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【第三章】
【第4話】予想外の仕事(賀村巴・談)
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とうとう仕事を始められる日がやってきた。カムイ君もここ最近は毎日出掛けていて、夕方までは帰って来ない。なのでこちらも仕事をする事になった件を少し前に話したのだが、「もうそろそろだったか」と呟き、一人勝手に納得してくれていた。
「そろそろですが、行けますか?」
お迎えに来た担当者さんが玄関先からそう声を掛けてくる。スーツ姿には着替えたし、革製の鞄も持った。中には筆記用具と空っぽのクリアファイルくらいしか入っていないが、仕事先がどんな場所かも不明なままなので何も用意出来なかったからどうしょうもなかったのだ。
「あ、はい!すみませんすぐに出ます」
慌てて靴を履いて外に出る。緊張しながらも私は、初出勤の為に付喪神様なクラシックカーに担当者さんと一緒に乗り込んだ。
◇
「…… ——えっと、此処は?」
車から降りて、到着地を茫然とした顔で見上げる。『公務員として働く』と事前に聞いていたので、市役所かそれに付随する場所に向かうとばかり思っていた。ただまぁ、『公務員』とは一口で言っても、業務自体は多種多様である。馴染み深いところでは住民票などに関する業務や、税務関係、広報、生活保護に関するものや、町によっては害獣駆除の為にハンターの資格をも持つ職員が居たりと、その仕事は本当に多岐にわたるのだ。わたるのだが……
(…… 神社の何が、公務に入るんだろうか?)
広大な土地を有していそうな神社を前にして困惑していると、担当者さんがスタスタを前を歩き始めた。それに倣って私も後に続く。
「此処は宵闇神社です」
「はい。えっと、此処が…… 」
お勉強しましょうと渡された本の中に混じっていた東京都の地図でその名を見た記憶がある。確か、宵闇市の中で最も大きな神社だ。中心部から程近く、森林公園とも隣接していて憩いの場の一つにもなっているのだとか。主要な駅や繁華街からも徒歩圏内なおかげか、祭りの時期じゃなくても参拝客で賑わっているらしい。
「でも、あの…… 私は中小企業の事務員でしかなかったので、神事に関わる事柄にはかなり疎いですよ?」
そう言いながら、自分の中で不安が募っていく。今までとあまりにかけ離れた仕事を今から始められる程、自分が器用な人間だとは思えない。まぁ、そもそももう、半分は“人”ですら無いのだけれども。
「そういった奉仕は神職の者達が行いますので、貴女は心配する必要はありません」
そう言って担当者さんが軽く首を振った。
良かった、無知故に迷惑を掛けて神事を大惨事の末おじゃんに、なんて事態は避けられそうだ。
「…… え、ではそうなると、私の仕事は?」
駄目だ、益々もって私の存在意義がわからない。
「宵闇市の成り立ちは覚えていますよね?」
「あ、はい。妖達が、人の街を真似て造った町だったとか」
「そうです。その成り立ち故に、この街には決まった土地神が居ないんです。ですがそういった存在が管理していない土地は衰退しやすい。なのでこの街では、力ある神族が交代制で土地神として就任する決まりがあるんです。交代の周期は千年。今年が丁度その交代時期でして…… 」
「交代時期、ですか。色々大変そうですね」
「そうですね。はっきり言って、大変です。…… そもそも“神族”はとても扱いが面倒な存在なのですよ」
