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【第四章】いやらしいのは隣のキミ一人
【第四話】お願い(十六夜・談)
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帰宅してからずっと廊下で立ちっぱなしだったと思われるハデス君を風呂場に追いやり、その間に食事の用意をしてあげた。とは言っても、予定通り作り置きの物を保存容器から皿に移して温めただけだ。元々なのか、それともこの体が酒に弱いのか。まだちょっとふらっとしたままだったからこれが限界だった。
風呂場から出て来たハデス君と交代で今度は私がシャワーを浴び、髪を乾かして居間に戻ると部屋の電気は消えていた。彼が食べ終わった後の食器はちゃんと洗ってあるだけじゃなく片付けまで済んでいて、私がする事はもう残っていない。『お風呂もご飯も済んだからボクは家に帰るね』という流れはどうせ無いのだろうなと思いながら私室に行くと、思った通りハデス君が寝衣姿で私のベッドに腰掛けていた。
彼は昨日までは私の物だった枕をギュッと抱き締めている。ハデス君は何故か平日の間に私が使っていた枕を、週末には彼が使用したがる。前の週末には彼が使っていた枕を、私に渡して。そこにどんな意図があるのかは知らないが「十六夜の使っていた枕で寝ると、よく眠れるんだよね」なんて言われたら、今日も断れそうになかった。
「そ、そっか。じゃあ、もう寝る感じかな?」
「うん」
「まだ二十二時過ぎたくらいだけど、いいの?」
「うん。だって、十六夜さんはもう眠いでしょう?」
確かに。初めて飲んだアルコールのせいかもしれない。すごく眠いって程じゃないけれど、体力はごっそり持っていかれた気がする。彼は認めないだろうけど何時間も外で立ちっぱなしだったろうし、疲れているに違いない。それもあって、まだ早めの時間なのに眠るつもりでいるのだろうな。だけど私は、彼の優しさの部分だけ受け止めておく事にした。
「私に合わせてくれるの?優しいね、ハデス君は」
枕を抱いたまま、「でしょう?」と笑う彼の顔はまだちょっと子供っぽい。
「じゃ、電気消すね」
そう言った私の声を合図としたみたいに、ハデス君がベッドサイドランプの電源を入れてくれ、月をイメージしたデザインの丸いライトが柔らかく光る。引っ越し当初は薄手のカーテンだったせいで電気を消しても尚明るかったこの部屋も、今では電気を消したら真っ暗になる程の遮光カーテンを使用している。朝はそのせいで自然とは起きられなくなったけど、真っ暗なお陰で夜は快適だ。
今室内で灯っているベッドサイドランプはハデス君からの贈り物だ。カーテンを買い替えてすぐに、『こういうのがないと足元が見えないでしょう?』と言って、当時はまだ小学生だった彼がプレゼントしてくれたのだ。今も昔も気が利く良い子だなと、ランプの灯りを見ながら自然と表情が緩む。
「どうしたの?」
なかなかベッドまでやって来ない私を不思議に思ったのか、ハデス君が声を掛けてきた。
「ハデス君がくれたランプは、今日も綺麗だなと思って」
「これ、十六夜さんのお気に入りになれた?」
「もちろん」
ベッドに腰掛けて『うん』と頷く。枕を抱き締めてゴロンッとベッドに寝転がるハデス君に微笑み掛けると、「寝よ?」と言って彼が私の寝衣の袖を引っ張った。
…… 何という誘惑だ。
目の前の彼が“ハデス様”じゃないんだとわかっていても、ギュッと胸の奥を掴まれた感覚がして、私は慌てて頭を振った。
ベッドに寝転がり、ぽすんっと音を立てて枕に頭を預ける。ベッドまでは買い替えていなくってシングルのままだからすごく狭い。そう、すっごく狭いのだ。彼は昔と比べると随分大きくなったから余計に。腕や脚がぴたりとくっつき、彼の体温がダイレクトに伝わってくる。これは…… 絶対に“お隣さん”の距離感ではない。私達の関係を“幼馴染”だと言い換えたとしても、この距離は異常だ。そのおかげか、私はハッと我に返った。
そうだ、彼とは距離を取らないとって思っていたのに、ついまたいとも簡単に流されてしまった。
「こっちのランプも消して良いかな?」
そう訊かれて「うん」と普通に返した。『いやいやいや。困ったな…… こんな距離は絶対にオカシイんだって』って思うのに、慣れとは恐ろしいなと改めて思う。
