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最終章
【第四話】囚われの身の上④
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拠り所となる地面を失ったせいで自由落下しかけていた十六夜を、褐色の肌と濡羽色の髪を隠す様に大きな漆黒のローブで身に包んでいるハデスが難なく受け止めた。デウスの話では相当強固な構造だったはずの空間が薄い硝子の様に砕け散り、ハデス達の周囲を舞っている。太陽光を反射してキラキラと光り輝き、まるで彼らの再会を祝っているかの様だ。
突然の出来事に驚き、「——んなっ⁉︎」とデウスが声を上げたが、それを掻き消す様にハデスが十六夜に声を掛ける。
「迎えに来るのが遅れてしまったね。ごめんよ、十六夜」
ぎゅっと強く、ハデスが十六夜の体を抱き締める。すると彼女の姿が、いつもの真っ白な空間に居る時に着ている赤ずきん風の衣装をまとった姿に戻った。デウスの行動により世界樹に吸い取られたはずの“記憶”も彼女の中に戻り、“経験”と共に十六夜を再構築していき、身長と胸がまた少しハデス好みのサイズに成長していった。
「ハ、ハデス様!ハデス様ぁ!」
何度も何度も何度も。十六夜はハデスの名前を呼び、首に腕を回して彼を抱き返す。彼の褐色の肌が高揚でほんのりと染まり、赤い瞳には歓喜が満ちた。
「戻りが遅かったから迎えに来たんだ。でも、もっと早く行動したら良かったね。…… すまない」
俯き、しょぼくれた声でハデスが謝罪する。
「いいんです。こうやって…… 助けに来てくれたなら、それで」
軽く頭を横に振り、必死に笑顔を浮かべ、でもちょっとだけ涙声になりながらそう言うと、十六夜はハデスの肩に猫が甘えるみたいに擦り寄った。そんな彼女の頭を優しく撫でてハデスが微笑む。
「セフィルが柊華といちゃつこうとしていなければ、もっと早く来られたんだけどねぇ」
ふうと息を吐き、ハデスが恨めしげな顔をした。
「…… セフィル、さん…… ですか?」と、名前を口にしながら十六夜が顔を上げると、ハデスの背後に立っている執事風の青年と目が合った。
彼は銀色の長髪を後ろで一つにまとめ、右目にモノクルをかけている。端正な顔立ちででモデルみたいな容姿だが何故かあちこちが少し焦げていて、まるで小さな落雷が彼に落ちたみたいな印象だ。
「——あ。村の病院で会った人、ですよね?」
「えぇ。貴女と私がまともに会話をしたのは、その時くらいですね」
ニコッと微笑みながら十六夜の問い掛けにセフィルが答える。
「怪我は大丈夫ですか?…… 痛そうに、見えますけど」
十六夜が他の男を心配する事が気に入らないのか、彼女を抱き締めるハデスの腕に力が入った。
「彼なら全然平気だよ。落雷を喰らっても瞬時に何事も無かったみたいに治せるクセに、十六夜の、僕に対する好感度を下げようと意地悪しているだけだからね」
「まぁ、ちょっとした腹いせです。妻との時間を邪魔されましたからね。でもどうせ、貴方にはこのくらいじゃやり返したうちにも入らないでしょう?お二人も、仲がいいですからね」
拗ねた子供みたいにセフィルが二人から視線を逸らす。十六夜は自分のせいでと申し訳ない気持ちになってしまったが、ハデスの方は舌打ちを返した。
「さて、と——」と言い、ハデスは十六夜を自らの肩に座らせた。永年子供のような容姿だった彼女だが、今ではもうすっかり大人の女性の容姿になっているせいで大きな胸の片側が彼の頭に乗ってしまっている。そのせいで随分と滑稽な状態になってしまったが、ハデスは酷くご立腹の様子だ。
「僕の番に手を出したんだ。まさかこのまま、無事に終わるとは思っていないよなぁ?」
ハデスは急速に酷く冷たい眼差しになり、デウスの方に視線を向けた。そのせいで、彼の彫刻のように美しい顔立ちには焦りが滲み、口元が動揺と混乱で震えている。
「な、な、何故、貴様があの空間を壊せるのだ!神々ですら手出しが出来なかった事で名高い“天の岩戸”並みの強度だったんだ、我以外には壊せる者などいない程に強固な物だったのだぞ⁉︎」
