前向き時々後ろ向き

江上蒼羽

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11月3日

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11月3日(日)


汚い話で申し訳ないけれど……

この日、朝からウ○コ騒動があったそうな。

どこかの病室の患者さんが大量にしてしまい、オムツじゃカバーしきれず、漏れ出てしまったようで看護師さん達が大騒ぎしていたそう。

臭いが辺りに充満してしまい、旦那は耐えられずに談話室へと避難したらしい。

そこで、手持ち無沙汰だったもので、何気なく友達にTEL。

忙しくて中々連絡がつかないその友達と珍しく繋がり、1時間弱通話したそう。

その中で


『近い内に行こうと思ってて。入院してるんだって?』

「えっ?何で知ってんの?」


という会話になったらしい。

通話を終えた後、不思議に思った旦那は私にLINEしてきた。


【なんか○○が俺の入院知ってた】


それもその筈。

その情報は私が知り合いを通じて流したもの。

長い入院生活で、気が滅入ってる旦那の話し相手になって貰えたら……という私のお節介。

自分から入院してるなんて言いづらいだろうし。

余計なお世話かと思ったけれど、旦那の憂鬱な気分を少しでも晴らしてあげたかった。


午後から通話相手の友達が見舞いに来てくれた。

お互いの近況や、子供の話を軽くして、あとは車の話で盛り上がったらしい。

お見舞い金を持って来てくれたらしく、私は


“あぁ~そんなつもりじゃなかったのに……ただ会いに来てやって欲しかっただけなのにぃ~……”


と自責の念に駆られた。

更に、お友達は仕事前だったと後から旦那に聞かされ、忙しいのに悪かったな……と猛省した反面、久し振りに友達と話が出来て気晴らしになったという旦那の言葉を聞いて嬉しくなった。

私も少しは役に立てただろうか。

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