今にも舌打ちでもしそうな顔で、担当者さんが言う。此処は神社だ、神様が聞いていたりなんかしやしないかと、ちょっとドキドキしてきた。
「貴女もよくご存知の通り、機嫌が悪くなると天候やその土地に影響が出たりしますし、力ある存在なので下手に“人間”と直接関わらせるのも危険です。良い影響も悪い影響もダイレクトに与えてしまうので、“人間”が相手をするには荷が重いんですよ」
「そうなんですか…… 」
そんな話をしながら境内を通り過ぎ、建物の中に入って行く。広そうな建物なのにまだ誰ともすれ違わず、内部はしんと静まっていた。
「今までの千年間は、“豊穣”の力を持つ“穂雀大神”が土地神でしたが、残念ながら今の宵闇市には農地がほとんどありません。なので次の千年は“知恵”の力を持つ神族が土地神となります。貴女には、そのお方の——」まで言って、担当者さんが勿体ぶった様子で言葉を切った。
「…… の?」
私がそう言って言葉の続きを促すと、担当者さんがこちらに少しだけ振り返り、不自然な程『優しそうな笑顔』を向けてきた。
「お世話係をやって頂きます」
「…… お世話係、ですか?」
「はい」
「神様、の?」
「はい。慣れたものでしょう?」
「あ、や、まぁ、否定は、しませんが…… 」
小さな子のお世話をするのと“神様”とでは勝手が違い過ぎる。だけどカムイ君も神様である事を考えると、同じなの、か?と徐々に頭の中が混乱してきた。そのせいで戸惑いを隠せずにいると、担当者さんが木製の扉の前でぴたりと止まった。
(気のせいかな、この周囲だけ空気が全然違う)
ピンと張り詰めた様な空気が肌に刺さる気がする。神社やお寺特有の清浄な空気とはまた違ったものだ。
「“人間”には“神族”の世話は荷が重いと言いましたよね?」
「…… 言いましたね」と頷き返す。
「半身半人である貴女なら、この仕事は適任ですよ」
担当者さんがそう言うが同時に、木製の扉が自然と開き始めた。ゆっくりとしたその動きを固唾を呑んで見守っていると、扉の奥には長い廊下が続いていた。そして静々と、二匹の雀がこちらの方へやってくる。だが、確かに『雀』で間違いはないのだが、園児程に大きく、神職の者が着るような衣装を纏っており、人化しているに近い姿をしていた。
「「お待ちしておりました、巴巫女神様」」
声を揃えてそう呼ばれたが、何の事だ?と頭の中は疑問符で一杯だ。なのに担当者さんは、「——じゃ、今後の給与などの詳細は自宅に送っておきますんで、定時まで頑張って働いて来て下さいね」と笑顔で言いながら、早々に立ち去ってしまったのだった。
「そろそろですが、行けますか?」
お迎えに来た担当者さんが玄関先からそう声を掛けてくる。スーツ姿には着替えたし、革製の鞄も持った。中には筆記用具と空っぽのクリアファイルくらいしか入っていないが、仕事先がどんな場所かも不明なままなので何も用意出来なかったからどうしょうもなかったのだ。
「あ、はい!すみませんすぐに出ます」
慌てて靴を履いて外に出る。緊張しながらも私は、初出勤の為に付喪神様なクラシックカーに担当者さんと一緒に乗り込んだ。
◇
「…… ——えっと、此処は?」
車から降りて、到着地を茫然とした顔で見上げる。『公務員として働く』と事前に聞いていたので、市役所かそれに付随する場所に向かうとばかり思っていた。ただまぁ、『公務員』とは一口で言っても、業務自体は多種多様である。馴染み深いところでは住民票などに関する業務や、税務関係、広報、生活保護に関するものや、町によっては害獣駆除の為にハンターの資格をも持つ職員が居たりと、その仕事は本当に多岐にわたるのだ。わたるのだが……
(…… 神社の何が、公務に入るんだろうか?)