「あぁ」と言い、ハデスは面倒臭そうな顔をしながらため息を吐いた。
「ソレはあくまでも『この物語上、そういう“設定”である』というだけの話だろう?そんな力が、外部の存在にまで適用されると本気で思っているのか?」
「それに、ちょっと蹴ったらすぐに壊れたぞ?」と小馬鹿にした顔をして言い、追い打ちをかける。そんなハデスの言葉を聞き、デウスの顔が真っ青に染まった。悪事に手を出したせいで黒くくすんでしまった青い瞳に、不安が宿る。
「——くっ!」
すぐには二の句が浮かばないのか、デウスの歯軋りの音だけが響いた。しばらくはそのまま宙で立ち尽くす様になっていたデウスだったが、両の手を強く握り、眉間に皺を寄せながら慎重に言葉を紡ぎ始めた。
「貴様には、我の行動理由なんぞ一生理解し難いのだろうな…… 」
吐き捨てる様な声色だ。だがそんな彼に対し、ハデスは見下すような眼差しを向けるだけで言葉を返さない。
「この星と人々を守る為に必死に考え、行動し、人も、半神半人であるヒト達をも平等に愛して導いてきたのに…… 全ては、見知らぬ“作者”の手によって紡がれた物語でしかなかったのだと知った者の心情が、貴様にはわかるか?——ハデスよ!お前も、少しくらいは『所詮この世界は誰かが創った物語の一部にしか過ぎないのかもしれない』と考えた事があるだろう?そして、その考えが真実であると知った時、どうせお前だって、我と同じような結論に至るはずだ!『我にこそ相応しいのは、現実世界の方である』となぁ!」
デウスの悲痛な声が十六夜の心に影を落とす。こうするべきだと信じておこなっていた行動の全てが、他者の書き上げたシナリオに従っただけの行為でしかないのだと、御大層な舞台の上に居るだけとも知らずにいる傀儡にしかすぎないのだと。それを知ってしまった瞬間の心情を、完全には汲み取れない事を悲しくも思う。
「別に僕はそうだったとしても全然構わないよ。ただ十六夜を愛する事が出来るのなら、もし僕が『生きている』と思っているこの世界も所詮は誰かが戯れに紡いだ物語の中でしかなかろうが、そんなのどうだっていい」
「…… ハデス、様」
小さく呟き、十六夜は自身の胸の辺りをぎゅっと掴んだ。心臓は高鳴って煩く、真っ白な頬が朱色に染まる。ハデスからの愛の深さを強く感じ、十六夜はその喜びをしっかりと噛み締めたのだった。
突然の出来事に驚き、「——んなっ⁉︎」とデウスが声を上げたが、それを掻き消す様にハデスが十六夜に声を掛ける。
「迎えに来るのが遅れてしまったね。ごめんよ、十六夜」
ぎゅっと強く、ハデスが十六夜の体を抱き締める。すると彼女の姿が、いつもの真っ白な空間に居る時に着ている赤ずきん風の衣装をまとった姿に戻った。デウスの行動により世界樹に吸い取られたはずの“記憶”も彼女の中に戻り、“経験”と共に十六夜を再構築していき、身長と胸がまた少しハデス好みのサイズに成長していった。
「ハ、ハデス様!ハデス様ぁ!」
何度も何度も何度も。十六夜はハデスの名前を呼び、首に腕を回して彼を抱き返す。彼の褐色の肌が高揚でほんのりと染まり、赤い瞳には歓喜が満ちた。
「戻りが遅かったから迎えに来たんだ。でも、もっと早く行動したら良かったね。…… すまない」
俯き、しょぼくれた声でハデスが謝罪する。
「いいんです。こうやって…… 助けに来てくれたなら、それで」
軽く頭を横に振り、必死に笑顔を浮かべ、でもちょっとだけ涙声になりながらそう言うと、十六夜はハデスの肩に猫が甘えるみたいに擦り寄った。そんな彼女の頭を優しく撫でてハデスが微笑む。
「セフィルが柊華といちゃつこうとしていなければ、もっと早く来られたんだけどねぇ」
ふうと息を吐き、ハデスが恨めしげな顔をした。
「…… セフィル、さん…… ですか?」と、名前を口にしながら十六夜が顔を上げると、ハデスの背後に立っている執事風の青年と目が合った。
彼は銀色の長髪を後ろで一つにまとめ、右目にモノクルをかけている。端正な顔立ちででモデルみたいな容姿だが何故かあちこちが少し焦げていて、まるで小さな落雷が彼に落ちたみたいな印象だ。
「——あ。村の病院で会った人、ですよね?」
