな」
雪丞とのやり取りですっかり本題を忘れていた匠が一度は口を開き、でもすぐに閉じた。
関係の無い者がいるからだと柊華と雪丞はすぐに察し、彼女が無言で雪丞に視線をやる。だが彼はニコッと微笑み「私も関係者ですから、気にせずにどうぞお話になって下さい。留学の件ですものね」と匠に言った。
「館長さんが何で知ってるんですか?」
当然の疑問だろう。学校関係者だとはいえ、所詮は図書館の館長だ。
「ウチの理事長は優秀ですが多忙でして。学校経営だけでなく、親からホテルや病院まで任されていまして、時間が無いのですよ。そうなると、使える人材は何だろうが使うタイプにどうしてもなってしまうわけでして。年長者であろうが図書館の館長だろうが、コイツならやれるとバレれば、色々仕事が回ってくるのです」
雪丞が困り顔をしながら言った言葉を聞き、柊華が『だから、ウチの理事長はセフィルさんと知り合いなのかぁ…… 』としみじみ思った。彼の様な能力のある人外は、使い勝手が抜群なはずだ。セフィルとしても、柊華の通う学校のトップとの縁は何かと都合が良かったのだろう。在籍に関する問題にしても、本を管理する場所の確保にしても。
「わかりました。まぁ…… 館長さん、柊華の親戚だっていうんなら俺にも無関係な話じゃ無いし、いいや」
そう言って一息おき、匠が決心に満ちた目を柊華に向けた。
「俺さ、アメリカ行くわ」
「ホント⁈いいね、うん。それは絶対英断だよ!」
…… えいだんって何だ?と思いながらも、匠が話を続ける。
「四年間向こうで実力つけて、Bリーグに入れるくらいになって戻って来る!」
「うんうん!応援するよ!」
拳を作り、柊華が手をぶんぶんと上下に振って喜ぶ。
自習中の者達が『五月蠅いな』と渋い顔をして三人を見ているが、そんな事は御構い無しだ。
「んで、自分で稼げる様になったら——」
「うんうん」
「一緒に暮らそう!」
「……ん?」
『…… はい?』
「え?」
柊華・セフィル・雪丞の三名が、同時に間の抜けた声をあげた。
「だって柊華、俺の事さ、『兄貴みたいなもんだ』って言ってたろ?家族は一緒に暮らすべきじゃね?無関係なおっさんの家にいつまでも居候で居るのは変だろ。なら、俺ちゃんと稼げるようになって戻って来るからさ、そしたら一緒に暮らそうぜ。な?決まりな!——あ、やべ。もう行かないと、英語の勉強しろって特別教師呼ぶとか理事長から連絡あったんだわ」
匠はそう言いながら腕時計で時間を確認し、鞄を背負って席を立った。
「絶対に四年で帰るから!」
「ま、待って。それは流石にあの——」
柊華も立ち上がり、匠の話を断ろうとしたのだが、バスケ部員の足は早く、早々にカフェスペースから立ち去ってしまった。
「…… あーあ。これじゃあ地球の反対側に追い払うどころか、敵に塩じゃないですか、父さん」
椅子の背もたれに寄りかかり、雪丞が呆れた顔をする。
匠の言葉から察するに、柊華は彼に対し何かしらの流れで『兄の様に思っている』と言って恋愛感情は拒否したのだろう。なのにあの発想になるとは…… 。奴は脳筋だとは思っていたが、ここまでポジティブなタイプでもあるとは流石に想定外で、セフィルは声が出ない様だ。
「…… ど、どうしたらいいの…… 」
ボソッとそうこぼした柊華の顔は真っ青で、この分では今日も勉強には集中出来そうに無かった。
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