今日は流れたが、明日は叔母さんが帰宅出来るらしい。明日から、明日こそは、彼と適切な距離感になっていかないと。少しづつでもいい、そうしていかないと。
だって、この物語はもう終わった後の世界なんだから。
ハデス君が私に拘る必要なんてないのだ。
瞼を閉じて眠気を引き寄せようとしていると、ハデス君が「——ねぇ」と真っ暗な世界でハデス君が小さな声で呟いた。
「ん?」
「もうすぐボクの誕生日でしょう?」
「そうだね。欲しい物は決まった?」
毎年『誕生日は何が欲しい?』と希望を訊いているのだが、いつもギリギリまで希望を聞けずにいる。結局毎度『十六夜さんと一日を過ごしたい』とお願いされ、家で一緒にご馳走とケーキを作ってお祝いするというのが毎回のパターンだ。そのせいで私の方から“物”を贈れた事はない。普段使う日用品は、別として。
「うん」
「そっか。何が欲しいの?…… あ!でも、あんまり高いと今からじゃ間に合わないかも」
「大丈夫。んとね、次でボクって十八歳になるでしょう?」
ゆっくり話す彼の声が眠りを誘う。
「そうだね。早いなぁ…… 逢ったばかりの頃はまだ、小学生だったのに」
真っ暗な天井に小学生だった頃の彼の姿が浮かぶ。漆黒色の瞳の持ち主なのに、純粋無垢な笑顔を撒き散らす彼は本当に可愛かった。
「十八歳ってさ、もう成人扱いなんだよね」
「あ、そっか。成人の年齢が引き下げられたから、ハデス君はもうすぐ成人扱い、なの、か…… 」
「うん。だからね、誕生日には十六夜さんと初めての事が色々したいなーって」
「…… 初めて、の、事?」
なかなか抜けないお酒のせいか、瞼が重くって返す言葉が途切れ途切れになってしまう。部屋が真っ暗で、肌で感じる彼の体温が心地良いせいもあるかもしれない。
「ねぇ…… 良いかな?プレゼントして欲しいなぁ、十六夜さんの、沢山の初めてを」
彼の言う“初めて”とは何を指しているんだろうか?
不思議には思いつつも、ゆるりと話す甘える声が余計に眠気を引き寄せる。今にも意識が遠のいていきそうで、私はとにかく返事だけはしておかないとと考えて「いいよ、わかった」と安易に答てしまった。
「良かった、言質が取れて。もうね、このままじっと待っていても無駄だなって思ってたから、嬉しいよ」
耳元で何やら囁かれ、夢現の中で何となく耳を甘噛みされたような気がした。でも彼がそんな事をするはずがないから、きっとちょっと肌がぶつかっただけなんだろうと思う。いくら容姿が似ていてもハデス君は“ハデス様”じゃないから、そんな卑猥な事をするはずが無いのだから。
風呂場から出て来たハデス君と交代で今度は私がシャワーを浴び、髪を乾かして居間に戻ると部屋の電気は消えていた。彼が食べ終わった後の食器はちゃんと洗ってあるだけじゃなく片付けまで済んでいて、私がする事はもう残っていない。『お風呂もご飯も済んだからボクは家に帰るね』という流れはどうせ無いのだろうなと思いながら私室に行くと、思った通りハデス君が寝衣姿で私のベッドに腰掛けていた。
彼は昨日までは私の物だった枕をギュッと抱き締めている。ハデス君は何故か平日の間に私が使っていた枕を、週末には彼が使用したがる。前の週末には彼が使っていた枕を、私に渡して。そこにどんな意図があるのかは知らないが「十六夜の使っていた枕で寝ると、よく眠れるんだよね」なんて言われたら、今日も断れそうになかった。
「そ、そっか。じゃあ、もう寝る感じかな?」
「うん」
「まだ二十二時過ぎたくらいだけど、いいの?」
「うん。だって、十六夜さんはもう眠いでしょう?」
確かに。初めて飲んだアルコールのせいかもしれない。すごく眠いって程じゃないけれど、体力はごっそり持っていかれた気がする。彼は認めないだろうけど何時間も外で立ちっぱなしだったろうし、疲れているに違いない。それもあって、まだ早めの時間なのに眠るつもりでいるのだろうな。だけど私は、彼の優しさの部分だけ受け止めておく事にした。
「私に合わせてくれるの?優しいね、ハデス君は」
枕を抱いたまま、「でしょう?」と笑う彼の顔はまだちょっと子供っぽい。
「じゃ、電気消すね」
そう言った私の声を合図としたみたいに、ハデス君がベッドサイドランプの電源を入れてくれ、月をイメージしたデザインの丸いライトが柔らかく光る。引っ越し当初は薄手のカーテンだったせいで電気を消しても尚明るかったこの部屋も、今では電気を消したら真っ暗になる程の遮光カーテンを使用している。朝はそのせいで自然とは起きられなくなったけど、真っ暗なお陰で夜は快適だ。