「えぇ。貴女と私がまともに会話をしたのは、その時くらいですね」
ニコッと微笑みながら十六夜の問い掛けにセフィルが答える。
「怪我は大丈夫ですか?…… 痛そうに、見えますけど」
十六夜が他の男を心配する事が気に入らないのか、彼女を抱き締めるハデスの腕に力が入った。
「彼なら全然平気だよ。落雷を喰らっても瞬時に何事も無かったみたいに治せるクセに、十六夜の、僕に対する好感度を下げようと意地悪しているだけだからね」
「まぁ、ちょっとした腹いせです。妻との時間を邪魔されましたからね。でもどうせ、貴方にはこのくらいじゃやり返したうちにも入らないでしょう?お二人も、仲がいいですからね」
拗ねた子供みたいにセフィルが二人から視線を逸らす。十六夜は自分のせいでと申し訳ない気持ちになってしまったが、ハデスの方は舌打ちを返した。
「さて、と——」と言い、ハデスは十六夜を自らの肩に座らせた。永年子供のような容姿だった彼女だが、今ではもうすっかり大人の女性の容姿になっているせいで大きな胸の片側が彼の頭に乗ってしまっている。そのせいで随分と滑稽な状態になってしまったが、ハデスは酷くご立腹の様子だ。
「僕の番に手を出したんだ。まさかこのまま、無事に終わるとは思っていないよなぁ?」
ハデスは急速に酷く冷たい眼差しになり、デウスの方に視線を向けた。そのせいで、彼の彫刻のように美しい顔立ちには焦りが滲み、口元が動揺と混乱で震えている。
「な、な、何故、貴様があの空間を壊せるのだ!神々ですら手出しが出来なかった事で名高い“天の岩戸”並みの強度だったんだ、我以外には壊せる者などいない程に強固な物だったのだぞ⁉︎」
「あぁ」と言い、ハデスは面倒臭そうな顔をしながらため息を吐いた。
「ソレはあくまでも『この物語上、そういう“設定”である』というだけの話だろう?そんな力が、外部の存在にまで適用されると本気で思っているのか?」
「それに、ちょっと蹴ったらすぐに壊れたぞ?」と小馬鹿にした顔をして言い、追い打ちをかける。そんなハデスの言葉を聞き、デウスの顔が真っ青に染まった。悪事に手を出したせいで黒くくすんでしまった青い瞳に、不安が宿る。
「——くっ!」
すぐには二の句が浮かばないのか、デウスの歯軋りの音だけが響いた。しばらくはそのまま宙で立ち尽くす様になっていたデウスだったが、両の手を強く握り、眉間に皺を寄せながら慎重に言葉を紡ぎ始めた。
「貴様には、我の行動理由なんぞ一生理解し難いのだろうな…… 」
吐き捨てる様な声色だ。だがそんな彼に対し、ハデスは見下すような眼差しを向けるだけで言葉を返さない。
「この星と人々を守る為に必死に考え、行動し、人も、半神半人であるヒト達をも平等に愛して導いてきたのに…… 全ては、見知らぬ“作者”の手によって紡がれた物語でしかなかったのだと知った者の心情が、貴様にはわかるか?——ハデスよ!お前も、少しくらいは『所詮この世界は誰かが創った物語の一部にしか過ぎないのかもしれない』と考えた事があるだろう?そして、その考えが真実であると知った時、どうせお前だって、我と同じような結論に至るはずだ!『我にこそ相応しいのは、現実世界の方である』となぁ!」
デウスの悲痛な声が十六夜の心に影を落とす。こうするべきだと信じておこなっていた行動の全てが、他者の書き上げたシナリオに従っただけの行為でしかないのだと、御大層な舞台の上に居るだけとも知らずにいる傀儡にしかすぎないのだと。それを知ってしまった瞬間の心情を、完全には汲み取れない事を悲しくも思う。
「別に僕はそうだったとしても全然構わないよ。ただ十六夜を愛する事が出来るのなら、もし僕が『生きている』と思っているこの世界も所詮は誰かが戯れに紡いだ物語の中でしかなかろうが、そんなのどうだっていい」
「…… ハデス、様」
小さく呟き、十六夜は自身の胸の辺りをぎゅっと掴んだ。心臓は高鳴って煩く、真っ白な頬が朱色に染まる。ハデスからの愛の深さを強く感じ、十六夜はその喜びをしっかりと噛み締めたのだった。
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