広大な土地を有していそうな神社を前にして困惑していると、担当者さんがスタスタを前を歩き始めた。それに倣って私も後に続く。
「此処は宵闇神社です」
「はい。えっと、此処が…… 」
お勉強しましょうと渡された本の中に混じっていた東京都の地図でその名を見た記憶がある。確か、宵闇市の中で最も大きな神社だ。中心部から程近く、森林公園とも隣接していて憩いの場の一つにもなっているのだとか。主要な駅や繁華街からも徒歩圏内なおかげか、祭りの時期じゃなくても参拝客で賑わっているらしい。
「でも、あの…… 私は中小企業の事務員でしかなかったので、神事に関わる事柄にはかなり疎いですよ?」
そう言いながら、自分の中で不安が募っていく。今までとあまりにかけ離れた仕事を今から始められる程、自分が器用な人間だとは思えない。まぁ、そもそももう、半分は“人”ですら無いのだけれども。
「そういった奉仕は神職の者達が行いますので、貴女は心配する必要はありません」
そう言って担当者さんが軽く首を振った。
良かった、無知故に迷惑を掛けて神事を大惨事の末おじゃんに、なんて事態は避けられそうだ。
「…… え、ではそうなると、私の仕事は?」
駄目だ、益々もって私の存在意義がわからない。
「宵闇市の成り立ちは覚えていますよね?」
「あ、はい。妖達が、人の街を真似て造った町だったとか」
「そうです。その成り立ち故に、この街には決まった土地神が居ないんです。ですがそういった存在が管理していない土地は衰退しやすい。なのでこの街では、力ある神族が交代制で土地神として就任する決まりがあるんです。交代の周期は千年。今年が丁度その交代時期でして…… 」
「交代時期、ですか。色々大変そうですね」
「そうですね。はっきり言って、大変です。…… そもそも“神族”はとても扱いが面倒な存在なのですよ」
今にも舌打ちでもしそうな顔で、担当者さんが言う。此処は神社だ、神様が聞いていたりなんかしやしないかと、ちょっとドキドキしてきた。
「貴女もよくご存知の通り、機嫌が悪くなると天候やその土地に影響が出たりしますし、力ある存在なので下手に“人間”と直接関わらせるのも危険です。良い影響も悪い影響もダイレクトに与えてしまうので、“人間”が相手をするには荷が重いんですよ」
「そうなんですか…… 」
そんな話をしながら境内を通り過ぎ、建物の中に入って行く。広そうな建物なのにまだ誰ともすれ違わず、内部はしんと静まっていた。
「今までの千年間は、“豊穣”の力を持つ“穂雀大神”が土地神でしたが、残念ながら今の宵闇市には農地がほとんどありません。なので次の千年は“知恵”の力を持つ神族が土地神となります。貴女には、そのお方の——」まで言って、担当者さんが勿体ぶった様子で言葉を切った。
「…… の?」
私がそう言って言葉の続きを促すと、担当者さんがこちらに少しだけ振り返り、不自然な程『優しそうな笑顔』を向けてきた。
「お世話係をやって頂きます」
「…… お世話係、ですか?」
「はい」
「神様、の?」
「はい。慣れたものでしょう?」
「あ、や、まぁ、否定は、しませんが…… 」
小さな子のお世話をするのと“神様”とでは勝手が違い過ぎる。だけどカムイ君も神様である事を考えると、同じなの、か?と徐々に頭の中が混乱してきた。そのせいで戸惑いを隠せずにいると、担当者さんが木製の扉の前でぴたりと止まった。
(気のせいかな、この周囲だけ空気が全然違う)
ピンと張り詰めた様な空気が肌に刺さる気がする。神社やお寺特有の清浄な空気とはまた違ったものだ。
「“人間”には“神族”の世話は荷が重いと言いましたよね?」
「…… 言いましたね」と頷き返す。
「半身半人である貴女なら、この仕事は適任ですよ」
担当者さんがそう言うが同時に、木製の扉が自然と開き始めた。ゆっくりとしたその動きを固唾を呑んで見守っていると、扉の奥には長い廊下が続いていた。そして静々と、二匹の雀がこちらの方へやってくる。だが、確かに『雀』で間違いはないのだが、園児程に大きく、神職の者が着るような衣装を纏っており、人化しているに近い姿をしていた。
「「お待ちしておりました、巴巫女神様」」
声を揃えてそう呼ばれたが、何の事だ?と頭の中は疑問符で一杯だ。なのに担当者さんは、「——じゃ、今後の給与などの詳細は自宅に送っておきますんで、定時まで頑張って働いて来て下さいね」と笑顔で言いながら、早々に立ち去ってしまったのだった。
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