今室内で灯っているベッドサイドランプはハデス君からの贈り物だ。カーテンを買い替えてすぐに、『こういうのがないと足元が見えないでしょう?』と言って、当時はまだ小学生だった彼がプレゼントしてくれたのだ。今も昔も気が利く良い子だなと、ランプの灯りを見ながら自然と表情が緩む。
「どうしたの?」
なかなかベッドまでやって来ない私を不思議に思ったのか、ハデス君が声を掛けてきた。
「ハデス君がくれたランプは、今日も綺麗だなと思って」
「これ、十六夜さんのお気に入りになれた?」
「もちろん」
ベッドに腰掛けて『うん』と頷く。枕を抱き締めてゴロンッとベッドに寝転がるハデス君に微笑み掛けると、「寝よ?」と言って彼が私の寝衣の袖を引っ張った。
…… 何という誘惑だ。
目の前の彼が“ハデス様”じゃないんだとわかっていても、ギュッと胸の奥を掴まれた感覚がして、私は慌てて頭を振った。
ベッドに寝転がり、ぽすんっと音を立てて枕に頭を預ける。ベッドまでは買い替えていなくってシングルのままだからすごく狭い。そう、すっごく狭いのだ。彼は昔と比べると随分大きくなったから余計に。腕や脚がぴたりとくっつき、彼の体温がダイレクトに伝わってくる。これは…… 絶対に“お隣さん”の距離感ではない。私達の関係を“幼馴染”だと言い換えたとしても、この距離は異常だ。そのおかげか、私はハッと我に返った。
そうだ、彼とは距離を取らないとって思っていたのに、ついまたいとも簡単に流されてしまった。
「こっちのランプも消して良いかな?」
そう訊かれて「うん」と普通に返した。『いやいやいや。困ったな…… こんな距離は絶対にオカシイんだって』って思うのに、慣れとは恐ろしいなと改めて思う。
今日は流れたが、明日は叔母さんが帰宅出来るらしい。明日から、明日こそは、彼と適切な距離感になっていかないと。少しづつでもいい、そうしていかないと。
だって、この物語はもう終わった後の世界なんだから。
ハデス君が私に拘る必要なんてないのだ。
瞼を閉じて眠気を引き寄せようとしていると、ハデス君が「——ねぇ」と真っ暗な世界でハデス君が小さな声で呟いた。
「ん?」
「もうすぐボクの誕生日でしょう?」
「そうだね。欲しい物は決まった?」
毎年『誕生日は何が欲しい?』と希望を訊いているのだが、いつもギリギリまで希望を聞けずにいる。結局毎度『十六夜さんと一日を過ごしたい』とお願いされ、家で一緒にご馳走とケーキを作ってお祝いするというのが毎回のパターンだ。そのせいで私の方から“物”を贈れた事はない。普段使う日用品は、別として。
「うん」
「そっか。何が欲しいの?…… あ!でも、あんまり高いと今からじゃ間に合わないかも」
「大丈夫。んとね、次でボクって十八歳になるでしょう?」
ゆっくり話す彼の声が眠りを誘う。
「そうだね。早いなぁ…… 逢ったばかりの頃はまだ、小学生だったのに」
真っ暗な天井に小学生だった頃の彼の姿が浮かぶ。漆黒色の瞳の持ち主なのに、純粋無垢な笑顔を撒き散らす彼は本当に可愛かった。
「十八歳ってさ、もう成人扱いなんだよね」
「あ、そっか。成人の年齢が引き下げられたから、ハデス君はもうすぐ成人扱い、なの、か…… 」
「うん。だからね、誕生日には十六夜さんと初めての事が色々したいなーって」
「…… 初めて、の、事?」
なかなか抜けないお酒のせいか、瞼が重くって返す言葉が途切れ途切れになってしまう。部屋が真っ暗で、肌で感じる彼の体温が心地良いせいもあるかもしれない。
「ねぇ…… 良いかな?プレゼントして欲しいなぁ、十六夜さんの、沢山の初めてを」
彼の言う“初めて”とは何を指しているんだろうか?
不思議には思いつつも、ゆるりと話す甘える声が余計に眠気を引き寄せる。今にも意識が遠のいていきそうで、私はとにかく返事だけはしておかないとと考えて「いいよ、わかった」と安易に答てしまった。
「良かった、言質が取れて。もうね、このままじっと待っていても無駄だなって思ってたから、嬉しいよ」
耳元で何やら囁かれ、夢現の中で何となく耳を甘噛みされたような気がした。でも彼がそんな事をするはずがないから、きっとちょっと肌がぶつかっただけなんだろうと思う。いくら容姿が似ていてもハデス君は“ハデス様”じゃないから、そんな卑猥な事をするはずが無いのだから。
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